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ハマり度☆最高のフィクション
DVD-BOX 1


DVD-BOX 2
●2008年 韓国KBS  全20話
●演出:ペ・ギョンス   ●脚本:キム・イニョン
●出演:
キム・ジス(シン・ドヨン)  
イ・ハナ(ユン・サウォル=シン・ジヨン)
ハン・ジェソク(キム・ジュンセ) 
チョン・ギョウン(チャ・ドンウ)
●視聴:2010.7.7-7-28 DVD
●Story
ドヨンは今韓国で一番視聴率を稼ぐ番組の製作兼アナウンサー。
父は企業戦略やM&Aを扱う新鋭企業の役員、母は大学教授という家庭の育ち
器の大きなハンサムな婚約者がいて、女性が羨む憧れの女性。

しかし、ドヨンは施設育ち。養子となってこの両親の元で幸せに暮らし始めて間もなく
夫婦に娘ジヨンが生まれ、ドヨンは母親から差別され疎まれていた。
ドヨンはいつ施設に返されるかおびえるようになり、
ある日、ジヨンをソウル駅に置き去りにしてしまう。あれから20年。因縁が帰ってくる。
レビュー
1-2話  3-6  7-10  11-12  13-14  15-18  19-20完
逃げられない運命の輪が回り出す
因縁と愛憎、贖罪と赦しを絶妙なストーリー運びで
毎日1話ずつ位のペースでじっくりと見たこのドラマ!
いかにもドラマ的なストーリーなんだけど、真相が明らかになるタイミングや
隠し通せるかも知れない出来事の発生が絶妙!

見事な演技のキム・ジスさんやイ・ハナちゃん、
そしてキツーイお母さんの活躍と
あたたかい陽だまりみたいなキャラクター・ドンウの存在で、
主役ドヨンの孤独が一層引き立ってました。

そしてこのドンウ役を演じていたのはチョン・ギョウンssi。
私「乾パン先生~」の時にみたギョウンssiがあまりに苦手で
彼の出演作は無意識に避けてたほど。
でもこのドラマで偏見だったと反省!あの時はキモキャラだったんだね、
なら演技力抜群。

物語の締めとなっていくエピソードは、このドラマが描き続けてきた罪の隠蔽と憎悪が
贖罪と赦しのテーマとの二重構造を成していたんだと分かるよう、
精神世界というか、多少宗教色が感じられるものになっていました。

全てのことには理由がある。
罪を犯したといっても、意図的な部分と過失の境が曖昧に共存するため、
簡単にドヨンを悪女だと責める展開にはなりません。
でも起こしてしまった事は取り消せない。
その罪を背負い続けたヒロインのドヨンを丁寧に描けば描くほど、
彼女の孤独が身にしみました。

ラストシーン、逝ったドヨンがドンウと海岸を歩いていたわ。
このドラマの場合、これってまさかドンウも後を追ったと考えたほうがいいのかな?
切な過ぎますが・・・。



2010.7.28
20(最終)話までラストは人生を深く掘り下げる

サウォルとの軋轢が更に大きくなるようにウンソプが絡み、
仕事を失いたくないドヨンの取り繕う嘘がサウォルを傷つける。
とうとうサウォルは高まった怒りを吐き出すように、
一連の出来事を暴露したメールを記者に送信してしまう。

一方ドヨンは、自分が施設に入れられたいきさつをチョン会長から知ることとなり、
父親がチョン会長の罪を被り冤罪で家族が崩壊するまで、
どれほど両親から愛されていたかを知る。

だが、一旦飛び出した秘密は、
ドヨンがただひたすら孤独を癒すためだけに成功を求めていた仕事を奪う。
希望をなくしたドヨンは死を選び交通事故を起こし重態。

ドヨンが眠る間、ドヨンがジヨンを見失った後悔と、
見つけたい思いをつづった日記を見た母。
そしてサウォルもまた、チョン会長から、人が苦難を越えなければならない理由それは
「自分を抑えて、人のために生きることを学ぶためだ」と悟ったといわれ、
誰かを許すつもりなら、無条件に許すことがすべてだと気付く。

やり残した事があると夢の中で亡き母に言われたドヨンは深い眠りから醒め、
自分の罪を公に謝罪し責任を取った。
シン家に改めて心から受け入れられたドヨン。
しかし、目覚めたドヨンの体はすでに命の火が消えようとしていた。
サウォルの歌声で美しい日の出を見ながら息を引き取ったドヨン。

2010.7.27
18話まで真綿で首をしめるよう

エピソードも佳境へと突入し、このストーリーがどうランディングするのか気になるところ!
その分、過去の罪に苛まれ続けるドヨンと一緒に苦しい時間です。

身元を保証してくれる肉親もなく、
一流のアナウンサーである姉に対抗するには発言力を高めるしかないと考えたサウォル。
それが、演劇で自身の生い立ちを描くと同時に、
一部の人にでもサウォルという人物を知ってもらう事でした。

事は順調に運ぶ中、サウォルがジヨンだと知ったジュンセはドヨン父に話し、
また、お母さんが記憶を取り戻した。
急転直下、サウォルがうちに帰ってきて針の筵に座るような毎日を罰として受けるドヨン。

ドヨンの息詰まる思いは、自然とドンウを求める日々へと変わり、そんな2人を見たジュンセ。
ジュンセもまた、サウォルへの愛を抑えながら
ドヨンに対する義務のみで結婚を覚悟しようとしていた。

番組のスタッフにも自分が養子であること、サウォルが妹だった事を知られ、
今また金を女に持ち逃げされ窮するウンソプが、
「金をよこさなければサウォルに手を出す。お前が依頼したと思われるぞ」
と脅迫してきた。平常心で仕事ができなくなりつつあるドヨン。

2010.7.21
14話までサウォルにだって心がある

一旦意識不明になったお母さんが目覚めたら、ジヨンの存在を忘れてた・・・(涙)
これはドラマを盛り上げる設定だとは思うけど、
自分だけを愛する母の暖かさを知ってしまったドヨン。
独り占めにしたくなっちゃったんだよ。
だけど、自分が孤児として生きねばならなかった事件の発端を思い出したサウォルは、
自分を受け入れてくれない姉ドヨンに恨みを募らせます。

結局2人とも親の愛を受けられずに来たこれまでの20年。
排除しようとしたり復讐したりするのは不毛なんだけど、人には心というものがあるよね。
サウォルをただ受け入れ過ちを認めるしか道はないドヨンだけど、
その選択肢は絶対選びたくないんだ。。

サウォルはこの一連の出来事と自分の生い立ちを演劇にして上演してもらえるところまできました。
成功した姉と、日陰で生きる妹という題材で・・・。
サウォルの復讐の第一歩みたい・・・。

2010.7.18
12話でドヨンの孤独がこたえたわ・・・

ある意味でクライマックスだった12話!

韓国広報大使という名誉ある役割にも抜擢されて、
アナウンサーとして栄華を極め上り詰めるドヨンだけど、
一方で幼い妹を駅で見失った当時の新聞記事の写真でウンソプから強請られ続けるなど、
自分のアイデンティティー全てを失いかねない恐怖とも戦う毎日。

サウォルに目をかける婚約者ジュンセに当たってしまうなど、
冷静さを保てるだけの余裕がなくなってきてる。
そんなドヨンが唯一心を許せるのはドンウ。
心に深い傷を抱えて孤独に耐えるドヨンに気付いているドンウは、
ただドヨンを暖かく見守る愛を選択している。

ドヨンのうちに洋服を届けに行ったサウォルが、記憶を取り戻した。

ドヨンにそれを告げるサウォルにただうろたえ、
サウォルの記憶を「知らない」と否定していくドヨン。
ここですかさず受け入れるだけでも状況は違ったのに・・・。
孤独と不安をドンウに預け、
二人手をつないで人里はなれた林を歩くシーンに、なぜか泣けたわ・・・。

サウォルは、母に会いに行き、自分がジヨンだと言えました。
でも、このタイミングでウンソプが金欲しさに直接母にあの写真を持って行きやがったから
ドヨンには地獄が待ってる。
言い争ったドヨンと母。 そして、母は階段から落ちて気を失ってます・・。

2010.7.16
10話まで彼女を隠す事が罪の上塗りに・・

人道的にも、自分の過去の過ちを悔いているならばこそ、
ここはサウォルがジヨンかもしれない
という展開にもって行きDNA鑑定を見せて事を納めるのが現実的でベストチョイスなんだよ。
でも、そうはできないのがドラマなんだな~~

ウンソプの登場で、当時駅にいた姿を見られていることがドヨンを縛ります。
でも、確たる証拠がないために、ウンソプは、
警察の知り合いからジヨン再捜査願いがでたことを利用し、
自分の彼女をジヨンの替え玉にして送り込み金を得る作戦に出た。

このジヨンが偽物だと最初から知っているドヨンが彼女の背後を探れば
そこにはウンソプの存在が。 
だけどウンソプはジヨンを連れたドヨンの写った当時の記事を見つけてきたで~

サウォルが告白しようとしている男性が他でもない婚約者のジュンセだと知り、
残酷にも恋人同士だとそ知らぬ顔をしてサウォルに紹介するドヨン。
告白してからドヨンの婚約者だとわかるのとどっちがいいかといえば困るところだけど、
ちょっと意地悪な展開ではあった。
ジュンセが信じられる男なら、あんなに焦らず、
サウォルを傷つけない方法で伝えられたのに、
自分の欲しいものは全部ジヨンに取られるという強迫観念が
どこかにあるんだろうね・・
悲しいね。

でもこんな誰にもいえないやり場のない行き止まりの気持ちをそっと受けてくれるのがドンウ。
ドンウはドヨンを愛し始めていますね。
ジュンセもドヨンも、素の自分をさらけ出している相手は残念ながらお互いではなさそう・・・。

2010.7.13
6話まで絶妙な展開!

実の母親の死を香港で看取ったドヨン。
夫を早くに亡くし体を悪くした実母は、
回復後にドヨンを施設に迎えに行ったがすでに裕福な家庭にもらわれており、
娘にはこの方が良いかも知れないと以後、ずっと近くで見守り続けていてくれたことを知る。

20年前のあの日、ジヨンをソウル駅に置き去りにした事実を知っており、
ドヨンに疑惑が向かないよう、「育てるから捜すな」という手紙を
シン家に出して香港へと渡ったらしい。

香港で世話になったドンウに頼まれてドヨンは彼の幼馴染で初恋のサウォルを捜します。
気まずい出会いながらすでに知り合っていたサウォルとドヨンの関係はより近しいものに。

ドヨンは番組の企画で明るく生きるサウォルの実の両親を捜すドキュメンタリーをスタートさせた。
腰のやけど・保護されたときにつけていたという毛糸の首飾り。
そして何より母とのDNA鑑定が出た。99.9%の親子関係。
20年経って巡ってきた過去の罪におののくドヨン。

だが、昔シン家にもらわれる予定だったのはウンソプという男の子。
今は刑期を終えて出所したが、また傷害事件を起こし示談金が必要な流れ。
ドヨンを恨んでいる彼は強請ってきそう・・・。

そしてサウォルは初恋のジュンセと再会しました。
ジュンセは昔、サウォルの施設の子供たちの健康管理もしてくれていた医者の息子。
明るく素直なサウォルをジュンセの妹として引き取るという話すらあったが、
ジュンセと結婚したいサウォルが断った経緯が。

本当は全てジヨンのものだから返せ・・・
なんて一方的な展開にだけはならないで欲しいけど、
あのお母さんなら言いそう・・・。もっとドヨンも大事にしてあげて欲しかったわ・・
今さらおそいけど。

2010.7.7
2話まで子役時代から始まる話、締まるわ~

韓国ドラマは子役時代から因縁を描いてこそ!
ドロりテイストが生きるというもんです!
はぁ~悲しい生い立ちと取り返しのつかない過去を持つ女性ドヨンがヒロインです。

両親の愛、幸せ。手にはいった途端奪われる残酷さ。
それが今後一生、奪って行った子がいる限り続く・・・。
まだ子供だったドヨンの追い詰められた心を責められないけど、
一線を越えてしまった以上報いは返ってくるんだ。

ドヨンに駅に置き去りにされ行方不明になったジヨンは、
今は明るく強く生きているサウォルという子。
サウォルを捜すドンウという青年と香港で出会ったドヨン。
そして、サウォルが施設の頃から慕っていた初恋のお兄ちゃんはどうやらジュンセ!
そう、ジュンセはドヨンの婚約者だよ~~

ジュンセ役のハン・ジェソクssiは除隊後初にお目にかかりますが、こういう感じの役多いよね?
それぞれが同じような境遇に育ち、成功を心に誓って必死に生きている、そんな中での因縁劇。
過ちを伴った過去は必ず返ってくる。
サントラも雰囲気も、久方ぶりの本格派せつな悲しい系。
ただ、ヒロインは過去から帰ってきた罪に苛まれるんだね・・・。