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3度結婚する女 ハマり度☆良くできた脚本です
DVD-BOX1

DVD-BOX2
●2013-14年 韓国SBS  全40話
●演出:ソン・ジョンヒョン
●脚本:キム・スヒョン
●出演:イ・ジア(オ・ウンス) ハ・ソクジン(キム・ジュング)
オム・ジウォン(オ・ヒョンス) ソン・チャンウィ(チョン・テウォン)
●視聴:2015.5.17-7.31 KNTV

●Story
ウンスは裕福な一人息子ジュングとバツイチ同士の結婚をした。
政略結婚がうまく行かず前妻とすぐに別れたジュングと違い、
ウンスには前夫テウォンとの間に娘スルギがいる。
婚家に連れて行くはずが受け入れられず、
ウンスの実家で祖父母と暮らすスルギは、
マメに連絡をくれる父テウォンに懐いている。
ウンスの姉ヒョンスは親友ジュハとの結婚式で逃げ出した
男同士のような友人グァンモに手を焼いていた。
レビュー
1-5話  6-10  11-15  16-20  21-25  26-30
31-36  37-40  完
離婚と再婚、子持ちの相手との結婚
直面する難題を見事な脚本で浮き彫りに
久しぶりに唸ったわ~~☆
離婚が増えているという韓国の社会事情を
見事な登場人物のキャラクター設定で見せられて驚きました。

韓国の橋田壽賀子と呼ばれるホームドラマの名脚本家キム・スヒョンさんの作品は
実はこれが初だった私。
長年韓国ドラマを見てきて、久しぶりに新鮮な驚きが楽しめました。
評価が高かった「美しき人生」が手元にあるので見るのが楽しみになりました。

さて、主人公は良識もあれば思いやりもあり、仕事もできる女性。
けれど、最初の結婚では4年耐えたとはいえ、
言葉の暴力が日常的に吹き荒れる姑からの人権無視の仕打ちと、
姑から守ってくれない夫への見切りで離婚。
2度目の結婚は、結婚前に付き合っていた女優との関係が切れない夫による不貞で離婚。

自分が無理だと思うところをあえて折れて結婚を続けるという道は選べない主人公ウンス。

正直、最後は反省したジュングがスルギを引き取り両親との別居してでも復縁しようと
提案してくれば、ここは折れて生まれてくる子と一緒に再挑戦すればいいのにな~とか、
テウォンが考えていたという、チェリンと離婚して3~4年もしたら
スルギと生まれてくる子と4人で暮らすのもいいね~とか、ちょっと望む展開もあったんだけど、
やっぱりウンスの決断はあの状態では最善の選択だったようです。

ジュングはスルギと暮らせるはずもなく、
また、生れてすぐに跡継ぎのいない財閥キム家に男児を渡すことでお家安泰に。
赤ちゃんはいづれ生母を恋しく思うかもしれないけれど、
キム家で大事に育てられることが分かっている以上一緒に暮らした記憶がない方が良い確率が高い。
しかも、ジュングは離婚成立後ダミと会ってました。
ジュングがすべてのダミにとっては生きていく光が見え、
根が甘えん坊の俺様ジュングにはとことん愛し尽くしてくれるダミがお似合いでもある。

将来どのキャラクターがどうなっていくかまでは不明ながら、
ウンスの決断は彼女の最善と言える。

賢く思いやりもあり情も深い女性たちが結婚という形に馴染まない場合もあると語る本作。
彼女たちは自立という強さや過去の常識にとらわれない強さも持ち合わせていて
結婚が必ずしも幸せの道ではないと潔く理解しました。
もちろん子供の心も見つめ・ケアしつつですが。

深く設定されたキャラクターたちの喜怒哀楽をハラハラしながら見ました。
既婚女性なら引き込まれること間違いなしですね。夫の親と同居の方ならさらに^^。


2015.7.31
40(最終)話までウンスの選択

チェリンの父親は数百億Wを寄付するような立派な人物として通ってはいるものの
実際は妻子にたびたび執拗な暴力を振るう強烈なDV男だったことが分かりました。
チェリンさんもひどい時には全身打撲と骨折で1か月の入院をしたこともあったそう。
それを知ったテウォンは考えを改め、チェリンを守ることを決意しました。
チェリンさんの過剰な被害意識や自己防衛の言動は、
暴力と権力という環境のなかで自己肯定力を失ったものだったことから、
安心できる関係を築き、心の治療を進めることで解決できるはずと考えたようです。

スルギはウンスと暮らし始め、定期的にテウォンのもとに泊まりに行くように。
チェリンとの関係も順調で、お姑さん的にはウンスとテウォンの復縁の可能性が消えてがっかり。

ダミの一件はキム家の室長がケリをつけてくれたことで落着という流れになり、
ジュングもウンスが戻ってきてくれるよう何度も足を運びました。
離婚の条件の一つが生まれてくる子はキム家に渡すというもので、
出産の時が近づけばウンスが離婚を思いとどまってくれるかもという期待もあっての事でしたが
ウンスの決意は固かった。
心で大泣きしつつも生まれた可愛い男の赤ちゃんは夫の家に渡したウンス。

半年後、ウンスは元のショッピングチャンネルのキャストを再開し
実家の両親は家を売って近くに越してきた。
スルギとの二人の生活は順調。

チェリンは妊娠中。
そしてジュングはケリがついたはずのダミが意識不明になって以降
また会うようになったのかダミの部屋に通っている様子。

ジュハはインテさんと結婚。インテさんの10歳になる息子の新しい母に。
ヒョンスはグァンモと結婚という形はとっていないもののおしどり夫婦というところ。

ウンスは3度目の結婚は自分、オ・ウンスとしたのだといって微笑む。

2015.7.30
36話まで答えは出るのかな

親をないがしろにすればしつけと称して子供に手をあげていい
という考えのどこが問題なのか全く理解できないチェリンに
完全に愛想をつかしているテウォン。
離婚の決意は固い。

一発や二発の体罰で離婚される覚えはないと居座るチェリンは
婚家の全員から無視されても実家に帰らない。
帰れないわけがあるようです。

ただスルギはチェリンと二人きりになる瞬間を怖れていて
とうとうチョン家で暮らしたくないとウンスに連絡を入れました。

ウンスの離婚の決意を翻そうとさまざまな条件を出す姑の願いはかなわず、
ウンスは実家に帰っていて、
チェリンとスルギを一緒にしておけないと判断した大人たちは
部屋を借りて暮らすつもりのウンスにスルギを託しました。

離婚を決めたウンスと、離婚を切り出したテウォン。
この偶然のタイミングを
”モトサヤにおさまるために自分を追い出す陰謀だ”と騒ぐチェリンは
ウンスに文句を言うために呼び出し、酒を浴びるように飲み
とうとう体を壊しました。

ダミとのいざこざがお父さんの耳に入ってから形無しのジュング。
ウンスから自分を過大評価しているヘタレだと認識させられて
少しずつ自分が特別な人間だという虚構の姿に気づき始めました。

ウンスのお腹にジュングとの子がいると知ったスルギ。
赤ちゃんがわたしのようになったら可哀相というスルギに
返す言葉がないウンスです・・・。

2015.7.27
30話まで崩壊が確実に・・・

グァンモとヒョンスさんは入籍する結婚という形をとらず、
通い婚状態で互いの人生を生きながら過ごすという状態に落ち着きました。
双方の親はやきもきしていたけれど、事実上そうなりました。
ジュハと同僚のインテ先生は互いを補い合うような相手だと分かってきましたよ。

さて、お姑さんの特別な庇護がなくなったチェリンさんは
お手伝いのおばさんを見下してトラブルを起こし、
懐いてくれないスルギの態度に不満が募っていました。

テウォンさんだけはチェリンさんを守ってやろうと決意していたのに
実の母ウンスの読み聞かせが入ったレコーダーをスルギが隠し持っていたことで
裏切りだと激高してチェリンさんはスルギを追い詰めました。
チェリンさんの願いは婚家で華よと愛され続けること、
自分の願いはスルギを一番に気に掛けてくれること。
二人の願いは永遠に叶わないと気づいたテウォンは
過ちを可能な限り早く正すべく離婚を切り出しました。

ダミとの三者懇談で、感情的にダミを責めたウンスを咎めたジュングの姿をみて
ウンスはジュングがダミを切れないんだと気づきました。
そしてとうとう、飲み会で合流してきたダミとまた一線を越えてしまったジュング。
その様子を撮った写真を送り付けられたウンスはお屋敷を出ました。
離婚を決意して。

お腹にジュングの子を宿しているウンスを説得し続ける姑だけど
ウンスの心ではもうこの結婚は終わっている・・・。
ただジュングだけを思い続けるダミと
ダミを無意識に求めているジュングとの間でウンスの生きる道は
確かにないんだよね。

2015.7.19
25話までウンス、雲行きが・・・

ジュングを諦めることができないダミはいつまでもジュングを揺さぶり続ける。
ジュングも社会的地位を維持するために、感情で動くダミに振り回される。
完全に切れないダミとの関係を見ていてこの結婚はもう無理だと感じた矢先、
ウンスは妊娠に気づきました。
ジュングと進むしかない道。婚家は4代続いて一人息子ということで
跡取りの希望に沸き立つ中、ウンスは気が立つばかり。

テウォンに愛されるためにスルギと仲良くなろうとするチェリンさんだけど
スルギには迷惑なことばかり。
むしろスルギは伯母のテヒさんと相性抜群。

そんなチェリンさんは資産家の一人娘。
この条件だからこそテウォンの再婚相手に選ばれていたのに
チェリンさんの父は財産をすべて母校に寄付すると判明。
蓋を開けてみれば子育ても家事も料理もできず、
純粋だと見えていた性格も裏を返せば空気も読めず気もきかないチェリンに
つい辛く当たるようになったお姑さん。
今や孤立無援になろうとしています・・・。

両思いだと分かり付き合い始めたグァンモとヒョンス。
でもジュハが新しい恋人ができるまで伏せようとしていたんだけどばれました。
15年もの間グァンモに片思いしていて、
親友のジュハが付き合い始めてから思いを断ち切ることを決意したと聞き、
その辛かった心情を理解してくれました。
グァンモがヒョンスと結婚すると双方の親に勝手に伝えて、騒動です。

ジュハは3年前に奥さんを病気で亡くした同僚のインテ先生とメシ友を続けていて
接し続けるうちに誠実で優しく、ジュハの持っていない部分を多く持っている
人だと分かり始めました。
常に明るいジュハとは相互補い合える関係でいられそうです。

2015.7.18
20話までいや、すごいね

今までこの大御所脚本家キム・スヒョンさんの作品を見てこなかったとは
自分でも不覚・・・。
人物の立場と性格描写が詳細で、起こるエピソードが
各人の性格や周囲の人物との軋轢の末に展開する破たんの無さが見事です。

さて、周囲の励ましや軽い圧力を受けて、
ウンスは現状を受け入れ妥協してくことを決め婚家へと戻りました。
それでもジュングを心から許してはいないため、体も許せないところ。
ダミ絡みのことはすべてウンスに伝える約束をした以上ジュングは言いなりです。

でもダミは大きな仕事が来ていて事務所は休業させるつもりがなかったようで、
7年前に撮られたというジュングとの動画をちらつかせて契約更新させられました。
そのため、婚約破棄・引退撤回という記事が事務所から出されて
ジュングを守るという作戦は失敗。
それでもダミはジュングの事は完全否定し彼を守り抜きました。

でも自宅に押し寄せた記者のために、ジュングは一番怖い父に知られてしまい、
別荘へと送られてしまいました。
これには”お前には失望した”という意味が込められているようで
ストレスで熱が出て、ウンスに甘える始末。
ウンスは呆れてます。

チェリンさんのスルギへの態度は母親のようでいて非なるもの。
テウォンを愛しているのは間違いなさそうなんだけど、
スルギを自分の都合のいいようにコントロールしようとするあまり、
スルギを傷つけています。
とうとう脅しに近いことを言い、そのやり方に異を唱えたスルギに手をあげたチェリン。
スルギはたったひとりでウンスの実家スユリへと足を向けました。

どうせ子供ができるんだろうから、私にスルギをちょうだいというテウォンの独身の姉。
今の状態を見ていたらチェリンさんが産んだ子を優先させるのは
確かに目に見えているかもね・・・。

2015.7.17
15話まで乗ってきたかも

ウンスに大きな選択の時がやってきて、あちこちが展開。
誰がどういう決断を下すのか気になるところ。

テウォンは好きでもないチェリンさんとの結婚話を白紙に戻すと言い出し、
テウォンの母はそれをウンスのせいだと決めつけて
とうとう婚家に”元夫を未練たらしく引っ張る女”だと苦情の電話までしてきました。

面食らう今の姑と情けなくて絶望するウンス。
ウンスは元姑の非常識な行動が迷惑だから早く結婚してしまってとテウォンを責め
仕方なくテウォンはチェリンさんと結婚しました。

スルギべったりのテウォンを見て人並みにやきもちも焼き、
長く勤めている住み込みのお手伝いさんを使用人扱いして
家族との関係が今一つ分からずに言動で失敗もするチェリン。
全く愛されていないテウォンに期待するしかないという、気の毒な立場でもあります。

テウォンが結婚して双方落ち着いたかに見えたんだけど、
とうとうイ・ダミの存在をウンスが知ってしまいました。
はっきりさせるしかなくてダミに直接会いに行き、
結婚直後に一度出張先で関係を持ったことを聞いてしまいました。

スルギの件でもジュングに約束を守ってもらえず失望したウンスは、
これで堪忍袋の緒が切れて実家に帰りました。
毎日詫びに来るジュングを許す気持ちになれないウンスは
許してあげたくなるほどジュングを愛していないんだとも気づいています。
姑が原因で別れたテウォンとジュングとは違うという事も・・・。

そしてヒョンスは、最近気持ちが塞いで訳が分からないと言っていたグァンモから
ヒョンスを愛していたんだと気づいたと告白されてしまいました。
自分を姉か母みたいにしか扱わないグァンモが、親友のジュハと付き合いだした時に
気持ちを吹っ切るしかなかったと泣くヒョンスを見て驚いたグァンモ。
両思いだと知った二人は、ジュハを挟んでぎこちない所です。

2015.6.21
10話までゆっくりみてます

のんびりゆっくり見ても大丈夫なタイプの作品ですね。

さて、まずはウンスの姉ヒョンス。
親友ジュハとグァンモは関係が完全に終わったことを再確認し
ようやく双方折り合いをつけました。
大事な親友ヒョンスとの関係を続けるためにも二人には必要な結論でした。
でもヒョンスはずっとグァンモを想い続けてきたようです。
実のところ、グァンモもヒョンスを誰よりも愛しているようです。
本人は全く気付いていないですが・・・。

そしてウンス。
スルギとの途切れ始めた関係を修復する小旅行に行き、
スルギが元も得ているのは一緒に暮らしてくれる親であり、
ウンスがスルギを引き取れるようになるまで待つつもりはもうないのだと知りました。
覚悟を決めたウンスはテウォンの元へとスルギを送り出しました。

実家の両親はスルギがいなくなってぽっかり心に穴が開いたようになっています。
一方、テウォンの家では、テウォンを裕福な家のバツイチ女性チェリンと再婚させようと
必死のお母さんに対して、その結婚を断ることを決意したテウォンとの間で
少々揉め揉めです。

ただチェリンは何とかテウォンとの再婚をするつもりのようで、
テウォンが前妻ウンスに未練を持っていると分かった上で進める気です。

ウンスの夫ジュングは、結婚前に遊んで別れた女優イ・ダミとの
スキャンダルが表ざたにならないよう必死です。
ダミはジュングを愛し抜いていて、愛人にさえなれればいいと泣きつくほど。
スキャンダルの種を消すために「結婚発表してアメリカに引退して行け」
という血も涙もないジュングの命令を、
事務所関係への損害を最小にできるよう考えて実行しようとしたダミ。
そこまでするダミに感謝するジュングです。

2015.6.1
5話まで設定が巧いな~

このたび、やっと、大御所キム・スヒョン作家の作品を視聴するに至りました(爆)
ずっと「美しき人生」を温めていたんだけど、こっちが先になりました。
さすがに第一話にして、登場人物たちの状況が把握でき、
構成の巧さを感じたところ。
これからこの複雑な関係がどう各人の気持ちの変化に伴って変わるのか興味湧きます。

さて、ウンスは最初の結婚で裕福な家庭の息子テウォンとの間に
一人娘スルギをもうけるも離婚。
理由は日常的に絶え間なく続く姑の罵詈雑言に対する忍耐が限界に達したため。
ウンスの離婚の条件はただ一つスルギを連れて出ることでした。
常に人をけなし、思いやりや良識とは無縁の言動をとる祖母のもとで
スルギが育てば将来の人間形成に問題が生じることを心配してのことでした。

優しい夫テウォンはそんなウンスの気持ちを十分すぎるほど理解していて
愛している二人を、心で泣きながら送り出し、
今は週末スルギに会えることを楽しみにしています。

ほどなくしてウンスはテヤングループの御曹司ジュングと再婚。
スルギを連れて行くという約束でプロポーズを受けたものの、とりあえずそれは叶わず、
2年ほどしたらスルギを連れて別居しようと約束してもらいました。

でもスルギは成長し、婚家の都合で会いに来れない母より父に懐き、
内孫を欲しがるテウォンの母らはスルギを引き取ろうと必死。
そのためには、テウォンを再婚させてウンスと縁をきっぱり切らせるつもりです。

ウンスにぞっこんのジュングは、結婚前に遊びで付き合った女優のイ・ダミが
まだジュングを愛しているため完全には切れずにいます。
どうやら結婚後にも関係があったようで、この子は火種です。

ウンスの現状をもっとも辛辣に、そして単刀直入に教えてくれるのが姉ヒョンス。
おしゃれとは無縁で、物言いもぶっきらぼう、
でもいつも周りのトラブルや悩みのセイフティーネットのような存在です。

冷たい言い方とは逆に、みんなの悲しみや苦しみが分かるためか
何もしてあげられない現実に時には怒り、忠告もし、受け入れています。

今の問題は両親が預かっているスルギの身の振り方に関することと、
親友ジュハが結婚式場で新郎のグァンモに逃げられた一件の
シェルターとなっていること。
いけしゃあしゃあと生きているグァンモは自分の望みには正直なんだけど、
他人に対する思いやりが責任と同義じゃないのが問題。

それぞれの問題が今後どう展開するのか、じっくり見てみます。