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未生 ミセン ハマり度☆別格で
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OST(tvN)韓国版
●2014年 韓国tvN  全20話  ●原作:ユン・テホ
●演出:キム・ウォンソク   
●脚本:チョン・ユンジョン
●出演:イム・シワン(チャン・グレ) カン・ソラ(アン・ヨンイ)
イ・ソンミン(オ・サンシク) ハン・ハヌル(チャン・ベッキ)
ピョン・ヨハン(ハン・ユクソル) キム・デミョン(キム・ドンシク)
●視聴:2015.11.4-11.27   Mnet
●ミセンOSTよりお気に入り:
 イ・スンヨル「Fly」公式MV(このページ↓へ移動します)
●イントロダクション:
プロ棋士を目指してきたチャン・グレ。
優秀な頭脳と才能がありながら開花させきれず挫折、26歳にして商社へのコネ入社に踏み切った。
学歴のないグレは同期から疎まれ上司からも使えないとレッテルを貼られてしまう。
けれどグレは、プロ棋士の門が開かなかったのは家庭の事情とはいえ努力が足りず、
その道から捨てられたとの思いが強い。
今この職場でグレは努力を惜しまない人になるという誓いを立てた。
レビュー
1-3話  4-7  8-11  12-15  16-18  19-20完
他のどんなドラマとも違っていたこだわりの作品
華麗ではないけれど、真摯な成長物語
サラリーマンであることや、総合商社におけるリアリティを追求し、
韓国で共感を呼び大ヒットした本作。
日本に住む私が見ても、単純ではない人生の複雑さを共感でき
最後まで夢中で見ました。

主人公グレの表情に一喜一憂し、母親の気分で(笑)
ZE:Aのシワンが人間関係に不慣れで純粋なグレのキャラクターを完璧に演じていて
大ファンになりました。

グレを取り巻くキャラクターたちの個性や彼らの行動一つ一つが楽しみで
新人たちを苦しめる上司の代理や課長、部長まで忘れられない存在となりました。

根強い評価のある原作からのドラマ化ということで、
練られたセリフのひとつひとつがしみいるような良さと説得力があるんですよ。
人気のあまり、特集番組も放送されていたということで、
楽しみに見てみようと思います。

本作の面白さは、原作コミックのキャラクター像に限りなく近づけてあるために、
ある意味”無名”の役者さんもキャスティングされたことにもあるようです。
キム代理のキム・デミョンさんは最高でしたが
筆頭ともいえるのがハン・ソンユルを演じたピョン・ヨハン。
彼は翌年の2015年はドラマの主要キャラに抜擢されてます。

代理たち同期グループも良かったし、オトコマエのオ・サンシク次長も最高。
続きがあってもおかしくない本作で、あればみたいとは思いますが、
グレの成長物語としてはここまでが一区切り。
ハッピーエンドとして完結したと思っています。

素晴らしい作品でした。おススメです。


2015.11.27
20(最終)話まで道は作られる

不正の可能性の匂いを嗅ぎながらも次長が進めるこの事業が
3課を危険にさらすなら元も子もないと思うグレは、
調査してくれた中国の現地駐在員の人からの電話で
録音する、という前置きをして不正の可能性を相手に確認するような会話をしました。

驚いた次長は駐在員の人に「新人の思い過ごしで、録音は消去したから」ととりなしたものの、
駐在員の人はこの件に巻き込まれる不安を上司に語ってしまい、
本社からの監査が入ってしまいました。
マージンの額についてや、その他もろもろの利益配分が
”過去の慣例”として受け入れられる範疇を超えているという判定が出てしまい、
なんと専務が失脚。

そのとばっちりで、”慣例”を踏めないワン・インターナショナル社とは取引できない
という中国の取引先が出て、他課では進めていた事業が止まったりと
その波紋は大きくなりオ次長が責任を取って辞めるしかなくなりました。

今は耐えろ、そして勝て、という次長の言葉を守って契約満了の2年目を迎えたグレ。
オ次長の盟友ソン次長の上層部への働きかけや、実績、同期たちの努力もあって、
優秀な契約社員を正社員にするかどうかの審議にたどり着いたもの結果はNOでした。

そのころ、オ次長は昔の上司と共に今後伸びる有力なメタル事業を見つけ起業。
自分は現場で動きたいという希望があるオ次長は
先に責任を取って関連会社に左遷されていたイ部長を誘い社長として雇っています。

グレを迎えに来てくれた次長。
そして大手商社ワン・インターナショナルを辞めて入社してきたキム代理。

事業は動きだし、古巣の商社との取引もあり。
契約を前に大事なサンプルを持ち逃げされてそれを追ってヨルダンに飛ぶグレ。
いつも通り全力で聡明に仕事をこなし、無事サンプルは取り返した。
もう一人前のビジネスマンとなったグレは次長の言葉ひとつひとつから
その真意をくみ取ろうと努力し、今すべき一つの目標に向かって進む。

グレは挫折の先に飛躍の翼を得たようです。

2015.11.26
18話まで思い通りには行かないのが人生

入社して1年5か月余り。
新人も企画案を出せるようになり、早々に財務部から承認を受けたのはヨンイとグレ。
ベッキは凡ミスを修正して承認となりました。

ただ、ヨンイは部長らの社内政治の影響で辞退させられ、
グレは、契約社員であるという理由で自分の企画案の担当から
外されるという厳しい目に遭ってしまいました。

いつまでもオ次長やキム代理、チョン課長と働きたいグレ。
けれどそれは叶わない正社員への道を意味しているため希望は抱けない。

一方で、オ次長は専務の中国の案件を進めるよう直々に打診を受けたものの、
内容に不安を感じて受けることを躊躇しました。
ただ、成功の可能性もあり、成功すれば評価を受けることが明らかでもある。

課を大きくすることで人事権を得られる部長に昇進すればグレを正社員にしてやれる上に、
今まで自分についてきてくれたキム代理も出世街道に乗せてやれる。
このチャンスを逃せば、まずグレにはもう残留の機会はないことから
オ次長はこの賭けにも似た案件をより安全度の高いものにしようと頑張りました。

だけど・・・。
進めていくと、不信感は募るばかり。
現地駐在員に内密に調査を依頼したところ、
この案件の自社への利益率配分が少ない一方で、
仲介業者へのマージンが大きすぎることが見えてきた。
もしかすると、専務へ大きな額が流れる可能性も。

そうだとすると不正がらみの案件は営業3課の存続そのものを危うくする。 
けれど、それは心証でしかない。

オ次長が無理を承知でこの案件を受けたのが自分のためだと感じたグレ。
チームがなくなっては元も子もない。オ次長の気持ちだけ受け取る
と告げたものの、次長は進める気です。大丈夫だろうか・・・。

2015.11.23
15話まででもう 現実と向き合い・・・

不祥事を起こした案件は闇に葬り去られるのが当然とされる中、
上層部からGOが出れば進めても良いというプレゼンの機会を得た第三課。
説得力を増すために不休の努力で仕上げた資料。

しかし、できた資料が説得力に欠けると感じるグレとオ課長。
グレはその原因が”弁明のためのプレゼン”になっていると指摘しました。
入社以来、目的を見据えて動くグレを見てきたオ次長は、
プレゼンの資料作りをグレに任せてみました。

あまりに定石から外れた斬新なプレゼンに驚くものの、
結果的にはそれは最高の結果を産みました。

グレは、不祥事でお蔵入りとなった過去のタブー案件が、
以降他社が取り組んだ結果大きな利益を上げ、
自社がいかにその機会を失ったかをしょっぱなからショッキングに羅列。
今回のヨルダンの案件の利益を他者に譲るべきではない、
という前置きに重役陣は異論を語るのをやめ、
通常のプレゼンへとスムーズに移行していくという展開を実現させました。

見事GOがでたヨルダンの案件。
グレの評判はじわじわと広がるものの、契約社員採用のグレに正社員の道はない。
チームへの愛着を強めるグレに、生半可な期待は抱かせたくないオ次長。
オ次長の意図を酌んだグレは、今できることを精いっぱいしようとしています。

自課での重大な船荷トラブルの解決策を一言で提示したグレに
嫉妬が混じるベッキ。
でもベッキはグレが幼くして囲碁の才覚を表しプロをめざし、
一方で成績優秀でありながら家庭の事情で高校を辞めざるを得ず
深夜バイトをしながら高卒認定試験を受けた苦労人だったと知りました。

ここまで通ってきた道のりは違うけれど、
グレが、見下されたりズルをして入社した卑怯者のような扱いを受けるのは
間違っていると感じた様子。
同期としてグレをしっかり受け入れたベッキでした。

それから、ソンニュルは立ち回りが神レベルの上司に連敗続き。
いまや会社にすら居づらい始末。どうするやら・・・。

ヨンイは元サムジョン物流の凄腕営業マンのシンチーム長のもとで鍛えらたようです。
ただ、ヨンイの人生に黒々と存在する、金にルーズな父が
シンチーム長から金を借りたことでヨンイはサムジョンを辞め、
再就職したとのことでした。
今また父が実家の敷金を持って逃げたせいで住む場所に困る母に
金の工面を泣きつかれて仕事も手につかないほど平常心を失ってしまっています。

2015.11.21
11話までついつい入り込むワールド

中東方面の企画が消えた営業第三課に、パク課長が異動してきました。
彼は数年前資源課にいたころ、中東の案件を成功させて
莫大な利益を会社にもたらした中東のエキスパートと呼ばれる男。
けれど、アクも押しも強いパク課長を苦手とする人も多く、
過去の業績を含め誰も盾つけない、タブーのような人でした。

けれどいざ企画案を立ち上げさせてみたところ、
パク課長の提出した見込み利益に不自然なところを見つけたオ課長。
特定の業者への利益を巧妙な操作で大きく持たせ
パク課長がキックバックを受けている可能性が高まりました。

これが事実なら大手商社としてダメージを受けるだけではなく、
不祥事の責任を取らざるを得ない管理職が出てしまうものの、
そのもっとも重い責任を部長が負うと決断したことで、会社の監査チームが動きました。

言い逃れに必死のパク課長の息の根を止めることになったのはグレの機転。
取引相手の中東の企業を、じつのところ親族で固めていたと発覚することとなり
パク課長の不正は確定し、大きな事件となりました。

膿を出し、浄化に貢献した第三課だけど、社内の目はどこか冷たい。
社長直々の評価がくだり、オ課長は次長へと昇進、
人員補充としてチョン課長が異動してきました。

エリート畑で中途採用となったチョン課長と第三課は以前一緒に働いたことがあり、
旧知の仲で嬉しいキム代理。
でもどうやら親しいがゆえに、上層部からの任務を持たされて異動したようです。
苦しい胸の内を看破したオ次長はそれを一喝。
もともと同期がいないチョン課長、チームの中に居場所を与えられてうれしそうです。

さて、第三課も新たな企画案件を練ることに。
何日も練って練って、それでも行き詰る中、
グレはこれまでの常識を破ることで状況を打開する囲碁の戦略”破格”を応用し、
中東のヨルダンの案件を再度提案してみました。

不正事件で頓挫したパク課長の企画をこの営業三課で
今一度扱う事のしがらみを思うと悩ましい先輩たち。
けれど、グレの言う、不正を除けばよい企画であるという事実を無視はできない。

パク課長が会社のシステムそのものを侮辱していたという事実を、
最大級の利益を出して正しさを証明するという大事な名目もあると思う
というグレの言葉にオ次長は進めると決断してくれました。

2015.11.14
7話までじわ~っと来る良さ

インターンたちが正社員になれるかどうかは二人一組のプレゼンが関門。
ということで、グレは現場にこだわるソクユルと組みました。
的外れな演出をしたり、無難に過去の案件を焼き直したり
また、専務レベルのベテランからの質問に応えられるほど詰めていなかったり
そういった面々は軒並み落とされ、合格したのは4人。
ベッキ、ヨンイ、ソクユル、そしてグレ。

斬新な企画やアイディアが必要で、大きな利益が動く資源課に配属された
優秀なヨンイは”女”であるという偏見をもろに浴びて苦難の連続。

保守的な鉄鋼課に配属された真面目なベッキは
損になることを避け無難に立ち回ろうとする反面、結果を焦る。
スタンドプレーでアピールしたものの、部署が望む人物像が分かっておらず
先輩から嫌われて仕事を教えてもらえないと思い込んでいて居場所がない。

ソクユルは情報網を広げる人脈作りが上手く、
得意の繊維課でうまく立ち回り仕事も覚えている様子。

グレは、専務と折り合いが悪いアウトロー気味のオ課長率いる
営業第三課に引き続き配属され、たった3人という慢性人員不足の中で
地道に仕事をこなしつつ一員となってきました。

記憶力は良く、まじめに取り組み、目の前の事や人から学びつくそうとするグレは
会社組織あるいは商社の持つ独特の長所短所を知り
上司や先輩の姿からも社会人の姿を学んでいます。

長いものに巻かれることが苦手なオ課長は出世街道に乗り切れない。
頑張った案件は上司の意向一つで没にもなり、また他課へと奪われる。
自分の意思ではどうにもならないしがらみを体験したグレは
こうしてオ課長や先輩のキム代理と苦い涙を共有しました。

それにしてもこのじわーっと来る良さは何なんだろう。
二歩進んで一歩下がる感じのグレの成長が楽しみでもあるんです。

2015.11.8
3話まで今までにない感じがまたいいね

上記のイントロのとおり、主人公は26歳までプロ棋士を目指して挫折するまで
ひたすら勝負の世界に身を置き、一人で戦ってきました。
才能があると言われながらも棋院への入学可能年齢を過ぎ
棋士への道が閉ざされたグレは、
放りこまれるに等しい商社への入社を受け入れ
コネ入社という気まずい立場にありながら、
努力を惜しまずこの世界にしがみつくことを決意しています。

グレを演じるのはシワン。
彼の当たり役とまで言われたのが納得のスタートです。

同期のインターンからはコネ入社を妬まれ、
学歴もなく、商社で働くスペックを備えていないグレは一種の腫れ物扱い。
インターンたちは正社員への道のひとつとして
プレゼンの関門が用意され、そのパートナー選びにも余念がない。

グレと組めば、失敗してもグレのせい、成功するなら自分の手柄に見えるよう
卒なく立ち回ろうとする人たちにラブコールを受ける。
折角のマドンナアン・ヨンイからの申し出もそう勘違いして
蔚山の工場に勤務するインターンハン・ソクユルと組むことにしました。

彼も言うなれば爆弾。
フレンドリーな性格だが個性が立ちすぎて協調性に欠けているように見えるソクユルに
良いように利用されそうになるグレだけど、
グレの頑張りと誠実さを次第に見直してくれるようになったオ課長の影の支えもあって
自分らしく役に立てる道を模索し歩み始めました。

マドンナのヨンイに気があるシャイな秀才チャン・ベッキや
グレのもう一人の上司キム・ドンシク代理など、
これからじわじわ味が出てきそうな皆さんのオフィスワールドをじっくり見ていきたいと思います。

●ミセンOSTより イ・スンヨル「Fly」 一番お気に入りの曲です^^