HOME>韓国ドラマのあしあと>追跡者[チェイサー] | ||
[チェイサー] |
ハマり度☆④見事な脚本です | コンプリート DVD-BOX |
●2012年 韓国SBS 全16話 ●演出:チョ・ナムグク ●脚本:パク・ギョンス ●出演:ソン・ヒョンジュ(ペク・ホンソク) キム・サンジュン(カン・ドンユン) キム・ソンリョン(ソ・ジス) チャン・シニョン(シン・ヘラ) ●視聴:2013.10.16-3.4 KNTV |
||
●Story 重犯罪を扱う強行班に所属する警察官ペク・ホンソクはひき逃げに遭うも命を取り止めた最愛の一人娘を結局は失ってしまった。 ひき逃げ犯は人気歌手PKジュンと大統領候補ドンユンの妻ジスという不倫カップル。 ドンユンの義父は政界にも司法界にも顔が利く大物権力者で、仮面夫婦の娘婿が最高権力を身に着けることを牽制し彼の出馬を潰しにかかっていた。 しかしジスのひき逃げ事故を掴んだドンユンはそのネタを武器に出馬を取り付けた。 義父を抑えるカードがより強力な「殺人」である必要があるためドンユンは女子学生の主治医を抱きこんで死亡させるのだった。 |
||
レビュー 1-2話 3-4 5-7 8-10 11-13 14-16完 |
||
権力者が蝕む司法制度に立ち向かう 娘を殺された父の執念と正義を見事な脚本で |
||
噂に違わぬ見事な物語でした。 特に最終数話、罪を犯したものが裁かれるという社会に約束されたルールを貫き、 自らも法の下で裁かれることを受け入れる主人公の生きざまが胸をうちました。 本作は少女が交通事故に遭い、それを隠ぺいするために少女を残酷に闇に葬ろうとしたひき逃げ犯と その少女が生きていれば権力を手にするには不都合だった政治家が彼女を殺害させたことが発端でした。 権力者グループが自分たちが助かるために少女とその父親の人権をこぞって蹂躙する前半と 権力者によって蝕まれた司法では正義が貫けないと悟った父親の壮絶な闘いとなる後半は鬼気迫りました。 父親の敵となる権力者とは、巨大グループの頂点に君臨する経済界の大物と 次期大統領当選確実という政治権力の頂点を手にしようという大物政治家。 この二者の間でも、愛憎が渦巻き、せめぎ合うパワーゲームがスピーディーに展開し、 そして彼らにとって致命傷となる少女の事件の真相解明をあきらめない父親の存在が彼らの戦いをヒートアップさせました。 それぞれが自分の大切なものを守り抜くために奮闘しているんだけど、 守り抜くために誰かを犠牲にし、法を悪用できるほどの金と権力を持った人たちと、 それが間違いだと叫び続ける被害少女の父親の構図が本作のテーマを如実に語っていて秀逸です。 父親を助ける5人の仲間たちの苦悩と葛藤もとても大事な要素だったわ。 だれもが今の自分を作ってきたストーリーを持っている。 そのストーリーも用意されていることで、本作のキャラクターたちの厚みが増していたように思います。 最終話のすがすがしさと、脚本の秀逸さは特筆です。おススメ! |
||
2014.3.4 16(最終)話まで④丁寧な脚本だったわ ドンユンの支持率は他候補を引き離し、大統領となればもう法では捕まえることができない状況となった今 ホンソクが取れるのはドンユンに自ら事件への関与を語らせ、 それを盗撮した画像を衆人にさらすことでした。 ドンユンと二人きりになれるチャンスをつかんだホンソクは、 ”手の届かなくなったドンユンと争うことをあきらめ、 この事件について永遠に口をつぐむ”という前提で金を要求。 それに応え入金し、最後のみやげとばかりにホンソクの20年刑事でならした取り調べの技に 知らずに乗ってしまったドンユン。 すでに大統領選は正午を回り、ほぼ大統領決定かというさ中の暴露速報で、 有権者はドンユンを大統領にしてはならないと大挙して投票、2位だった候補に追い抜かれ ドンユンは負けました。 と同時に、医師チャンミンにスジョン殺害を教唆した罪等々でドンユンとヘラが逮捕されました。 ホンソクは自首しており、PKジュン殺害の裁判が進行中。 司法制度の機能しない中で起こった事件ゆえにホンソクの罪を軽くしてやりたいと考え、 弁護士になったチェ検事が心神喪失を訴えたことに対し、狂った裁判に憤った結果の行動だったのに それでは自分が狂っていたと認めることになる、自分は犯した罪は償うと語ります。 願いはスジョンのひき逃げを認めずに逃げている犯人を捕まえることと、 ジュンを無罪にするために法廷で繰り広げられた偽証と侮辱にまみれたスジョンの名誉を回復すること。 ここに焦点を絞った弁護に切り替えたチェ弁護士は、 スジョンの事故をすべて記録したドライブレコーダー(=ブラックボックス)の存在と それが紛失したいきさつからそれを奪ったと思われるヘラと、 ヘラに命令されていたハノセキュリティーのいかつい常務を召喚しました。 ジスをかばう代わりに、早期の釈放と釈放後の政治進出をハノグループ会長から取り付けていたヘラは めまぐるしく働く頭脳を武器に、自分がPKジュンの恋人で、 事件当時同乗していたのは自分だと証言を固めます。 固めてきたヘラの証言を崩すことですべてが片付くと筋書きを描いていたチェ弁護士は、 ジュンの携帯に運転していたのはジュンではないと記された”恋人”からのメールを証拠として突きつけ、 同乗者であったという立場とは全く罪の重さが違う殺人の罪をかぶるのかどうかを選択させました。 当然受け入れられるはずもないヘラは、自分の無実を証明するために、問題のドラレコを提出しました。 残酷なまでの故意のひき逃げの一部始終が法廷で確認され、ジスは逮捕。 ハノグループ会長は系列会社社長にその座を譲りました。 ま、座とはいっても譲ったのは会長という名前だけ。 ただ、その座を手放せないがために誰も残らず孤独に。 ホンソクはジュン殺害の罪で15年の刑期を受けます。 それでも、ホンソクにだけ見えるスジョンは「パパは無罪よ」と微笑んで語りかけるのです。 |
||
|
||
2014.2.25 13話まで③相手の出方を理解したなら ドンユンに銃を突き付けて真相を強制的に語らせようとしたものの、 機密資料の件で逆上するハノグループ側が刺客を送り込んだかのようにドンユンに話をすり替えられた。 おまけに警護官にホンソクは撃たれてしまい、命からがら現場から逃走しました。 チェ検事の実母の診療所で傷を癒しています。 会長もドンユンもヘラが操れるような手腕の人たちではありませんでした・・・・。 ドンユンは即刻離婚の条件を呑まないと言い、会長も意外な展開に一瞬驚きを隠せませんでした。 ただこれこそが大統領を経たのちに得たい最終的な座への一番大事な持ち札なわけです。 ヘラや会長はジスのこれまでの所業を見てもドンユンがジスを捨てるのは簡単だろうと思っていたのね。 さて、いズれにしてもドンユンの政治生命を握るジュンのスマホ映像がある限り 滅多なことにはならないと踏んだヘラと会長。 ただこれを会長の長男がドンユンの首を絞めようとチェ検事に渡したために状況は変化。 ドンユンをスジョンの事故に絡む一連の事件の黒幕として起訴するために チェ検事は着々と準備を進めました。 選挙の日が刻一刻と近づく中、ホンソクはPKジュン殺害の罪で自首すると同時に 娘の死が大統領候補ドンユンとの関連があるという証拠を記者の前でぶちまけることに。 状況が変化し、ドンユンの大統領への道が閉ざされる可能性が出て即刻別候補と連絡を取った会長をみて 自分の目的がこのままでは頓挫すると見たヘラはドンユンのピンチを救う側に。 会見に向かうホンソクを止めるため、大けがをしたチョ刑事を利用するヘラ。 チョ刑事の命と引き換えに会見を止め、そして記者の前でチェ検事にドンユンへの謝罪の言を取った。 怒り心頭でありながら、相手の出方をとくと知った今、スマホ引き渡しの条件から 逆襲に出る作戦に出たホンソク。 国外逃亡すると思わせて30億Wと引き換えたホンソク。 しかしホンソクは密航船だけを国境越えさせ、自分は途中で降りて泳いで陸地に向かったようです。 その日は大統領選挙日。向かう先はドンユンの実家の理髪店です。 |
||
|
||
2014.2.23 10話まで③持たざる者が戦うには・・・ 逃亡者となってしまった今、ドンユン達に制裁を受けさせようとするには マスコミの前で謝罪し社会的制裁を受けてもらう方法しかない。 会長側である弁護士に接触したホンソクは記者会見でドンユンの悪事を暴露する機会を得た。 だが犯人が自首という展開で会見は中止。しかしこれはドンユンの作戦でした。 自首したのはヘラ。ドンユンの十数年来の右腕である秘書。 会見が頓挫しまた逃亡するしかないホンソクは、それがただのトカゲの尻尾切だと気づき あとはもう銃で脅して強制的に語らせるくらいしか方法はない。 ホンソクの娘スジョンの事件はドンユンの大統領への道を大きく妨げる一大問題。 ここを暴きたい会長と、暴かれるわけにはいかないドンユンのせめぎ合いに ホンソクは完全に振り回され、ホンソクを支えてくれる人々の心も貶める。 検察側では、PKジュンへの金の流れから本当の犯人はドンユンの妻ジスであると確信がある。 金の流れをどう言い逃れるかが問題だったが、 ドンユンはヘラが勝手にジスの金に手を付けた横領の罪まで被れと指示が来た。 罪が重くなり、復帰後に元のポストに戻れるか怪しい状況の中で ヘラが取ったのは会長側に有利な手を与えて、権力で自分を釈放させるという作戦。 ヘラの手にはドンユンがPKジュンに事実を隠ぺいするよう語る動画の入ったジュンのスマホがある。 すでにドンユンがハノグループの秘密会議の資料の存在を公にしたため、 会長は会社を失うかどうかの瀬戸際。 ヘラの持つドンユンの情報はのどから手が出るほど欲しい。 しかしヘラの野望はどちらかに利用されるためのものではありませんでした。 双方にとって不利となる、あるいは有利となるものをちらつかせ、自分が場を仕切ることが目的。 ヘラが会長に提示した条件は、ドンユンの対抗馬となった議員の新党をつぶし、 大統領就任まで邪魔をしないこと。 ドンユンに提示した条件は資料のことはひとまず伏せ大統領になり、 就任した暁には、自分に半分の権力を与えることでした。 そして一番のポイントは就任後にジスと離婚すること。 これで会長はドンユンから娘を取り戻すことができ、またハノグループとは関係がなくなるために グループをドンユンに奪われる可能性を大きく下げることができるもの。 使い捨てられ、必要かどうかは権力者が決めるというこの世界で主導権を握るには 情報と秘密を握り、頭脳と度胸でわたるしかない。ただヘラがこれで成功できるかはわからない・・・。 |
||
|
||
2014.2.21 7話まで③パワーゲームが激しい 脱獄して助けを求めた先は親友のチャンミン。 匿ってくれ、国外逃亡しろと言ってくれる信頼できる親友。 潜伏中に娘を轢いた女の夫、大統領候補カン・ドンユンと接触したホンソク。 そこで、最終的に娘を殺したのは薬物を投与した親友チャンミン。指示したのはドンユンだと知りました。 復讐する気でチャンミンを責めている最中、チャンミンがホンソクと間違われて狙撃され重傷。 でもチャンミンの口から離婚後娘を引き取り、多額の借金と実家の窮状に付け入られたこともわかった。 今は高みへと上り手が届かなくなる前にすべてを公表し ドンユンに詫びてもらうことが一番の目的となったホンソク。 そのためにドンユンの妻ジスを拉致し、記者会見を開けと脅迫です。 一方でドンユンはジスの父、つまりハノグループ会長である義父との熾烈な争いの最中。 会長にとって、ジスの夫ドンユンは忠実な実の息子とは違い、大統領となり、 いずれはハノグループの頂点を狙っている野心家であることを懸念し今からつぶしにかかっている。 夫婦に溝はあったものの、本当は愛する夫からかまってほしいジスの気持ちを汲んだら 見事味方に回ってくれ、会長は娘を押さえられなくなった。 敵に回った娘は用無しという会長。それを知ったジスも愛を取り、父を失墜させる資料を夫に託した。 資料の存在を公にしたドンユンに対し、もう強気に出られない会長。 会長、その資料の内容を公開しないでくれと嘆願するのだろうか?いや~わからんで、会長もやり手やし。 ドンユンの記者会見が娘の死に関する告白ではなかったと知って焦るホンソク。 またもやドンユンの妻の拉致現場から逃走です。 |
||
|
||
2014.2.20 4話まで③辛いお話だよ これ以上ないというほど心を踏みにじられる主人公ホンソク。 とうとう奥さんに重い心的症状がでてしまい、幻覚の末転落死です・・・。 そうなったのも、逮捕できたPKジュンがきちんと裁かれるどころか、 次期大統領候補No.1のドンユンが手配した弁護士がやり手すぎて 検事さんが全く太刀打ちできないほどの展開に。 殺害されたスジョンの人柄を完全に貶め、事件は過失であったとねつ造立証されそれがまかり通った。 ドライブレコーダーの映像では確実に女性の同乗者がいたはずだが その映像も今は紛失し、見たという証人の証言が取り上げられることはなかった。 体調を崩したと療養目的で留置場からでたジュンに駆け寄った妻を邪険に扱われ 妻を守ろうとするも結果暴行を働いてホンソクが逮捕されました。 そしてホンソク拘留中に状態が悪化した奥さんが転落死。 あまりに失ったものが大きすぎ、そして、法も法に携わる人にも不信感だけが募ったホンソクは 妻の葬儀で外出が許されたその日、後輩の銃でジュンの裁判に乱入、 もみあいの末ジュンの口から真実を語らせることはできず銃で死なせてしまいました。 殺人容疑で逮捕されたホンソク。 その待機室で証拠品となるジュンの携帯と二人きり。 その携帯には女性からのメールが届き、ホンソクは保存されている動画を見た。 そこには妻のことを伏せる条件で不動産を譲渡するというドンユンの姿が。 ジュンは死んだが、運転していた本当のひき逃げ犯とそしてそれを隠ぺいする画策を施した人物が判明した。 全てを知ってしまったホンソクは、先輩・後輩の力を借りて脱獄です。 真相を明かすため、復讐するため? |
||
|
||
2013.10.22 2話まで③こりゃ許せないわ・・・ 刑事のホンソクは仕事柄、娘スヒョンの学校行事や誕生日など 一緒に過ごせない事もあり申し訳なく思っているけれど、 精一杯愛情を注いでくれているという思いはちゃんとスヒョンに伝わってる。 そんな可愛い娘がひき逃げにあい、犯人は助けるどころか息の根を止めようとばかりに 倒れている少女を2度も轢くと言う残虐なことをしていた・・・。 ホンソクは絶対に犯人を挙げようと、班長と後輩とともに犯行に使われた輸入車を特定し そこについていた車載カメラの映像を確認するところまで来て自分が濡れ衣逮捕されてしまいました。 ひき逃げ犯を妻に持つ大統領候補ドンユンが手を回してその証拠を奪取し、 同時にホンソクに騒がれないよう拘留するのが目的でした。 ドンユンは同時に、妻と不倫関係にあり少女を再度轢くという暴挙に出た 人気歌手PKジュンも処理しようと海外逃亡を指示。 だが泥水を飲んでのし上がってきたジュンは体よく単独犯にさせられまいとドンユンとの会話を録音し ドンユンをけん制できる証拠を手にしました。 ホンソクを気の毒に思う班長が犠牲になってうまく処理してくれたため拘留が解かれたホンソクは PKジュンの携帯の発信電波を頼りに彼のホテルの一室までやってきました。 ドンユンに忠実な女性秘書は彼に尊敬以上の感情を抱いているようだし 大手術で持ち直したスヒョンをドンユンからの金と引換えに 薬物で死なせた主治医でホンソクの親友チャンミンも許せないし あと14話もあるなんて、一体どんな展開を見せるドラマなんだか・・・、すごそうです。 |
||