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九尾狐伝 愛と哀しみの母 ハマリ度☆ひえーハマッたわ!
DVD未発売
*レンタルでは出ているようです*
●2010年 韓国KBS  全16話 
 (原題:九尾狐、狐姉伝(クミホ、ヨウヌイデン))
●演出:イ・ゴンジュン/イ・ジェサン   
●脚本:オ・ソヨン/チョン・ドユン
●出演:
ハン・ウンジョン(クサン宅) 
チャン・ソンヒョン(ユン・ドゥス) 
キム・ユジョン(ヨニ)
ソ・シネ(ユン・チョオク)  
キム・ジョンナン(ヤン夫人)
●視聴:2012.2.9-2.12   BS日テレ
●Story
九尾狐は、九尾狐を見た事を10年間口外しないと約束した男のもとに密かに嫁ぎ
可愛い娘ヨニを育てながら10年目の”その日”を待ち望んでいた。
無事その日に到達すれば人間になれるからだったが、
前日に夫は世間話のように口に出してしまいその願いは絶たれてしまった。

一方さる高官には難病の娘チョオクがおり、占い師に全く同じ日同じ時間に生まれた子の
肝臓を10歳になる前に食べれば命が助かり、その子はチョオクが見つける筈という。
チョオクが見つけたのはヨニ。母子は何も知らないまま高官から追われることとなった。
レビュー
1-3話  4-6  7-9  10-12  13-16完
子への限りない愛を利用された親たちの物語
素晴らしい演技でとことんハマった時代劇人情妖怪譚
娘役のソ・シネちゃんとキム・ユジョンちゃんの素晴らしい演技と
愛と哀しみの母九尾狐を演じたハン・ウンジョンさんの怒りと悲哀の演技に魅せられ、
とことんハマりましたー!

直近に見た「私の期限は49日」よりも正直なところ視聴速度はめちゃ早、
すごい勢いで見ました^^;
約半年振りの時代劇で、しかもホラー。
怪しげな占い師や祈祷師の見立てやまじないが通用しそうな時代と妖怪譚。
そしてあの演技だからね~!

この物語は自分の子の命を助けたい親の心を利用した占い師の姿をした
”ある妖怪”の仕組んだ悪行が発端。
この妖怪は、人間を憎み破滅させてやりたいが、生き延びるためには
悪人の肝を食らうしかないという輩。
今回その餌食になってしまったのは、さる高官で、
高官の娘の命を助けるために殺されてしまったのは、偶然にも、
密かに生きていた九尾狐の娘でした。

妖怪譚ではあるものの、
娘のためという「愛」の大義名分を背に、他人の子を殺める親が破滅していく物語

その親を誘惑してゆく占い師のような妖怪はいつの世でも様々な姿をして
誰にでもささやきかけるものです。

完全に振り回された挙句、命が助かった高官の娘以外はみな死に、
残された娘は幸せとは程遠い状況におかれます。
誰かを不幸にして掴んだ幸せには何の意味もない、そんな教訓がそこにありました。

娘を助けたくて葛藤する親、子を殺されて怒り狂う親、親を殺されて敵を討つ娘。
ごくごくシンプルな物語を人情味とファンタジックホラーを絡めて描いてあった本作は、
ドキッ、びくっとさせるような演出のない純粋なヒューマンドラマでした。 オススメです!

追記:このドラマには2012年に韓国で話題をさらっている「太陽を抱いた月」の
登場人物の少年・少女時代を演じた
    キム・ユジョンちゃんとイ・ミンホ君(花男やシティーハンターじゃない方)が出演しています。
    将来、存在感ある俳優となっていく素地がもうすでにできているんですよね~
本当に感心すると同時に楽しみです。


2012.2.12
16(最終)話まで救いのない状況に・・・

チョオクから憑依しているヨニを追い払うには、チョオクの心臓を刺すしかないといわれた奥様。
自宅で決行しようとして夫に家から追い出されたけれど、密かにチョオクを拉致。
ヨニをこのまま行かしてやりたい九尾狐母の願い虚しく、
母に切りかかった奥様を止めようとして刺されてしまいました・・・。

九尾狐の気の玉を与えて傷が癒され目を覚ましたチョオク。そこにはもうヨニはいなくて・・。
けれど、クサン宅が妖怪だと分かり退治しようとした奥様は、
チョオクのためといっては汚れ仕事をさせるために夫を操ったと怒った夫に刺し殺されお亡くなりに。
しかし亡くなった奥様は霊となってチョオクを動かし、
クサン宅が九尾狐だと明かすことに成功しました。

旦那様からも狙われた九尾狐。危機一髪のところをなきヨニに助けられ、
旦那さまにとどめをさした。
父母を亡くしただ一人残されたチョオクは、私はヨニだといって1年間九尾狐と暮らし、
日々の食事に毒となる「キツネの血」を混ぜて動けなくなった九尾狐を父母の仇として刺します。

息を引き取る直前、ヨニではないと知っていたが、
共に暮らすうち娘の代わりだと思い嫁ぐまで見守りたいと思うようになっていた
と告白する九尾狐をみて後悔するチョオクだった・・・。

2012.2.11
12話までもう演技力の賜物やねこのドラマ

母が選択したのは間違いなく復讐でした。
記憶喪失を装ってまたお邸に戻ってきて、奥様や旦那様に密かに恐怖を与え続け、
じわじわと精神的に追い詰めてゆきます。

一番打撃が大きかったのは、チョオクがヨニの肝臓を食べたと知ったとき。
ヨニの幽霊に責められるように感じ心を病んだ挙句、
ヨニのお墓まで茫然自失で向かったチョオクだったけど
気がつけばチョオクの体にヨニの魂が入っていました。

チョオクの魂が体に戻れないよう秘儀を行っている最中にハンターが邪魔しに来て、
おまけにあの占い師まで。
なんとか2人とも九尾狐に変身して渾身の力で倒したものの、秘儀は失敗し、
チョオクの魂はまださ迷ったまま。

奥様が変わってしまったチョオクのために祈祷師に祈祷させると、
死の直前の記憶がヨニを苛(さいな)み駆けつけた旦那様を刺してしまいました。
刺したのはヨニだけど、姿はチョオク・・・どうなるの?

それからあの占い師死んだあと甦ってました。やっぱり人間じゃなかったんだ。
この物語一体どういう決着を見るんだろ?本当に視聴が止まらないすごい人情ホラーですよ~~

2012.2.10
9話までえーーー!?ヨニー(涙)

いよいよ秘法を施すときが近づき、何とか逃れようと必死のヨニ。
第8話は逃走と捕獲の繰り返しにほぼ割かれていたといってもいいほど息詰まる展開。
いざ捕まえても、ヨニをみて実行に移せず悲嘆にくれる旦那様。
そんな旦那様の背中を押したのは奥さんが送ってきたチョオクの愛した菓子。
そしてとうとう旦那様はヨニの肝臓を手に入れました・・・(涙)

肝臓を持って帰途を急ぐ旦那様に出くわしたクサン宅はヨニに何が起こったか瞬時に悟り
亡骸を遺体処理役人から取り戻し自ら葬りました・・・。
怒りに狂う母。 そんな母を消そうと躍起になる旦那様。
ヨニの肝臓を食べてうそのように元気になったチュオクをみてさらに怒る母。

このあと、母の復讐のストーリーが待っているんだろうか?
あの怪しげな占い師が「ヨニを娘のために殺害したのは私です」と旦那様が署名した書を何かに使うとか?
なんだか占い師が最初から仕組んでいたような気もするんだけどどうなんだろう??

2012.2.10
6話まで不思議な魅力だね

基本の設定はごくシンプル。それだから面白いのかな?次々と見ちゃうんですよね~?
子役のユジョンちゃんもシネちゃんもすごくうまいしね!

娘のためにもヨニを安全な身近に置こうとした旦那様。
母(クサン宅と呼ばれてます)も美しく聡明な人で、
旦那様はクサン宅を妾とした折にヨニを娘としましたが、
今ではヨニを実の娘ほど可愛がっています。

間もなく肝を取り出す儀式の日が迫るという時、
町を通りかかった御医の見立てで「万年参王」という薬草が効くと教わりました。
ヨニの命を奪わなくて良いならその方法にすがりたい旦那様は
急遽薬草を大恩寺に取りに行きました。
結局はヨニに情が移っている夫抜きでことを済まそうと奥さんが仕組んだ茶番だったんですが・・・。

それにしても、ヨニの肝臓の話を教えたあの占い師、確かに能力は高いみたいなんだけど、
純粋にチョオクを助けるためだけにアドバイスしたんだろうか?
なんかあの人のほうが邪悪な印象するけど?

あ、それからジョンギュ坊ちゃんににヨニがちょっと変身した姿を見られてしまったよ~
上品で優しいけど、結構ドジで小心者っぽい坊ちゃんにはダメだったかと思ったけど、
意外とまっすぐで純粋かも??
(→このジョンギュ坊ちゃん、今(2012年2月)「太陽を抱いた月」の子役時代で
ブレイクしているイ・ミンホ君でした!)

もう一点、旦那様をライバル視している感じの県監が何かを嗅ぎ付けて探りに来ました。
あの人はどう絡むか不明ながら注意が必要な感じ。

2012.2.9
3話までなかなか引きつけるわ

本当の姿を隠しての、ばれそうなぎりぎりの暮らしを強いられる母子と、
娘の寿命のために、ヨニを手放すわけには行かない旦那様の葛藤が
複雑に交錯することで緊迫感が高まり引き込まれてます。

自分の犠牲になる子だとも知らず、父がヨニ母子に目をかけることを嫌がったり、
初恋の若様がヨニのことを好きになってしまいヨニを逆恨みするチョオクの姿も皮肉で
チョオク役のソ・シネちゃんが常軌を逸したわがままぶりや嫉妬に狂うアガシを上手に演じていますね。^^

ダンナさまの家に住む事になったものの、居心地が悪く2人は何度か出て行こうとするけれど
引き止められたり、病気になったりとタイミングが合わないまま
とうとう、怪しげな妖怪ハンターみたいな人にみつかってしまいました。
怪しげな白い粉をかけられたヨニは鼻・手の部分に獣の毛が生えてしまい
自分が怪物なのかとショックを隠しきれません。