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ハマり度☆良かったわ~
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●2016年 韓国tvN  全16話
●演出:イ・ウンボク
●脚本:キム・ウンスク
●出演:コン・ユ(鬼) 
キム・ゴウン(チ・ウンタク)
イ・ドンウク(死神) 
ユク・ソンジェ(ユ・ドクファ)
ユ・インナ(サニー)
●視聴:2017.5.16-5.20  
●イントロダクション
朝鮮時代、国のために戦い無敵を誇ったキム・シン大将軍。
しかし、その力を恐れた若き王によって謀反の罪を着せられ死罪となった。
しかし家臣や人々の祈りが通じシンは蘇ったものの、神は不死の罰を負わせた。
そしてシンは鬼(トッケビ)となって900年を生き、胸に刺さった剣を抜ける
鬼の花嫁を待ち続けていたのだった。
レビュー
1-3話 4-6  7-9  10-13  14-16完
死が生を輝かせる
ファンタジーで描かれた究極のロマンス
これは、ほんとに良かった・・・。
余韻がすごい。
ここまで切な悲しいロマンスはちょっと久しぶりだったんじゃないかな~?

テーマは究極かつ普遍的な生と死。
そして生を輝かせるのは、生きていた時にどれくらい誰かを愛せたか。

設定がドファンタジーなんですが、カメラワーク、そして”間”など、
計算された編集や効果で説得力のある映像に仕上げられていて、
1話がかなり長い回もあるのですが、ずっと見ていても集中力が落ちないんです。

音楽も良かったし、どういった事が今の現象や感情を引き起こしたのか、
丁寧に映像にしてあったりして置いてけぼりを食らわない優しさもあって。

二組のロマンスと彼らの因縁など、
死ありきの視点で描くことで語れるエピソードがあったり、
また、ちょいちょい挟まれるエピソードも後の伏線であったりと全く飽きません。
「あ、そうだったんだ」という発見がさらに物語を面白くしました。

キャスティングも良かったです。
全編通して映画のような雰囲気と世界観を増幅させたのはキム・ゴウンの演技だったし、
熱くて深いロマンスを繰り広げてくれたユ・インナのカッコいいキャラ設定は
イ・ドンウク演じる弱くて優しい死神が求め続けていた愛の塊だったし。

ドクファ役のユク・ソンジェも良かったし、
何よりキム秘書のチョ・ウジンさん飛躍の役と言えるはまり役ぶりでした。

一気に駆け足で見てしまったので、もう一度見直してみたい気分。
保存版決定の新感覚ファンタジーロマンスでした。


2017.5.20
16(最終)話まで起承転結、その後日談まで

シンが消え、因縁の悪霊が消え、死神は、死神としてのルールをいろいろと犯していた罰として
一度は忘れることを選ばせてもらった生前の記憶を戻されました。

自分がいかに愚かであったか、その所業や状況、
そして自分が最後自死をを選んでいたことを知り、死神となった大罪とは自死であったと悟りました。

雨となり初雪となってとどまりたいというシンの願いを、愚かだと言いつつ叶えた神。
あの世とこの世の狭間、シンは延々と続く凍える雪原をただただ歩き続け9年。

ウンタクは雨の日に号泣する理由がわからない精神不安定を抱えつつ、
念願のラジオPDになっていました。
初雪の日、すっぽり抜け落ちた何か・誰かの悲しい記憶を教えてほしい助けてほしいと
ケーキに挿したろうそくを吹き消したウンタク。
以前、二人で交わした契約ともいえる約束の文言がシンを現世に呼び寄せ再会が叶いました。

シンに会っても誰かわからないウンタク。
ある日、9年前にシンと行ったカナダのホテルで投函した自分宛ての手紙を受け取り
不審に思ったウンタクは旅にでます。
思い出深いシンの縁者の墓で記憶の端緒を掴んだウンタクはある瞬間すべてを思い出しました。

どっと押し寄せた悲しい記憶と幸せで恋しい人の記憶。
そして、友としてずっとそばにいてくれたサニーさんが実は記憶を失っておらず、
失われていた時間の関係者だったことも気づきました。

ウンタク宛の手紙を届けるという口実を得てサニーさんに会いに行った死神。
恋しいサニーさんとの再会に胸が締め付けられていたあの時、
サニーさんは今世でも得られなかったワン・ヨとの縁を諦めることを決意していました。
どうしようもない別れの一方で、
ウンタクとシンは晴れて結婚しました。

幸せを得た直後、二人には別れが待っていました。
死神にも予測不可能という”犠牲”という死を選んだウンタク。
多くの園児たちが坂道を下ってくる無人の大型トラックに衝突されて命を失うのを防ぎました。

必ずまた生まれ変わってシンを見つけると、記憶を持ったままあの世へと去ったウンタク。

そうして月日は流れ、30年。
罪を償ったとみなされた死神が最後に受け持った仕事の死者はサニーさんでした。
一人残ったシン。

それから数十年。
最も短く考えてもおよそ20年以上。

シンの願いは届き、生まれ変わったワン・ヨとサニーは出会ってすぐ恋に堕ち
迷うことなくハッピーエンドへ。
そして、時間がたったのかたっていないのかは不明ながら、
カナダケベックで、修学旅行にやってきたパク・ソミンという女子高生が
あのお墓のある丘を訪ねてきました。
自分を待ち続けていたシンにやっと会えたウンタク。
再会し結ばれるという願いがかなった瞬間でした。

2017.5.20
13話まで900年のケリをつけて

サニーがシンの妹の生まれ変わりだと分かり、900年前の彼らの因縁の謎解きが始まりました。
当時、幼き王ワン・ヨを他の王位継承者を排除して王に仕上げた奸臣パク・チュンホンが
今悪霊となっていてウンタクらの前に姿を現しました。

鬼となってよみがえったシンに殺された恨みや、ヨを操って影の王になり損ねたことへの恨みなど、
シンに復讐するために機をうかがっていたようです。

ただパク・チュンホンによって、死神が生前ワン・ヨだったことを聞かされたシンは
友と思い始めていた死神に、ずっと抱えていた怒りをぶつけます。
ただ、状況証拠は自分がワン・ヨだと示していても、
記憶のない死神は詫びたいのに心から詫びることができず、ただただ、胸を痛めます。

自分がワン・ヨだったかを確かめるため、禁じてである”口づけ”で
サニーの前世の記憶を復活させました。
王妃にいかに残酷であったかをも確認し、サニーの辛い記憶は消しました。

因縁の人物が介したこの機会を狙っていたパク・チュンホンを消すためには、
まさに、シンが900年胸に持ち続けた、王から賜り、また命を奪われた剣でしかなし得ない
それが明らかとなりました。

ウンタクの手を添えて剣を抜き、チュンホンを倒したシン。
そしてシンはこの世から消えました。
死神を除き、関係者の記憶からシンの事は消され、
けれど、ウンタクは何とか自分に当てたキム・シンの存在の証をノートに記しました。

雨となり初雪となり、ウンタクに寄り添うと言って消えたシン。悲しいシーンです。

2017.5.19
9話まで前世の因縁も垣間見えて

受験生でもあるウンタク。
シンや死神との不思議な同居生活を送りながら彼らとの関係も深まる。

ウンタクを想い、愛するようになっている鬼の剣を掴むことができたある日、
ウンタクに抜かれそうになった鬼は思わずそれを止めます。
できればウンタクが寿命を全うするその時まで
共に生きていたいと思うようになっていました。

けれど、やっぱりそうはいきませんでした。
ウンタクが鬼に死を与える役割をもって存在している以上、
剣を抜くという仕事をしなければウンタクには近いうちに”死”がやってくると分かりました。

実際に、死神さんたちの範疇とは違う系列からその命は下されていて、
シンが死神たちの仕事を妨害してウンタクを助けるたびに、
ウンタクの死はより残酷な形になっていくようです。

一方でウンタクはシンの剣を抜くことに自分の知らない何かがあると感づき、
嘘の言えない死神を問い詰め、剣を抜けばシンが消えることを聞きました。
互いに互いを死なせたくない2人。
一度は家を出たウンタク。
でも離れていては互いを守ることもできない現実を目の当たりにし、
シンは何とかしてもらえないか強い意志の力で神に掛け合うと決め、同居に戻りました。

一度は死を覚悟したシンが形見として遺していた美しい高麗時代の夫人の絵を見た死神は
サニーと会った時のように涙があふれて止まりませんでした。
サニーに会いたい死神。
会って彼女に手を取られた瞬間、高麗時代の夫人の死の間際の様子や
彼女がお妃教育を受けている様子を見て胸がドキドキした瞬間のビジョンをみました。

サニーの本名というキム・ソンという名を聞いて
王の妃となり死んでいった妹を思い出したシン。

これは、出会うべきして出会った人たちの物語でもあるようです。

2017.5.18
6話まで変わってゆく心

ウンタクはやはり鬼の新婦。
シンの胸に刺さった剣が見えていたのにすぐには言わなかったのは
言ってしまうことのリスクを熟考し計算んしていたようです。

身寄りがなく、おばさんが家を引き払ってしまい住むところもない彼女にとって
不思議な縁とはいえ、シンは唯一頼れる人。
だけど、自分の将来設計もあり、見えると言ってどういう展開が待っているのか不安でした。

シンにとっても、最初から自分を受け止めてくれたウンタクとの距離が縮まるにつれ
彼女のありがたさや無邪気さの中に見える美しさなんかを感じて
恋に堕ちたようです。

同居を始めたものの、剣を抜けば無に帰し、ウンタクとの別れが待っていて、
一緒にいる時間が長くなればなるほど別れがつらくなる。
だからこそ彼女の将来を考え、938年の今世をこの際情が深まる前に終えることにしました。

さて、死神さんの方は電話番号を渡してきたサニーさんの事が忘れられず、
かといって死神ゆえに名もなく電話も持ってない。
でも会うことになる二人。
古くて美しい瑠璃の指輪をサニーさんに渡す死神。
言動が理解不能の変な人でも、
サニーさんには死神はそれ以上にステキな人に見えるようです。

心を決めたシンは、自分が死んだあのソバ畑で抜いてもらうことに。
けれど、なぜかウンタクは剣を掴めない。
ウンタクは物語同様、愛の証が必要なのかもと考えています。

2017.5.17
3話まで何これ~止まらない~

評判が良いのは分かっていたんだけど、見始めてもうハマってます。

世界観がそもそも独特なんだけど、そこを補強する演出、美術、カメラワーク、そして脚本。
芸術的ですらあります。
これまでイ・ウンボク演出家が手掛けてこられた作品とはまた一味違う。
作品によって、こうも表現を多様化させられるなんてプロの仕事はすごいです。

さて、上記イントロダクションの通り、大将軍シンは
国のため、王のために忠実に働いてきた武人だったのですが、
無敵を誇る英雄となったために、民心を得たシンへの嫉妬心を
奸臣から煽られた王から謀反の罪で命を奪われました。

神の慈悲によってよみがえったものの、
胸に刺さった剣が見える鬼の新婦に剣を抜いてもらうまでは死ねないという
不死の罪を負い900年間生きてきました。

トッケビ=鬼となったシンが出会った鬼の新婦イ・ウンタク。
彼女は18年前、ひき逃げにあって死ぬところをシンに助けられた妊婦のおなかにいた子。
死神が連れて行くはずだった名無しの赤子は死神リストから漏れ、
ウンタクは特殊な存在となっていました。

子どものころから幽霊が見えるウンタク。
母を9歳で亡くしてから叔母の家に居候するも辛い毎日。
叔母はウンタクの母が遺した(と思っている)保険金目当て。
優秀なウンタクは進学への意思は固いが学費がない。

辛く悲しい時、強く願った言葉がなぜか鬼を呼んでしまい、
2人の関係がスタート。
シンに親しみを抱き、シンが鬼なら鬼の新婦になってあげるとラブコールを送るウンタク。
シンもウンタクが新婦ならいいのにと思うが、胸に刺さった剣が見え無ければ縁はない。

ウンタクを連れて行かなければならない死神は偶然シンと同居することに。
生前の記憶に苛まれる鬼とは反対に、
記憶がない死神が何を抱えて死神となっているのかが気になります。

歩道橋上、露店で古めかしい指輪を巡って死神が出会ったのは
ウンタクのバイト先であるチキン店の美人社長サニー。
死神を一目見て唐突にナンパして来たサニーさん。
そして彼女を見るだけで涙があふれた死神。
2人の関係も早く知りたいです。