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ハマり度☆秀逸な一本
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●2011年 韓国SBS  全24話
●演出:チャン・テユ シン・ギョンス
●脚本:キム・ヨンヒョン パク・サンヨン
●出演:ハン・ソッキュ(イ・ド/世宗) 
チャン・ヒョク(トルボク) シン・セギョン(タム)

●視聴:2013.5.30-8.24    dビデオ
●Story
国の安定を図るためには王に権力が集中する事が必要だと考え政敵を粛清してきた
力の太宗は李氏朝鮮建国後26年目、息子世宗に王位を譲った後も上王として
強大な権力を握り続けていた。
政敵のみならず、政敵になりうる外戚にまでいわれない冤罪をかけ排除し続ける
父のやり方に疑問を抱えていた世宗は武力よりも学問や文化的な方向で国を治めたい
と考えていた。
一方、世宗と上王との摩擦にまきこまれたった一人の父を失ったトルボクは父の死の恨みを
王に向け成長するのだった。
レビュー
1-3話  4-6  7-8  9-10  11-12  13-14
15-16  17-18  
19-20  21-22  23-24完
ハン・ソッキュの演技に脱帽
ハングルの公布までの険しい道のりが鮮明に
噂に違わぬ秀逸な一本でした。
原作があるという本作、確かにストーリーとしては出来上がっていたように思います。
しかもそれだけじゃない、深かった!
深いのは第一にはハン・ソッキュの演じる世宗の人間的リアルさ。
そして第二には歴史的一大事業にかける使命に向き合う人々の切実な思いを描く脚本。

たとえきれい事だと呼ばれても、理想を実現させるために考え努力し
奮闘する物語はもともと好きなんですが、
本作はきれい事・偽善と言われ批判されながら、それに対し内省し追及し、
そしてその目的のために、命を落とす盟友たちへの罪悪感や喪失感に心を引き裂かれながら
答えを出して行く孤独な王の姿に胸を締めつけられました。
もしハン・ソッキュでなかったらいったいどんな世宗になったのか、
キャスティング出来た地点で拍手でしょう。

王を王たらしめた「民」として、王とともに文字作りに全てをかけた女官と
王に虐げられた事を恨み、後に女官が信じる王のために命をかけた男が
メインストーリーを牽引します。

物静かだけど強さを持つ女官ソイをシン・セギョンが
陰を抱えた情熱的な武者トルボクをチャン・ヒョクが見事に演じています。
通常なら主役を張るチャン・ヒョクですが、ハン・ソッキュを据えて見ると、
チャン・ヒョクの魅力がいや増す良いキャスティングでしたね。

表音文字として仮名をもち、
言葉の意味がより伝わる漢字を送り仮名を交えて読ませる訓読みを発達させ
今でもこれを便利に使っている日本語ですが、
自国語を表音出来るという利便性の高さは計り知れない、
そんなことも再認識させてくれた注目のドラマです。


2013.8.24
24(最終)話まで大義を貫く潔さ

ソイがつまり「生きた解例」であると気づいたシム・ジョンスは、
解例と引換えに密本の本元の実権となる密本之書を要求。
今や世宗とわたりあい文字公布を阻止する事に命をかけるギジュンは、
宰相総裁制にこだわるジョンスに4代目本元として密本を託す事を決意しており
、密本之書をあっさり渡しました。

ただ、イ・シンジョクによって解例確保を依頼されていた清の諜報部隊の乱入がきっかけで
逃げようとしたソイは毒矢にやられて瀕死の状態に。
ソイは、着ていた衣服に「解例」をしたため、捜しに来たトルボクに託しました。

公布式を潰す決意を固めるギジュンは、
突厥の最強戦士カルペイに式中乱入させ世宗暗殺を指示。
当然命がけのムヒュルに防がれ、式に間に合ったトルボクに最後は倒されました。
ただ、トルボクもも致命的な深手を負っていて・・・。

式を阻止しようとしていたギジュンは、
すでに民の間に文字は広がってしまっておりときすでに遅しと気づきました。
流布の手が尽きようとしたソイはチェーンメールの要領で、
文字を覚えた少女に「3人に教えないと腫れ物が出来る」
という噂を広めていたことが奏したんですね。

公布は無事済み、世宗の20数年に及ぶ地道な事業は一区切り。
ただ友のようなムヒュルも、世宗に直言してくれるソイもトルボクもいないこの世が
まるで知らない世界に思える。

密本も壊滅。
しかし、シム・ジョンスは密本之書に添えられてあった連名書のようなものに頼らない、
宰相総裁制の実現に着手。
その一歩として、学力がありながら世間には万年科挙浪人のフリをしつつ
ギジュンに仕えてきたハンさんを宮中に送り込んだ。

このハンさんは本名ハン・ミョンフェ。
後に世宗の第一王子の子端祖を廃して世祖となる世宗の第二王子首陽大君に重用され
後に大臣としては最高位の領議相にまで上り詰める人です。へぇ~

2013.8.21
22話まで核心へと切り込む

世宗が計画したのは「公布」と「流布」の二重作戦。
公布は必ず行うという意思の表れとして、世宗は密本を謀反集団ではなく、
意見を違える一つの「党派」だと捉えるから、
公布の前日までに密本員は名乗り出るよう公言しました。
どうすれば良いか戸惑う宮廷内の密本たち。

特に直提学のシム・ジョンスと右相大監のイ・シンジョクは
チョン・ギジュンとも違うそれぞれの道を歩みはじめることに。
「流布」のためにソイたちを旅出させた世宗の作戦に気づいたこの3人は
訓民正音のすべてを記した「解例」が公布に絶対的に必要なものであるため
阻止のために我先に得ようと解例のありかを知っているはずの女官たち確保に進出し、
ソイたちはギジュンの護衛武士ピョンに捕まってしまいました。
まだ知られていないけど「解例=全てを記憶しているソイ」です。

文字公布反対にこだわり、本来の密本の目的である
宰相制の導入推進を後回しにしたギジュンに対し、
自分がこの目的のために密本を引っ張ると断言したシム・ジョンス。
一方で、密本でありながらギジュンと意見を違えていることを匂わせたイ・シンジョクは
世宗から、ギジュンを渡し「密本」党の党首として党を率いてはどうかと打診された。

密本の分裂は決定的となったね。

2013.8.21
20話まで覚悟を決めた世宗

短い時間ながら、新文字公布に対する論を戦わせた世宗とギジュン。
その場は物別れに終わったものの、
それぞれ一人になったとき、互いに言われた言葉を噛み締めて再考する2人。

文字公布がきっかけで民の欲望が増し、秩序も制度も混乱し地獄が始まる
そんな未来展望を無視して民に責任を転嫁するのか、というギジュンの言葉が胸に刺さる世宗。
そして、民が文字を読めることで性理学を身に着けられ、
その学が広く早く広がる可能性があることに心が揺れたギジュン。

しかし、世宗が最初に民に配布する予定の書物が性理学の翻訳本ではなく
面白くとっつきやすい釈迦の一代記だと知ったギジュンは逆上。
つまり世宗は文字を公布することを優先していると知ったわけで、
その印刷に携わっていた広平大君を殺害したギジュンは世宗に
”絶対に阻止してやる”との意味をこめて
広平大君の遺体を宮殿前に送り返した。

打ちのめされる世宗。
文字公布に及び腰になるその姿をみてトルボクは厳しい言葉で世宗を叱咤しました。
広平大君の文字公布への使命と父王への信頼の元、公布へ本気を出してきた世宗は
表向きは広平大君を殺害した密本への怒り爆発という粛清ムードを演出し、
その中でソイたち女官を追放して宮外へと送り出し、文字を市井から広める密命を与えました。
どうやら、「訓民正音」と名づけられたハングルの読みを
歌にしてまずは音を風のように広めていく作戦。

ギジュンの手荒なやり方についてゆけない密本員も出始めてはいるものの、
一旦広まりはじめたものは、人の口から口へと伝わりもう止められないんじゃないかな?

2013.8.17
18話までいよいよ対決

世宗暗殺という目標を掲げていると思い込んでいる密本から、仲間に入れといわれたトルボク。
密本員にはならないが協力しても良いと答えて動静を探る。
一方でチョン・ギジュンの正体を掴むために、
初代本元の護衛武士だったという武術の師匠イ・バンジに会おうとしました。

ハングル公布のために息子さえ捨てた世宗を止めるには暗殺やむなしと考えたギジュンは
師弟の絆を利用してイ・バンジをおびき出し、チェユンと手を組めと迫る。
そんなバンジ師匠と本心を語り合ったトルボク。

世宗は今こそ未来の朝鮮国のために文字の是非をギジュンと討論する時だと決意
バンジを通じてギジュンとの会談を申し入れました。
トルボクの思いを聞き、そして政治を動かすもの同士が争いを避けようとする姿にバンジは
ギジュンの正体を世宗に語ろうとするも、ギジュンに仕える達人カルペイに命を狙われました。

何も知らない世宗は気晴らしの散歩でカリオンに会いにいき、
そこでムヒュルはカリオンの下働きをしている男が密本側の武士だと気づきました。
万事休す。
正体を明かすカリオンと、目指すギジュンに会えたと不敵な笑みを浮かべる世宗。
トルボクもカリオンの正体にやっと気づきました。
いよいよ対決です。

2013.7.22
16話まで文字の質の高さに驚いてるね

ソイと広平大君が研究書類と共に密本に連れ去られそうなところを助けたトルボク。
広平大君から、肉親の命よりも、国や民のためになると信じることを貫くのが陛下だと聞かされて
ある賭けに乗ることに。
もし、文字の公布を諦めるなら広平大君を無事に帰すという脅しに乗らなければ、
今後は陛下に忠誠を尽くすというもの。

誘拐の知らせを届ける最中、広平大君と証拠書類を手に入れたと思い込んだ密本側が
先に世宗に向けて脅迫の檄文を掲示していて状況は複雑に。

しかし、いづれにしても世宗は文字の公布を取りトルボクは賭けに負け、
一方肝心の人質がいないまま脅しをかけた密本はトルボクが
広平大君を確保していた事をつかみトルボクと接触する手はず。

しかし、それよりも先にトルボクは、ソイと広平大君から、
陛下が作った文字は28文字を組み合わせることで、朝鮮語をそのまま表記でき読めるという、
時間のない民にも覚えるに易しく使用には無限の可能性があるものであることを教わり、
文字公布への抵抗は皆無に。

陛下に忠誠を誓ったトルボク。
広平大君を確保したまま宮廷に戻った自分と接触してくるはずの密本と手を組むフリをして
密本の内部へと潜入する作戦を決行することになりました。
父の死の恨みを世宗に抱いているという情報を掴んでいた密本は
トルボクの変化に気づくはずもなく・・。

でも、トルボクがソイたちから教わった文字の図表を手に入れた密本の儒学者が
新文字が表音文字で、それがとても優れていると知りました。
本元は、民が文字を使えることになれば、国を引っ張る貴族階級の存在意義が揺らぐと予測
民にそんな力を与えられないとばかりに、新文字の抹殺を新たな目標に加えました。
この本元、国のためという信念で動いているみたいだけど、
国=民という考えではないようですね、な~んだ。

2013.7.18
14話まで人生の目標を失う?

いいえ、トルボクは新しい使命を遂行するために、
今の自分を作った古い目的を捨て去るんですね。
命をかけて仇討ちのチャンスを狙っていたトルボクは、ソイと再会したことで
その矛先を世宗に向けることはもうできなくなりました。

「密本之書」を奪われた代わりに手元に戻ってきた父の遺書には
敵を討つどころか、文字を覚え、主君に仕えて幸せに生きろと記されていました。
共に旅立ち新しい生活を営めと世宗に送り出されたソイが
果たすべき使命があると宮廷に戻ってしまった事もあり、
トルボクの人生の目標は失われてしまいました。

死に場所を求めて足を運んだのは世宗のところ。
王を手に掛けようとした逆賊として討たれるつもりのトルボクの心中を察していた世宗。
トルボクの苦しい地獄の日々の恨みつらみを真正面から受け止める世宗は
本音しか語らないトルボクを自分の文化大事業である「文字公布」の最後の審判として
頼みたいともおもっています。

そんな中、密本は世宗が秘密裏に推し進める事業がなんと自国の文字を公布する事だと察知し
檄文を掲示して騒動を巻き起こし、阻止しようとしてきました。
反対必至のこの事業が公に出来るまであと少しのところまで来て頓挫させるわけには行かない世宗は
研究してきた書類をひとまずどこかへ逃がそうとしますが、
密本もそんな重要証拠みすみす逃すわけにはいかない。
攻防の最中、ソイがまた危険な目に。
置手紙を残して静かに都を出るつもりだったトルボクはそんな場面に鉢合わせ。
まだここですべき事があるんだよ。

2013.7.5
12話まで2人の再会も良いやん~

国家の事業を隠密に進める世宗、そして末永い国の繁栄を願い謀反を企てる密本、
さらにはどちらにも濃密に絡んでいたために再会することになった幼馴染。
半分を過ぎて、ストーリーが実り出した感じがとてもいいです。

ハングルの完成までもう少し。
世宗は発音の仕組みをさらに確認するためタブーである人体解剖に着手。
その解剖を任されたカリオンは、世宗が大きな”事”を秘密裏に進めていると察知しつつ、
その異常さが国のためにならないという思いにもつながる。

これまで身分を隠して散らせていた密本のメンバーを集結させ、
自らが第3代本元だと高らかに宣言したカリオンことチョン・ギジュン。
しかし発足以来数十年が経ち、元祖本元の言葉の証である直筆の原本「密本之書」の存在がないと
どうしても求心力に欠けてしまう現状にカリオンたちは焦りを隠せない。

それを察知したチェユンは、密本の正体にたどり着くべく罠を仕掛けました。
「密本之書」と入れ替わってしまった[自分の福袋があるだろう、それと交換するぞ]
という貼り紙を掲示する事。
チェユンは自分がトルボクだと知られておらず、有利に密本をおびき出すつもりだったけれど、
予想外だったのはこれを見てソイも動いてしまったこと。
トルボクが生きている濃厚な可能性を示す貼り紙だから当然ソイは動く。

ソイがトルボクの幼馴染だと知ったカリオンたちはソイも利用しようとしたけれど
それは裏目に出ました。
トルボクにしか分からない言葉で再会の場所を提示していたソイ。
密本に捕まるもそのアジトを確認した上で脱出に成功し、約束の場所へ。
お互いが捜し求め思い続けた幼馴染タムとトルボクだとたった今知った二人。
今後の展開に、さらに期待高まるところです。

2013.6.19
10話ラストでびっくりした~

こういう的外れじゃない意外性のある展開もこのドラマの評価を高めているのかもね~
一気にハマってきましたけども^^

さて、密本はあれから密かに存続し続けており、
3代目本元チョン・ギジュンは時期が来ているということで都へと上る準備をしているらしく
パン村の行首はピョンと共に本元の護衛部隊を市井に紛れこませています。

ちょうど、連続殺人事件の捜査の展開から「密本」というキーワードが出始め、
世宗は視点を逸らすと同時にかねてから密かに進めてきたある事業を促進させるつもりで
大臣連が嫌がる税制改革に着手すると明言しました。
しかしその任をいきなり任された集賢殿のナム氏は
「飛ぶように逃げる刺客に襲われたから怖くて改革の任は引き受けられない」と言って来た。

遺留品から犯人とされたのは、都で唯一の検視の腕を持つ生肉解体業の白丁カリオン。
しかしどう考えてもカリオンが犯人じゃないと確信したチェユンが
ナムの自作自演だったと解明しました。

「密本」と聞いてチェユンがとっさにひらめいたのは、
昔父の遺書を持ち去った男が残した荷物。
その荷には初代本元の書が入っていたよね~
チェユンも密本を追うことになりそう。

世宗が密かに進めていた事業とは「ハングルの公布」。
かなりのところまで出来上がった朝鮮独自の音を表現する文字を
世宗は若きエリートのソン・サンムンとパク・ペンニョンに評価してもらおうと
事業の内容をを明かしました。

世宗の信任が厚いカリオンは、ソヌを通じてある御命を受けたようだけどそれはなんだろ?
でも今回驚いたのはチョン・ギジュンとはカリオンだったこと。
普通のドラマではまさに永遠の脇役ともいえるこのキャラクターが
実は秘密組織のリーダーだったとはね~

2013.6.15
8話まで展開し始めたわ

出来事や事件の布石、判明した事実と謎が入り混じって展開するのでマメに記さないと^^;
いや、ここにきて展開してきて物語に気持ちが入りやすくなってきました。

「密本」という組織が20年経っても隠密に続いていたことが見えてきました。
本元(ポンウォン)と呼ばれる密本の現リーダーは、チョン・ギジュン。
初代本元チョン・ドジョンの弟ドグァンの息子、つまり初代の甥にあたります。

「天地契員」は密本のメンバーではなく、それぞれが単独で命を受けるシステムで
誰が仲間なのかも知らされず当然どんな命令をいつ受けるのかもわからないみたい。
この命を発しているのは他でもない世宗のようです。

世宗の秘密裏に進めているハングルの研究員チャン校理の身も危ういと考えた世宗は
この事業そのものを中断し、関係者を守ろうと決意したのもつかの間、
3人をすでに殺害した暗殺者・ピョンによって殺害されてしまいました。
ピョンの狙いは殺人事件の真相を暴こうと動き出した
集賢殿の秀才ソン・サンムンだったんだけど?

ただチャン校理が殺害された現場で重要な書物を受け取る約束をしていたソリ。
ソリが探していたものを先に拾っていたのはチェユン。
捜査を進めればそこにはいつもソリの姿。
ソリは殿下側か犯人側なのかと迷うチェユンだけど、彼女の姿に何か心が揺れる。

暗殺者ピョンはパン村の行首の命によって密本のために動いている武術の使い手。
やはりチェユンと同じくイ・バンジ師匠から武術の教えを受けた男みたいだけど、
対峙してみたらチェユンの方が腕が上。
顔も知られ、同じ武術を使うチェユンを警戒せざるを得ないピョン。
彼が暗殺者になった経緯も気になる。

さて、チャン校理の遺体が宮内の池で発見され、
密本の初代本元の言葉の書かれた書も添えられていた。
その言葉は「花は花でしかない、花は根にはなれない」というもの。
つまり王は飾りでしかない、国を動かすのは宰相であるという意味で、
王に対する謀反を声高に掲げている。
高麗王朝を倒し、新しく王朝を立ち上げたばかりのこの時代に
密本は王朝を否定する考えを密かに広め続けているわけで、
世宗にとっては存在を否定される厳しいもの。

とうとう密本の存在が明らかになり、それを知る関係者は色めき立ったわ。

2013.6.14
6話まで連続殺人事件

トルボクは結局逃げ仰せ、はぐれたソヌを見失い、
その後北方で女真族と対峙する前線の軍で生き残り、
イ・バンジという凄腕の武術家に師事して武芸を身に着けています。

上王の死期は思ったより早く訪れ、世宗は自らの考える朝鮮を作る事にまい進。
青年期のソン・ジュンギ君から壮年の世宗を演じるハン・ソッキュ氏にバトンタッチしています。

世宗の頭脳機関、集賢殿の儒学生たちと議論をかわさざるを得ない大臣たち。
理論攻めで悪しき因習を覆してゆく世宗に抵抗できない大臣たちは苦虫を噛み潰したような顔。

そんな世宗の御世になってはや十数年、北方からコ・インソル将軍が暗殺されたと連絡があり、
事実確認中に今度は集賢殿で学士ホ・ダムが遺体で見つかった。
コ将軍の事件を捜査していたという、今は兼司僕として都にやってきた
一介の兵士ユン・チェユン。
彼を事件捜査の担当にした世宗。

チェユンは父の仇世宗を殺害するために爪を研ぎここまでやってきたトルボク。
チェユンの腕の刀傷から彼がトルボクだとムヒュルは気づきました。
それを聞いた世宗。
世宗五男の広平大君の女官として働いているソヌを見て憂い顔な世宗。

ソヌはシム・オン大監の事件当時に王妃に助けられたトルボクの幼馴染タム。
あの事件以来言葉を発せなくなり、
あの事件を忘れないと誓った世宗のよき理解者でもあるようです。
ただソヌはずっとトルボクを思い続けていることを世宗は知っていて、
トルボクが生きていたとまだ言い出せない。

さてコ将軍とホ・ダム学士に共通するのは世宗が重要視している
「毘婆沙論」という書物を持っていたことと
検視の結果、特殊な暗殺方法によって殺害されている事
そして殺害の夜には「ミミズク(ふくろうだったかな?)」が鳴くことに気づいているチェユン。

そして第3の被害者がでました。被害者ユン・ピル学士。
かろうじて学士を助けられそうだったチェユンでしたが、
並外れた武術を身に着けた暗殺者に遭遇し学士を連れ去られてしました。

助からなかったユン・ピル学士は死ぬ間際4つの印刷用活字のピースを飲み込んでいました。
ダイイングメッセージだと騒ぎにし、
この暗号に対して不審な動きをするものをあぶりだそうとするチェユン。
けれどこのピースたちはまだ公布されていないハングルの文字をばらしたもので
世宗にだけ分るこのメッセージは「密本」を意味していました。

死んだ3人は世宗が信頼を置いていたもの達。でも彼らには同じマークの入れ墨が入っている。
このマークは「天地契員」のものらしいけれど、彼らは密本の組織と関係あるのだろうか?

2013.6.2
3話まで緊迫感すごいね

評判の本作、スタート地点は世宗の若かりし頃を演じるソン・ジュンギ君でスタート。
強大なカリスマを発し、武力を振るう事をためらわない強い上王の政治に疑問を抱くものの
王でありながら誰をも救えない無力感に苛まれる世宗をうまく表現しています。

政敵となる可能性があるというだけで、
謀反の罪をかけて王妃の父シム・オンを葬り去ろうとした上王と
それを阻止しようとした世宗との狭間で、シム家の奴婢トルボクの父が命を落としました。
トルボクは父の仇が世宗王だと信じ復讐を誓っています。

が、一方で世宗は部下ムヒュルに指示し、トルボクを官軍が入れないパン村の首行に預けました。
この判村は、儒学の高名な学者チョン・ドジョンの残した
秘密結社 密本(ミルボン)の隠れ家的拠点で
トルボクはこの村から逃げ出す折に、
結社にとって命ともいえるチョン・ドジョン直筆の密本を知らずに持ち去ってしまいました。

チョン・ドジョンの弟を追う上王の官軍と、
チョン・ドジョンの甥チョン・ギジュンを守れと命を受けた世宗の護衛武士ムヒュル
それぞれが暗闇の中追いかけるのはトルボクかも??