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ピノキオ ハマり度☆絵になってた
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OST[Imoprt]韓国版
●2014年 韓国SBS  全20話
●演出:チョ・スウォン
●脚本:パク・ヘリョン(君の声が聞こえる)
●出演:イ・ジョンソク(ダルポ) 
パク・シネ(チェ・イナ)
キム・ヨングァン(ソ・ボムジョ) 
イ・ユビ(ユン・ユレ)
●視聴:2015.9.22-11.12   WOWOW
●Story
ハミョンは消防士として優秀で部下思いの父を誇りに思ってきた。
けれど、工場の火事で爆風に巻き込まれ部下と共に亡くなった父の遺体が見つからず、
別の場所で姿を見たという証言が出て父は卑怯な手配犯となった。
証言は嘘のつけない「ピノキオ症候群」の人によるものだったことで、
それが真実としてマスコミに煽られ追い詰められた家族。
母は長男を遺し、次男ハミョンを道連れに海へと投身自殺を図った。
けれどハミョンはある認知症の老人に助けられていた・・・。
レビュー
1-4話  5-8  9-10  11-12  13-18  19-20完
報道の在り方を問う社会派な側面と
主人公たちのラブロマンスの両輪で展開
何とも絵になるイ・ジョンソク・・・。
パク・シネも安定の演技で、演出やカメラワークも工夫されていて素敵でした。

世論を誘導する誤った報道によって家族を失った青年たちが、
それを世に問い、隠されていた真実を暴く社会派な側面を持つ本作。

同時に主人公たちが愛を育み、ともに戦いながら愛を成就させるロマンスでもありました。
揺るぎない愛情を注ぎ合う二人の家族を思う姿も良かったところ。

誤った報道で踊らされた世間に家族を奪われたのと同様に
主人公の兄は僅かな情報をもとに仇と信じた相手への復讐を断行し
自らの身を滅ぼしています。
一方、感情で曇った目ではなく、真実を公正な目で見つめたことで
主人公はハッピーエンドを得ます。
彼の幸運は、彼を守ってきてくれた育ての家族があったからともいえます。
孤独と絶望がいかに人を苛むか、そういう部分も含んでいました。

タイトルにもなっている本作で独自に創作された”嘘のつけないピノキオ症候群”。
本当の事だけを語るしかないピノキオのヒロインは、
本心に背かず、けれど人を傷つけないようにしつつ思い込みという誤判断にも注意していました。
意図的な嘘も思い込みによる誤った情報も誰かを傷つけるという問題を
どこよりもマスコミが内包していると警鐘を鳴らしていた本作。
韓国のお国事情では大きな社会問題なのでしょうか。

唸るほどではなかったものの、仕上がりの良い作品でした^^


2015.11.12
20(最終)話まで信念を貫いた

母が自分のために他の人を虐げ、陥れ、利用してきたことを受け止めるボムジョ。
チャオク記者の告発の覚悟や、ダルポのこの十数年の思いを
重大に受け止めてもいるボムジョは母を止めるために
記者襲撃の教唆をしたと自首をしました。

”僕のために手を汚させてゴメン、これからは一緒に責任を取る”
そうイナを通じて息子のメッセージを受け取った会長は息子を助けようと動き
結果逮捕。関係議員らも処罰を受け、会長自身は懲役3年の実刑を受けました。

社会的責任を負うと決めたチャオクさんは局を辞め、アナウンサー講座の講師をしながら
記者とは何かを伝えながら、過ちから学んだものを後続に託していくようです。

会長に、なぜ父をスケープゴートにしたのかを問うたり、謝罪を求めることなく
記者としてカメラの前で報道に専念したダルポでした。

愛するイナとの結婚のために養子縁組を解除することを決意してくれたお養父さん。
愛も実り、ダルポのライフワークともいえるお父さんの無念の事件への
一つの終結もみた。
ハッピーエンドともいえるラスト。

2015.10.31
18話まで真相が見えてきた

真実を報道しない記者というイメージが付いたチャオク記者叩きが始まり、
昔会社を潰されたという元バス会社社長の叫びがクローズアップされました。
しかし、この社長が関係者に口裏を合わせて虚偽の発言をしている
と気づいたのはダルポ。
憎きチャオク記者を潰すことよりも、報道倫理を貫いたダルポでした。

工場の爆発で17人もの死者がでた事故が発生し
火災原因と責任の所在を明らかにしようと各社取材に乗り出そうとする中、
MSCのチャオク記者が事故の前日にカセットボンベ爆発の通報で
出動していた巡査チャンスに責任があるというような報道をぶち上げました。

ニュースに出た監視カメラ映像に編集の跡があると気づいたイナ。
周辺地域に設置された監視カメラの映像を確かめに回れば
何者かによってすでに削除されるなど消された形跡がある。
ダルポもイナも、そこに大きな力を持つ”何者か”の影を察知しました。

イナの努力の甲斐あって、編集され削除された部分に映っていた車の
車載カメラ映像を入手した事により、
工場の責任者となるある議員が浮かび上がりました。

ボムジョの母パク会長と議員、そしてチャオク記者とMSCのヨン局長の癒着。
それを明らかにしたのはイナでした。
14年間母にメールを送り続けていた携帯の消去データの復元で
ダルポの父を悪人に仕立てて批判の目をそらせろ
という命令の数々があったことが判明。
退職を覚悟して内部告発しようとしたイナ。

でも会長は操り人形としてイナまで取り込もうとしているとわかり、
チャオク記者は会長との決別を決めました。
刃向おうとする者を怖気づかせるためか、会長は恨みを持つ青年をそそのかして
ダルポ、イナそしてチャオク記者を襲撃させ警告をしてきました。

会長の圧力で記者を降ろされたチャオク。
生半可な方法では会長を止められないことから、
チャオクは自分をチャンスに名誉棄損で告訴してもらい、
証言の中で時効となって裁けない14年前の事も暴いていくつもり。

母のやってきたことが許せないボムジョは局を辞めて
母の側近として行動を共にしながら数々の証言を録音しています。
でもとっくにばれていたわ。
それでも息子には勝てない母。
もう逃げられないと分かったら潔く罪を認めるかも??

2015.10.12
12話まで目線で解釈が・・・

兄弟の再会。
ダルポは生き別れることになったあの花火の日の出来事を知り
理解すると同時に、兄の怒りと絶望の深さを再認識せざるを得ませんでした。
ムン社長の失踪とコンテナ火災の被害者の事件が
兄の手によるものだと薄々感じていたダルポに、
お兄ちゃんは事実を認めました。

お兄ちゃんは自分をヒーローに作り上げたチャオク記者の生放送インタビューで、
本当は自分が殺人犯であると暴露し、
真実よりも自分の利益を追求し、物事を都合よく脚色し世間を欺き、
その結果血の涙を流す人が生まれることに対する罪悪感がチャオクには無いと断罪。
チャオク記者を社会的に抹殺する復讐を計画実行しました。

一方同時間の報道で、YGNのダルポが兄の証言に従い、
ムンの遺体が発見され、その犯人がキ・ジェミョンだと報道しました。
初めてのレポートで、キ・ハミョンと名乗ったダルポ。

イナと決別し家を出ました。
これからは正しい記者の在り方を追求しつつ、
兄の償いも含めて兄弟で歩んでいく覚悟です。

お兄ちゃんの覚悟と報道の過ちを衝撃的に提起した社会的影響力は
否定するまでもないところ。
むしろ男らしいとも感じる演出になっているのですが、
3人を残酷に殺害しているという事実が暗澹と横たわり続けていて
素直に彼らの行く末を応援することが難しい心境です。

結局のところ、この3人が保身に走り小ズルく立ち回ったために
その後の報道がお父さんを悪魔に仕上げたと悔しく思っていたとしても
お兄ちゃんが私刑を下す資格も権限もないわけです。
この3人の家族には罪は無く、彼らの悔しさは未来永劫消えることはないでしょう。

無能な警察とモラルの低いマスコミ、簡単に噂に踊らされる国民
そういうものを描いて、個人レベルで復讐という道を選ばなければ
溜飲が下げられないと感じている風潮があるのでしょうか?
そうでなければこういうドラマの設定はあり得ませんよね?

2015.10.3
10話まで葛藤のダルポ

お兄ちゃんが体を張って松葉づえの中学生を救った映像を
偶然捉えたイナたちMSC報道局。

インタビューで、自分が報道によって悔しい思いをした事件の遺族であり、
助けた中学生は報道が原因で亡くした弟と重なったからと語るお兄ちゃんは
インパクトのある”美談”のヒーローに。
美談に仕上げ視聴率を伸ばしたチャオクには
ニュースで13年前のことを謝罪もさせています。

それでもチャオクとピノキオ症候群の娘イナを恨んでいる可能性が高い、
そう気づいているダルポ。
ムン社長らを殺害している怒りの深さは当然謝罪では埋まらないはずと・・。

お兄ちゃんであるキ・ジェミョンを警戒するカメラマンさんが
イナに当時のチャオクさんの言動と結果を知らせるうちに、
イナは亡くなったという弟さんハミョンがダルポだと気づきました。

これまでのダルポの言動のなかで
ハミョンだったからこそ辛い思いをしていたダルポの思いに気づき泣けてくるイナは
母チャオクさんの持つ記者意識と報道に寄せる熱意の矛盾を公衆で突きました。
正論にぎょっとするチャオクさん。
イナの言葉はダルポの言葉。

ただこの講演に潜り込んでいたお兄ちゃんは、
イナが語った当時のキ家の詳しい実情をなぜ知りえたのか問いただしてきました。
当然、ダルポは自分がハミョンだと名乗りました・・・。

2015.9.27
8話までお兄ちゃんにうるうる

YGNに合格したダルポ。
落ちてへこんでいたイナはMSCからの入社が決定しました。
YGNの報道番組に負け続けるMSCが、
信頼回復と視聴率挽回のために、嘘のつけないピノキオがうってつけ
というイナの母チャオクの一声でした。
ついでに財閥のコネでボムジョも入ってきました。

研修生のダルポもイナも、担当の警察署に24時間待機して
記事となる事件をゲットするという”マワリ”の任務中。
ある肥満女性の過度の運動による死亡事件の真実を突き止めきれず
MSCに持って行かれたダルポは猛反省をし、
記者という仕事のむずかしさと意味を再確認しています。

一方で、イナとダルポは互いに男女として思いあっていることを
確認していて、誰かに反対されてももう止められないかも。

さて、マワリの警察署で高校時代のチャンスが刑事をしていることから、
チャンスが何か引っかかるものがある、という事件に関わったダルポ。

コンテナ火災で二人の男性が死亡し、その先輩ムンが失踪しているという事件。
警察は後輩たちへの借金を踏み倒して逃げたムンが犯人という結論が出て指名手配中。
けれどダルポはそのムンというのが、父が失踪したと言われた
あの火災工場の社長だった人だと気づきました。

その通話履歴の一つが、バンパーをぶつけたおじいさんの代わりに
自分が弁償すると連絡を取り合った配達のトラック運転手のものだったことから
自ら接触してみたダルポ。
でもその運転手は実のお兄ちゃんキ・ジェミョンだと分かりました。

お兄ちゃんはお父さんの死亡が確認された直後、
ムン社長ら3人があの火災爆発でお父さんたちが無理に突入することになった原因で、
救助すべき人がいないと分かった地点で撤収するチャンスを奪ったことを偶然居酒屋で聞き
復讐を実行してしまっていました。
ムン社長は人気のない開発区域の穴深いマンホールに放置され
もはや生きてはいないでしょう。

兄と分かった瞬間、ムン社長との関係を知るダルポは巨大な不安に襲われました。
ダルポが記者だと知って金輪際関わりたくないという兄の気持ちも分かる。

そんなお兄ちゃん、交通事故に遭いかけた松葉づえの中学生を
体を張って助けて怪我です・・・。

2015.9.24
4話まで先が気になる

「君の声が聞こえる」の作家パク・ヘリョン脚本家の作品ということで、
気になっていた本作。
マスコミ、司法の在り方に一石を投じながら、
ラブロマンスを描き込んでいく手法が見るものを惹きつけます。

主人公は絵になる演技派ジョンソク君と愛らしさと演技力で不動のパク・シネ。
すでに二人の複雑な人間関係と、主人公ダルポの葛藤が十分伝わってます。

さて、誇りに思っていた父の遺体が出なかったことと、
嘘をつくとしゃっくりが出るというピノキオ症候群の男性に
お父さんの姿を事件後に見かけたという証言がされたため、
父は卑怯な指名手配犯とされてしまい、
連日のマスコミ報道とそれに踊らされる人々からのそしりに追い詰められた母子3人。

母は限界に達し、絶望からハミョンを連れて海へ投身自殺を図り、
遺された長男ジェミョンは一人で生きていく道を探しました。
ただハミョンは昔長男を亡くしたという認知症の老人に海で助けられ、
息子ダルポとして養子縁組がなされ、暮らすように。

しばらくして、老人の次男が離婚して一人娘イナと戻ってきたことで
ハミョンは同い年のイナの伯父、イナの父の兄として暮らし始めました。
ただ、ダルポは離婚したイナの母が、家族を追い詰めることになった
MSCのやりすぎ女性記者ソン・チャオクだと知り愕然とします。

それでもともに暮らすうちにイナを好きになるダルポ。
8年が経ち、優秀な学力を持っていながら大学進学をあきらめ
ダルポはタクシー運転手として稼ぎ、
イナは夢である報道記者を目指すもピノキオ症候群のため受からない。

因縁のチャオク記者と会う事があったダルポは
記者というものを分かってから文句を言えといわれ、
あきらめかけたイナと共に記者を目指しました。

入社試験の討論のテーマでお父さんを失った事件が扱われ
今になって遺骨が発見されたと聞かされたダルポ。
冷静でいられないダルポをみて、試験官は彼の報道に寄せる”何か”を買った様子。
イナはピノキオ症候群とばれて落とされるのかどうか?
それよりも、この討論でダルポに反論されショックを受けたイナは
ダルポに拒絶されることが怖かったと気づきました。それが好きという気持ちだとも。

イナが母に送っていたつもりのメールを何年も受け取っていた人がボムジョ。
デパートを経営する財閥の息子で、イナ目当てに入社試験を受けに来てます。