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ハマり度☆うんハイクオリティー!
DVD-BOX 1

DVD-BOX 2
●2008年 韓国SBS  全20話
●演出:チャン・テユン   ●脚本:イ・ウニョン
●出演:パク・シニャン(キム・ホンド)  
ムン・グニョン(シン・ユンボク) 
リュ・スンニョン(キム・ジョニョン)
ペ・スビン(正祖)
 
ムン・チェウォン(チョンヒャン)
●視聴:2010.4.26-5.11   DVD 
●イントロダクション
ユンボクは申家の子息として絵師見習いの身だが、父から将来を嘱望されている。
ユンボクが美しい女性を絵に描きとめたことが問題となり、
犯人探しのため過去に図画署を追放された天才絵師・壇園(キム・ホンド)が王命で呼び戻された。
彼は筆致から描いた者を突き止められるからだった。
しかし、ホンドはいち早くユンボクがその絵を描いたことを見抜いたが、
同時にユンボクの類まれな才能を確信してしまう。
レビュー
1-2話  3-4  5-6  7-9  10-12  13-15  16-18 19-20完
有名な絵の作者の人生を斬新な解釈で描いた
ドラマチックで説得力のあるドラマだった


同じ時代に2人の天才絵師 壇園 と 恵園 が存在していたという実話を、
恵園が女性だったという解釈の元に描かれた斬新なストーリーでした。

表情や話し方、しぐさや声のトーンなど、少年っぽさを意識したグニョンちゃんの演技、私は好きでした!
ちゃんと少年に見えたもんね~~(笑)

そしてこのフィクションストーリーをリアルに見ることができたのが、
ホンド役パク・シニャンssiの演技のおかげだよ。
天才絵師であり、過去の悔いを抱える弟子・友人であり、
現在は大事なユンボクのために全てをなげうつ覚悟もある。
ついにはたった一人の女性であるとユンボク=ユンをまっすぐに見つめる姿に
ひしひしと、さまざまな感情を垣間見る事ができました。

数多くの絵画がストーリーにのって紹介され、ユンボクが本当は女性だったんじゃないか
という設定にのって見事に展開していきます。

このドラマは原作力・脚本力・キャスト力が合わさってとても高レベルの作品に
仕上がっていると思いますよ!
「視聴率はあまり高くなかったがクオリティーの高さが評価されていた」と事典でよみましたが、
確かに!

泣きに泣き、胸がきゅーんとなるというタイプのドラマではなかったのでハマリ度は④ですが、
私のこのドラマへの評価は高いです!



2010.5.11
20(最終)話までクライマックスは静かに美しく

競い合いでは、見事な絵を仕上げてきた2人の仕事振りに唸る審査員達。
表現や力強さ、躍動感や構図などなど、挙げればきりがない見事さに勝敗がなかなかつかない。
結果勝負はなんと引き分けに

両班らや巷の民までを巻き込んだ賭けの主催となっていたジョニョンは、
引き分けの場合はその責務を一身に背負うという約束を果たす事によって、
財の全てを失うこととなった。
ジョニョンの失脚は、師匠や父に手を下した事への復讐の結果だったが、
反撃を狙うジョニョンは、黒幕である貞純王后にユンボクが女である事実で巻き返しを図れると提案。
しかし、陛下の下した結果はユンボクを男だったと貫き、遠くで暮らすよう指示する事だった。

10年前にサド世子の御真を奪い絵師らを殺害指示する貞純王后の叔父右相大監の
書状を持っていたジョニョンは
貞純王后らから命を狙われ、無念を晴らすため書状をホンドに託した。

地位を脅かし続けた政敵を抑える事に成功し、亡き父サド世子の追尊も行えた陛下。
そしてホンドは、愛するユンボクを生涯守り続けるためユンボクと共に旅立つつもりだったが、
ただ一人ひっそりと、ホンドのために美しい女人の絵「美人図」を残し去ったユンボクを思い
涙を流すのだった。

2010.5.10
18話まで事件の下手人判明

肖像画は全部ビョクスに持っていかれちゃって、2人が一緒に事件を探ってる事がばれちゃった。
でも5枚目の画のあごの部分以外は下絵ができており、それを見て陛下感無量に。
亡きお父様そっくりだったんだよ。

ユンボクのお父さんがホンドに残した顔のない絵というのもあり、この顔の部分の謎を解く経緯で
ユンボクが亡き親友の娘ユンであると気付いたホンド。
顔のない絵に張られていた複数枚の紙をはがして出てきた顔が刺客のだと見られ、
また別の謎の2枚の絵にチャン・ジュニョンが刺客を送ったというメッセージが。

手を下したのが自分の所属する私画署の主ジュニョンだと知り戦う事を決意したユンボクだけど、
チョンヒャンの思い人がユンボクだと知ったジュニョンも決意を新たに。
奴が仕組んできたのは師弟対決

負ければプライドも地に落ち画壇からは追放、才能ある2人の対決は大きな話題にも。
ジュニョンはユンボクが女だと知られても良いのか?とホンドを脅し、
ユンボクにはチョンヒャンをならず者らに売り渡すぞと脅したんだよ。
双方、勝てばユンボクを、チョンヒャンを自由にするというのが条件で受けたんだよね~。
ジュニョンの思い通りにはさせられないけど、
この対決で10年前の事件をうやむやにはできないんだからーー!。

2010.5.4
15話まで14年前の事件の真相に迫る!

ホンドの強い思いを酌み、ユンボクガ破ったのが御真だったのかどうか、重臣らに返答を迫る陛下。
あんなものは御真ではないと言わせて、ユンボクを助けてくれましたー、
泣いて抱き合う師弟の姿にもらい泣き・・・。

そして陛下がユンボクとホンドに下した密命がありました。それは、
14年前に先の陛下英祖が、謀反の罪でなくなっていた息子サド世子の
名誉を回復するために描かせた絵を探す事


この絵を描いた当時の最高絵師と助手を務めた絵師は殺害されており、
その御真画師は行われなかった事になっていた。
この絵師はホンドの師匠だった方で、助手はユンボクの実のお父さん。
それぞれがそれぞれの思いを胸にこの密命を遂行中!

当時師匠は、五竹会の5人の絵好きな会員に肖像がを描いており、
その肖像画はある部分が本人に似ていない。
それに気付いたユンボクらは5枚の肖像画を集め、似ていない部分をつなぎ合わせる作業に。
肖像画の一つは図画署のビョクスのもので、
2人は宴を利用し変装して潜入したけど捕まっちゃったよ~

2010.5.1
12話までお兄ちゃーーん!師匠!?

御真を描く画師がスタート。
緻密な作業と繊細な気配りが必要な大仕事を二人で着実にこなしてゆくホンドとユンボク。
陛下は政治改革の第一ステップとして、
自らの意思が表現された御真を示す事で家臣らをけん制する予定だった。

これまでの伝統を打ち破るような数々の異例な描き方を命じた陛下の意を酌んだ御真を
貞純王后側の大監らは、認めない事で陛下をへこまそうと上げ足取りに必死に。

図画署の長ビョクスは、御真の龍袍を描く大量の朱宝といわれる赤い顔料を使えないよう細工をし、
困ったユンボクらは顔料精製所で働く兄ヨンボクに作ってもらった顔料を使用していた。
この正式でない顔料使用をけなし、不敬だとののしり御真を描いた二人を失脚させようとする。

しかしその兄ヨンボクは、大量の顔料を無理して作った事で薬剤の中毒になり、
幻覚を見て転落死していた。
兄の顔料を否定され、ユンボクは御真をみんなの前で破ってしまい、斬首刑の判決が。
ユンボクを助けようと必死のホンドは嘲る大監らを前に、
絵師の命である利き手を火の中に突っ込んでしまったよ・・・。

2010.4.30
9話まで師弟の信頼がさらに成功へと

ビョクスらに踏み込まれてチョンヒャンに女だと告げることもできずに泣く泣くの別れ。
大商人ジョニョンに心を開かないチョンヒャンは、ユンボクを気にかけ続けているわ。

さて見事絵師になったユンボクは陛下からホンドと一緒に
市井の様子が伝わる絵を描いてくれと言われ頑張った!
ユンボクの非凡な才能を認める陛下。ユンボクの絵から陛下が得るべき大事が伝わり、臣下らが反発。
とうとう、陛下を中傷するビラがまかれ、陛下は「御真画師」を行うことにした。

御真画師は陛下の肖像画を描く一大国事。
王の姿を永遠にとどめ御世の威光を示すもの。

数人の絵師の中から選ばれる競い合いに、ホンドとライバルだった男イ・ビョンギが
清から帰国し立候補。
厳しい戦いを、互いに信じあうユンボクとホンドが勝ち残った。
二人を追放したい人たちは今でもくすぶり続けています。特にその核となるのは貞純王后です。

それにしてもユンボクとホンドの仲のよさ!ほんと楽しそうで信頼してて認め合っていて。
弟子の才能を妬むことなくまっすぐに認められるホンドの器の大きさや絵を愛する心が偉大です。

2010.4.28
6話まですごく気に入ってる!ほぼ

絵師試験の課題から見事な作品を仕上げたユンボク。師匠のホンドも納得顔。
この二人を追放したい図画署の歴々はこの絵を認めようとしなかったんだけど、
絵に目を持つ陛下が認めた!
一等で絵師になったのは生徒長のヒョウォンで、ユンボクは特別合格となりました!

このヒョウォンは図画署の最高責任者チャン・ビョクスの息子。
緻密な写生画風はみんなが認めるところだけど、ユンボクとは全くタイプの違う絵師。
ユンボクにライバル心燃やしてます。

そのライバル心は女性絡みでも多少あって・・・。
妓生のチョンヒャンが大商人のジョニョンに身請け、つまり買われてしまうことになり、
最後の夜、愛するユンボクと一夜を過ごしたいと言付けた手紙を読んだのがヒョウォン。
ユンボクをホンドもろともに追い出すネタを虎視眈々と探しているビョクスにその手紙は渡されたよ。

チョンヒャンの心を知り、大事な人ではあるけれどそういう意味で抱いてあげる事はできないユンボク。
自分は女だとチョンヒャンに告げることが果たしてできるだろうか・・・。

2010.4.28
4話まで師匠との絆が固くなった

絵のことには一直線、他の事には気にも留めない、天才同士にしか分からない波長がある。
そんな見えないものをグニョンちゃんとシニャンssiが
ちゃんと見せてくれる力量あるストーリとなってます


ユンボクの才能を奪わないために、ホンドはユンボクを逃がし自分が咎を負おうとします。
でもユンボクが責任を取ろうと戻ってきたため兄ヨンドクが自分が書いたと申告し、
処罰は吟味を待つことに。
描かれた女性が貞純王后だと見抜いた陛下が訪れ、刑執行を止める事ができたが、
兄ヨンドクが図画署を追われる処分で決着を見るしかなかった。

自分のために兄が処分を受けたことに傷ついたユンボクは絵を捨てようとしたんだけれど
師匠ホンドがユンボクの中にある絵師の心を導き出してくれた。

ホンドの願いはユンボクが一人前の絵師になるのを見届ける事。
でもお偉いさんは、ホンドを図画署に置きたくないため、
ユンボクが絵師試験に合格したら呑んでもいいと条件をだした。

詩の解釈を絵にする課題を選んだユンボクは、女性しか入れない場所に入るため女装して潜入してました。
ユンボクを静かに見つめ理解してくれる妓生のチョンヒャンにまた助けられそうです。

2010.4.26
2話で天才の本気がほとばしる!

演技派パク・シニャンの最新作いよいよ見始めましたが、●Story のとおり、天才が天才を見つけ、
その才能を惜しいと思うホンドの葛藤が垣間見える見事なシーンの連続でした。
この豪快な感じ、パク・シニャンならではで、とても気に入りました。

おまけに、ムン・グニョンちゃん演じるユンボクは実は女の子。
胸にきつくさらしを巻きながら、男子しかなれない絵師になるため頑張っているんだけど、
なかなか上手に男の子として演技しています。声の感じやしぐさ、動作なんかも合格点ですね~

ユンボクが実は申家の本当の子ではない事や、
ホンドが都を追放されたのはさる高貴な方の秘密を知ったためらしい。

また、ユンボクが描いてはならない女性を描いた絵。その女性はなんと、貞純王后
祈雨祈願の日に宮を抜け出し誰かと密会した後の姿であり、
それを現王正祖に知られるわけには行かなかったから。

そう、この時代の王、正祖とはイ・サン。
貞純王后はサンの血のつながらないお祖母さんに当たる方ですよ。
サンはペ・スビンssiが演じておられます。王様役を見るのは私初めて。

ユンボクを見つめる兄のヨンボクの切ない視線や、
琴の才能を即座に認めたユンボクにわずかな好感を抱いているはずの妓生チョンヒャンなど、
今後どのようにユンボクを取り巻いてゆくのがすごく気になるオープニングです!