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麗
~花萌ゆる8人の皇子たち~
ハマり度☆かな
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●2016年 韓国SBS  全20話(韓国オリジナル版)
●原題:月の恋人-歩歩驚心:麗
●演出:キム・ギュテ
●脚本:チョ・ユニョン
●出演:イ・ジュンギ(ワン・ソ) IU(ヘ・ス)
キム・ハヌル(ワン・ウク)
●視聴:2017.2.3-3.5   KNTV
●Story
高麗始祖ワン・ゴンの時代で水死した貴族の子ヘ・スの体へと心がタイムスリップしたハジン。
ヘ・スは第8皇子ウクの夫人の親戚の娘、慣れない宮中で、現代のように男子と向き合う言動が
皇子たちには時に無礼で新鮮で、そして好意的に見られるのだった。
レビュー
1-8話  9-15  16-20完
高麗建国時代に魂がタイムスリップした女の子
皇子とのロマンスと時代の激流感を物語に
おおよその筋書きはオリジナル華流ドラマの「若曦」と同じだったので、
どうなるの?というようなワクワク感はなかったのですが、
高麗建国時代の歴史情勢やキャスティングに沿って再構築されていて
なかなか興味深く見ることができました。

ハラハラドキドキ感はない代わりに
私は少年のように笑い泣く一方で、凄みを見せるイ・ジュンギのワン・ソ像の体現に
ちょっと感嘆しながら見ました。
イ・ジュンギはやっぱり、ファンタジックな世界観を描く時代劇にすごくよく合う人なんですね。
安らぎと地獄の両極端な精神状態への振れ幅を大きく演じて見せてくれました。

そしてIU、可愛かった^^

ペガ役のナム・ジュヒョク、ジョン役のジス、いい味でてましたね~。
若手俳優への期待値もさらに高まる作品でした。
ホン・ジョンヒョンとカン・ハヌルは若いのにやっぱり先輩格でした。

久しぶりにサッドエンド風のロマンスを見た感じがします。
恋しさが募るエンディングというのも割と良いですよね。


2017.3.5
20(最終)話までま、こんなもんかな

謝罪を乞う弟皇子ウンを非情にも射た兄王ヨ。
切りつけられた夫をかばった妻スンドクが息絶え、
ウンは止めに入ったソにとどめを刺してほしいと頼みました。
ウンを助ける方法がない状況で手を下すしかなかったソは、これを機に
兄弟間の流血を防ぐため皇帝への道を目指すこととなりました。

一方陛下ヨはウンの声が聞こえるようになり次第に精神が不安定になり、
母から、早めに末弟ジョンに禅譲しろとせがまれ続けたことで母に捨てられる恐怖に
襲われるようになり、周囲への疑心暗鬼は高まるばかり。

遷都を掲げた陛下の命令で無理な築城を任されていたソは、
民の疲弊、国の疲弊、正常な政治は皇帝が変わることで成し遂げられると信念を固め、
機を掴んで挙兵しました。
知らせを聞いた陛下は心臓発作を起こしこの世を去り、
唯一臨終を看取ったスがソに禅譲の遺言があったと告げたことで無血王位継承が成立しました。

スの安全を確保し、新たな国つくりに邁進し始めたソ。
けれど、力を持つ豪族の協力なくして成り立たない王権の強固のため、
ウクの妹姫を皇后として迎える他ありませんでした。

唯一の妻となれないスは、それ以上に、兄弟間を殺戮に染めた影の主ウクの豹変が、
ソが兄弟を殺戮し王となったとする流血の歴史を念頭に置いていたスの
言葉のせいだったと知り衝撃をうけます。

かねてからスに思いを寄せていたジョンの思いやりで、
ジョンの妻として宮を出たスは、なんと身ごもっていたソの娘を産みます。
何をするにも薄氷を踏むような宮での生活を
娘である姫にさせたくなかったスの遺言はジョンに託されました。
心臓を悪くしていたスは産後容体を悪化させ、ソに会える日を心待ちにして世を去ります。

スの死の知らせを聞いたソの後悔は計り知れず、
しかし、数年後、スの命日に姫を連れるジョンを見てすべてを悟ったソ。

家族・友と呼べる心許せる人がすべて去ったのち国政に励んだソは
苛烈な手法から血も涙もないというようない印象を残した一方、
高麗国建国期の王権を確立した名君として名をのこしました。

世をさったスは、あれから現代に生きるハジンへと戻っていました。
高麗時代に生きた記憶を忘れたものの夢では見ていたハジン。
高麗時代の文化を紹介する展示会で記憶を取り戻した彼女は、
愛した人が孤独の中生きたことを知り涙を流しました。

2017.3.2
15話まで混乱期へ突入

皇帝への野望を募らせるヨの背中を押すのは母忠州皇后。
正胤の茶に毒を盛り、お茶を運んだヘ・スに罪を着せて目障りな二人を一挙に消そうと画策。
それに気づいたソは自ら茶を飲み二人を救おうとしましたが
ウクの妹姫の横やりで隠しきれずスは捕まってしまいました。

母のように目をかけてくれた上司のオ尚宮がすべての責任をかぶり死刑となり、
命は助かったものの罰を受け数年最下層の身分で下働きををしたス。
オ尚宮が実は最愛の人だった陛下は健康を損なうようになり、
とうとう死の間際、娘のように思っているといっていたオ尚宮の遺言を想い、
スを側におきました。

陛下の死を利用しようとしていたのはヨだけでなくウクも同じ。
スは決定的にウクへの思慕を断ち切ることとなりました。

ウクは正胤が正式に即位する前に王位を簒奪する計画でヨと手を組むと見せかけ
決行したヨを謀反人として葬る作戦を進めていました。
結果ヨは謀反人となり逃亡中断崖から転落し死亡。
功臣となったウクは即位した正胤ムを側で輔弼し始めました。

ただ、ウクはそれから2年間、第9皇子ウォンを通じて
下女に陛下の浴槽に水銀を混ぜ続けさせ、
中毒症状を起こして意識がもうろうとする陛下に禅譲を迫っていました。
ムの即位以降、恩赦を受けたスは茶美園の指揮を執っています。
まさか最も信頼している下女が陛下暗殺の手先となっているとは気づかず。

そんな時、命が助かっていたヨが現れウォンを抱きこんだことで、
ウクは完全にヨに逆らえなくなってしまいます。
スを人質にとられたソもまた、目の前で守り抜こうとしてきた兄王が
無残に殺害されたのを見るしかなく、ヨの即位を受け入れました。

ヨは第3代高麗王として即位。
危険因子とみなすものを消し始めました。
皇子の中で最初に狙われたのは軍権を持つ大将軍を舅にもつ第10皇子ウン。
まったく野心のないウンを非情にも謀反人としたヨ。
その逮捕の役目を受けたのはソでした。

ウンを何とか逃がしたいソとス。
けれど、スは茶美園にかくまっていた二人を逃がし損ねてしまいました。
時折未来が見えてしまっていたスは、
まさか自分がその一端を担うとは思っておらず辛い思いをしそうです。

2017.2.11
8話まで面白く見てます

「若曦」の韓国高麗版リメイクということで、およその展開を念頭に置きつつ
すいすいとここまで見てきました。
韓国バージョンは、高麗建国時代の背景にうまく合わせてあるのもあって、
展開や雰囲気を独自なものに仕上げてあり、新鮮で楽しく見ています。

話数も「若曦」よりも短いので内容を凝縮してあるからか展開が早く、
スピーディでテンポよく見進められてなかなか良いです。

高麗始祖ワン・ゴンの時代で水死した貴族の娘ヘ・スの体へと
心がタイムスリップしたハジン。
ヘ・スは第8皇子の妻ミョンの親戚の娘で、
主要な8人の皇子たちと出会いながら、この時代や宮の様子を憶え、
一方でこの時代にはない感覚を持つヘ・スの魅力も周囲に伝わっています。

第3皇子ヨは有力貴族の出身の母忠州皇后の強い願いに後押しされ
正胤(次期王)の座を狙っていて、
地方豪族の母を持つ第1皇子を廃そうと暗殺計画を練るほど。

ヨの弟第4皇子ソは同じ母を持つものの、幼いころ母に顔を傷つけられ、
忌み嫌われて地方の豪族に人質として送られ悲しい少年時代を過ごしてきました。

国事で戻ってきたソは、正胤の暗殺を阻止したこともあり宮にとどまることを許されました。
へ・スの良さを各皇子が知っていく中、
ソもまた、顔の傷に動じないへ・スと距離を縮め、
雨乞いの儀式の祭主として白羽の矢がたったソの傷を隠すメイクを施し、
無事成功させています。

ソはこれまでもこれからもヘ・スのような女性に会うことはないと思っていて、
自分の妻にしようと固く心に誓っています。

一方、妻を亡くした第8皇子ウクとヘ・スは労わり合いながら
静かに思いやりの愛情を深めています。優しいウクを信頼しているヘ・ス。
この後、ヘ・スを巡ってソとウクは対立するしかなさそう。
王座を巡る争いと切り離せない二人、大変そうです。

3韓を統一したワン・ゴンは、滅びた王朝の貴族の姫との婚姻などで
国の安定を図ってきたようで、第13皇子のペガなどは新羅王族の末裔です。
百済の姫との出会いもあったので彼のラブラインが楽しみ。
他、第10皇子ウンと将軍の娘スンドクの恋も今後描かれそうだし、
皇子たちのラブラインは「若曦」とはまた違っていて、これも良さそうです。