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愛の選択
~産婦人科の女医~
ハマリ度☆良かったわ!
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通常版DVD-SET 1

DVD-SET 2
●2010年 韓国SBS  全16話
●演出:イ・ヒョンジク/チェ・ヨンフン   ●脚本:チェ・ヒラ
●出演:
チャン・ソヒ(ソ・ヘヨン) 
コ・ジュウォン(イ・サンシク) ソ・ジソク(ワン・ジェソク)
チョン・ホビン(ユン・ソジン) ソン・ジュンギ(アン・ギョンウ) 
イ・ヨンウン(キム・ヨンミ)
●視聴:2012.6.26-7.6  DVD
●Story
本院で名を轟かせたへヨンは優秀で冷静な産婦人科女医。
地方の分院へ科長として赴任して来たヘヨンは、妻子ある上司ソジンとの間に子どもができてしまい、産むか中絶するかの迷いの中。
産みたい思いと、子持ちのシングルマザーという立場が教授のイスを遠のかせる事を恐れる思いがある。
ヘヨンが受け持つ妊婦たち、生まれてくる赤子にも、それぞれの事情がある。
そんなヘヨンの妊娠を知る小児科科長のサンシクや同期の幼馴染ジェソクは彼女を心配し見守るのだった。
レビュー
1-2話  3-5  6-8  9-11  12-14  15-16完
産婦人科を舞台に描かれる生と死、親と子、家族や愛。
どれも情に溢れていて見ごたえあったわ
地に足着いた印象のドラマ。
医療現場というシビアな空気感と、クールにはなりきれない人間の喜怒哀楽の詰まった情を感じる作品でした。

主人公は優秀な産婦人科の女医ヘヨン。
彼女の抱えるかなり大きなプライベートの問題は、妻子ある人との間にできたおなかの子。
仕事に打ち込み、若い医者を育てながら、頑張るヘヨンの心を癒したのは小児科医のサンシク先生。

ヘヨンが受け持ち出会う医療ケースは、産婦人科での象徴的な病気や症例、
そして特殊な症例や認知不足で誤解や偏見が残っているようなケースの啓蒙にも役立っている感じ。
そして症例の一つ一つが、ヘヨンの悩みの一端と少しずつ関わっていて
そのつど、何かに気付いていくんです。

数話に渡って複数の患者さんの話が始まっては終り、別の患者さんが登場しているという流れはごく自然でドキュメンタリー風だと感じたときも。
登場する患者さんや家族役の方々の迫真の演技には参ります。
そういう医療エピソードと同時に、ヘヨンとサンシクの関係が不器用に、でも自然に育っていく様子が描かれます。

血がいっぱいの手術シーンや開腹シーンもあり、苦手な方は要注意。
でもこんな風にがっつり産婦人科を描いたからこそ本作はとても良かったんです。オススメ~!

それにしてもサンシク役のコ・ジュウォンssi、天然な超誠実男子を見事に演じてましたね~婿にしたいNO.1的な。


2012.7.6
16(最終)話まで気持ちよく前進

エレベーターキスの直前の息遣いが聞こえてくる緊張感、素敵だったよね~
ヘヨンを生涯愛したいと思ったサンシクと、戸惑いサンシクを避けてしまうヘヨン。
アメリカ行きが決定したサンシクはプロポーズを決意しました。
ただ決行の日、おなかの子の父ソジンがヘヨンに会いに来て・・・。

ソジンがヘヨンに見せる本心の誠意が離婚だったみたいです。
子どもには父の戸籍が必要だろうから、父としても養育費の面でもいつでも答えるそうです。
なかなかできない決意。大人の責任の取り方のひとつだったと感じました。
でもヘヨンは断りました。おなかの子をソジンも自分も一度は捨てていると言う事実を挙げて。
この子は他人に救われた、それがサンシクだったと。

サンシクはヘヨンに改めてプロポーズ。
ヘヨンは今は受けなかったけど、次の休暇で会おうと提案します。
お互いを伴侶として思っている、だから離れても大丈夫、
次にもう一度プロポーズしてくれたら心の準備もできているから受けるとまで。

責任のある役職に就き、子も身ごもっていて、数日後に旅立つ彼についていくという非現実的なことはできないよね。
でもお互いが運命のようなものかもしれない、と心の声を信じることができた二人。
それぞれのキャリアを守り、幸せを追求できるはず。
サンシクは血がつながっていようがいまいがヘヨンの子の最高の父になってくれるだろうから。

2012.7.6
14話まで心が求めるんじゃ~ね~^^

胎児が危険な状態であるにも関わらず、妊婦が帝王切開に耐えられない血液の状態だと分り
何の手も尽くせず胎児を見送ったヘヨン。
時期を同じくして本院で担当した患者さんがヘヨンを慕ってこっちのセンターに転院してきました。
持病のせいで妊娠を諦めていた女性がヘヨンの親身で注意深い診察で分娩間近。
けれど、救急で運ばれた別のセンターで、可愛い子だけを残して彼女は帰らぬ人に。
医者といえども、人智の及ばぬ神の領域というものが確実に存在するというサンシクの言葉が沁みるヘヨン。

サンシクは以前アフリカで医療活動を共にした同僚からアメリカの製薬会社での仕事を打診され
内容次第では受けてもよいと思い面接を受けました。
へこんだヘヨンを励ますのはいつも仲良しのジェソク。二人の親しげな姿を思い出し寂しいサンシク。

だけど、突然病院で見かけなくなったサンシクが気になるヘヨンは、戻ってきたサンシクにお怒り。
ジェソクは、それが、何も言わずにどこかへ行ったサンシクへの寂しかったことをぶつけるサインだと知ってます。
自分が渡米中にサンシクの兄夫婦の家に立ち寄ったヘヨンのことを聞いていたサンシク、
やっとヘヨンが自分を恋しがっていたんじゃないかと分りました。

部下の研修医アン先生は看護士のスヨンさんと結婚間近だし、ちょっと春めき気味?
サンシクを見ていると、ヘヨンが別の男性の子を妊娠しているなんて無問題に思えてくるから不思議~

2012.7.4
11話までヘヨンの魅力

ヘヨンの優秀さや気丈さ、クールさじゃなく、彼女の弱さや戸惑いや時に情の厚いところを確実に見つめるサンシク。
ヘヨンもサンシクの人柄に慣れてきたのか、妊娠の事を忘れたい、無かった事にしたいと思っているという
正直なところを明かしています。
近所に住む兄夫婦の家にヘヨンを連れて行ったサンシク。積極的に外堀を埋めてるわ。

一方サンシク先生の言動が引き金となったのか幼馴染のジェソクはヘヨンと身を固めたいと思っています。
さりげなく子どもの父になっても良いといってました。でもヘヨンは冗談だと思ってるけどね。

さて、ガン治療を断念し、長年の不妊治療の末授かった赤ちゃんを産もうと決意する女性や
愛の無い結婚の中で余命数ヶ月とも知らされずに残りの人生を最後のピアノ公演にかけようとする女性、
高校生で妊娠し、子どもを養子に出す準備をしていた子がヘヨンやサンシクとのかかわりの中で
自分も親になれるかも知れないと育てる事を決意した勇気あるエピソードも。

そして検査のわずか数パーセントという確率の可能性に入り障害をもって生まれた赤ちゃんのことで
ジェソクを責め訴えることにした両親。生まれて来たわが子に変わりはないのに。
韓国ではダウン症に対して随分な偏見があるようで、反応があまりに・・・。
裁判ではこの両親に勝ち目はなさそうだけど、受け入れてもらえない子どもを思って辛いジェソクです・・・。

2012.7.1
8話まで決断しきれないのもわかるが

ヘヨンのことが気がかりでしょうがないサンシク先生。
だけど一人で倒れ下血したヘヨンを病院へと運んだサンシク先生は、本当のことは明かせないが
ヘヨンの容態をヘヨンの幼馴染だという産婦人科の不妊専門ジェソク先生に託しました。

胎児の様子を超音波で確認しないと言張るヘヨン。
流産が進んでいるなら確認してもしなくても同じ、ヘヨンの気持ちを優先すべきだというジェソクと
胎児が危険なら母体も危険だとハラハラし通しのサンシク先生。

ヘヨンに別れを告げられて以降、ヘヨンの病院に来るたびにヘヨンのそばにいるサンシクを疎ましく思うソジン。
だが妻と子どもは本当に大事で、妻子を捨てるなん選択はあるはずもなく
かといってヘヨンを正直愛しているが、妻子を捨て地位と出世を捨てる選択をする気も無い。
それを分っているヘヨンは、思いきって中絶しようとしてサンシクに妨害された今、手を下さないまま放置したい気持ち。

捨て子騒動や胎児の奇形に悩む両親のエピソードも胸が詰まったけど、
父が遠方の仕事先からの戻りの途中電話も通じず、母が死の淵で手術台に上がっていて
幼い妹の緊急処置の責任を負った保護者・幼い姉スビンの勇気と忍耐と賢さに参りました。

2012.6.28
5話まで胸に迫る

1話のうちに、また複数話に渡っていくつかの家族やカップル、女性のエピソードが描かれ
ヘヨンのおなかの子どもを産むかどうかの辛い悩みが同時に進行します。

両親に反対された警察官の内縁の奥さんが事故で脳死になったエピは、
週数が充分ではない胎児を母親のおなかの中で可能な範囲育て分娩するという数少ない症例でした。
生まれた後の諸々を思いつつ、さらに愛する妻を亡くした辛さも重なって決断に踏み切れない夫の苦しみが胸を突く。

夫の風俗遊びがひどくて病気になる妻は、夫の精液に含まれる物質がアレルギーを起こしていると判明したエピや占いや吉日にこだわって子の命を危うくしてしまう妊婦、
膣の長さが短く性交ができない事が分った結婚前の女性の形成手術のエピ
そして親のエゴに振り回され家出した少女が性犯罪に遭ったエピなど
産婦人科が手がけることのある事件・案件がときに同時進行、時につながって描かれました。

2話から続いていた魚鱗癬の重症の赤ちゃんが2週間という短い命を終えました。
ヘヨンたちと同じ時間を歩みながら、同時にヘヨンのプライベートも追う、
どこかドキュメンタリー風ともいえる脚本がむしろ良いです。

2012.6.27
2話まで情を丁寧に描く

クールでオトコマエなヘヨンだって女。
好きだし、医者としての心の支えだったソジンと、不倫と分っていて割り切った男女の関係のつもりでいた彼女だけど、結局妊娠してしまっては割り切った関係という状況は一変。

ヘヨンはソジンの態度や考えを分かった上で別れることを決意しています。一人で産むのかも知れない。
小児科医の科長サンシクは彼女の妊娠を知ってそれとなく気遣ってくれています。

さて、評判を聞いて楽しみにしていた本作、やっと視聴開始したんですが、
いいですね~
ヘヨンのプライベートもあるけれど、基本的には妊婦や胎児、子どもや家族といった
出産に関わるエピソードをじっくりと描いてあってとてもヒューマンなつくりになっています。
「白い巨塔」や「ニューハート」のような、権力闘争が絡んでくるムードは今のところなく
家族たちに寄り添い、一緒に胸を痛め、時に檄をとばしながら激務をこなすヘヨンたちにうるうるさせられてます。

子への親の愛情というのは無条件ではあるけれど、親といっても未熟な人間、
迷ったり泣いたり、人の手ではどうしようもない現実にすくんだり、そういうところを捉えているドラマです。