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ドラマの帝王 ハマり度☆バックステージね
コンプリートDVD-BOX
●2012年 韓国SBS  全18話
●演出:ホン・ソンチャン   
●脚本:チャン・ハンジュン/イ・ジヒョ
●出演:キム・ミョンミン(アンソニー・キム) 
チョン・リョウォン(イ・ゴウン)
チェ・シウォン(カン・ヒョンミン) 
チョン・マンシク(オ・ジンワン) 
オ・ジウン(ソン・ミナ)

●視聴:2013.27-5.19  KNTV

●Story
アンソニー・キムは業界に君臨する帝王と呼ばれたドラマ製作会社の代表。
手がける作品への資金調達力も高く、高視聴率をたたき出す不敗神話は常に更新されてきた。
しかし製作中に死者が出、アンソニー・キムは人命を軽んじたという批判記事が集中し
これまで視聴率のために泣かせてきた脚本家からもそっぽを向かれ破滅、
3年間挫折のトラウマを抱えてうつ病治療に通いながらも小さな製作会社を維持してきた。
ある日、最後の仕事で組んだ脚本家のアシスタントイ・ゴウンの書いた作品が記憶に甦り、
挫折した者同士夢と再起をかけてもう一度ドラマ作りをすることになった。
レビュー
1-3話  4-6  7-10  11-13  14-16  17-18完
韓国ドラマ制作の”あるある”が詰まった業界内幕もの
かなりさらけ出したね
ドラマ制作に絡むさまざまな熱意と汚れた部分を突っ込んで描き出した本作は
韓国ドラマ制作の問題点を浮き彫りにさせつつも、
成功に向けて一つずつ困難をクリアーしていくクエスト風エンタメにもなっていました。

”こんなことあるんだろうな~”という”韓ドラ制作あるある”がぎっしりで
実際にニュースで見聞きしたようなことが盛り込んであるんですよね。

主人公は自分の手がけるドラマ成功のためにはどんな手を使っても良いと考える人で、
実際一度挫折するまではそのやり方で全てうまく行っていたんだから、刷り込みだわね~
でもそんな彼を変えたのが新人作家のゴウン。
アンソニー役のキム・ミョンミンssiもゴウン役のチョン・リョウォンもピッタリのハマり役でした。

ストーリーはドラマ制作に携わる当事者たちにとっての
何らかの問題提起になったんじゃないかとは思いますが、
イチ視聴者からしてみたら、「そうなのね~」くらいの感じ。
深く追求する必要を感じず、気軽に楽しめたドラマでした。

ただ難を言えば、ミナのキャラクターが弱かったなぁ。
大物演技派女優にも、アンソニーのモトカノという設定にも違和感がありました。
役としてクリアーできていないポイントがいくつかあった感じす。


2013.5.19
18(最終)話までドラマ的なラストにクスっ

視聴率が20%半ばに差し掛かり、局側の意向で4話延長が決定。
俳優の次の出演作との絡みや調整があったり、脚本の追加・修正・新エピなど、
収益UPの期待の裏には現場の緊急事態に対応する姿が大変なこと・・・!

ゴウンの脚本の仕上がりは上々で、ヒョンミンの演技へのこだわりも徐々に良いほうに向き
ミナのヒョンミンへの頑なさも和らぎ最終24話に向けて30%を目指す勢い。
しかし、最終話の数シーン収録が放送日に差し掛かり、映画撮影から移動する車が渋滞に。
おろおろする現場とは反対に、ミナ出演シーンをゴウンに減らすよう脚本の修正依頼をだし
ミナ後ろ姿の代役を立ててのヒョンミンカットのシーンを先にとるなどなど、アンソニーの采配は冴え渡る。

しかし・・・最後のテープを放送局に運ぶ途中アンソニーは事故に。
生死をさ迷い、ゴウンの呼びかけに答えるよう生還してくれました。
治療法が確立していない目の病「レーベル病」の臨床被験者に選ばれていたアンソニーは
最終話放送日のトラブルを回避するためアメリカへと出立せず奇跡の快癒の希望を棒に振りました。
自分にとって最後の、そしてゴウンにとっての最初のドラマを成功させることが
何よりも優先事項だったアンソニー。

愛を約束しあったゴウンとアンソニー、その1年後
アンソニーが失明した後も幸せな結婚生活を送っているみたい。
ミナとヒョンミンは本物の芸能界一の有名カップルになり、CMで稼ぎまくり^^
人生不慮の出来事を受け入れ、大切なものを選択し全力で実行する判断の連続なんだね。

2013.5.17
16話までそれぞれに気づきが

ドラマが着実に視聴者に受け入れられ、年末の賞レースの栄冠も見え隠れ。
撮影現場ではあわや人身に及ばんとする火事が発生し
なりふり構わず救助に向かったアンソニーの姿に、昔とは違う人間らしを感じた関係者。
それもこれも、ゴウンとの関係がアンソニーを穏やかにそして温かい人に変えた様子。

ちょっとした行き違いで犬猿の仲のヒョンミンとミナに熱愛報道が出て、ドラマ的にはプラスに。
やめて欲しいミナに対し、カップルCMの話が来たヒョンミンは万々歳。
最近ではミナに後光が差して見えるヒョンミン、それは愛かも?
そのためか、演技に難があるという言葉を初めて気にし始めたヒョンミンは
ミナのアドバイスがすんなり聞けるように。俳優として成長する姿が見られるかもね。

ミナのつてで、さる大きな投資会社がワールドプロダクションを傘下に置き事業展開をしたいと申し出がありました。
ドラマ制作に意欲的なこの会社は製作費の出資を行うことで
アンソニーたちは安定した資金調達を受け健全な制作活動がができ、
投資会社は売り上げの半分弱を受け取ることで利益を出すことができる事業システムを立てていました。

無事契約できそうなんだけど、ここに来てアンソニーの目が遺伝的な病気を発症していることが分りました。
盲目になってからも自分を育ててくれた母の姿が思い出されて泣きじゃくるアンソニー。
きっとこのことでゴウンに愛を告白するのをやめちゃうよね・・・。ゴウンは知りたいと思うよ。

2013.5.13
13話で成功が見えてきた?

盗作疑惑も、ゴウンが書いた初稿のフロッピーディスクが見つかり決定的な証拠として採用されクリア。
撮影が始まり一番の問題はヒョンミンとミナの主演2人の不仲。
事あるごとに幼稚な妨害を仕掛けてくるヒョンミンに目くじらを立てるミナの図。
監督から雷が落ちたのも当然。

帝国プロのアンソニー下ろしの妨害は続いていて、今度は横領疑惑で検察に逮捕です。
会社の金を流用したことのないアンソニー。
でも資金の移動にアンソニー名義の口座を使っていたことを逆手に取っての汚い策謀でした。

視聴率が同時間帯一位を記録しヒットの予感を含んだ「京城の朝」が制作者の逮捕でつぶれては困ると
会長に会いに行ったのはナム局長。
ナム局長の言葉が会長に届いたのはどうやらナム局長が会長の息子だからみたいです。
汚いやり方を責める息子に対し、買い言葉で「局長のイスもワシの息がかかったから」だと言い放った会長。
ナム局長辞表出しちゃいました・・・。

アンソニーの病気のお母さんにも会い、彼の生い立ちも聞いたゴウン。
飾らない関係の中で隠してきたものを曝け出したことで2人の距離が近づいたのは確か。
ミナとアンソニーの関係が気になるゴウン。これはもう意味のある関心だということね。

2013.5.7
10話まで盛り込んであるね~

出演俳優の不適切な行動が降板騒ぎにつながりドラマの存続が危ぶまれる展開も実際にはあるね。
そういう不祥事をオ・ジンワンに仕組まれてヒョンミンの飲酒運転が発覚。
ただヒョンミンのお母さんが同じ時間帯に腹痛で病院に運ばれていたためそれを利用する形で同情票を集め
さらに軽率な行動をヒョンミンが謝罪した会見が効いた。ゴウンも無事で。

次の問題はヒロインのキャスティング。
実力派と呼ばれるソン・ミナにキャスティングを打診。
帝国プロ所属というのが問題になるかと思ったけど、
ミナをスターにしたのが他でもないアンソニーだったこともありミナの意思一つでした。

ただミナは売れる前アンソニーと付き合っていたようで、今でも彼を思ってるから
彼がゴウンに見せる数々の言動にジェラシーを感じているみたい。
それでも彼女はプロ。私情と仕事は切り離している賢い女性のようですね。

資金を取り上げてしまえば間違いなくアンソニーがつぶれると踏んで、とうとう帝国プロから会長が出てきました。
アンソニーを育て、そして捨てた会長は、アンソニーが再起するのが怖いみたい。
日本の投資家が病没してその息子が後継者となり、
投資先として不確実なドラマから手を引きたいと考えている彼の思いを会長は利用してきました。

資金も失い、会長は「京城の朝」そのものも奪うつもりだったためかなりのピンチのアンソニー。
でも会長の夢だったドラマのための巨大施設を建設する土地を買い上げる計画を知っていた彼は
地主に値段を吹っかけるよう指南し、売れた額の半分をドラマに投資する約束を取り付けました。

資金問題がクリアしホッとしたのもつかの間、ゴウンの脚本に「盗作疑惑」が浮上してしまいました。
盗作はしていないが設定が似ていてヒロインの言動も似ている「運命の恋人」という小説があり、
その作者が訴訟を起こしてきそうです。裁判で疑惑が認められたら放送できない可能性も・・・。

2013.5.2
6話までドラマ製作現場か~

ドラマ制作への熱意と誠意、策略と取引、偶発的な事故や不注意な行動、
どれもが成功にも失敗にもつながるから常に臨機応変に対応するしかない判断が命の世界だね~

編成枠を贈賄によってゲットしたアンソニー。
負けたオ・ジンワンは収賄した局長の不正を密かに告発して失脚させ
芋づる式にアンソニーも蹴落とす手に出たけど、ゴウンの贈賄反対で金が局長に渡るのが遅れたためにギリセーフ。
だけど、失脚した代わりに局長の座についたのは、清廉なナム局長。

ナム局長は不正の積み重ねでドラマが作られる事を今後避けたいと考えている人だったのだけど、
周りの意見はちゃんと聞いてくれ、一旦決まった事には尽力してくれるまさに真っ直ぐな人で感謝^^
いつも良い上司役してくれるクォン・ヘヒョさんが演じてます。

晴れて放送枠をゲットでき、新人だからベテランに替えろと言われクビにしたゴウンを戻したアンソニー。
正論を堂々と語り、どんなに虐げられても自分のした約束を結局は守るゴウンを信頼してるはず。

局の演出家から総スカンを食らったアンソニーは、引退した超ベテランだがアル中のク監督に交渉。
信念を曲げない気難しい性格で、撮った本数は少ないがどれも視聴率30%を越えたク監督が
脚本にほれ込んで復帰にOKを出してくれた。
譲らないアンソニーとク監督、これからも色々もめそうだけど、アンソニーも少しずつ変化してくるかも。

さて、オ・ジンワン、帝国プロの顧問のような重鎮にアンソニーを潰せないのかと睨まれてました。
オ・ジンワンの次の手は、主演のヒョンミンの飲酒を確認し、運転したところで事故を仕込み飲酒運転で降板させる手。
絶体絶命のタイミングで、車外で電話していたゴウンがヒョンミンの目の前で車にはねられちゃいました
警察官の目の前で人身事故が発生。ゴウン大丈夫かな・・・。

2013.1.28
3話まで割と突っ込んで描くのね

口八丁で取引上手、間違いなくやり手で結果を出してきたアンソニー・キムは、
目的のためには全てを出し切る、だからこそその独特なオレ様ぶりで敵は多いんです。
案の定、アンソニーの転落を願い、トドメを仕組んでいたのは7年間アンソニーの側近として働いてきたオ。

それも、無謀な取引を持ちかけたアンソニーにも非はあるバイク事故によって関係者が死亡したため、
事の重大さを受け入れるしかない状況。
おまけに、いざという時に自分についてくれる脚本家もプロデューサーも放送局関係者もいなかったことが大打撃。
人間だもの、アンソニーも3年間心を休ませる事が出来ずに苦しんだみたい。

事故の起こったドラマで、アンソニーに騙されて師匠である作家の台本を書き換えたイ・ゴウンもまた
アンソニーに自分の脚本を売り込むために師匠を裏切ったアシスタントだと誤解され
業界を干されて夢を諦めかけていました。

イ・ゴウンの脚本を思い出したアンソニーは彼女の「京城の朝」で再起を図ろうと
日本の投資家から100億Wの融資を取り付けました。
投資家の条件は「年内に放送すること」。
編成の枠と主演男優を巡ってアンソニーとオの戦いは熾烈になったけど、
主演男優カン・ヒョンミンはアンソニーの作品を選んだようです。