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短編映画「野獣(Fauve)」視聴感想

野獣

第91回アカデミー賞ノミネート作品が先日発表され、短編実写映画賞にノミネートされた「野獣(fauve)」を見るチャンスがあり、さっそく見てみました!

「野獣(fauve)」(2018)
上演時間:約17分
監督:ジェレミー・コンテ(カナダ)
出演:Félix Grenier(タイラー)
Alexandre Perreault(ベンジャミン)

昨年2018年の映画祭などで上映され、サンダンス国際映画祭では審査委員特別賞を受賞しているなど、評価の高い作品でした。(他にも受賞歴あり)

2019.2.25追記:残念ながらアカデミー賞受賞ならず、短編実写映画賞は「スキン」が受賞となりました

あらすじ

無邪気に野で遊ぶ少年二人。

いつものようにふざけてじゃれてちょっと危なっかしさも感じさせる。

相手をドキッとさせたりすることも面白い二人。

けれど大自然に存在する危険がすぐそこにあると気づくには冒険は楽しすぎた。

予告編

30秒と短いながら、少年たちの日常や、何かが起こったような雰囲気が漂ってきますね。

「野獣」とは

少年たちのみずみずしい日常の中に突然訪れる、
なすすべない絶望の瞬間をも切り取った短編

ハマり度は

 4

少年を演じた俳優君たちの表情や行動に目が釘付けになりました。

はっとさせられ、胸が締まる感覚を17分間に感じさせてもらいました。

感想

子を持つ母である私は背筋が凍るストーリーでした

立ち入り禁止地区に冒険心で入っていく子どもたちの危機感の薄さにヒヤッとする。

でもあの様子ではいつも遊びに入っている場所のようでもある。

子どもであれ、大人であれ、すべての危険を察知することは不可能で、不運にも事故に遭ってしまうことはある。

ありふれた日常の中に突然訪れる焦燥と恐怖の瞬間

そのあとからやってくる逃げようのない絶望感や罪悪感などを脚本の中で凝縮させ、俳優君たちを通して見事に表現されていたと思います。

表題の「野獣」は

「野獣」はたぶんキツネのことを意味しているのかなと感じました。

他愛のないふざけ合いのなかで、ベンジャミンがいたと言うキツネの存在を信じなかったタイラー。

でも野生のキツネをベンジャミンを失ってから見かけたタイラー。

タイラーがこれからキツネを見るたびにベンジャミンの事や、ベンジャミンを失ったことに連なる感情を繰り返し味わうことになるのだろうな・・・

彼のこれからも予感させる余韻が残る作品でした。

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