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イニョプの道 ハマり度☆個性を感じる
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●2014-15年 韓国Jtbc  全20話 (原題:下女たち)
●演出:チョ・ヒョンタク(親愛なるものへ Who are you?)
●脚本:チョ・ヒョンギョン
●出演:チョン・ユミ(クク・イニョプ) オ・ジホ(ムミョン)
キム・ドンウク(キム・ウンギ) イ・シア(ホ・ユノク)
●視聴:2016.1.5-1.20  衛星劇場

●Story
イニョプは李氏朝鮮建国の功臣クク・ユの一人娘。
誇り高く美しいイニョプは妥協というものを知らず、
許嫁のキム・ウンギと思いあう仲とあって彼女にないものはない。
しかし、父が政争の中で謀反の罪を着せられたことで
イニョプは奴婢の道を歩まざるを得なくなる。
レビュー
1-3話  4-7  8-10  11-14  15-17  18-20完
李氏朝鮮建国直後の混乱期
下女たちの生活を鮮明に描く個性が光る
映像も音楽も、どこか映画的で新鮮でした。

下女下男である両班の所有財産という扱いの奴婢たちの
日々の生活や物事の捉え方、そして主人たちとの関係性など、
タブーを出来る限り排除せずに描いてあることも初回から引き込まれたポイント。

しかもヒロインは誇り高く正しい道を歩む方法を見つければ一直線なんです。
まさにヒロインたる素質。
唯一の肉親である父親を無実の謀反の罪で失い自らも奴婢となり人生が一変しても
彼女は道を見つけて受け入れて歩みます。

そんな彼女を愛する男性が二人。
もともとの許嫁だった良家の儒生ウンギと前王朝の復興勢力の刺客ムミョン。
知らずに生きてきた本当の自分の立場・身分を知って戸惑い苦悩するしかない
時代の奔流のひずみに絡め取られた二人の男性は
自ら進むべき道をイニョプをいかに守るかという一点で動きます。

出生の秘密や敵味方が入れ替わるというドラスティックな展開もあるものの、
人が”生きる”という力強さを感じさせる作品でした。

最初は原題である「下女たち」がぴったりだったのにと思っていたのですが、
見終わってみると、まさにイニョプはイニョプが進むべき道を選び歩み続けるという
内容にピッタリの邦題だったと感じます。

イニョプの身分が回復したらもしかしてムミョンと結ばれるんじゃ?
と期待したんですが現実的に考えたらそれは無理そうです。
そもそもイニョプは自分のために決断はしない女性なので、
ムミョンの立場を優先すれば、彼を受け入れるかどうかは明らかなところです。

それでも、あの後、二人で誰も知らないところに行って結ばれてほしいな、
という淡い期待だけは抱けるエンディングでした。


2016.1.20
20(最終)話イニョプの決断

太上王を玉座に戻した暁には次の一手を打ち栄華をとりもどしたい
そう計画していた戸曹判書。
ムミョンを利用し、父である王との不和を招くよう謀りつつ
太上王を玉璽を携えさせて都へと連れ戻すことに成功しました。

父と祖父、どちらも裏切るつもりはなかったムミョン。
そもそも野心はなく、ただただイニョプを守り抜きたいその一心で動くムミョンは
祖父から父へと玉璽が渡されるという一大事を成し遂げさせました。
戸曹判書は結局謀反の罪で捕まり、
この初代王と息子の第3代目王との会合の場でウンギに脅されて寝返った兵曹判書も
謀反の罪で流刑となり、家族も奴婢にされてしまいました。

この一件がどう転ぼうと、府院君クク・ユに密命を出していたという証拠の証文を
予め太上王からもらっていたウンギは、イニョプを守って命を落とす直前に
これを手渡してきました。

全てが片付き、イニョプは家門の回復を成し遂げて懇意の奴婢をお屋敷に呼び寄せました。
イニョプと一生を共にする覚悟のムミョン。
けれど、ムミョンは今や王の血筋を持つ王子で
自分は両班に戻ったとはいえ両親がいない。
釣り合わない自分を想い続けるムミョンを守るためにイニョプは姿を消しました。

年が明けて4月。
最後の家族のように大事にしていた次女サウォルのお墓で再会した二人。
自分の歩むべき道を知り受け入れてゆく強いイニョプは
王様の思いがかかるムミョンを受け入れることはないと思える。
けれど、この後は誰にも語られない。

2016.1.18
17話まで太上王どうでるか

ムミョンは死期を悟ったヘサンさんから母のことを聞きました。
スパイとして王妃の側女としてあがり、愛されてムミョンを身ごもった母は
イ・バンウォンを愛してしまったために裏切り者として団主によって殺害され、
その子を父殺害の刺客として育てたという事実でした。

大切なイニョプを救うためにも、ムミョンは謀反組織を告発し
一網打尽にする作戦を王に進言し成功しました。
決起を急いでいた戸曹判書は失敗。
けれど次の手を用意していました。

それは咸興にいる太上王を都へ連れ戻せるという交渉でした。
王の一番の懸念は李氏朝鮮の開祖である父太上王との不仲。
別に政府を構えて見せた父をなんとかしない限り、王権は安定することはない。
戸曹判書はそれを解決させて見せるという。

また、ムミョンを王の子として宮に入れるためには
逆族として活動していた過去が足かせとなるため、
マンウォル党を高麗国再興をはかる逆族ではないという形式に持っていきたい王。
戸曹判書の申し出はある意味で利害が一致する。

ただそうなると、イニョプの家門の復興は叶わない。

ムミョンは本当に戸曹判書が太上王を説得できる関係を持っているのかを
探るために咸興へと向かいました。
イニョプを連れて行けと言われ、願ってもない提案に喜ぶムミョンとイニョプ。
だけど、ムミョンの弁慶の泣き所ともいえるイニョプを
事故に見せかけて消すというのが王様の狙いです。

さて、戸曹判書はある時期から、太上王への莫大な経済的援助を続けていたようです。
逆族だった、と認めたうえで、太上王はその援助が魅力だった。
財産を国に取り上げられてしまい援助が難しくなった今、
都に戻って来てもらえたらバンウォンから玉座を取り戻す手伝いをする
という提案をムンギから受けた太上王は乗り気のようです。

その暁には、イニョプをウンギに娶せるという太上王。
ウンギはイニョプを失った痛みをムミョンに味わわせたいようです。

2016.1.17
14話まで生き残るには・・・

兵曹判書宅では旦那様の子を身ごもり臨月を迎えたオギさんが
出産中に絞殺され亡くなる事件が起こりました。

プンイに命じて大奥様が殺害させたと分かっていても誰も咎められない
という事実を何とかしたくて、
イニョプは無念の女性が殺された件を紙に記して役所の塀に掲示したことで
事態が動いたものの、主を告発した罪で絞首刑が確定してしまいました。

父が無実である証拠を王様に見せるという約束は、
ムミョンがその一員であると明かすことで果たすことになりました。
ムミョンの狙いは、例えその場で自分が斃れても
王様を殺害して組織の悲願を達成すること。

ただ、ムミョンをわが子のように育ててきたヘサンさんが
組織よりもムミョンの命を優先し、せめて命を救いたくて
王様の子である証を言づけてきました。
やはり王様に切りつけることはできなかったムミョン。

処刑直前のイニョプを救い、共に逃げようとしたムミョンだったけど、
イニョプは前進するしかないと決めていました。

組織の団主戸曹判書はムミョンを王にすれば組織の悲願が叶うと言います。
ただ、団主の言葉に嘘があることが分かったらムミョンはもう従わないでしょうね。

一方で、父が高麗国の生き残った王族の血筋だったこと、
再興の悲願を賭けてイ・バンウォンを討とうとしていると知らされ、
そのうえで立ち回りを始めたウンギ。
彼の最終目的はおそらくイニョプを救う、
その一点じゃないかと思うのですがどうでしょう。

今は組織の一員として動きつつ、ムミョンを消そうとしています。

2016.1.10
10話まで展開し始めた

ウンギがイニョプを求めつづけ、
またお屋敷の跡継ぎユンソが下女のタンジに入れあげていることが発覚し、
大奥様は男児を産ませたがっている両班の種受けとして一人売ると言いだした。
当然それはイニョプ。

そしてイニョプは兵曹判書宅をでたら、
太上太皇に会って宮中に紛れ込んだマンウォル党を探し出せ
とお父さんに密命を課したらしい件を問うために咸興へ向かうつもりでした。

でもマンウォル党は党を探ろうとするイニョプを拉致、
しかし、党の意向に逆らってムミョンが助け出しごたつきます。
ムミョンはウンギを頼ってイニョプを託し、懇意の妓楼で匿いましたが
そこへお忍びの王様が。

イニョプは王様に、父に罪を着せたのは戸曹判書で
その党の一員が兵曹判書の屋敷にいると告げました。

王様がお忍びで妓楼にやってきたのは
王様の落胤がムミョンではないか、という可能性が出てきたため、
遠目に二人を引合すために兵曹判書が場を設けていました。

でも、ムミョンは逆族マンウォル党のメンバーだとイニョプが言っちゃうかも。
それから、マンウォル党の党首はなんとウンギの父戸曹判書でした。
ムミョンを追ってアジトについたウンギも知ってしまったようです。

2016.1.8
7話までこの作品良いね

どうしても政変や王朝ものを描こうとすると両班主軸の展開になるんだけど、
本作ではまさに下女たち=圧倒的多数を占めた奴婢たちの
日常の様子などを描き出していて、
人権無視のさまに胸は痛むもののそこがとても斬新かつ新鮮に感じます。

もちろん兵曹判書の旦那様に愛されて子を身ごもった下女が
奥様の実家に送られてその後生死が不明、なんていう無茶なことはあるにしても、
生きていくという意味では彼らは純粋で、愛すべき人たちでした。

イニョプはムミョンに生かされ、ムミョンの言葉にわれに返り、
そして父が残した”情人の父が私の無実を知っている”
という遺言を受け取った瞬間目が覚めました。

イニョプが奴婢となり、全てを捨てて結ばれたいと切に願うウンギ。
兵曹判書ホ家のユノクとの婚儀を受け入れるしかなくなっても
側女にしたいと懇願するウンギをイニョプははっきり拒絶しました。

もちろん、駆け落ちなどしたら、将来あるウンギが科挙すら受けられず
一人息子故に家門を維持できない逆族の汚名を着ることになる。
けれど何よりもイニョプがウンギへの未練を早々に断ち切れたのは
父の汚名を晴らすためにはウンギの父との正面対決が避けて通れないから。

と言っても何も状況が見えない今は、会って聞いてみるしかないところ。

一方、欲しかったウンギを夫として手に入れ、
それをイニョプに見せつけることで溜飲をさげ、
またウンギに下女となったイニョプを見せつけることで諦めさせる
と考えていたユノク。

ゼロどころかウンギはユノクに好意すら抱いていないマイナススタートのうえ、
結婚の条件に、婚家でウンギが過ごすことを決められていて
この結婚でユノクがウンギから愛される可能性はもうゼロに近い。
意地になればなるほど孤立する一人相撲の地獄の始まりです。

一方、高麗復活をもくろむマンウォル党の党首というのが
イニョプら下女たちを仕切るヘサンさん。
ムミョンはその組織の潜入員。
このムミョンがイニョプを何かにつけ守ろうとしていて、それを怪しむヘサンさん。
ムミョンはイニョプに特別な思いを抱き始めているようです。

2016.1.6
3話まで濃い作品に出会えたかも

躍進目ざましいケーブル局の中で、JTBCは一度視聴率の伸び悩みから
ドラマ制作を見直し、その後製作された本作である
「下女たち」はかなりの話題になったようです。

実際、本作の音楽は映画音楽のような上質感があり、
作品の中でくっきりと描かれることになる奴婢のリアルが
1話から詳細に描かれていてその濃さにびっくりしました。

李氏朝鮮建国直後、兄弟を殺めて王座に座った第3代王イ・バンウォンと
建国の父イ・ソンゲの不仲に振り回される家臣連。

そんな中、イニョプの父府院君クク・ユは建国時の功臣として有名だったものの
高麗再建を狙う勢力を絶やすために使用人を潜入させ
謀反勢力に接近する計画を立てたことがあだとなり
謀反の罪でお家とり潰しとなります。

今権勢を引き寄せようと立ち回っているのが
戸曹判書キム・チギョンと兵曹判書ホ・ウンチャム。
特にイニョプの許嫁ウンギの父キム・チギョンは
ホ・ウンチャムすら蹴落とそうとスパイとなる女を用意しています。

ウンギと縁談を狙っていたホ・ウンチャムの家では
その娘ユノクがウンギに惚れこんでいて、縁談に喜んだのもつかの間
イニョプのものだと取り上げられた展開となり逆恨みを買ってしまっています。

両班の姫として誇りを持ち、侮辱を許さないイニョプの態度は
時に不要な不愉快の種をまくことになってしまい、
それを危うく見つめているのは兵曹判書ホ家の下男ムミョン。
どうやら彼こそが高麗復興組織の人間で、潜入しているようです。

元は高麗の貴族階級の子息だったか、或いは
イ・バンウォンが昔王妃の下女に産ませたという子なのか・・・?

お父さんは死刑に、イニョプは官妓にされ済州へ島流しの命令が出ました。
ただ、イニョプに嫌がらせをしたいユノクがうちの下女にしたい
と頼んだために兵曹判書の家に行くことになりました。
パニック状態で現状がまだ受け入れられないイニョプ。
われに返れば死を願うのみ。
凍える川へと身を投げましたがムミョンは生かすでしょう。