HOME韓国ドラマのあしあと2010年以前の作品リスト>白夜3.98
ハマリ度☆壮大だった~!
白夜DVD-BOX
●1998年 韓国SBS 全20話
●演出:キム・ジョンハク   ●脚本:カン・ウンギョン
●出演:イ・ビョンホン(ミン・ギョンビン) 
チェ・ミンス(クォン・テッキョン) 
シム・ウナ(アナスターシャ) イ・ジョンジェ(イ・ヨンジュン) 
シン・ヒョンジュン(ピョートル・キム) 他
●視聴:2008.2.11-3.16     DVD
韓国・北朝鮮とロシアを舞台に
国を背負って生きる男女の過酷な人生を描く壮大なストーリー!
正直なところ、DVDを持っていながらじっくりと鑑賞するタイミングが見つからなかったんだけど、
このままだといつまでも大事において置きっぱなしになるようで
一念発起して視聴開始しました!(大げさ)

評判としては、暗いとか重いなどと聞かされていたんだけど、
確かに重厚な作りで、政治色、戦闘色が濃い!
どっちがどっちの味方で、なにがどうなっているのかが追えないと途中でしんどくなるかも。

でも何話かに一度は数分をかけてこれまでの流れをナレーションしてくれていたし、
スケールの大きい話も大好きな私はとても引きこまれました。

ロシアでのシーンも多く、基地や野外ロケでの戦闘シーンも手抜きなし!
なので、撮影されていた皆さんの努力たるや、ドラマの域を超えていますよ。
韓国のドラマでは本当にすごいエネルギーをドラマに費やすんですね
、映画並みのスケールです。

それに、北朝鮮やロシアの関係というのかな、
脚色はいっぱいしてあるとはいえ日本ではまず見られないストーリーだと思いました。
ロシア語のシーンもすごく多くて、ロシア人をこんなに見たのもはじめてというか・・・(笑)

チェ・ミンス、イ・ビョンホン、シム・ウナ さんはじめ、
見たことのある豪華な顔ぶれがとても堅実に演じられていて
よく出来ていないはずがないです!

ソンシムがお茶目な笑顔で見上げているヨンジュンを思い出すシーンや
ラスト、テッキョンが機上で涙を流すシーンでは不覚にも泣けちゃいました。
それくらい、みんなの人生や思いを余すところなく描ききっているからこそ、
悔しさや悲しさや愛おしさが分かった気がします。

10年前となれば少し古いドラマと呼べるかもしれませんが、
普遍的なテーマや、映像的な努力もありじっくり見ることができました!
キム・ジョンハクプロデューサーってすごいです。



2008.3.16
20(最終話)まで特殊な人生の試練を背負った人々の強さ

FSB(ロシアの情報機関)とギョンビン側がタランチュラを追っている最中、
北朝鮮オ副部長は平行してロシアの戦闘機ブラックジャックを強奪する計画を実行させていました。
「長白部隊」と名づけられた精鋭部隊は長白号という潜水艦で中国に上陸、
天山山脈を越えロシアに潜入、戦闘機のある基地を制圧したところで、
ロシアで待機していたタランチュラが戦闘機に乗って北朝鮮へと離陸するのを援護するまでが任務。

この部隊は生きて帰ることを許されない決死部隊。
でも彼らは任務完了の時までそれは知らされていなかったんだけれど・・

その部隊にはヨンジュンのお兄さんもいました。
ヨンジュンは国家の機密情報にハッキングし、生きて帰れない事実を知ります。
自らは国家の身勝手に振り回され、兄は命を捨てさせられる。
甥にはもっと可能性と自由をあげたいと思い、義姉とともに決死の覚悟で韓国へと亡命させました。

残ったヨンジュンはFSBのコンピュータにオンラインで潜入し、
アナスターシャにソンシムが入手してくれた戦闘機奪取の機密事項を伝え
窓を突き破って落下し死亡しました(泣)

FSBとギョンビンは離陸するブラックジャックを確認し、
急いでテスト中の新型最速戦闘機アルテミットでギョンビンが追跡。

傷のせいで意識が次第に遠のくテッキョン。
ギョンビンと通信するアナスターシャの言葉を無線で傍受、自分を理解し、許してくれたことを知ります。
愛する人々を守れない辛さや悔しさを抱えてきたギョンビンもまた、
自らの命を賭けてでも決めないといけない時が今だといいます。
帰還用の補助燃料も捨てて速度を上げ、マッハ3.98で北朝鮮領空内まで追跡し、
ミサイルがなくたったため機ごと激突。

彼らの運命は閉じ、残された人々の未来はソウルで開けていました・・・
ソンシムはヨンジュンの子どもを妊娠、彼の姉親子と合流して未来へと歩んでいました。

2008.3.6
15話で運命の輪が回ってきた感じ!

相変わらず男の世界!って感じのままだけど、
北朝鮮・韓国・ロシアの情勢を追いながら各自の心も描く
という複雑な仕事も見事にこなしている皆さん。
時々平行して描かれる各自のエピソードが飛び飛びに混ざって
ちょっと迷路に入りそうになるけどまずは大丈夫!

3年の月日が流れ、ヨンジュンはとうとう平壌に呼び戻される事に。
帰れば消されるか収容所行き。
ソンシムがこのロシアにいると知っていたテッキョンはヨンジュンを一度ソンシム会わせてやろうとし、やっと会えた二人は結ばれる。
しかしソンシムを置いて一人平壌に向かいそして収容所へ。
一時間ほとんどが2人のシーンだったか?と思える濃さ。
でもここまで耐えたんだからいいよいいよ愛を確認しなさいよ(笑)

一方韓国情報部ロシア支部ではロシア新型戦闘機を巡る情報提供があるとチンソクがキャッチ。
でも北朝鮮がその戦闘機を狙っているという情報を流されたくないテッキョンは、
マフィアの抗争に見せかけて情報提供者殺害を企てるが、
結局死んだのは接触を図れていた情報部員のチンソクでした。

テッキョンは自ら情報提供しようとしていたテストパイロットを暗殺、
しかしパイロットには幼い病弱な娘が・・・
レオンばりに女の子を抱え、少しの優しさを取り戻したテッキョンだったけど、
やっぱり任務は殺し屋・・・
今度の仕事はアナスターシャを影で支えるチェチェンマフィアの新リーダーピョートル殺害依頼。
 でも断ったね。

で、アナスターシャは、殺し屋のタランチュラが、
昔再会を約束してロシアへ逃がしてくれたテッキョンだと改めて確信、
危険を冒して会いに行きました。
「引き返すべきだ。引き返せないのは勇気がないからでしょう」と・・・
ショックなテッキョン! 
でももうアナスターシャとしては恩人の彼はもういない、彼はただの殺し屋なんだということで、
ギョンビンに彼の正体を告げます。

そしてテッキョンの父クォン将軍は、
ギョンビンの父を十数年前のあの戦闘の折に殺害した人物だったことも知ります。
2人の運命はまるでそれぞれが対峙するために導かれてきたかのようですね。
よりヘビーな展開の末、どんな結末がやってくるのかここまできたらすごく気になりますよ!

2008.2.22
10話で濃いドラマだなぁ~

9話では、アナスターシャとギョンビンが、
北朝鮮工作員テッキョンたちがロシアの核を偽札で購入し移送するのを阻止する
激しいシーンでした。
核なんかが置かれている軍事基地で、
銃撃戦や火災発生でマジ大丈夫なの~??ってくらいの激しさ。
そこでアナスターシャは何度も自分を助けてくれるタランチュラがテッキョンだという確信をもちます。

この任務が一段落つき、ギョンビンはロシアに赴任してきたジョンヒョンと晴れて結婚することに。
しかし恨みをもっていたイゴールにジョンヒョンは襲撃を受け、教会の前で帰らぬ人に・・・
イゴールに復讐しにいったギョンビンだが、命欲しさにイゴールはタランチュラに頼まれたと嘘をいう。

そしてアナスターシャはある思いを胸にKGBに所属する。
韓国の情報部員ギョンミン、北朝鮮の工作員テッキョン、それぞれがそれぞれの国を背負うことに。

いやぁ、ドラマ半分で濃い濃い~~。すでに10時間分のハードボイルド映画を見たようだわ~!
韓国・ロシア合作って銘打たれてないのにとことんロシアでのシーンだよ~すごいわ~
後半一体どういう展開に持っていくのでしょうか~!?

2008.2.20
8話まで男の世界、ハードボイルドだな~

ほとんどロシアで話は進んでます、ロシア語いっぱい。

北朝鮮、オ副部長に指示されロシアで核を入手しようと働くテッキョン。
ロシアの不正売買を取り仕切る官僚との取引をうまく運び、
その代金はロシアのあるマフィアの偽札を使う手はずも整えた。

そのマフィアのボス イゴールをまずは脱獄させるため大々的な暴動をしかけ
結果見事偽ドルを手にしたテッキョンだが、
核が北朝鮮に渡ろうとしている事をCIAと韓国側にリークさせた
チャン博士を暗殺する仕事も同時にこなした。
しかしこのチャン博士は、昔ロシアに命がけで亡命させた愛する女性アナスターシャの父だった。

一方チャン博士の盟友だった、韓国人でありながら
チェチェンマフィアのドン キム・ユーリの庇護の下
アナスターシャは父の真相に迫っていこうとしていた。
その途中、ライバルマフィアのイゴールとコードネーム黒蜘蛛(タランチュラ)と呼ばれる
男を追っている、韓国安全組織のミン・ギョンミンと手を組むことに。

あと、なぜかテッキョンの片腕のように任務につかされるヨンジュン。
ロシアで個展を開くために父イ副部長と来ていたソンシムと互いの心を確認しあうが、
立場上それはかなわない。
しかし氷のような男テッキョンだけは、ヨンジュンの熱い思いをなぜか理解していた。

もうね~命ぎりぎりの境界線上で暗~い目をしながら
もくもくと働く男達のハードさが疲れる疲れる(汗)
かなりのロケをロシアでしたんですね~お金もかかってそうだし寒そうだ~~!
政治色もあり暴力的なシーンもありの男の美学満載なこの作品に
どこまでついていけるかな~私!

008.2.16
3話までスケール大きく豪華な共演

4話くらいまででまとめようかと迷ったレビューだけど、
どんどんスケールが広がってしまうので、まず3話で。

主なスタート時の展開は最上記の●Storyを見ていただくことにして、
1話がギョンビン・テッキョンのお父さん達のこととテッキョンが特務院に入れられちゃうまで、
2話が主にギョンビンが優秀な戦闘機の操縦士でありながらも首にされちゃうのかまで、
そして3話でテッキョンが実際に危険な仕事をさせられているということと
一般文化人のヨンジュンがイ副部長に頼まれて危険な地帯まで
テッキョンに宛てた指令書を運ぶまででした。

これだけ書いてもぎっしり詰まってる感じでしょう~
ギョンビンが南、つまり韓国側、テッキョンが北朝鮮側ということで、2人を描くときのセットも違えば、
衣装も違うので雰囲気そのものも違ってます。

2話でのギョンビンが軍を退官させられるストーリーは、
ギョンビンが操縦士になるまでの訓練の様子から、
テスト戦闘機が何故墜落したのかを追及する裁判までを描いているため、
法廷物でもあり政治物でもあるかのような雰囲気です。
戦闘機の輸入に絡む政治上の黒さと、ギョンビンの純粋に軍人であろうとする姿の対比が見事。
最後のギョンビンの純粋な言葉に涙さえ出ました。

そして第3話、中東でのテッキョンの仕事ぶりから始まるけど、
スパイであったり暗殺者だったりテロリストだったりと何でもする。
アメリカのドラマで潜入極秘部隊が任務遂行中のようなタッチでのハードな始まり。
チェ・ミンスのどこか闇を見つめるような暗い目が
これまでの絶望感みたいなものを感じさせるんだけど、
もう一人、3話で登場してじっくり描かれたのがイ・ジョンジェさん演じるヨンジュンです。

北朝鮮のヨンジュンは一般文化人。
明るく女性にも屈託なく、手先が器用で機械に強く、4ヶ国語を話せます。
外国からのお客様の買い物を取り仕切る仕事で
”外貨獲得上著しい成果を上げた”という事でなんと表彰を受けます。

その会場で画家である美しい女性ソンシムに心を奪われます。
その女性が2階におわすという総書記に呼ばれ、一夜の慰み者にされてしまい、
絶望した彼女は車ごと川に。
心配で後を追ったヨンジュンはすぐさま救出。その女性はなんと党No.2のイ副部長の娘さんでした。

う~ん、2話くらいで一度まとめて置けばよかったわ~(爆)
無駄もなく、何がなんだか分からなくなる事もなく、
今後彼らがどんな風に運命に翻弄されながら
絡んでくるのかがちょっとワクワクする流れです。

2008年の今見れば、まるでスペシャルサンクスみたいな豪華なキャスティングにびっくりですよ~
今では主演級の中堅俳優さんがまだ初々しい役でキャスティングされてます!
今後2人に大きく絡んでくるアナスターシャの少女期に今は亡きイ・ウンジュさん、
ギョンビンの恋人役になるジョンヒョンにはソン・ヘギョちゃん、
チェ・ミンスに振り回されるのはイ・ジョンジェさん。若いですよ~!10年前か~!

それ以外にも、オ副部長はヨンダバル@朱蒙、ソンシムはヨミウル@朱蒙、
ギョンミンの上官にヨン・ガリョ@太王四神記などなど
上げたらキリがない大御所群、キム・ジョンハクプロデューサーの手腕ですなぁ~

●Story
クォン将軍率いる北朝鮮の革命部隊が南側に潜入、応戦した警察署員と戦闘となり、
多数の死傷者が出た。死者の中にはクォン将軍とミン警察署長がいた。

約十数年後、クォン氏の息子テッキョンは革命一家の一員として手厚く扱われていた。が、
父の死後、愛のなかった結婚を終わらせたいと家を出る母を体裁上許せない伯父によって殺されるのを見てしまったテッキョンは、革命一家に対する反発心も感じていた。
ロシアで失踪した父のせいで突然反逆者の娘とされた恋人アナスターシャの亡命を助けた事でテッキョンは拘束され、特務院所属の暗殺者とされてしまう。

一方、ミン氏の息子ギョンビンは戦闘機に乗る事を夢とし軍に入隊。
優秀で勇敢なあまり無謀さを感じるギョンビンを厳しく、そして父や兄のように見守ってくれたチェ少佐と乗ったテスト戦闘機の不具合のせいで少佐をなくす。
真実を証明しようとすればするほど、政治的な裏を暴く事となり、ギョンビンは退官させられる。