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Stranger than paradise
ハマり度☆じんわり温かい!
天国への扉 DVD-BOX
●2006年 韓国 全16話
●演出:キム・ジョンヒョク   
●脚本:チョ・ジョンファ/パク・ヘリョン
●出演:イ・ソンジェ(ノ・ユンジェ) 
キム・ミンジョン(ユ・ヒラン)  
オム・テウン(カン・サノ)
●視聴:2008.3.13-4.9   BS11デジタル
●Story
幼少の頃孤児としてカナダで育ったユンジェは弁護士としてそこそこ成功していた。
実の親を探すために登録していた福祉局から連絡をもらったユンジェは韓国へ行ったが人違い。
自分の案件を任せた同僚は大事な機密ファイルをもって逃げており、クビに・・・
戻った家は同棲していた女性が金品家財すべてを持って逃げてしまっていた・・・

以前はヤクザをしていたサノはナム社長に引き抜かれて今はトップ歌手ヒランの所属する
事務所で働いていたが、認知症の母親の養護施設入所も金銭的に厳しい状況だった。
われを忘れては昔里子にだしてしまった長男を捜し求める母のため、
福祉局で見かけたユンジェを兄に仕立てようと考える。

ヒランは姉の死を境にばらばらになってしまった家族のことで深く心に傷を抱えている。
カナダに撮影に行った折ユンジェと出会い、一夜を過ごす。
生きにくい人生に柔らかく光を差し込むような
暖かいメッセージに溢れたドラマ
このドラマを面白いか面白くないかで判断するのはだめです!
一貫して貫かれている「家族」というテーマ。
ここに絞り込まれているエッセンスと、
堅実で演技のうまい俳優さんをそろえる事で実現した感動がありました。

確かにラブ度は程ほど、華やかでもなく、
現実を直視する人々の毎日が描かれている地味な感じであるけれど、
家族の絆や温かさを渇望する人々を描く事によって、
人生どうすれば前向きに生きられるのかといった考え方や
優しさに満ちた作品に
なっています。

登場人物の心の傷や孤独、寂しさを理解できたり、
ある程度年齢を重ねていればこそ感じられる感動の部分もあるかもしれませんね。

イ・ソンジェさんの、善良でまるで天使のような、
人を思いやる心を持ったユンジェのキャラクターが、
初めて出来た家族への思いを強く深めていく様子は、
彼のこれまでの寂しさが垣間見えたし、
血のつながりはなかったと分かってもなお、家族じゃないと思えない心。
これはサノとの縁を感じましたねー!

サノを演じるオム・テウンさんはうまいのは百も承知だったけど、荒くれ者なのに親思い。
養子に出した息子を思う母のそばで、いない兄に嫉妬し続けた寂しい子ども時代。
認知症になった母を抱えて孤独の中にいた彼を温かく支えてくれた
ちょっとムカつく血のつながらない兄貴。
この辺も、いろんな面を持ち合わせた人間というものの強さと弱さを見ました。

ヒランも、姉の死後ばらばらになった家族を思って感じる孤独や、
金で娘を売ったかのようになっている父のことを恨まず信じ続けました。
その思いは報われたし、
本当に1人の女性として愛し愛されるユンジェという人にも出会えたわけです。

ラストまでには、その心の傷やすれ違った思いなんかが1つずつ、解けていきます。
ちょっとした一言だったり、ちょっとしたハグだったり・・・
テンポもなかなか良く、中ダレもせず、テーマもはっきりしていて
途中何気ない台詞で泣かされました。
とても良かった1本です!

2008.4.9
16(最終)話まで

裏帳簿を盗んだのがサノだと確信したナム社長は取り返すために今回も暴力を使ってきたが、
サノは社長から人権無視のヒランの活動誓約書を取り返すことに成功。
しかし、社長の手が回され、歌手活動は不可能となっていた。

具合が悪く検査を受けたヒランは
生涯治療を続けないといけないかもしれない病と分かりショックを受ける。
ユンジェの将来を考えて病気の事を言い出せずに、ただ別れを告げるヒラン。

ヒランの病をリークしてでもサノを潰したい社長をとめるため、裏帳簿を警察に届け自首したサノ。
しかし弁護士であるユンジェらによって内部告発者が守られる可能性が高く、
拘留もないという。
そのヒランとサノをまた暴力で脅迫したナム社長。
法的に訴えられ逮捕。
ユンジェ、サノらの勝利となる。

サノ母ポクチャの意識が時々正常になる折、
2年前にカナダに行った実子ソンホが死んだという手紙を見せられたユンジェ。
ポクチャの痴呆が始まった頃と符号し、
ソンホの死を認識してからも現実と記憶の時間を行き来する事が続く。
母だと思っていたポクチャの心を思いやる事で、実の母の思いも次第に理解するユンジェ。

サノとは心の兄弟として一緒に暮らす毎日。
ヒランの歌手活動をサノがマネージメントする事で少しずつ希望も見えてきた。
過去のそれぞれが抱えていた細切れの孤独から救われた人々。
「天国」と「家族」は同義語だと結論付けた、あたたかいエンディング

2008.4.6
12話まで情がわくってユンジェのような気持のことだね

ユンジェに心の扉を開いたから誰ももう入れないと、毅然とした態度でサノを拒むヒラン。
彼女のストレートな考え方大好き!
でも当のサノにはとても辛い恋ではあるね・・・

ユンジェがサノやサノ母ポクチャとは何の血のつながりもない関係だと知りました
愛情がわき、家族と呼べる人たちといる幸せをかみしめ始めていただけにショックは予想より大!
バレたと分かったときのサノの強気な言い訳や畳み掛けるような意地悪な言葉も
ユンジェには憎みきれるものじゃなかったね。

家族じゃないっていう実感がわかないとしょんぼりしてるユンジェを見守るヒラン。
そんなユンジェに、画家の実母は、
今からでも償いたい何でもしてあげたいとユンジェに名乗ってしまう。
上品で才能があり裕福そうな様子から、
ユンジェは自分を捨てた理由が困窮からではないと思っては腹立たしい・・・
理由を一度ちゃんと聞いてあげてね。
でも実の親だから腹立たしいんじゃないかな?
ストレートに悲しさや怒りをぶつけちゃうんじゃないかな?

悪どい方法でヒランを飼い殺しにしようとしているナム社長から独立するため、
ヒランは社長の弱みを握り、脅迫に近い形の交換条件を立てて交渉する方法をとる事にしました。
ヒランを思って社長の隠し帳簿のデータをパソコンから盗み出す事を
そのスジの仲間に頼んだサノ。

でもそのスジの仲間がナム社長から口止め料を脅し取ろうと帳簿の内容や
サノのやってきた非合法な暴力行為を小出しにしてきました。
サノにしばらく隠れていろという社長。 
でもヒランは、サノが隠れている間に罪をなすり付けて社長は逃げるつもりだという。

2008.3.21
8話まで癒しあえる、理解し合える2人かぁ

ユンジェとヒラン。お互いの傷を充分知っているから優しくなれるのかな。
とても理解し合える部分があって、お互いじゃないとダメなことすんなり伝わってきた!

親に捨てられたこれまでの人生だったのに、
ユンジェの温かい心は周りを包み込んでいきます。
あのサノですら、もうあいつを本当の兄貴にしちまおうかなんて言ってるし・・・
脚本もじっくり描く事に重点を置いてある割にはテンポは良くて、
これは演出の力もあるのかな?

ヒランとユンジェが付き合っていて、ユンジェとサノが兄弟だと知ったナム社長。
自分の思うように動かすためなら手段を全く選ばない社長が
どんな手を打ってくるのか本当にコワイ!

2008.3.17
6話でひと時の幸せなんじゃ(涙)?

一緒にいるうちに情がわき心が通い始めたんだ。
お母さんが、たとえ正気じゃなかったとしても、
ユンジェの欲しかった言葉を言ってくれただけで嬉しかったはず。
だって、誰よりもその言葉を求めていたんだから・・・
でもそれだけで信じるなんて、やっぱりユンジェ、善良だなぁ・・・

でも、絶対何かある!
だってユンジェが母親を見つけた話した時の神父さんの様子おかしかったよ、
あれは絶対本当のお母さんのこと知ってるよ!

ヒランとユンジェもただの平凡な男女としてお互いを信頼し始めててちょっと嬉しい。
でも問題はサノ。
「俺の真心はヒランにだけ向いている。」って思ってるサノは、
実の兄でもないユンジェを許すはずないよ・・・
ユンジェは本当に善良で優しいんだよね、ヒランにやさしく肩を貸したシーン、
本当に温かそうだったもん!

2008.3.14
3話まで丁寧に描こうとしているのが分かる上質感

カナダでのシーンやトップ歌手ヒランのシーンもあるものの、
なかなか地味めにスタートしてます。
家族に対する喪失感をどのキャラクターも抱いていて、
今後その家族というものに焦点をあててストーリーは進むのかな?

「デイジー」の時のイ・ソンジェさんとはずいぶん違っているほど細くなっていてびっくり!
イ・ソンジェさん演じるユンジェは親に捨てられカナダに養子に出された経歴があり、
今は実の親をさがしています。
弁護士だし生活には困らないけど、素直というか真面目というか、
どこかおっちょこちょいで人を信じやすい善良な人です。

撮影に来ていたヒランに巻き込まれるようにして過ごした2日間。
ヒランに振り回されて大変だったけど、彼女もまた家族を失ったことで
大きな喪失感を抱いていることも知り、
ヒランに押されるされるままに一夜をすごしたけど、どちらも名乗らぬままの別れ・・・

一方サノは認知症の母を大事に思ってるんだけど、
チンピラ上がりで満足行く世話ができてないんだよね~
担当しているヒランに惚れちゃったりもしててさ・・・
このサノも実は純情。かわいいところあるんだけど荒っぽくて直情的!

サノには、2歳でカナダに養子にもらわれてしまった兄がいて、
お母さんは会いたくて仕方ないんです。
お母さんを施設に入所させる資金のためにも「弁護士」をしている
ユンジェを兄にしようと偽のDNA鑑定書作っていきました!

おりしもユンジェは彼女に逃げられ弁護士事務所もクビになって失うものなし。
サノに連れられて韓国に来たユンジェは認知症の母に会い、
裕福とはいえないサノの暮らしをみて
もともと半信半疑だったこともあり、カナダに帰ろうとします。

人物の心や傷の部分を丁寧に描きながらの3話まで。
テーマ性もあるし演技力は安定しているのでじっくり見たいなと思わせられました
いい滑り出しです。