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チーズインザトラップ ハマり度☆楽しめた
DVD-SET 1

DVD-SET 2
●2016年 韓国tvN  全16話
●演出:イ・ユンジョン
●脚本:キム・ナミ コ・ソニ
●出演:パク・ヘジン(ユ・ジョン)
キム・ゴウン(ホン・ソル) 
ソ・ガンジュン(ペク・イノ)
イ・ソンギョン(ペク・イナ)
ナム・ジュヒョク(ウンテク) パク・ミンジ(ボラ)
●視聴:2017.1.9-1.16  衛劇
●イントロダクション:
大学生のソルは奨学金がないと休学するしかない苦学生。
やっと復学したソルは、ちょうど兵役を終えてもどってきた裕福な家の育ちというユ・ジョン先輩と出会う。
ジェントルでクール、優秀で人気者のユ・ジョン先輩がふと見せる冷徹な一面に気づいたソル。
けれど、そんなソルに他の人とは違うものを感じてジョン先輩はソルに近づくのだった。
レビュー
1-3話  4-11  12-16完
少しの誤解と思い込みに揺れる青春時代
彼らのトラブルをデフォルメしたキャラクターたちで描く
主人公ユ・ジョンはトラブルを嫌うまじめでおとなしくそして聡明な性格。
生まれ育った家庭環境と元来の性格がその人を形成していくのだとしたら、
ジョンに人格障害があるかのような恩師の話を真に受けて
誤解したお父さんの”思い込み”に影響を受けた子供時代を送ってしまったようです。

人は千差万別、得意なこと苦手なこと、長所短所は様々。
ただお国柄のように思うのですが、、
喜怒哀楽を表すことを苦手としているジョンの取る態度をみて
”冷たい=人間として最悪”のようにとらえているふしがあるようで、
努力して人付き合いの良い人間であろうとしているユ・ジョンが
時折見せる”素”をヒロインは発見してしまいました。

当然その”素”は見られたくないものであると同時に、
それを受け入れてもらえるならば、自分をさらけ出してもいい相手に出会えたとなる。

ジョンのソルを得た時の安らぎは計り知れない様子で、そんなシーンはウルっとくるほど。
ただ、理知的なジョンにもお父さんという存在は絶対的なんです。
一人っ子で、お母さんを(離婚で)失ったジョンに、
年が近く情感豊かなイノ・イナ姉弟との関係を持たせるところまでは良かった。
お父さんがジョンを愛しているのは確かなんだけど、やり方が下手くそでした。

およそ15話くらいから、原作にはないドラマ版ラストへと物語が描かれたと思うのですが、
このラストには不満が多かったようです。
私としては、多少オリジナルの持っている独特の空気感とは違うなとは思うのですが、
まだ原作が完結していない段階でドラマ独自の締めの展開を模索した結果の
あらゆるパターンの中の一つ、と考えればOKだったと思います。

ちょうどジョンの旅立ちまでが二人の出会いと互いへの信頼を深める期間でした。
二人が別れたあの3年後のラストシーンは決してアンハッピーエンドではなく、
3年間をそれぞれに生きたあとの再会のフラグでした。

人ごみの横断歩道で先輩に似た人を見かけたような気がしたソルが
ここ3年間に折々送り続けた未読のメール画面を確認しました。
先輩は韓国に戻ってきたんですよね。ちゃんとアクセスしたようです。

ジョンがソルを幸せにするには一人前の社会人となり経営者の資質を備えて
お父さんを納得させる男になる準備が必要。
ジョンのことだから、どうすればソルを守れるかを考えてきたはずで、
また海外に行けば、ジョンは問題解決能力は高く優秀、
韓国内でああーあだこーだいわれる”情のない”なんていう評価は小さなことだと分かるはず。
自信をつけて帰ってこれたと思います。

ソルもまた自立した女性。
自分の道をきっちりと、マイペースに歩みながら大人同士として再会し、
また関係を積み上げていければいい話。
縁のある人とは必ずまた出会うわけで。

ドラマではイノとのすれ違いやイナのジョンの家への執着も解消して終わりました。
イノは天才と呼ばれたピアノの道に再び戻ったようだし、ハッピーエンドでしょう。


2017.1.16
16(最終)話まで人生の1ページであり、通過点でもあり

インターンとして父の会社テラングループで働き始めたジョンとは会う時間が減ったソル。
その一方で、ピアノを再開し人生を生きなおそうと決めたイノの勉強を見るなど、
イノといる時間が増えました。
ジョンはやはり気に入らない様子。

イノが手を怪我した経緯は、やはりジョンのせいではありませんでした。
イノはジョンならやりかねないという固定観念が影響したため、
心証では黒となっていたわけです。

ジョンがイノを頑なに拒んでいるのは、イノがジョンの監視役として父に報告をしていた
と思っていたことや、ジョンを精神に疾患を抱えた”変な奴”として哀れんでいる、
というようにに聞こえる発言を陰でしているのを聞いてしまったことなど。
言葉の言い回しで受け取る側の印象が悪いほうへ変化していた部分も大きい。

ジョンはイノら姉弟が自分の近くにいることが、ソルに悪影響だと思っていたのは
この辺を含めいろいろな思いがあったから。

その証拠にジョンが自分を冷遇するのはソルのせいだと考えたイナが
ジョンのお父さんにソルの存在を歪曲して告げたことで状況は悪化。
ジョンは徹底的な断絶を決意し、
お父さんにイナが信用には足らない人物であることを知らしめました。

これでキレたイナはジョンの家で暴れ、
出くわしたソルに暴行を加えた挙句、車道に突き飛ばし、
ソルは車と接触、意識不明の大けがを負ってしまいました。
警察から精神病院行きとなったイナ。

意識が戻り回復をみせたソル。
ジョンはお父さんとのすれ違いを確認する中で、自分がソルを守れないと気づきました。
別れを切り出したジョンに、悲しいけれどそれを受け入れるソル。
ジョンは、いつか自分がソルを守れるという自信をつけた時、
まだ互いを思っていたらもう一度付き合いたいと考えていることを伝えています。

テラングループをやめ、海外へと旅立ったジョン。

3年後希望の会社に入り、相変わらず、いろんな人間関係の中で、
以前と似たような不愉快な出来事にやっぱり見舞われているソル。
でももうソルには些細な事。

先輩に送り続けているメールは未開封のまま。
けれど、ある日、町でジョンを見かけた気がしてまたメールを確認してみたソル。
未開封だったメールが一つ、ソルが席をたったあと開きました。

2017.1.14
11話まで良いよ、ドラマ版

ここまで見てきた感じ、このドラマ版私気に入った。
いろいろと面倒なキャラクターが登場する作品なんだけど、
その辺のエピソードも上手に構成しなおされていて見やすいんです。

ソルのアパートに変質者が出没し、ソルまで狙われた事件や
存在感のない自分が嫌で羨望のソルを真似た同期の女の子や
ソルのストーカー、ヨンゴン、そして
イノのお姉ちゃんイナの絡みなど、
個性満点、迷惑千万なキャラクターに翻弄されています。

こんな自己中心的で他力本願な人々が集まってしまうジョン先輩の
編み出した対処方法にひいてしまうソルだったけど、
それでもすこーしずつ互いを知り、またすれ違い、そして交際を続けていくうちに
関係は深まってきました。

想いはジョンの方が深いと見えて、
孤独が長かったジョンにはやっと巡り合えた女性。
その分、縁あってソルの近くに生きるイノの存在が不安でしょうがないんです。

ソルと出会い、そしてピアノを再開することになり、
人生の歩みを進めることになったイノはソルが人生の先を照らすライトのような
そんな女性になっています。当然恋心が芽生えてしまいました。

企業経営者の父から感情は押さえろと教え込まれた反動で
理路整然とトラブルを避けながら解決する方法を選択することが身についている
ジョンは自分の喜怒哀楽をを人にはっきりと伝えません。

本音を出すのが苦手な分だけ、関わる人には利用されてあげるか
遠回しにきっぱりと関係を断っていくかの二つに一つだったジョンは
初めてそばにいてほしい人ができ、その人を失うことの恐怖を感じているようです。

今後経営者となってますます本音で関われる人が減っていくジョンにとっては
ソルの存在の大きさがしみじみ感じられてしまいます。

かといって、ジョンがなぜ誰かとの関係を切ってほしいと言っているのかが
聞けないうちは、ソルも「はいそうですか」と人間関係を切ることはできない。
どこんな関係が築ければジョンと分かり合っていけるのか
どうやってそうなっていくかがカギとなって来そうです。

でもソルにだけ幸せそうに甘えるジョンを見ると泣けてくるし、
ピアノと再会したイノを見ても泣けてくる。
努力しまた努力して前に進むソルを見てもまだ若い彼女の自立心に泣けてくる。

ドラマ版では、キャラクターの心のひだや動きまで伝わってくるのが良いですね~
脚本や演出もいいんだろうけど、役者さんの演技がやっぱりいいと思う。

2017.1.9
3話までキャスティング良いね

実はウェブ漫画、LINEで公開されている分は読んだんですよ。
そんなに惹かれないな~と思いながらも結局全部読ませるという
何気ない力量を持った漫画だったのは確か。
でも、同じストーリーをドラマで見る必要ないかな~と何気なくスルーしてたんですが、
やっぱり見ることになるという。

流れにのってみてみたんですが、
やっぱり韓国の俳優さんは上手いね。そこが一番のポイントで。

苦学生のソルは奨学金を受けないと大学に通えないので、
毎回必死に頑張って勉強していて、学年で首席を取っている優等生。
だけど、学部の先輩やグループワークのメンバーなどに
体よく利用され足を引っ張られてしまうなど、人に強く出られない性格。

だけど、ソルは兵役を終え復学したユ・ジョン先輩に目を付けられます。
紳士でクール。優秀で人気者、裕福な家庭に育ったという先輩は
人当たりのいいふるまいの中に、冷徹な一面があるとソルは気づいていて、
そんなソルに他の人にはないものを感じ
ソルといたいと思って食事に誘ってくるのでした。

自分がまさかと、釣り合わないものを感じるのと同時に、
本心が見えないジョンの怖さを警戒する心が先だってしまい、
ジョンの行動そのものを信じられないソル。

けれど、徐々に自分が誤解していた部分もあったんだと思うことを認めていくうちに
ジョンに対する過度の警戒を解き始めました。

ジョンには幼馴染と呼べるイノがいます。
ピアノの道を怪我で閉ざされやさぐれているイノはジョンに八つ当たり。
イノを避けたいジョンだけど、ソルとイノが知り合いになったことで、
完全に避け切ることもできない状況になりました。

ジョン目線で見れば、こういう選択をして世を渡っているんだと分かるんですが。
人を利用しない、媚びを売らない、そんな女性を探していたんでしょうね。
むしろそのせいで損しているソルを助けたいと思うのは
同情というものとは違う感じです。