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ハマリ度☆こだわりが伝わる!
白い巨塔
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●2007年 韓国SBS  オリジナル20話 (全28話BS4版を視聴)
●演出:アン・パンソク  ●脚本:イ・ギウォン 
 ●原作:山崎豊子
●出演:キム・ミョンミン(チャン・ジュニョク) 
イ・ソンギュン(チェ・ドヨン) 
チャ・インピョ(ノ・イングク)
●視聴:2008.9.3-9.29   BS4&DVD
●Story
ジュニョクはこの大学病院外科のNo.2、手術の腕は天才的で後輩からの信頼も厚い。
次期外科科長の有力候補だが、ジュニョクの飛びぬけた才能を妬む現次長は、
ジュニョクを追い出し、他から自分の退任後の勤務先と引き換えになるような
絶妙な人材を模索していた。
10年間教授の下で耐え忍び、出世だけを誓ってきたジュニョクは裏切りに愕然とする。

一方、内科で研究に力を注ぎ続けてきた同期のドヨンもまた才能に恵まれた人材だが、
患者第一の姿勢が、時に上司である教授や病院と対立することもある。
正しく患者を見つめていれば出世はついてくるというドヨンと対照的なジュニョク。
次期外科科長をめぐる出世への戦いが始まるのだった・・・
医者の世界で頂点を目指した男
すでに一流だった彼の更なる野心と悲哀を描く
取り溜めた分を25話まで見てきて、BS4での放送残り3話が完結するのが3週間後なんて耐えられず、
DVDで19・20話と見ました。
19話はまさに、ぴったり25話が終ったところからスタートしてました!
しかも濃~~いラスト2話でした(涙)

いやいや、全体的には2部構成、細かく見たら3部構成となっていた「白い巨塔」。
原作が突出してすばらしいというのもあるだろうね、
韓国版のドラマも後半へ向かえば向かうほどより濃くなっていく人間模様。

最初はジュニョクが病院内で頂点を目指し、外科の科長選挙で勝ち抜くまでの息詰まる攻防、
そして世界のジュニョクになろうと目指している最中に起こった医療ミスに掛かる裁判。
最後は自身が直面してしまった末期ガンとの闘病でした。

すでに外科医としては一流の域に達していたジュニョクは、
権力を持った外科医としての頂点をも目指していました。
なぜ、そこまでに野心を募らせるのかというあたりは具体的に描かれていなかったけど、
そこは韓国でなら描かなくても分かるポイントがちりばめられてたのかも?

急ぎすぎた人生、野心のためにすべてを賭けて来たジュニョクは
その性格からいらぬ敵もいっぱい作ってました。
でも彼の救いは親友のチェ・ドヨン。
彼の存在は大きかったね~~。
最初の頃はいまひとつ印象に残らない感じだと思っていたのに、
後半は彼の暖かさと正しさがみんなを救っていたよ。

医者、しかも外科医として手術に向かうときが一番充実してたジュニョク。
そこに生きがいがありました。手術で患者が助かる、
そこに幸せを感じていたのになぜ権力までほしかったんだろうか?

前半は老獪なおじさん方の政治的な雰囲気がしんどかったけど、
裁判へと向かい始めてから、登場人物の心の揺れがはっきりしてきて引き込まれました。
はぁ~結構泣かされたわ(笑)

ジュニョク役のキム・ミョンミン氏は無表情そうなのに感情はちゃんと伝わるんだよね、
やっぱりうまいわ!
「ベートーベンウイルス」というドラマでは指揮者役というから、
特殊な才能を持ったキャラを演じると輝くのかもね~




2008.9.29
最終話までラスト間際はハマりました

次第に腹痛の激しさが増すジュニョク、手術を急かされ仕方がないので受ける事にする。
ドヨンの助けもあり、あれほど確執が深まっていた
がしかし一番信頼できる医者であるイ元科長に手術を頼んだ。
1人の患者として受け入れるイ元科長。

開腹してみて、手術でなせる治療はない事が分かりそのまま閉腹・・・
当然ながら一向に痛みが治まらない、それどころか日に日に痛みは増す一方。
ジュニョクは自身での所見からは胆管ガンだと判断する。
抗癌剤すら意味を成さない。
驚くべきスピードで悪化するこれまでに例をみない症例だった。
肝脳障害がではじめ意識がどんどん混乱して行くジュニョクは帰らぬ人に。

自身が助からないガンだと知ったとき、
自らの体を医学の進歩に役立ててほしいと献体の書類をすでに残していたジュニョクだった。

2008.9.28
25話まで裁判で勝敗でた

一審はジュニョク側勝訴。
全力で勝ちに来る病院側に対して、証人が思うように立てられない遺族側。
ドヨンは病院を去り、遺族は敗訴のため被告側の裁判費用まで持たなければいけなくなる。
窮地に陥った遺族の奥さんと息子さんだが、
店の売掛金の集金に出かけた義弟になけなしの金を持ち逃げされてしまう。

さまざまな悲劇を生む裁判で、新たな証人が見つかった。
出産で退職していたユン看護師はドンイルとともになくなった
クォンさんのケアに当たっていた担当看護師。
良心がとがめているドンイルの行動からも希望を見出した遺族は上告した。

新たな敏腕弁護士で対抗するジュニョク側は、決定的な物的証拠を出すため、
更なる偽証を重ねる事に。
外科の医局長ハムも、あるはずのない生検の予約記録を捏造、それを証言させられた。
嘘をつくことの罪悪感に苦しむハム先輩をみたドンイル、
自分だけが我慢すればみんなのためになると耐えていたのに、先輩までが同じ苦しみを。

ドンイルはとうとうミョンイン医科大のすべてを手放す決意とともに、証人として出廷しました。
万事休す。遺族側勝訴。

「あれは、遺族側に強要させられた証言だった」との公的証書を取って
さらに上告するつもりのジュニョクだが腹部の痛みが日に日に増して行き、
とうとう、手術室で倒れてしまう。
本人の眠っている間に心配した腹心の医局員が血液検査をしたところ、
ガンの存在を示すマーカーが顕著に現れ、CTの結果胆管ガンが見つかる。
あまりの事に本人に知らせる事が出来ない部下や副院長はじめ病院の他の科長たち。

「胆石があるから早急に手術して取り出しましょう」と急ぎの手術を勧めたり、
やけに体を気遣う部下の様子、
そして、気を失いかけるほどの腹部の痛み。
何か腑に落ちないジュニョクが向かったのは優秀な内科医である親友のドヨンの元だった。

うるうるっと何度こみ上げたか~~。
ドンイルの罪悪感に苦しむ辛さや遺族である息子さんのやるせない思い。
ドンイルを決して責めないドヨンや、やっぱりジュニョクを受け入れてくれるだろうドヨン。
切ないラストへと向かうんだろうな~・・・

2008.9.24
19話までにUP!真相との狭間で苦しむドンイル

どんなにSOSを発しても手を差し伸べてもらえなかったドンイル。
クォンさんが喀血・急変の後、思いつく限りの救命措置をとるもむなしく死なせてしまった。

学会での名誉を賭けた手術中のジュニョクは難しいオペを成功させたが、
待っていたのは医療ミスを問う裁判だった。
争点は手術前段階で肺にガンが転移していたかどうかを確認したかどうか。

ドヨンから肺にある影の生検を強く進められたにもかかわらず取り合わなかったジュニョクと
科長に従ったドンイルはこの真実が認定されれば裁判は負け。
病院ぐるみの組織的な抗戦に出たが、ドヨンは真実を語るために証言席へ。

ドンイルが終始良心と戦い続け、立場の弱さから真実を語れない葛藤が私の涙を誘いました。
と同時に、ドンイルがこれから医者としてやっていくためになんとしてでもその良心と
そして必死に真実を認め謝罪を求めている遺族の力になりたいと思っている
ドヨンの姿が苦しかったわ。

でもジュニョク側はかなり強気で勝てると踏んでます。
大学病院という組織で生き続けていこうとドンイルが望んでいる以上、
上からの圧力に逆らえるはずがないと思っているから。
だからドヨンの存在はとても大きいんだよね。

科長とか肩書きで呼んでくる人より、ジュニョクァ~と名前で読んでくれる人が
自分を本当に大事に思ってくれているんだと
バーで愛人ヒスから言われたジュニョク。
ふと浮かんだ声は、郷里の母とドヨン・・・。
確かにドヨンは「お前のために来た」って裁判所で言ってたよね・・・


2008.9.17
13話まで科長になれた、でもさらに上を見てる?

科長になれました。科長選挙も一筋縄ではいかず、決選投票にまでなりました。
選挙権を持つ各科の科長さんや影響力のある方々の票を取り込むため、双方とも必死。
ジュニョク側は義父がそりゃもう莫大なお金をばら撒いてくれてましたよ、(汗)
で、結局何が功を奏したのか、本当は誰が誰に票を入れたのか謎の選挙。
僅差2票でジュニョクが科長に選ばれました。
ここまで長かった~、老獪な大物達の生き馬の目を抜くような駆け引きの繰り返しで、
ある意味すごかったです。

さて、物語は後半へとやってきました。
ジュニョクが執刀したクォンさんという患者さん。
内科のドヨンさんが肺の部分に見える影の検査を進めていたのだけれど、
結核をわずらった事があるということから、影は結核の既往症のものだと断言したジュニョク、
若い医師ドンイルに術後の担当を任せました、でもクォンさんの様子がおかしい・・・

肺炎とはどうも違う、何かの合併症だと思うドンイル。
先輩や執刀医で科長のジュニョクに診察を頼むが抗生剤を投与せよと言われるのみ。
クォンさんの奥さんに助けを求められたドヨンが外科に意見を言いに行ったせいで
ドンイルは孤立してしまう。

その頃ジュニョクは、科長になった最初の学会で、世界学会会長の奥さんが重いガンだと知り、
立身と名誉のためになんとしてでも手術にもって行こうと必死です。

すでに誤診というか見落とし、う~ん、検査足らずで医療ミスと呼ばれてしまうでしょう。
もしクォンさんに何かあれば・・・そして裁判へと向かうのでしょうねぇ・・・
後半になって、ドンイル走り、ジュニョクが自分の思い通りにしようと動き出してから
テンポよくなってきました。

2008.9.12
7話まで政治色の強いストーリーになってるね~

日本の「白い巨塔」をみているのでなんとな~くストーリーは知っているような、
でも部分的に忘れているような・・・
そんな感じですが、韓国版はかなり優勢と劣勢の入れ替わりがめまぐるしく、
副委員長や現科長の表情や会話が数多く入れられた、
とても政治色の強い感じに仕上げられてますね~

主役と思しきジュニョクはむしろ影薄いくらい(笑)
しかも、内科のドヨンはもっと影薄い!(爆)
もうね~いつもどこかで財閥の会長役とかで見かける老練な大御所陣同士の演技対決
となっております!
医療シーンも結構あるんだけど、やっぱりジュニョクの影薄いわ~

2008.9.3
2話までジュニョクはギラギラしてないんだね

この2話までは日本版のキャスティングを時々重ねる楽しみもありました。
キム・ミョンミン演じるジュニョクは、唐沢版ほどギラギラしていなかったですね~。
最初から出世が常に念頭にある感じの唐沢版と、
教授が自分を時期教授にしないと画策していることを知ってから
反撃に出ることを決意したような印象のミョンミン版と、解釈はいろいろなんだと思いました。

ただ、現外科科長と内科科長兼副院長の探りあいのシーンはなかなかリアルでしたよ~
ゆるく笑いながら探り探り相手の出方を見つつ会話するという高度な技(笑)
「復活」では悪の父親だったあの会長と「コピプリ」の店長のような
温厚な役が多いあのおじさんです!

チェ・ドヨン役のイ・ソンギュンは相変わらずいい声だけど、
キャラクターとしてはまだちょっと弱いかな、
キム・ミョンミンと同期で彼が一目置く才能があるという設定はちょっと受け入れ難いかな~。
江口洋介はそういう意味ではかなりハマり役だったんだなっておもいました。
今後、時期科長として呼ばれる医者役でチャ・インピョが登場してきます。
ストーリーが展開するのが楽しみです。