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ハマり度☆私のあかんツボに・・

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OST
●2008年 韓国SBS  全21話
●演出:カン・シニョ   ●脚本:ソル・ジュンソク   
●原作:ホ・ヨンマン
●出演:
チャン・ヒョク(コニ) 
キム・ミンジュン(ヨンミン) 
ハン・イェスル(ナンスク/ジナ)
●視聴:2011.6.15-  BS11録画
●Story
コニは貧しくとも父母に愛され度胸も世渡りの賢さも身につけながらすくすくと成長していたが
父が花札でいかさま師達の餌食となり、貯金を全て奪われた挙句轢かれて亡くなった。
このいかさま師のドンがアグィという凄腕のタチャ(いかさま師)。
アグィの狙いは、姿を消した後コニ一家と家族のように過ごしてきたデホ。
同じ師匠の下で腕を磨いたタチャ同士だが、2人には確執があったのだ。

コニは引越しで初恋のナンスクと別れ、高校生になってナンスクと再会。
一方で親友のヨンミンの祖母の手術代を稼ぐために、
ヨンミンと組んで母やデホ叔父さんから禁止されている花札で荒稼ぎをする事に。
だが、2人が打ちに行ったハウス(賭場)はアグィが手に入れた店だった・・・。
レビュー
1-4話  5-9  10-13  14-17  18-21完
賭博(花札)が元で苦悩の悪縁連鎖に落ちた
2人の男の虚しい罪と罰の物語

私にはハマれなくなるツボというのがいくつかあるのだと思いますが、
本作はその「あかんツボ」を押していた面がありました。
レビューは主観的なため、読まれる方はそれを了承の上お読み下さい。



「運を天に任せ、勝ったときの快感が忘れられなくてハマって行く」と物語の中で言ってました。
賭博じゃなくてもギャンブルにワクワクを感じる人はこのドラマってかなり面白かったんじゃないかな?って思いましたが、

私は、負けるときの方が多い(ギャンブルによっては計算ずくですよね?)賭け事で
お金を自分から賭けておいて(違法ですよ)負けて大金を巻き上げられたら相手を恨むという流れは
はっきり言ってハマれないポイントなんです。
それを主人公がやったわけで・・・。

父親も主人公も自分から踏み込んでおいて引き際をわきまえず取り返しが付かないところまで行った末の事故。
後半はその悪縁も更なる殺人にまで発展していって、
最初の金のことなんてうやむやになるほどの恨みに昇華(ちょっと意味が違うけど?)させちゃう展開に。

確かに良心を持たないアグィを放置しておいたら第二第三の被害者は発生するのは目に見えてるけど、
なんか大掛かりな詐欺で宿敵をだまして盛り上がっているコニグループを見てても、
目的と動機には純粋な部分があったにせよ犯罪には変わりないんじゃないかと醒めた目で見ちゃうんです。

だから勝ちを収めていくコニにイマイチ盛り上がれず、
いくところまで行こうとする男たちを理解し協力するナンスクがまた理解しづらくってね~。

ただ、後半2~3話のテンポのいいストーリー運びには目を見張った上に、
死に際のヨンミンの寂しさが伝わって不覚にも涙が・・・。
ドラマ全体の見せ方のうまさと、話数が進むに従って登場人物がガンガン増えてゆく展開はよかった。

キャスト陣熱演で、またもや引き返せない止まらない人たちのワールド。
全てを清算して賭博から足を洗ったコニの笑顔が印象的だったけど、アグィのような奴は結局どこにでもいるんだよね・・・

私のハズレツボを押していると気付いた地点で視聴中断しても良かったんだけど、
まぁ見ようかと思わせる魅力も同時にあったわけです。



2011.7.1
21(最終)話まで負ければゼロの世界

ケミワンが長年にわたり温めてきたアグィ打倒の計画
それは「マカオの一大カジノから誘致されたというニセカジノを餌にアグィをハメ、無一文にすること。」
病気のために病院に移送され脱獄したケミワンに代わりその計画の中枢を担うことになったコニ。

この計画はヨンミンを倒すにも絶好の作戦で一石二鳥以上の効果をもたらした。
すでにアグィを裏切ってデハングループの韓国人カジノの社長に就任していたヨンミン。
カジノを取り込もうと共同経営権を巡って対立を深めるヨンミンとアグィの構図は双方から巨額な金を引き出すに充分。
コニらにはめられたと分かったときには、ヨンミンは最後の駄目押しの金を横領しており警察の手が・・・。

一方でアグィのほうも、手持ちの財産全てを金にして勝負をかけてきたために一文無しに。
逃げられないと分かったヨンミンは覚悟を決めたものの、コニを許せないアグィはナンスクを拉致。
しかし助けに来たヨンミンがナンスクをかばってアグィに撃たれて帰らぬ人に。

本当はコニたちといたかったとこれまでの悪事を詫びるヨンミン。
孤独な身を受け入れてくれる所にすがったがために利用された彼の抜け出せない孤独が垣間見えて涙に咽ぶコニとナンスク。
だけど、一番ヨンミンの死を悲しみ苦しんでいたのはチョンマダムでした。

チョンマダムはコニらを登場人物に巻き込んでの詐欺をアグィに仕掛けました。
長い年月の最後の勝負ともいえるコニとアグィの花札勝負。
コニは巻き上げた金を、アグィは自分の命を賭けて。これに勝ったのはコニ。
だがナンスクに止められ命は取らず警察に捕まったアグィ、そのアグィをチョンマダムは撃ちました。
孤独を知っているもの同士、共に生きていこうとしていたヨンミンを奪われたマダムには希望はなく、
ただ復讐のくすぶった煙しか残っていなかった様子。

ヨンミンが残していた証拠のおかげで無実を勝ち取ることができ、
またデホ叔父さんを誤って刺殺してしまったことを後悔し墓を立てて詫び続けていたことも分かり
全てにケリをつける気持ちになれたコニ。

ナンスクと共に普通の暮らしを営み始めた。

2011.6.30
17話まで-逆襲スタートってことで・・・

刑務所の主と呼ばれる大物囚人ケミワンはかつてチャックィ(片耳)と呼ばれた大物勝負師のタチャ。
だが昔アグィと組んだおりに味方だと思っていたアグィにハメられ殺人犯の罪を被らされて服役していたのだ。
ケミワンにいい意味で目を付けられたコニ。
2人はアグィへの復讐をこれ以上待てないということで脱獄しました。コニは無実を明かすことが一大目的でもある。
シャバでケミワンからあらゆるゲームの手ほどきを受けマカオの大物の助っ人までやったコニは
大金を手にし、アグィへの復讐や失踪したデホおじさんの捜索、無実の証明、ナンスクの救出に動き出しました。

全ての駒のうち、真っ先にコニたちに狙われたのはケ・ドンチュン。
大掛かりな競馬詐欺にハメられ、プルゴム殺害時の動きをとった監視カメラ映像のビデオを渡し
デホ叔父さんの消息を云うしかない展開に。

デホ叔父さんがヨンミンに殺されたと知ったコニ。
母の金をいかさまでスッたことへの復讐のつもりが、父の死の真相を知ってしまい、
またその復讐のせいでデホ叔父さんまでがアグィ組に殺されてしまった。

「忘れる事が悪縁を断ち切ることだ」と語ってくれたデホ叔父さんの言葉を思い出しても、まだ止まれないというコニ。

不器用な男の世界もここまで来たらちょっと呆れるわ・・・。
あの様子だと、自分の手で倒すところまで行かないと気が済まない感じかな?
それで綺麗に終わるとでも?

2011.6.25
13話まで新たな章が幕開け

アグィと全面対決となったコニ。
アグィは狙っていたプルゴム親分の米軍基地内のカジノを手に入れようと策を弄し着々と進め、
それに対抗する形でコニはプルゴム親方の側に就いた。

カジノ譲渡の勝負がかかったポーカーゲームでアグィとプルゴムの代理戦争を引き受ける事となったヨンミンとゴニ。
でも、コニと愛を育んできたナンスクを利用すればコニが崩れると踏んだチョンマダムは
プルゴム側が勝っても困らないよう手を回しておく狡猾ぶり。
実際に完全に崩れたゴニ。ゴニが負ければ命をとられると聞いていたナンスクは勝ちを譲る形に。
この仕事を最後に解放される予定のナンスクはそれもかなわず・・。

なんだけど、その夜プルゴムが刺殺され、コニが第一容疑者に。全てアグィらが仕組んだ事・・・。
コニの無実の証拠を得るためにアグィと勝負に行ったデホおじさんは結局、事故とはいえ、ヨンミンに刺され帰らぬ人に・・・。
そんなこと露ほども知らず、デホ叔父さんを助けに行ってコニは逮捕されてしまったんです。

懲役12年、無実のコニには辛い時間の始まりだったけど、ムショの中でタチャの技が身を助けた。
そしてムショの主といわれるケミワンに出会ったコニは、アグィに激しい恨みがあるのが共通点だと言われる。
大物感溢れるケミワンがコニの強い味方となってくれるかもしれないわ。

2011.6.23
9話まで3年後の彼ら

3年間それぞれの道を歩んできた3人。
コニは伝説のタチャと云われるピョン班長の弟子になる事に成功し腕をあげてきました。
ヨンミンは年功を無視できるほど、序列を上げ、今ではアグィの右腕に
そしてナンスクはジナの呼び名でアグィが打つ手の仕掛け人として気の進まぬ仕事をこなしてきた。
それもこれも借金を返済しつつ兄の刑期を3年にしてもらうため、必死で汚す手。
そんなナンスクを近くで見てきたヨンミンはナンスクに思いを寄せてます。

だけど、ゴニはいかさまで煮え湯を飲まされたケ・ドンチュンに復讐する事を目的としていたから、
当然ながらアグィの組織に近づくことになり、ナンスクやヨンミンと再会する事に。
まもなく借金がなくなるナンスクは出所する兄とコニ、その母と共に生きる人生を夢に描き始めました。

だけど・・・ゴニは知ってしまった。伝説のタチャのひとりがデホさんだったこと。そして父が死んだ経緯を・・・。
見事な手でケ・ドンチュンをギャフンといわせ花札の世界から足を洗う事にしたゴニだったけど、結局洗えない。
むしろ、父の命を奪った仇である大ボス・アグィに狙いを定めることにしたんだね。
そして、親友ヨンミンとは敵同士に・・。

アグィへの復讐の大義に父や自分が大事な開店資金を騙されて奪われたことも加えていたけど、それはどうかな。
騙すやつは悪いけど、超ハイリスクのギャンブルにカモにされに行ったんだから、そこは区別しないと・・。

2011.6.18
4話まで人情味を感じるね?

かれこれ2年は眠らせていたこのドラマ、このままじゃ永遠に見ないかも知れないなぁと思い勢いで視聴開始(^^ゞ
ただ、難を言えば、1話1話が長い~~~、80分越える回もあるよ~~
で見始めてみたら結構人情味があっていい感じなの。視聴意欲が湧きました^^

ただ、録画しておきながら触手が動かなかったのはギャンブルである花札のいかさま師を描いてあるという部分。
任侠やギャンブルなんかにかっこよさや男のロマンを感じる人もいるでしょ?
わたしはそういうのにあんまり惹かれないしルールも分からないので、このドラマが楽しめるかまだ未知数。

はっきり言って、遊びと割り切って余っているお金をギャンブルに使うならまだしも、必要なお金を使うなんて本末転倒。
でも反省はしつつも騙した奴らが悪い!っていう感覚でおそらく物語は進むので、
もしかしたら「銭の戦争」みたいに韓国独特の金銭感覚のもとで話が展開しだしたらリタイヤするかもしれません。

さて、コニは親友のヨンミンがたった一人の肉親の手術代、はては葬儀代が出せずに困っているのを助けようと
父が破滅し死ぬ事になった原因の花札に手を出しちゃいました。
10年間母がこつこつと出店のために貯めて来た全資金を全てスってしまい、合わせる顔なくいかさま集団を追ってソウルへ。

コニが一人町を出た頃、孤独の身となったヨンミンはその才覚を欲したアグィによってその身を寄せる事となり、
コニの恋人ナンスクは、兄の借金のカタにその身をアグィに取られてしまいました。
ヨンミンはアグィの右手となりその存在を確かなものにしつつあり、
ナンスクは美貌と頭脳明晰さを買ったチョンマダムによって育て上げられ、
セレブ狙いの駒として働きながら借金を返す日々。

2人が「Blue Moon」という店で働いている事など知らないコニは、小粒タチャのグァンヨルとであいました。
デホおじさんとアグィを育てた師匠「ピョン班長」ともこの経緯で出会いました。因縁の輪が回り始めましたよ。