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九家の書 素敵なファンタジー
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OST
もっと知りたい韓国TVドラマvol.60

●2013年 韓国MBC  全24話
●演出:シン・ウチョル   
●脚本:カン・ウンギョン
●出演:
イ・スンギ(チェ・ガンチ) スジ(タム・ヨウル)
イ・ヨニ(ユン・ソファ)ク・ウォルリョン(チェ・ジニョク)
イ・ソンジェ(チョ・グァヌン) 
キム・ヒウォン(ソジョン法師)
●視聴:2014.3.22-4.6  KNTV
●Story
ウォルリョンは千余年もの間、智異山を守護してきた
美麗な若き男性の姿をした神獣。
そのウォルリョンは人里で三日間木に縛られ妓生になることを拒むソファに心惹かれた。
ソファはユン家の令嬢だったが、権力欲に狂ったグァヌンによって父を謀反人に仕立てられ奴隷身分に落とされたのだった。
父の敵グァヌンによって屈辱の髪上げがなされようという日、弟と使用人タムの助けで妓房を後にし山に逃げたソファはウォルリョンに救われ、愛し合うようになるのだが・・・。
レビュー
1-3話  4-6  7-9  
10-12  13-16  17-20  21-24完
神獣と人間、親子2代の恋
乗り越える障壁の高さと愛の深さが比例した素敵なファンタジー
愛嬌抜群、明るさとシリアスさ、情の深さもロマンスも好感度高く演じてしまうイ・スンギはお見事。
でもそれ以上に、この作品の一番の立役者は
セクシーかつ美麗な神獣ウォルリョンを演じたチェ・ジニョク!
それに尽きるでしょう~~。

かなり評判だったというのも頷けちゃう艶感!
すらりとした姿かたちにあの声だよ~、一体どれほどの人がメロメロになったかね(爆)
「ロマンスが必要」の時も良かったと思うけど、
やっぱり演技を重ね磨かれてあのルックスが活きたという感じかもね。
これから純粋かつセクシーな大人な役をどんどんもらってほしいです!

さて、本作はとことんファンタジー。
神獣と人間の恋に始まり、神獣と人間の血を持つハーフのガンチの人生を描きます。
この親子に世代を越えて関わってくる「因縁の悪人」との戦いが物語に広がりを持たせます。
この悪人は国をも危険にさらすという悪人で、
それを迎え撃つ大きな存在が歴史に名を残すイ・スンシンという設定も愉快です。

居なくなったと思っていたガンチの両親の再びの登場や、
ラストの小憎い粋な輪廻転生のエピソードなど
ファンタジーだからこその楽しさを詰め込んでいます。
純粋にこの世界を楽しめばいいという物語なので、
深く考えないでセリフで語られるメッセージをそのまま受け取って見てほしいですね。

私はさらりと放置されてどうなったか語られないままのことや陰謀策術のあら、
ご都合的な展開や韓国で好まれる「ための長い演出」でハマりきれなかったところもありました。

でも保存版として残そうかな?と思わせるようなあちこちで光るドラマでした。
特にサントラはどの曲も秀逸でしたよね!繰り返し聞いてます。
中でも、4MENの「あなただけ」はすごく好きな曲です。


2014.4.6
24(最終)話までファンタジーの楽しさを貫いた

ウォルリョンを死なせてしまった罪、
ガンチを育てられなかった罪を背負って生きてきたソファにとって、
裏切られた果てに悪鬼となろうとしているウォルリョンへの涙は純粋を極め、
ウォルリョンの悪鬼化を唯一止められるという剣で自分の胸を貫いたソファの思いは通じました。
ソファの愛を受けて元の姿に戻ったウォルリョンは同時に愛する人を失ったけれど、
愛を取り戻した幸せに浸りながら、横たわるソファの傍らで自分も眠るつもり。
でも死んだわけじゃないよね??

ソファからグァヌンと収賄でつながっていた官僚11人の名簿を入手したイ・スンシンは、
グァヌン自らが危機感に襲われて11人の味方を消すよう、テソを介して誘導しました。

逆上したグァヌンはガンチを利用してスンシン暗殺へと乗り出し、
自らさらなる窮地へと追い詰められ、
とうとう私欲のために国の情報を流した売国奴としても逮捕されました。
恨みを抱いていたチョンジョに獄中で毒殺されたグァヌン。
欲に生きることが生きている実感を得られる唯一の行為だったという彼、
欲は尽きることがないからあの悪行は死ぬまで治らなかったということか。

グァヌン逮捕の直前、グァヌンの指示でガンチを狙った火縄銃の銃弾を受けたヨウル。
助けるすべのないヨウルとの別れをかみしめる仲間たち。
最後は求婚するガンチの腕の中で口づけしながら息を引き取った。
「また会おう、必ず見つける。会ったら俺が先にお前を愛する」と、
神獣のまま愛する人に出会えるまで生きることを決意したガンチ。

422年後、ガンチは20歳の姿のまま生きてきて財を築きどこかの会長職に就いている。
周りには百年客館で暮らした仲間が同じ姿で別人として生まれかわってきたらしい。
5千有余回もの新月を迎えたガンチは、
そこで誰かのボディーガードをしているらしいヨウルに似た女性に出会った。
しかもその人はヨウルという名でもある。
千年待たなくても出会えた。
九家の書を見つけて人間となり、ともに年老いたいと思える女性に出会えたガンチでした。

2014.4.3
20話までいよいよ第一の運命の戦い

テソの情報を得て、グァヌンと日本の商団が手を結んでいるわけを探りに
百年客館に来たガンチは大谷の諜報チームから、
彼らが作っていた朝鮮の詳細な地図を奪いました。
追われている最中、偶然にも逃げ込んだ部屋で大谷の団主と遭遇しました。

グァヌンの計略で、体の自由を奪う毒を飲まされ捕まったガンチは、
そこであの日出会った女性が自分を産んだソファという母だと知りました。

20年前ガンチを産んだ後、グァヌンに襲い掛かりながら返り討ちにあったソファは
その場に居合わせた大谷の団主に命を助けられて生き延び、
今グァヌンを倒そうと力を蓄えたようです。
ただ、息子ガンチが捕まったことでグァヌンに素性がばれ、商団の業務が危機に。
大谷商団を守ることが優先である部下に日本へと帰らされることになりました。

ソファの存在を知ったヨウルやチョンジョの助けもあり、ガンチはお母さんと向き合うことを決意。
タム師匠から、悪鬼と化した父との対決に向けての特別修練経て一回り大きくなったガンチは
日本への帰路、グァヌンの部下に襲われた母を助け、そして母子の和解がなされました。

ウォルリョンは全ての記憶を失くした地点で完全なる千年悪鬼と化す自分に苦しみながらも
悪鬼化する自分を止められない状態となっています。
ただ、この状況を招いた原因を探ってたどり着いたグァヌンから
「全ての原因はソファという女だ」と聞き、ソファを捜しに現れました。

母の目前でウォルリョンと向き合うガンチ。
ウォルリョンの悪鬼化を止められるか、それとも倒すしかないのか。

ヨウルとガンチの心はもう定まりましたよ。
恋人のようにドキドキわくわくしながらも、夫婦のように思いやりあっています。

2014.4.1
16話まであの人がカムバック

山や道場の近くで、人には出来ないような方法で人が殺される事件が続き、
必然的にガンチが疑われました。

でもガンチはク・ウォルリョンと名乗る”人ではない人”と接触しました。
ソジョン法師から、20年前に愛する人に裏切られて千年の悪鬼に変化した
父の話を聞いていたガンチ。
一方、人間になるつもりならガンチに関わる人を殺すと脅すウォルリョン。

ヨウルはガンチの父を殺したのは自分の父だったと聞いてショックを隠せません。
当然ヨウルの父タム師匠は、その悪縁もあってヨウルがガンチを慕うことに困惑し反対しています。
でも二人の気持ちはもう誰にも止められない感じ。

テソがグァヌンの懐に潜入成功。疑い深いグァヌンのひっかけ攻撃も無事クリア。
グァヌンは大谷という商団の手前、自分の意のままに操れないイ・スンシンを
どうやって排除するか常に練っています。
一番手っ取り早いのはチェ・ガンチが悪事を働いて、
念書どおり自動的にスンシンを辞任に追い込む方法。
ガンチが化け物だという噂を広め、山で起こった事件の犯人にすれば完了
と思っていたグァヌンの狙いはガンチやヨウルたちの尽力で潰れました。

さて、大谷の団主と面談したテソ。
団主は、テソに百年客館を取り戻したいと思うなら協力するが、
条件は自分の息子になることと言いました。
この団主、20年前にグァヌンの部下に殺されたと思われたソファの可能性が高まりました。

2014.3.31
12話まで嵐のあとの進路を決める

イ・スンシンが防衛のために作ろうとしている大がかりな船団の軍資金を
グァヌンが乗っ取った百年客館から運び出そうとする作戦を遂行中
ガンチはヨウルが女の子だと知りました。と同時に幼いころ出会ったことも思い出して。

ピンチの中、ガンチの機転で5千両もの銀をまんまと持ち出され地団駄踏むグァヌンは
ガンチが春花館から連れ出したチョンジョを取り戻すと同時にガンチを消す作戦を決行。
その作戦に妹を助けたいテソの弱みを利用しました。
でもこの時、ガンチの命を狙ったテソに腕輪を外され神獣に変身したガンチは
家族に裏切られたショックも相まって追っ手ともども襲いかかってしまいました。

当然チョンジョにはなじられ拒否されてしまい、
失意の中腕輪を拾ってくれたヨウルに会いに道場に来て
仲間たちから驚き恐れ攻撃されて傷つきもしました。
ただヨウルだけはガンチを見つめ仲間からの厳しい視線を和らげてくれ、
そしてイ・スンシン将軍がガンチの本当の気持ちを理解してくれたおかげで
今は道場に居場所がある、という感じ。

変身したガンチから逃げて捕まり、とうとうグァヌンに花を奪われたチョンジョは、
居場所を春花館に求めました。凌辱され完全に芸妓として生きる覚悟を決めた様子。
それを知って自分の非力に荒むテソを救ったのはガンチの友情でした。

さて、タム将軍の属する「大同契」(だったと思う)は、
政府とは別に民のために活動する非公式の組織で、
それを率いる4人のリーダーがいるようです。
その一人が経済面を担当していた「百年客館」のパクさんでした。

父の死後吹き荒れた嵐の中を生き切ったテソに、
タム将軍はお父さんに代わって組織に尽力してくれないかと任務を提案しました。
それはグァヌン一味に潜入するという、
グァヌンに利用されたテソにしかできない命がけの任務でした。

グァヌンは日本(?)の貿易商と組んで地元の商圏を奪っていた様子で、
その貿易商の主が登場しました。
大谷 という商家の実質権力者は美しげな女性です。

20年前タム将軍に切られて霧となり、
山の土に還ったガンチの父ウォルリョンらしき者が復活しました。
実に獣的な感じなんだけど、これは良い兆し?悪い兆し??

2014.3.28
9話まで受け入れるしかない

覚醒し、グァヌンの兵士7人を次々と倒したガンチ。
それを見ていたヨウルも驚いたわ。当然。
翌朝、ガンチはソジョン法師に自分自身の身の上を知らされ、
それをヨウルも葉陰から聞き知ります。

自分自身を受け入れられない上に、神獣のエネルギーも制御できずに落ち込むガンチを叱責し、
受け入れようとするヨウル。
そしてそれを心配げに見つめるソジョン法師は、
人間になりたいと言い切るガンチに腕輪を差し出し、
この腕輪が無くても神獣のエネルギーを制御できたら「九家の書」入手の方法を教える
と約束しました。

グァヌンの謀略で「百年客館」の主パクを殺害した犯人に仕立て上げられて
捕まったガンチを助けに来たのはイ・スンシン。
ガンチの素性を知った上で、ガンチの心を信じてくれました。

官妓にされ「春花館」に送られたチョンジョを助けにも行ったガンチは
チョンジョから、まずは父の汚名をすすぎ、悔しい思いを晴らしてほしいと言われます。
「百年客館」を丸ごと奪ったグァヌンに宣戦布告したガンチは
ヨウルの父タム将軍が精鋭を育てている道場に身を寄せました。

そこにはグァヌンが指示した拷問の折に”父を殺したのはガンチだ”という
かけた者にしか解けない「暗示」をかけられたテソがおり、
テソはガンチに再会するやいなや剣で一刺し。ガンチは瀕死に。

神獣のパワーがあれば傷を治癒させることができることを知っているヨウルは
まだパワーを制御できないガンチの腕輪を外して命がけで助けました。

あの様子だとヨウルはもうガンチのことを愛し始めてる。
でもずっと縁談をを断り続けていたテソが思いを寄せていたのはヨウルだったわけね。
う~ん、親友の間に微妙な溝が生まれちゃうね。

2014.3.26
6話まで自分の秘密に向き合う時がきた

パクさんは地元で一番の「百年客館」という今でいう会社を育て上げ大成功しました。
旅館業のみならず、そこには外国からの商品も集まる商社のような業務も行われ富は増す一方。
おまけにパクさんは地元の人々を救う活動も同時に進めており、信頼も人望も厚い。

元気いっぱいで義侠心にあふれ、そして力持ちで純真なガンチは
そのパクさんに息子のテソや娘のチョンジョと劣らぬほどわが子同然に育てられました。

百年客館が高官だったチョ・グァヌンに狙われ窮地に陥り、
パクさんは、日本からの攻撃に備えるという水軍の指揮官に就任したイ・スンシン将軍から
資金協力を頼まれていた一件を曲解され反逆の濡れ衣を着せられてしまいました。
逮捕させまいとグァヌンに抵抗したガンチをかばってパクさんは亡くなり
一家は連行されてしまいました。

あちこちで客館が狙われ殺人事件が勃発してる件を追っているタム将軍は
男装の娘を百年客館に先によこしてグァヌンの出方をうかがっている矢先のことでした。
男装の娘タム・ヨウルはガンチと幼いころ一度出会っており、
再会と同時にヨウルはいろんな意味でガンチに心揺らされています。

20歳まであと11日というガンチに何か起こりそうだと様子を見にきたソジョン法師。
でもガンチは初めて会ったソジョン法師のアドバイスに従わず、
捕まって拷問を受けていたテソを救出したあと、森に逃げ込み追っ手に取り囲まれてしまいました。

グァヌンの兵士の中には黒歯という忍者風の妖術使いがおり、
ガンチの腕輪がパワーアップの鍵じゃないかと考えて腕輪を切っちゃいました。
実のところ腕輪はガンチに流れる神獣の血を抑えるもの。
20歳まで覚醒しなかったら人間のままでいられたというのに、これで覚醒しちゃったのかな?

2014.3.24
3話までファンタジーだね~いいね~

美麗なる神獣をチェ・ジニョクが演じてます。いやはやあれじゃ~惚れてまうやろ(爆)
神獣という地点でファンタジーという風呂敷が広がったところへ
チェ・ジニョク演じるウォルリョンの千年に一度の恋。掴みはOKというところです。

さて、濡れ衣の謀反の罪で父を殺され、官妓に落とされたソファは
父を陥れたグァヌンのエロエロな魔の手から逃げ、山でウォルリョンに助けられました。

愛する女性に出会ったウォルリョンは、不老不死の身体を捨てて人間になることを決意し、
親しい唯一の友人であるソジョン法師に人間になるために必要だという「九家の書」を求めました。
ただ、本当に人間になれるのかは不明ながら、
その「書」を手に入れるには100日間、1.殺生をしない 2.神獣の力を使わない 
3.人に助けを求められた必ず助けるという3条件をクリアする必要がありました。

二人は夫婦となり愛し合い、幸せな日々を過ごしながら100日まであと10日という時、
ソファを助けるためにウォルリョンは神獣の姿を現してしまいました。
ショックのさ中、ソファは弟とタムが自分を逃がした直後死んでいたことを知り
生きていると嘘をついたウォルリョンを恨んで神獣退治の兵を「月光の庭園」に案内してしまいました。

愛する人に裏切られたウォルリョンは霧と消え、山の一部となりました。
そしてソファはウォルリョンの子を身ごもったことを知りました。
怖くて産みたくなくても胎児は育ち、産み落とした子はかわいい人の赤子の姿をしていて
ソファはすべての恨みをグァヌンに向け、敢無く切られて命を落としました。

ソファはすべてをソジョン法師に託し、
ソジョン法師はその赤子を育ててもらえるよう商人パクに預けました。
捨て子を拾ったパクに、この子がこの先あなたに福を授けると言い
腕に厄除けのパワーストーンを20歳までつけさせて育てれば成功すると約束しました。
その子はガンチと名付けられ、パクの家で元気に育ちもうすぐ20歳。
ただ、ガンチはパクの娘チョンジョのことが好きで、そのため奥様から疎まれています。