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ビッグマン ハマり度☆爽快ラスト
特典ディスク有プレミアムDVD-BOX
●2014年 韓国KBS  全16話
●演出:チ・ヨンス   ●脚本:チェ・ジンウォン
●出演:
カン・ジファン(キム・ジヒョク) 
イ・ダヒ(ソ・ミラ) チェ・ダニエル(カン・ドンソク)
チョン・ソミン(カン・ジナ) 
●視聴:2014.12.3-   衛星劇場
●イントロダクション:
ヒョンソングループの御曹司ドンソクが交通事故に遭い、助かるには心臓移植しかないがドナーを待つ余裕はない。
会長は家族なら優先的に移植できるというルールを悪用するため、息子に適合する心臓を持つ者を捜すよう命じて戸籍に入れ、即座に脳死にさせた。
ドンソクに95%もの確率で適合したのは天涯孤独の元チンピラキム・ジヒョク。
だがジヒョクは並外れた生命力で脳死判定から奇跡的に蘇り、会長にもう一人息子がいたとマスコミに広まった。
否定できなくなった会長は・・・。
レビュー
1-2話  3-4  5-6  
7-10  11-14  15-16完
あらゆる非道の目に遭いながらもくじけず
大企業の会長に上り詰めた不屈の青年の爽快下剋上人情物語
心臓ほしさに命を狙われ、心臓が取れないと分かったら消そうとされ、
都合が悪くなればその場しのぎの嘘で振り回される。
抵抗すれば暴力か金のちからで脅迫し、
それでも折れなければ彼の大事にする関係のない人に危害を加えて彼を屈服させようとする・・・。

韓国という国には、純粋に能力が評価されなかったり、
権力や金を操れる人以外はすべて人権無視をされ
悔しい思いもねじ伏せられてしまうという事例が実際のところあるのでしょうね。
数々のドラマでそういった権力者が描かれ、
力なき弱者が立ち上がり溜飲を下げるという復讐ものが多いけれど、
本作は主人公が魅力的で、勝ち上がる対抗措置も可能な限り合法、
相手を黙らせるにも、相手のとった違法な手段に関した証拠を交渉材料にしていました。

ラストはこんな経営者のもとでなら働きたいなと誰しもが思えるようなそんなジヒョクの姿。
これははっきり言って、カン・ジファンという俳優によるはまり役だった賜物だと思います。

三枚目の演技ができる主役のカン・ジファン。
それでもシリアスなシーンもでき、ルックスも親しみのわくハンサムでもあり、
ジヒョクは二枚目半の演技が常にできないといけないんですよね~。
細かな所作やしぐさ、動きからジヒョクというキャラクターの暖かさと飾らなさと強さがにじみ出ていました。

そして初めて悪役をされているのを見たような気がするチェ・ダニエル。
微笑みがあまりに甘いから余計に寒くなるアウトな御曹司を巧く演じていたと思います。

人情に篤いお国柄なんだから、こういう経営者がいれば財閥に頼らない強い企業が育つはず。
そんな希望も抱いて見終わったドラマです。


2015.1.15
16(最終)話で爽やかさが大事

ドンソクの指示で大怪我を負ったおばさん。
黙っていられないジヒョクはヒョンソンの不正をテレビで暴こうとしたところを
ミラの誘拐をほのめかされて現場に急行し、不正の証拠と引き換えに彼女を助けた。
でも現場ではこれまでト室長を通じて汚れ仕事を引き受けてきたチンピラが殺され、
ねつ造された証拠でジヒョクが逮捕されてしまいました。

ジヒョクの無実を証明するのは、殺人の現場を撮影していたビデオテープ。
ミラは、ドンソクがジヒョクの心臓をもらえずに
中国の臓器ブローカーから心臓を移植されていたことを追求し
違法な移植を受けたドンソクとブローカーともども突き出すと脅してテープを取り返しました。

倒産した会社を立て直した手腕を評価され始めたジヒョクから会社を奪い返そうと
ヒョンソン流通の株式を買い集めろと指示するドンソク。
資金はヒョンソングループの主軸となるヒョンソンエナジーの株を売って用意させた。
流通の株は社員の持ち株として従業員に分けていたジヒョク。
ドンソクが従業員から破格の値段で買い取らせようとしているのを知ったジヒョクは、
売っていいので代価はエナジーの株でもらってくれと頼みました。

流通の株を集めたドンソクは意気揚々と株主総会で経営者の交代を議題に上げたけれど、
予めエナジーの大株主から経営に関する委任状を得ていたジヒョクは、
エナジー株を受け取っていた従業員の持ち株を合わせてドンソクたち以上の票を得て勝利。

この流れでジヒョクはヒョンソンエナジーの株主から経営者として適格との信任も得たという事になり、
文字通り、ヒョンソングループそのものの経営者がジヒョクにとってかわられたことに。
(改めてエナジーの経営者交代議案を上げて決を取り直したとしても同じ結果が出ただろうという事か
後でちゃんと取り直したんだろうねきっと)

ジヒョクを潰せないことに常軌を逸したドンソクはとうとうト室長にジヒョク殺害を指示。
けれど、それを実行することの無意味さをさとっている室長は足を洗い罪を償う潮時だと判断し、
これまで会長やドンソクの代わりにやってきた裏の取引や汚職の証拠を
全てジヒョクに渡して自首しました。

万事休すのヒョンソン。
ショックと心労がたたりドンソクは入院し、失意の中息を引き取りました。
会長は裏で行ってきた数々の罪をもうもみ消すことができず一生服役。
けれどカン家の希望は長女のジナ。
留学先の大学を首席卒業した頭脳を持つ破天荒な感性を持つジナは
経営者として力を発揮することでしょう。

ヒョンソングループ会長となったジヒョクは一歩も休むことなく会社と従業員のために働き続ける。
努力が報われ、正しいことが通り、そして働く人々が大切にされる夢の世を作るために。

2015.1.7
14話まで勝敗は歴然だよ

談合の件でドンソクを追求しきれず、逆襲に遭ったジヒョク。
でもソ会長は、表舞台に立ち一大企業を築くという夢を実現させてくれるのはジヒョクだと
言葉にせずともそう確信を持っていました。
チャンスをもらったジヒョクは、間接的な方法でドンソクの裏をかくという
まさにドンソクから学んだ方法を使い、
一時は勝手にヒョンソン流通をドンソクに倒産させられるも
企業再生の管理人という実質社長としての役割をドンソクから辛くももぎとりました。

亡き父が会長の公金横領の罪をなすりつけられていたことを知ったミラが
ドンソク側でスパイとして動いてくれて、危ない橋を渡りながらも大きな助けに。

志を共にする中小企業の食品会社のヘルプを皮切りに、
あくどい手を使って妨害してくるドンソクに利用された人たちを仲間にすることでピンチを乗り越え、
そして再生における事業計画も債権団に合格をもらい
ヒョンソン流通復活とまで言わしめ、とうとう管理状態を脱しました。

ドンソクは倒産させた企業がジヒョクに再生されたことで経営者失格の烙印が押され、
ヒョンソンの主軸事業であるヒョンソンエナジーによる石油公社の入札にも失敗し、
父の代わりに会長に就任する話も流れました。

これに関しては、ドンソクが妨害してきた大手企業との取引を復活させるために
石油公社入札でドンソクと対立するテサングループに恩を売る必要があり、
不正に入手したテサンの情報をもとに入札を決めていたドンソク側の情報を
ジヒョクたちがゲットし手をまわしていたから。

ジヒョクが立て直したヒョンソン流通を横取りするために
ドンソクは家族を人質にしてク部長を脅迫しジヒョクの後ろ盾であるソ会長の裏帳簿を入手。
帳簿と引き換えにヒョンソン流通の株をすべて自分に譲れとソ会長に交渉してきました。
ソ会長はその交渉に乗ればドンソクに負けた事になるといって自首し、
自分の夢をジヒョクに託しました。

自首したおかげで、追徴金と数か月の懲役刑で脱税の罪は償う事ができ、
企業のトップとして後ろめたいこともなくなり、結果的には良い方に転んだ。

ジヒョクに負けたことを受け入れられず、感情を抑えられなくなってきたドンソクを
バッサリ切ったトドメはミラからの決別でした。

ドンソクはもう冷静な判断ができなくなってきてます。
ジヒョクの大事なものを奪って勝つといって、
ト室長にジヒョクの母同然のおばさんや弟同然のデソクに危害を加えるよう指示してます。
ト室長、さすがにそれはまずいって分かってるくせに~。逃げは作るでしょ?

2015.1.3
10話まで立ち上がるだけでもエライ

ドンソクの罪を被せるだけ被せて消そうとしてきた会長。
ジヒョクは会長との血縁関係に疑いを持っていたさ中、
ドンソクの妹ジナからDNA検査で親子関係が一致しなかったと聞かされて腑に落ちた。
そんなタイミングでチンピラに捕まりボコボコにされて海に投げ落とされ殺されかけたジヒョク。

ジヒョクはアメリカに逃がしたという父と兄の言葉に安堵したジナとそしてミラ。
でもジヒョクは生きていて戻ってきました。
やっぱり生命力は半端じゃなかったジヒョク。

けれど、ジヒョクのいないヒョンソン流通はアパレル企業の誘致のために
立ち退いてくれた市場の店主たちへの約束の補償を反故にしたため、
行き詰まり絶望した市場の店主が一人自殺してしまいました。

俺が補償しないとと立ち上がったジヒョクは、もう一度ヒョンソン流通の社長になるのが近道と決め、
ヒョンソン流通を買いたがっているという下町の投資家ソ会長のもとに入りました。
ソ会長は裏社会と繋がっているという悪評のある男で、名のある正当な会社を持とうと打診していました。
ソ会長が買収できるよう手を尽くすジヒョクと、ドンソクのもとから辞職したク部長。

二人はヒョンソン流通が他企業と談合している証拠を集めたことで、
ソ会長がドンソクとの取引を有利に進められ、格安で手に入ることに。
けれど裏で流通を別の会社に売り飛ばしソ会長が資産を売って現金にした分損をすれば、
おのずとジヒョクがソ会長に消されることを狙っているドンソク。

一筋縄ではいかない攻防です。
ただ、ジヒョクが生きていて、反撃に出ると知ったミラが少しずつ協力しているのが気に入らないドンソク。
ミラとの結婚を受け入れるはずのない両親。
ミラのお父さんが運転手時代に横領を働いたという一件、あれは完全なる濡れ衣のようです。
夫亡き後、娘たちの学費と生活費の援助をするという会長からの取引を受け入れたお母さん。
後悔しているようです。

2014.12.7
6話までドンソク帰還

心臓移植が成功して戻ってきたドンソクがジヒョクの存在を知り、
父と同じように用なしのジヒョクを早々に厄介払いしようとしてきました。

金では動かないジヒョクにとって一番大事なのは家族だと理解したドンソクは
兄に懐く弟のふりをして、検察に狙われているから助けてほしいと
見つかれば逮捕の証拠となるような書類や多額の金をジヒョクに預けました。

社長という仕事に未練のないジヒョクは、
病み上がりのドンソクのために会社を立て直して返すことが目標となっています。
特に検察から狙われているのはドンソクがやっていた脱税疑惑。
有名なカジュアルファッションブランドを誘致して利益を出せば追徴金を支払え
ドンソクのピンチは凌げると考えて一生懸命。

ジヒョクは社員の力を借りて他企業にほぼ決定という厳しい戦いを逆転で勝ちました。
倒産の準備を着々と進めている会長にとっては思惑外れもいいところ。

ジヒョクはその人柄から、社長職をすればするほど仲間が増え、
運がいいだけと言われてしまうほど鮮やかに結果が出ていく。
そんなジヒョクに居心地の良さを感じるミラ。

けれどミラとの結婚が決定事項のドンソクにとってはジヒョクの存在が気に入らない。
どうやら移植した心臓の具合はあまりよくないようで1分1秒でもと結婚を急いでいます。
家柄が釣り合わない事からプロポーズを保留にしたミラに、
ドンソクは昔カン家の運転手をしていたミラの父の横領事件で縛ってきました。
こんなことを知らせちゃって、例え結婚できても彼女の愛は得られなくなっちゃったよ~。

2014.12.6
4話までなんかいいね

何だろ、カン・ジファンの得意なキャラクターなのかな?
ここまで楽しく見てきました。

会長はあくまでもジヒョクを都合のいいように使い捨てようとしていて、
ヒョンソン流通の社長にしたのも、検察から狙われた不正な資金繰りなど等々を
この流通に押し付けて、業績の悪い流通が倒産するにまぎれてすべてを葬り去るつもり。
ジヒョクはこの倒産の責任を取って自殺する、という筋書でことを進める予定らしいです。

ただ、ヒョンソン流通の抱える問題の二つを意外や意外、
ジヒョクが持ち前の人情キャラで相手を味方に引き入れて解決し、
倒産の危機は土俵際で食い止めてます。

周囲にもそうと分かるほどミラのことが好きなジヒョクは彼女にもまごころを込めて接していて
だからこそミラも、ジヒョクをドンソクらカンファミリーのの生贄として扱うことに
辛さと限界を感じています。

さてドンソクが中国での心臓移植に成功して復帰してきました。
会社を巡って、ミラを巡って、何らかの大展開がありそうですね~。

2014.12.4
2話までこういう設定も面白い

割と評判がいいのでどんなものかと見てみました。
久しぶりのカン・ジファン。相変わらず二と三枚目の間をうまく演じてくるんで愛嬌あります。

さてさて、このドラマ、御曹司の移植心臓のために殺されそうになるというとんでもないスタート。
主人公のジヒョクは赤ん坊の頃母に捨てられ天涯孤独の身。
ボクサーだった過去もあるものの、荒れた時期にはその腕っ節の強さと情の厚い性格で
子分を持つチンピラにまでなったのだけど今は足を洗って堅気に。
でもそのせいで警察に身体情報が保管されていて、
ヒョンソングループの御曹司と95%もの高率で心臓ドナーとして適合したため命を狙われました。

家族からの提供ならば優先的に臓器がもらえるというルールを悪用することにした会長。
知らぬ間に会長の戸籍に入られ、
地元のチンピラに狙われて意識不明で病院に運ばれ、脳死判定を完了し、
いざ摘出という段になって自力蘇生した生命力の塊ジヒョク。
息子の心臓移植が頓挫し、おまけにヒョンソングループを調査していた検事局から
最近になって戸籍に入った会長の息子がいるとマスコミにスクープされた。

戸惑うジヒョクはまさかの財閥の両親の出現に戸惑いつつも受け入れようとしていたけれど、
育てられた孤児院のシスターから、捨てられた時に添えられていたという母からの手紙を見て
自分は会長夫婦の息子じゃないと、直感で確信しました。

ジヒョクがドンソクの心臓移植のドナーとしてここにいると悟ったのは秘書室のミラ。
御曹司ドンソクと恋人同士だった彼女は、ドンソクに生きてほしいという思いと
ジヒョクを生贄にしていいのかという葛藤の中見守ってきた。

グループの記念式典に乱入したジヒョクに、あんたは本当に俺の親なのかと問い詰められた会長は
大勢の来場客に、わが社の新しい社長としてジヒョクを紹介しちゃいました。
状況的にこうするしかないと会長は判断したんだね。
海外に行かせてこっそりジヒョクを消す、なんていう命令は一旦反故ですな。