HOME海外ドラマのあしあと>ボードウォーク・エンパイア Boardwalk Empire
ボードウォーク・エンパイア
1920年代、禁酒法時代アメリカ・アトランティックシティの歓楽街、
裏社会で金と権力を身につけてゆく”ナッキー”トンプソンの半生を
巨匠マーティン・スコセッシが描く。
原作はネルソン・ジョンソンの「ボードウォーク・エンパイア」。
第68回ゴールデングローブ賞作品賞、第63回エミー賞8部門受賞。他。

Note: 
放送:アメリカ HBO
シーズン1 2010年 全12話 / シーズン2 2011年 全12話
シーズン3 2012年 全12話 / シーズン4 2013年 全12話
シーズン5ファイナル 2014年 全8話
シーズン5にてシリーズ終了
レビュー
シーズン1  シーズン2  シーズン3
シーズン4  シーズン5ファイナル

HOME海外ドラマのあしあとボードウォーク・エンパイア>シーズン5
ボードウォーク・エンパイア
シーズン5ファイナル
ハマり度☆
悲しいが完璧なラスト

S5 Blu-rayBOX
注:日本語字幕なし
●2014年 アメリカHBO  全8話
●製作・総指揮:マーティン・スコセッシ
●出演:スティーブ・ブシェミ(イーノック”ナッキー”トンプソン)
ヴィンセント・ピアッツァ(ルチアーノ)
グレッチェン・モル(ジリアン)
マイケル・ケネス・ウィリアムズ(チョーキー)
スティーブン・グレアム(カポネ)
●視聴:2017.4.22-4.25 WOWOW
最終章はナッキーが裏社会で生きることになるまでも描く
始まりと終わりを描き、完璧な作品に
運動神経抜群の自信満々のスポーツマンでも、
グッドルッキングでもないナッキーが、アル・カポネやルチアーノ達に先駆けて
ロススタインやトーリオたちと肩を並べる裏社会の有名人として君臨した
その生い立ちときっかけが現在進行形のドラマの合間合間に描かれ、
もともと重層的で広がりを持っていた世界観をさらに立体化させてくれました。

生き残りをかけた命がけの権力闘争の原動力は、愛する人を守りたいという思いだったナッキー。
もう守る人がほぼいなくなっていたナッキーはいつからか保身のために手を汚すようになり、
一周回って最終的にすべてを失うことになったのはやはり家族を守り抜いたからでした。

代償は命。
誰しもいつかはこの世を去るのですが、「ボードウォークエンパイア」という世界に生きた
ナッキーの最後を描くには、これが完璧なエンディングだったと分かります。

いつも、シーズン初め第一話のとっかかりは視聴者によそよそしいとすら感じる本作、
でも、開始20分もすればもうこの世界にドップリ。
今回もいろいろ忙しいとはいえ、実質3日で見終わるほどハマりました。

歩み始めたばかりのアメリカで、
利権の取り合いで暴力渦巻く裏社会を、主に知略と政治力で渡り一時代を築いた
さみしい男の物語、最高でした。

登場人物も多く、最初はだれがだれで、どこの組織だったか、
どんな利害関係があったのか、など理解できるかな~なんて思いながら必死で見たS1。
今となってはどのキャラクターも印象深く、
裏社会と関わったたがために決して幸せとは呼べない人生を生きた彼らの運命のようなものも
感慨深く残っています。

ナッキーが去れば、この物語は終わる。
そういう意味でも、起承転結、因果応報がしっかりと描かれていた秀作だったと思います。

そして、ナッキーの青年期を演じた俳優さんのシンクロ率がほんと高くてびっくり。
付け歯も装着されていたのでしょうか?
それでも表情やしぐさ、しゃべり方など、まさにスティーブ・ブシェミのナッキーでした。

終わっちゃったな~。
本当にこんな風に彼らがあの時代を生きていたんだとすら思ってしまいます。

2017.4.25
最終(8話)まで

ハバナでアメリカでのラム酒独占販売の契約を取り付けたナッキー。
禁酒法が次の大統領選挙を機に撤廃されると読んでいるナッキーだが、
投資家は集まらない。
ハバナで命を狙われたナッキーは、ルチアーノとランスキーらが暗躍を始めたと察知。
その通り、二人は引退したはずのトーリオから指南を受けながら、
イタリア系が中心となった新たな組織づくりをねらっていました。

アル・カポネは潜入していた捜査官に裏帳簿を奪われ、脱税で逮捕。
対抗勢力はナルシスを含めすべて排除され、ついにはナッキーも。

逃亡の末捕まり、7年を服役囚として重労働に明け暮れていたチョーキーは
暴動に乗じて逃亡、愛した女性ドーターの件も含めてナルシスに復讐をするつもりでした。
が、まさに居合わせたドーターと再会。
7歳の娘を連れ、録音したレコードの発売を阻むナルシスに抗議しに来ていた彼女を守り抜き、
この世を去っていきました。

ジリアンは裁判の末、精神病に入れられ出ることはほぼ叶わない状況に。
内臓を取り出すことで精神病を治癒できる可能性を研究する医師によって、
正気を保っていたジリアンももう別世界へと心は旅立ってしまいました。

ルチアーノらに甥を人質に取られたナッキー。
自分のもてるすべてアトランティクシティーまでを渡すと約束し、
そしてルチアーノらの一番の懸念、マランツァーノを消し去ったことで
甥は帰ってきた。

キューバでサリーが事変のさ中に警官に殺害されたことで
ラム酒販売の件はほぼ頓挫。

幼いころ、ビーチのそばに立つ提督のホテルのベルボーイとしてスタートしたキャリア。
持っていた土地を手放し、幼いナッキーとイーライの妹である娘を亡くし、
役に立つどころか、やけになって母を殴り、飲んだくれる父の代わりに
保安官について青年期には保安官助手になったナッキー。

美しい初恋の相手であるメイベルを妻にし、生まれ来る子供のために出世の野心を抱き、
提督に付いてなんでもすると決めた時から、人生の歯車は狂い始めました。
戻る家のない家出少女ジリアンを提督がとんでもない小児性愛者だとしりつつ
提督が求めるままに差し出し、ジリアンの人生もここで狂い始めました。

子どもを流産したメイベルさん。
S1の最初の方で、確かメイベルさんも亡くしているはず。そこは描かれていませんでしたが。
しかし、この後の展開は、これまで少しずつ何かの折に語られていましたね。

さて、ナッキーと別れてから7年間、証券会社で秘書として働き子どもを育てていたマーガレット。
上司の不正売買や、偶然顧客となったロススタインとの取引も含め、
したたかに生きてきていました。
上司が亡くなったロススタインの偽名口座の金を横領しつくして自殺したことで、
ロススタインの妻から戸籍上まだ夫婦のナッキーともども訴訟を起こされ、ナッキーと再会。
知恵を働かせ、賠償すると同時に、メイフラワー株を空売りしてナッキーに莫大な金を作りました。

人生を振り返り、自分にはもう誰もいないし、いても危険なだけという状況の中、
アルを裏切り、あんなに愛していた妻をも裏切りながら生き残ったイーライに
十分な現金を渡し別れを決めたナッキー。

そして、助けてほしいと精神病院から届いたジリアンの手紙を遅ればせに読み、
やっとこさ面会に行ったときには時すでに遅し。
かといって助けてももうやれなかったナッキー。
彼女が退院したのちには生活にこらまない額を信託にしたと言ってました。

けれど、ナッキーは若い青年に殺害されます。
彼の名はトミー。
ジリアンの人生を傷だらけのものにし、彼女が愛した息子ジミーを手に懸けたナッキー。
その二人の孫であり息子トミーでした。
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HOME海外ドラマのあしあとボードウォーク・エンパイア>シーズン4
ボードウォーク・エンパイア
シーズン4
ハマり度☆非情なる世界だね
Season4 Blu-ray[Import]
注:日本語字幕なし
●2013年 アメリカHBO  全12話
●製作・総指揮:マーティン・スコセッシ
●出演:スティーブ・ブシェミ(イーノック”ナッキー”トンプソン)
マイケル・スタールバーグ(ロススタイン) 
スティーブン・グレアム(カポネ)
●視聴:2015.4.7-5.12 WOWOW

●イントロダクション:
1924年春、S3から9か月後。
ナッキーはアトランティックシティの要人として復活を遂げ、
ナッキーとの共同経営でチョーキーは念願のクラブを開業。
バンドや出演するキャストたちをセレクトするために
NYから芸能関連の仲介業者を呼び寄せるなど活気もあるが、 
そのせいで起こるトラブルもある・・・。
スケープゴードにされたロススタインの怒りは冷めやらないが、
そこはナッキー、巧く和解を成立させるのだった。
S4レビュー
1-2話  3-4  5-7  8-10  11-12
裏切りと取引、味方の中に生まれた誤解と決別
相変わらずダーティーだけど深い人間模様に夢中に
今シーズンも人が沢山死に、哀しい失脚の道へと去った面々もたくさんいました・・・・。
特に印象に残ったのはナッキーの絶対的味方だった執事のエディさんと
心優しきスナイパー・リチャードの死。

実に優しく人間的な彼らでも、血なまぐさい権力闘争の輪に一歩足を踏み入れた途端
いつ死が訪れるかは時間の問題なんですよね。
生き抜けるのがナッキーのような頭脳明晰で冷静で肝が据わってて
非情な決断を迷わずできるものだけ・・・。

ナッキーの盟友ともいえるチョーキーもそういった人種だったはずが、
ドーターという歌手と心を通わせてしまったがためにすべてを失ってしまいました。
家族もせっかく手に入れたクラブも、そしてずっと守ってきた黒人社会のシマも・・・。

あちこちで相関図に変化も見られました。
凄腕だと思っていたロススタインの権勢に翳りが見え、
なんと、マーガレットがロススタインと住居に絡んで契約をしています。
オルデンさんが有名なシカゴのギャングとなっていくアルの仲間に入り、頭角を現しそう。

次シーズンがシリーズファイナルとなる本作。
かなり重層的に描かれてきていたから馴染んできていたのに残念。
心してみることにします。待ち遠しい。


2015.5.12
S4 12(最終)話までそうなんだーー

ノックスが犯罪組織撲滅に必死だったのは自分のキャリアのため。
同期のフーヴァーが長官に出世している今、プライドを賭けていたからだったようです。

ロススタイン、ペトルチェッリらを一堂に介させて一網打尽にする計画にこぎつけたはずが
ほんの少しの情報からナッキーに悟られ、おじゃんに。
なりふり構わなかったノックスはイーライの家に怒鳴り込み殴り合いとなり
イーライに殺されてしまいました・・・。詰めが甘かったノックス。
そしてイーライはなぜ脅されていたのかをナッキーにもウィリーにも知られ、
こうなった以上しばらく安全な場所へと一人移動です。 どうやらシカゴかな。

シカゴではオバニオンとトーリオの間でいざこざが生まれ、オバニオンが殺され、
トーリオもまた銃撃を受けて一命は取り留めたけど、アルにシマをまかせました。
オルデンさん、板挟みから逃れ、アルの仲間になってます。

昔の恩人オスカーさんのもとに転がり込んだチョーキー。
ナッキーに裏切られたと思っています。
ドーターが姿を消し、ナルシスの部下から居場所を悟られて、決着をつけに戻ってきました。

ナルシスが邪魔なのはナッキーもチョーキーも同じ。
ナルシスはチョーキーからドーターの居場所が聞きたい。
二人の会合中、訳あってナルシスの暗殺を請け負ったリチャードが照準を合わせる。
けれど・・・、右手を負傷し暗殺業をやめていたリチャードが失敗。
ナルシスの前を通ったチョーキーの長女に当たってしまいました。
大事な娘をこの世から失ったチョーキーと、銃撃で自分も撃たれたリチャード・・・。

リチャードがこの暗殺を請け負ったのは、ジュリアと結婚しトミーと共に幸せな生活を思い描いたから。
というのも、ジリアンが青年殺害の罪で逮捕されたが、
その青年がジミーだったのかどうかが争点に。
ジミーじゃなかったという証拠が出ればジリアン有罪となり、
彼女とトミーの養育権で争うことは金輪際なくなる。

リチャードはナッキーにジミーの居場所を尋ね、
ジミーだとはっきりわかる遺体が匿名の通報で発見されるよう仕向けてもらう条件として
ナルシス殺害を請け負ったのでした。
けれど失敗し、負傷し、幸せな暮らしは夢と消えたリチャード。
大好きなキャラクターだったのに、ここでお別れです・・・。

そしてジリアン・・・。
せっかくロイにプロポーズされ幸せの絶頂だと思ったのに・・・、
彼は依頼を受けてジリアンの青年殺害の真偽を調査するために接触していた探偵でした・・・。
これまで男たちに女を食い物にされ、愛を渇望していた彼女。
たった一人で生き抜くために手を汚してきた彼女が気の毒過ぎるとも思うけれど、
罪なき青年の命を奪った罪は償うことになりました。ジミーの確実な死を知ると同時に・・・。

この世界から抜けでて、サリーと共にキューバへ旅立とうと考えていたナッキーだけど
そうはいかないですね・・・。

あ、そうそうナルシスが逮捕され、フーヴァーに黒人社会で英雄視されてる人を売れば
釈放してやると持ちかけられていました。
ナルシス、売るんだって。黒人社会の向上をうたっているくせにカッコだけだった。

2015.5.9
S4 10話まで嵐の匂いが・・・!

自分のシマである黒人社会でヘロインが出回り始め、目を光らせていたチョーキー。
ヘロインをさばいていたのはナルシスに寝返っていた部下のパーンズリー。
このビジネスを認めるはずのないチョーキーを消せと
ナルシスに命令されてやってきたんだけど、
チョーキーと心を通わせていたドーターに殺されました。
怒ったナルシス。異常なまでの暴力でドーターにお仕置きしてます・・・。

フロリダからラム酒を仕入れるビジネスは順調に動き始め
全権を任せたサリーはいい仕事をしてくれています。
特にナッキーの荷にマッセリアがペトルチェッリから買い付けたヘロインを忍ばせ
運んでいることを知りナッキーに報告。
ナッキーは事実確認で優位に立つことができ、
その荷の顧客がナルシスだと判明しました。
運んでやる代わりに過去も含めて利益の3分の1を得る交渉が成立してます。

自分を狙い、ドーターを傷つけた報復としてナルシスの事務所を襲ったチョーキー。
自分も肩に銃弾を受けリチャードのつてで隠れ家へ。
ナルシスのヘロインビジネスの片棒を担ぐ事になったナッキーは
身動き取れなくなる前にチョーキーを逃がそうと市長に手配を指示。
けれど市長はナルシスに寝返っていて命が危ない。
鋭く異変に気づいたチョーキーは、乗っていた車の運転手を倒して逃走です。

エディ亡き後、ノックス捜査官が目を付けたのはイーライ。
イーライにはウィリーという大きな弱点がある・・・。
息子が無期懲役という殺人の罪を犯していたことを知りショックと同時に
守り抜くためにはノックスの言いなりになるしかないと肚を決めました。
かなりすごいところまで食い込んでいるノックスの仕事ぶりなのに
フーヴァーは全くその功績を認めてないのはどうだろう・・・。

今シングルマザーとして独り歩きを始めているマーガレットは
証券取引所の秘書をしています。
上司が嘘八百を並べて客に株を買わせる片棒を担ぎボーナスを手にしたりと
抜け目なくやってはいるものの、兄宅の居候を抜け出すには無理な稼ぎ。
そんな証券会社に客として来ていたロススタインと出くわし気まずい所。

ロススタインが買った株は上司らの作った会社のようで、
都合よく売り都合よく下落させて買い戻すというような不正株。
マーガレットは今後5年間無家賃の部屋を借り受けるという条件で、
上司が株を買い戻し、売り抜ける時期を教える契約をしました。
それにしても、ロススタインはビジネスが上手くいっていないのか?

2015.5.4
S4 7話まで状況は刻々と変化

ノックス捜査官は及び腰の局長フーヴァーの背をおして
犯罪集団の捜査網設立に向けての捜査を開始し、
目を付けたナッキーの執事エディを精神的に追い込んで証言を得ました。

エディが語ったのは直近ナッキーが何らかの取引を行った相手がシカゴの
アル・カポネのところだったという事くらい。
でも辛い過去を故郷ドイツに置いてアメリカに渡り、
ナッキーを裏切らないことだけを心に刻んで死線もともに越えてきたエディは
己を許せずに自殺してしまいました・・・。

エディを情報元として利用し続けようとしていたノックス捜査官は当てが外れた。
何か怪しいと感じたイーライの言葉で調べてみたもののノックスの情報はほとんどない。
当然。彼はジム・トリヴァーという連邦捜査官で、
政府関係者とも司法関係者とも近しい位置にいるため、
身元をギャングに隠すくらいの手は打ってあるようです。

フロリダのビジネスは、仕切っていたという男が消え(殺されたんだけど)
ペトルチェッリという男が現れました。
ランスキーとナッキーのパートナーとしてやってきたルチアーノは
ペトルチェッリがマッセリアのいとこだったために即座に降りました。

降りたおかげでマッセリアから睨まれることはなかった代わりに
ペトルチェッリのヘロインビジネスをゲットしてこいと命令されました。

アルのボストーリオは、近隣のギャングオバニオンに雑な罠にはめられて逆上。
オバニオンとの抗争が近そうです。

娼館で銃撃戦になった時にリチャードが助け出したジミーの子トミーは
あの後サゴースキーさんと娘のジュリアに託しています。
トミーを助けるためとはいえ、大量殺人を起こしてきたリチャードは
自分は去るべきだと判断してのことでしたが、
サゴースキーさんの余命が短いと分かり戻るきっかけができました。

そのトミーを取り戻すために裁判を起こしたり、突然会いに学校に行ったりと
心がどんどん蝕まれ麻薬中毒に陥っていたジリアンは
売りにだした屋敷の下見に来たビジネスマンのロイと心が通いました。
孤独で美しいジリアンを愛し始めたロイは、
薬が抜けきる間付き添い見守りました。ジリアン立ち直れそうです。

さて、アトランティックシティーを地味に狙っているのはドクター・ナルシス。
クラブで歌い始めた歌手のドーターのハニートリップに完全に墜ちたチョーキーを
遠隔操作できるようになりました。
心の隙間ほど危険なものはない、ということだね・・・。

2015.4.10
S4 4話までキャラクターが深く掘り下げられる

ナッキーはフロリダで土地がらみのビジネスがあると誘われました。
リスクもあり、価格面などさほどいい話でもなかったみたいだけど、
現地のバーのママとの会話から、ちょっと新しい方向を模索すべきだと思ったみたい。

上手くやればカリブ方面と船による酒の売買ができ手広くビジネスができる。
50万ドルという資金を調達するために冷静なロススタインに話をもちかけたナッキー。
でもロススタインの趣味はポーカーで、時々勝ちにこだわるあまり
引き際を誤るきらいがあると判明しました。

そこへささーーっと入ってきたのは、ロススタインのシマで
ルチアーノとヘロインビジネスを手掛けているランスキー。
コワモテでも巨漢でもないランスキーだけど、あの直情的なルチアーノよりも
ビジネスマン的な安定感を感じさせる男。
ロススタインと組むことをやめたナッキーに投資することを約束した彼、成功につながるかも。
ただ、ルチアーノは昨年の闘争でマッセリアについてるんだけど
そこは問題ないのかな?

さて、ドクターナルシスがチョーキーの部下パーンズリーを”啓蒙”しちゃいました。
ハーレムでの黒人の地位を高める運動を続けるナルシスは
文化芸能方面も社会奉仕的な部分でも幅広く影響力を発揮している
思想家のようなんだけど、暴力団と何らも変わらない残酷さもあるため、
チョーキーの恐ろしい敵になりそう。ナッキーも油断できない。

それから連邦捜査局の局長フーヴァーが、密造酒ビジネスで巨大化してきた
反社会的組織を犯罪集団と認定したことで摘発の動きができてノックス捜査官が活動開始。
各地の組織を繋ぐ相関図の中心に位置するのがナッキーということで、
まずはナッキーの絶対的味方・執事のエディーさんが連行されちゃった。大丈夫かな??

ナッキーの弟イーライの息子で大学生のウィリーは
大学でいじめのような嫌がらせに遭ったため、
仕返しに化学薬品を混ぜた酒を相手に飲ませて恥をかかせてやるつもりだったんだけど、
その子が血を吐いて絶命してしまいました。おふざけが過ぎ殺人犯となったウィリー。
ナッキーの甥というだけで警察や捜査局方面は喜びそうです・・・。

2015.4.8
S4 2話まで楽しみになってきた

おなじみのキャラクターたちとも慣れ親しんできてて(笑)
今回は序盤からスムーズに入り、次が楽しみになっているほど。
S3のあれから9か月後の物語。

ナッキーはアトランティックシティーで再び力を振るっていて、
教会への寄付のせいで手から離れてしまった土地のハイウェイ建設でも
ちゃっかり上前をはねてます。
ざっくざっくと大金が入ってくる予定らしいです。
マーガレットはどうなったのか、出て行ったっきりのようです。

さて、9か月前の生きるか死ぬかの闘争の折に出し抜いたロススタインとも
見事な交渉で和解し、
暴れまわって殺されたロゼッティのボスマッセリアとも折り合いをつけた。
シカゴのアルはもうほとんどのことをトーリオに任されているのに
新聞に名前をスペルミスされるような小物扱いをされていることが気に入らない様子。
アルはこういう直情的ながら正直なところが可愛いともいえる。

チョーキーが先の闘争でナッキーを助けた見返りに要求したのは
自分のクラブを開業する許可。
準備も整い、NYからナイトショーを任せられる演者を揃えている真っ最中。

でもディッキーというエージェントマネージャーが妻との情事のために
チョーキーの部下パーンズリーを間男に仕立てて貶めるプレイで弄んだため
逆上したパーンズリーに滅多刺しにされて殺されてしまいました。
今まで殺されずにきたのが不思議・・・。
ディッキーの妻に泣きつかれたボスのドクターナルシスが
手打ちの方法を模索しに登場しました。

ナルシスは物静かで知的な印象だけど、そこはかとなく冷徹さが垣間見える存在感ある男で、
ナッキーは逆上するチョーキーをなだめて、店の売り上げ10%を渡す条件で
ショーの人員を滞りなく手配するよう約束を取り付けました。前途多難・・・。

司法連邦捜査局では、ナッキーたちが使っているような組織を黙認している
フーヴァー捜査官を告発するため、若いノックス捜査官を潜入させています。
新人丸出しのノックスが時折見せたありえないほどの冷徹さ、
あれが素なんだよねプロ~コワww
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HOME海外ドラマのあしあとボードウォーク・エンパイア>シーズン3
ボードウォーク・エンパイア
シーズン3
ハマり度☆
結局面白いのよ

Season3 Blu-ray [Import]
注:リージョン1
日本語字幕なし
●2012年 アメリカHBO  全12話
●製作・総指揮:マーティン・スコセッシ
●出演:スティーブ・ブシェミ(イーノック”ナッキー”トンプソン)
ケリー・マクドナルド(マーガレット・シュローダー)
チャーリー・コックス(オーエン・スレイター) 
マイケル・スタールバーグ(ロススタイン)
スティーブン・グレアム(カポネ)
●視聴:2014.6-8.27 WOWOW

●イントロダクション:
1922年、S2のラストから約1年半、
ナッキーは、マーガレットが教会に多額の寄付を行ったため
ローマ教皇から勲章が贈られるような慈善家の一面も
持つにいたった。
しかし、酒類の売買に絡んで、連邦司法長官がスキャンダルで
騒がれたこともあり販売ルートなどをロススタイン単独に絞って
卸すことによりリスクを下げる経営に切り替えた。
ただ、それが気にいらないロゼッティが逆上してしまい
収まりがつくかどうか怪しくなっていた。
S3レビュー
1-3話  4-6  7-9  10-12
油断と執着が生んだ一大ピンチ
生き馬の目を抜くとはこういう世界のことなのね
S3も重層的に物語は進んだけれど、
ナッキーのただのオジサン的執着が”油断”を生みピンチを招いたという面があるから
そこは女である私としてはナッキー目線になりきれず
痛快とも悲壮とも思えないシーズンフィナーレとなりました。

新キャラだった女優のビリーと狂犬ロゼッティはインパクトありましたね~。
どちらも1シーズン限りの煌めきだったね。

ナッキーは絶体絶命のピンチを信頼できる仲間と自身の人脈、
そして知恵で乗り切りました。
裏切りは許さないというマフィアの世界にどっぷりと入ってしまったナッキーは
兵隊を抱えてはいないけど、もう政治家とはいえない。
でも誰もが知るアトランティックシティーの権力者ですね~。

マーガレットがナッキーと決別したんだけど、こっちはどうなるんだろう?復縁は厳しいよね?
かといって離婚しちゃったら、ナッキーに不利な証言もいっぱいできちゃう人だから
離婚はしてもらえなさそうだよね?

あとオルデンさんはね、アイロンの訪問販売がうまく行かず、
同僚からはいじめられて逆上して傷害事件を起こして会社をクビになってから
ノルウェー人の奥さん(もとはシッターだった人)の作る
ノルウェー蒸留酒アクアビットを売って手ごたえをつかんだものの、
売ったのがアル・カポネのシマで二大勢力の板挟みになりました。
そのアルは、ボスのトーリオからシマの運営を任されるようになってます。トーリオ引退か?

それから忘れてはならない、戦争で顔面を負傷し半顔を仮面で覆った
心優しき狙撃手のリチャード。
彼は親友だったジミー、そして優しく心を慰めてくれたその妻アンジェラのために、
今も二人の息子トミーをジリアンの娼館で働きながら見守ってきたんだけど
ジリアンはロゼッティたちに娼館が乗っ取られても孫のトミーを手元に置きたがり
その環境を不安視して娼館から連れ出そうとしたリチャードを追い出した。

遅かれ早かれトミーがマフィアたちの命のやり取りに巻き込まれると
分かっていたリチャード。
危機一髪だったけどその見事な腕前でトミーを救いました。
今回恋人になったジュリアンとはうまく行ってほしいな~。

さて、この出来事以降、ナッキーはアトランティックシティーの表舞台から
裏舞台へとシフトするみたいです。
完全なる裏社会の権力者となっていくのかな?


2014.8.17
S3 12(最終)話絶体絶命かと思ったわ

ロゼッティ排除の協力を、ロススタイン他近隣のマフィアから得られなかったことで
ロゼッティのボスであるマッセリアを直接暗殺するため
オーエンを送り込んだナッキー。
けれど情報が洩れ、返り討ちにあったオーエンは
殺害されナッキーのもとに送り返された・・・。

情報元は、ヘロインビジネスをロススタインに保留にされたルチアーノが
マッセリアと手を組むために取引材料として提出したもの・・・。
殴り込みを受けたナッキーは命からがら逃げ、
密造ビジネスで長年手を組んできたチョーキーを頼りました。
シカゴからは弟のイーライがアル・カポネを説き伏せて応援を連れ帰り、全面戦争に。

硬直状態を脱したのは、ナッキーが運営を任されることになっていた
財務長官の巨大蒸留所というエサにロススタインを食いつかせ動かすことに成功したから。
ロススタインはマッセリアにアトランティックシティーから手を引く約束を取り付けてくれました。
マフィアとしての残虐非道な一面は持っていても、
自分の部隊を率いていくだけの能力に欠けていたロゼッティは
ナッキーに脅された自分の部下に殺されてジ・エンドです。

どんなに地道に地盤を固めてきても、その関係は一瞬にして消えた今回のことで
ナッキーにとって誰が本当に信頼できるのかを確認できた一件でもありました。
特に弟のイーライは服役前後で別人!変わったね。頼りになるやん。

一方でナッキーが裏切っていた妻マーガレットはマーガレットで、
ひそかにスレイターさんと旅立つ準備をしていたけれど、
殺されたスレイターさんを目の当たりにして取り乱し、
そのままナッキーとの決別を決意し出ていきました。
実はマーガレットのお腹にはスレイターさんとの子が・・・・。堕ろしたようですね・・。

さて、今回ロススタインとマッセリアに見殺しにされそうになったナッキーは
自分の手を汚さずに結果報復しています。
マッセリアにはアトランティックシティーから引き上げるマッセリアの部下たちを
アルやチョーキー達が待ち伏せして皆殺しの目にあわせ、
ロススタインには蒸留所を犯罪組織に乗っ取られたので摘発してほしいとの依頼で
検察を動かしています。持ち主のメロン財務長官から依頼を受けたら動くよね。
ロススタインは逃げ切れるのか?恨まれるだろうけどね~

アトランティックシティーをその手に取り戻したナッキー。
でも取り戻せないものも多かったね・・・。

2014.8.15
S3 9話まで生き残るためには・・・

この重層感には本当に脱帽・・・。
素晴らしいですなぁ。

ナッキーはビリーの夢を応援してやりたくて過保護過ぎるきらいがある。
ビリーはすでに自立した女性だから、ナッキーにパトロンとしての関係なんて
全く望んでないんだけど、そこは歳の離れた裕福な彼氏にありがちな
保護の心が頭をもたげる。

司法長官の件は、告発者であるメロン財務長官の
少しだけ”痛い”弱点を突くことで保身に成功しています。

財務長官はペンシルベニアに巨大蒸留所を持っていて、
禁酒法の最中とあっては持っているだけで経費が掛かる”悩みの種”。
そこを引き受けることでそれとない”契約”が成立しました。
大物政治家の体面を潰すことなくウィンウィンに持っていく交渉術。
さすが元政治家。

そんなナッキーのシマを明らかに奪いに来ているロゼッッティは
自分のボスであるマッセリアに認めてもらおうと焦ってもいたから
ロススタインとナッキーを同時に消そうと爆弾を仕掛けてきました。
命は取り留めた二人。
ただビリーは爆発に巻き込まれて死んでしまいました。

ナッキーを消したいロゼッティをそれとなくけしかけたのはジリアン。
ジミーの死亡欄を見て悔やみに来たナッキーにブチ切れたため。

というのは、ジリアンはジミーに似た青年を館に引き込んで麻薬をうって溺死させ、
ジミーが死んだと死亡証明書を手にしています。
ジリアンはやっぱりナッキーがジミーを手にかけたんだと気づいていた様子。

ジミーは永遠に戻らない。
ジミー名義の娼館を扱えるようにするためにも、
そしてジミーの死を受け入れるきっかけとしてもジリアンには身代わりが必要だった。
なのにナッキーが涼しげにお悔みに現れ、腸が煮えくり返った・・・。
だからロゼッティにでも殺されろと思ったかも。

爆発で脳震盪を起こしたナッキーは言動が時々錯乱気味に。
それでもロゼッティを排除するためにほかのギャングたちと同盟を結ぶことが急務。
でも女に気を取られている間にビジネスがお粗末になったナッキーを助ける人はない・・・。
とうとうアトランティックシティはナッキーの手から離れるのか?

ビリーとの不倫、ビジネスの落陽を目の当たりにしたこのタイミングで
マーガレットはスレイターさんとともにどこかへ駆け落ちしたいと思い始めています。

2014.8.10
S3 6話までじわり世界に入れてきた

見続けてると引き込まれる、いつものパターンです(笑)

ナッキーは角が取れてきた、といえば通常ならほめ言葉なんだろうけど
生き馬の目を抜く彼らの世界なら、それはヘボくなったと同義語。

ロゼッティの強奪を用心して運搬コースを変更したナッキーの言いつけを破った部下が
ロススタインに納入する密造酒をすべて奪われたことで
リーダーシップをロススタインに疑われたナッキー。
ビジネスが滞ればあの冷静なロススタインはあそこまで怒る。
彼に言わせれば、ナッキーが無名の女優ビリーにうつつを抜かしているから。

実のところ、ナッキーは自分が思っている以上にビリーに入れ込んでるのは確か。
そのせいで、マーガレットも不安定で、
惹かれあう気持ちを押さえていたたナッキーの右腕スレイターさんとそういう関係に。

部下たちに信頼され頼りにされるようになってきたスレイターさんを実は警戒しているナッキー。
秘密は守り通すつもりだろうけど、複雑な立場になりそう。

ただ、ナッキーも司法長官の不正疑惑がらみでスケープゴードにされそうになっていて
今はあちこちコネを使って得意の交渉術を繰り広げピンチを切り抜けようと大忙しです。

ジリアンの娼館は経営資金が足りず運営に行き詰まりつつあり、
ルチアーノはもはやパートナーとは呼べない。
娼館の建物の所有権がまだジミー名義であるために融資も受けられない。
ジミーの死を認めるしかないけれど認めたくない彼女は、ジミーに似た青年を求める・・・。
強いようで弱い人間の姿を浮き彫りにする本作です。

2014.8.8
S3 3話までシーズン初めはぼちぼちでスタート

ストーリーにどっぷり入り込むころにはこのワールドに引き込まれるんだけど
いかんせん、毎度最初のテンションは低めな私・・。
なんとなく見る気分になったので、ひさ~しぶりに視聴に復帰です。

さて、裁判のためにマーガレットと戸籍上夫婦になったナッキー。
関係としては元の愛人関係に何ら変化がない感じで、むしろ新しい愛人がいたわ!
マジシャンのフーディーニとよく組んでいたタレントのビリー。
息子のように思っていたジミーを射殺して以来(かな?)
ビリーと一緒でないと眠れないみたい。

そしてジミーの母ジリアンは高級娼館を経営しそこそこ成功しているけれど
設備投資や施設管理など、豪華な娼館ゆえに資金難は避けられない。
もともとはジミーの父だった提督のお屋敷だからね。
パトロンのはずのルチアーノは全く非協力的。
ジリアンは息子ジミーの帰りを待っているんだけど、彼はもう帰ることはない。
何も知らないジリアンだけど、母の勘かな、不穏なものを感じ取っているようで切ないわ。

もう一人の華のないレギュラーキャラのオルデンさんですが、
同僚殺害の罪で逮捕されるのが嫌で娘のシッターである
ノルウェー人のシグリさんを連れて逃げて今はアイロンの訪問販売をしながら
細々と隠れるように暮らしています。
権力を失えば融通の利かないただのしょぼくれた愛想のないオジサンのオルデンさん。
小物化がまた切なく・・・。

ナッキーのビジネスにぐいぐい絡んでくるようになったのは
ニューヨークを拠点にするイタリア人ギャングのロゼッティ。
とにかく狂犬って感じで手におえない・・・。

密造酒ビジネスは取締りが厳しくなり、リスクを避けるために
冷徹なビジネスマンタイプのなロススタイン一本に絞ろうときめたんだけど、
このロゼッティがかき回し始めました。
リターンの大きいビジネスだから油断してちゃいけないところです。

いや~こうやってあらすじを追っていると結構面白いドラマなんだよね~。
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ボードウォーク・エンパイア
シーズン2
ハマり度☆
人物描写が深い

Second Season [Blu-ray] [Import]
注:日本語字幕なし
●2011年 アメリカHBO  全12話
●製作・総指揮:マーティン・スコセッシ
●出演:スティーブ・ブシェミ(イーノック”ナッキー”トンプソン)
ケリー・マクドナルド(マーガレット・シュローダー)
マイケル・ピット(”ジミー”)
●視聴:2013.3.26-4.7  WOWOW

●Story
ナッキーと手を組むチョーキー・ホワイトの密造醸造所を
白人主義教会の強硬派KKKに襲撃され死傷者がでた。
逃げ去るKKKにチョーキーが撃った弾は一人に命中し、
チョーキーは逮捕され、ナッキーは先の選挙法違反で逮捕された。
陰でナッキーを引きずりおろそうとしてるのは「提督」。
育てたナッキーが権力を手中にし、飼い犬に手をかまれた
と思っているから。
ろくに育てもしなかったジミーを息子と呼び、
政治の世界に返り咲く相棒(踏み台)にするつもりらしい。
S2レビュー
1-3話  4-6  7-9  10-12
S2から俄然ハマってきた
残酷すぎるけれど、人物描写の深さに唸ったわ~
このレベルの作品を作る人たちがいるんですね~はぁ~すごいわー。
このシーズンはかなりハマりました!

時代背景やあちこちで活動するあまたの主要人物たちの相関図を
S1で約12話かけて手広く敷いた設定がここに来て緻密に、且つ豪快に展開。
面白くないはずがないですよね。
しかも人物描写が深い。

ナッキーにしろ、ジミーにしろ彼らには過去があるわけで、
その過去が絡まりながら今の彼らの言動に反映されて来る。
ジミーが堅実な道を歩めなくなってしまった理由が美しくて悲しくて愛しい母ジリアンにあり、
ある決定的なアクシデントが彼を変えてしまったんだけど、
ジリアンはただジミーを愛しているだけなのが悲しい。

回避できるだけのフォローをしてくれていたナッキーを裏切り、
自ら破滅に向かったジミーを思うと
このシーズン2はジミーを描いたと言ってもいいんじゃないかな?

とはいえ、ナッキーの危機回避能力と立ち回り方のうまさに
うならざるを得ないシーズンでもありました。
立てるところを立て、ギブアンドテイクのバランス感覚に優れ、
尚且つ、許されない裏切りに非情なまでの徹底的な方法で終結を見せる。
マフィアに似ているけれど政治家なナッキーの腕。

この物語、S1では1920年、S2では1921年を舞台にしています。
この時代のアメリカというのは「移民」「人種」というキーワードが
とても色濃く出ている時代なんだそうです。
国がこれからさらに出来上がっていくという発展期、
勝ち組になろうともがく野心満々な人々の激しい攻防から目が離せない、S3も見ないとな~


2013.4.7
S2 12話まで負けは死を意味する

ナッキーの代わりに君臨したはずのジミー。
けれど黒人の労働条件改善のストを納めようとチョーキーに掛け合えば、
死んだ遺族に3000ドルずつと酒造所を襲ったKKKの白人を引き渡すよういわれ、
大量に入手した酒をルチアーノたちとさばき、大金を作るはずが
半値で流通したアイリッシュウィスキーのために売れなくなった。

マニーを暗殺しようとしたために恨みを買い、
ジミーを狙うはずが留守のために妻のアンジェラが殺された。
とうとう、アンジェラの死を人ごとのように語る母ジリアンとの間に流れる
愛と葛藤と憎悪の狭間から家族殺しに発展し
ジミーは父提督を刺殺してしまいました。

ナッキーの後見で大学に進学していた穏やかなジミーが何故復員したのち
こんな血なまぐさい世界に足を踏み入れたのか、という事情も11話で描かれ、
その深く苦しい彼の重荷が見えてこのドラマの深さを知りました。

誰よりも繊細なジミー。
ジミーは全てを元どおりにしようと努力していたんだけどそれは叶わず、
最後にはナッキーに詫びました。
まさかこんな結末が来るとは思いもよらなかったけれど、
ナッキーはジミーに裏切り者への制裁を下しました。
主役級だったのに・・・。

ナッキーに対する調べでオルデンさんが捜査していたいくつかの罪状から、
重罪である殺人の罪に問えるのはマーガレットの元夫ハンス・シュローダー殺害のみ。
その事件での検挙に狙いを定めた連邦検事のエスターさん。
ナッキーは逃げ道を塞がれそうになりました。
折りしも、娘エミリーの重い病が自分がナッキーと一緒になることで重ねてきた
罪の罰であると考えるようになっていたマーガレットをあわや動かしそうに。

でもエスターよりナッキーのほうが一枚も二枚も上手でした。
妻は証人になれないという法律を活用するため、
マーガレットの気持ちが自然と結婚に向くよう説得すると同時に、
この罪状を調べたというオルデンさんが制裁の名の下に部下を溺死させていた
という証言を得たため彼の証言に対する信頼性を失墜させました。
ナッキーの大ピンチだった裁判は一旦証拠不十分で今回は終結です。

ナッキーから援助の金をもらったルーシーは姿を消し、
妻からの離婚を受けたオルデンさんは、部下殺しの罪で捕まるまいと、
シッターと娘のアビゲイルと共に逃げた。
連邦保安官にはもう絶対に戻れないね~どうやって生きていくんだろうか・・・。

裁判で万一のことがあるかもと、ナッキーは買い占めてあった土地の名義を
一旦マーガレットに変更しておきました。
裁判が勝訴で終わり、いよいよハイウェイ建設で地価が跳ね上がり大もうけの手はず。
でも、雨の中帰りの遅かったナッキーが、
「ジミーがまた軍隊へ行くから問題が解決した」と爽やかに語る姿を見て
神に逆らう大罪を感じたのか土地の権利書の名義をナッキーではなく
教会と書き込みました。
寄付するつもりですね。

ナッキーの罪を少しでも雪ごうというマーガレットの気持ちも絶対にあるんだと思うけど、
ジミーを射殺するときにすら「これからも許しを請うなどという事はしない」
と断言していたナッキーだからね~
大損に地団駄踏むんじゃないかな?マーガレット怒られないか~?

2013.4.6
S2 9話まで危機と悲しみ

ルチアーノ、カポネらと組んでボスらの陰で金儲けする算段を立てた若者たち。
アトランティックシティーで一番邪魔なナッキーを
逮捕という形で排除しようとしていたジミーに対して
恨みを抱えていたイーライが「殺せばいい」と会合で発言してしまい
グループのボスとしてのジミーはGOを出さずにはいられない展開に。
アルが呼んだ鉄砲野郎に命を狙われたナッキーは手の平を撃たれたものの命に別状はなし。

状況を読んだナッキーは、ロススタインとトーリオを呼んで密かに首長会談の場を設け、
今は現状を把握する事のみに留め、動く時まで準備をする時期にすべきという結果に。
ナッキーは父親が亡くなった事もあり、このタイミングでジミーらに和解を申し出、
政治から退き、全ての市政を提督に渡す事にすると宣言。
公に引退宣言もしました。

敵を消し、その間、父の遺体を故郷へ運ぶとの名目で
IRAの活動用の武器を引っさげてアイルランドへ。
引換えにアイルランドでだぶついているウィスキーを持ち帰る予定。

そして黒人のリーダーともいえるチョーキーには、
条件改善のためのストライキを勧めておいたナッキー。
脳卒中で倒れた提督にはなんの力もなく、
ジミーは市で起こる問題を収められるほどの経験も知識も人望もまだない。
実績のあるナッキーに権威が戻る事は容易に想像がつくね。

ただ、アトランティックシティーの王子となったジミーは、
酒の販売先に困った時に取引を始めたマニィというマフィアのオヤジが気に入らない。
マニィとの怨恨がある人をたきつけて暗殺させようとしたけど失敗してます。
これヤバイで~

さて、マーガレットの長女エミリーが当時死の病といわれたポリオに感染、
足が麻痺する悲しい症状がすでに・・・。
マーガレットはナッキーの不正隠蔽に手を貸したり、スレイターさんとの情事もあったし
いろんな意味で自分を責める事になりそう。
アイルランドへ旅立つ直前にマーガレット親子と本当の家族になろうと心に決めた矢先だったから
ナッキーにとっても辛い知らせになりました・・・。

2013.4.3
S2 6話まで気が抜けないね~

提督を中心に手を組んだ面々は、ナッキーが買い付けていた酒を荷下ろし出来ないよう
湾岸警備隊を買収したりしてナッキー追い落としに動き出していたんだけど
なんとここに来て、肝心の提督が脳卒中で倒れた!
提督につけば儲かると組んで先行投資していた面々だから、
いくら息子でもジミーを信じて協力は出来ないという。

ナッキーを裏切ろうとしていた弟のイーライもさすがにヤバイと思って
ナッキーに泣きついたけど
この軽率なイーライにお灸を据えるつもりのナッキーに突き放され、
正気を失い殺人を犯してしまいましたね。

提督の事を知ってナッキーはジミーが売りさばいて金にしようとしていた
酒の倉庫をスレイターに爆破させてました。
自分の方は湾岸警備隊に没収されては困ると、
NYのロススタインに荷を下ろさせてもらえるよう話をつけ
向こうの部下ルチアーノらがアトランティックシティへと運ぶよう手を打ちました。

でも、意外な人物からこの動きが漏れて、ルチアーノとジミーが手を組む展開に。
若者たちに時代は移るのでしょうか?

選挙法違反で起訴されそうなナッキーは、
弁護士のアイディアで州法を超えた「マン法」に触れる罪状を見つけ
連邦司法管轄の裁判へと持ち込みました。
ここに持ち込めば、ナッキーを助けてくれる司法長官がいるから、
裁判そのものをもみ消す事が出来るため。
でも、ナッキーを嫌っている人がいるみたいで、
司法長官に圧力がかかりました。ナッキーピンチだよ~

オルデンさんの子を、一人で産んだルーシー。
そんなこと知らずにやってきた奥さんが知ってしまい、
ショックのあまり奥さんは話も聞いてくれなさそう。
自分の悪事を暴こうとした部下が瀕死なのに、
その部下がそれを告発できないと知って見殺しにするオルデンさん。
彼の信心深さは、悪事が人の口から暴露されなければ発揮されない異質なものみたい・・。

2013.3.26
S2 3話まで今から展開するね

S2を見始めたところ、S1が序章だったとしたらまさに今から展開していく感じ。
登場人物もおおよそつかんでいるから面白くなりそうです。

権力の頂点に返り咲こうとしている提督と手を組んだのは
ジミー、イーライ他アトランティックシティの主な面々。
これまでナッキーの世話もしただろうけど、面倒も見てもらっていた人たち。

資金源となる密造所を任せていたチョーキーが襲撃され、
反撃の結果逮捕されてしまい大打撃のナッキー。
チョーキー不在の密造所の在庫を売りさばこうとしていたのはジミー。
ナッキーを失脚させるためにあちこちに手を回している提督だけど、
提督を良く知っているナッキーは提督がジミーを息子として
本当に愛しているわけじゃないのは百も承知だからジミーが心配で仕方ない。
でもナッキーの忠告はジミーには届かない・・・。

ナッキーの元に戻ったマーガレットは、ナッキーの危機にも落ちついた対応を見せ
ナッキーの永遠の味方と思えてホッとする。

一方でナッキーの元遊び相手の愛人だったルーシーは
オルデン捜査官の子を出産するまで部屋を出ないことを条件に金銭契約をしたみたい。
妻に子が出来なくてギクシャクしていたオルデンさん、
養子をもらうくらいなら自分の子が欲しいということかしら?

このオルデンさん、密造酒販売を摘発した時に押収するお金を懐に入れています。
敬虔な信徒で堅物なんだけど、自分の利益にはがめついんだよね~
この人がギャングよりも人間的に怖いかも・・・。

NYのロススタインの所で地道に出世してきたルチアーノは
仲間と開いている賭博場の縄張り権を巡って
大物マフィアのマッセリアさんところともめました。
まだまだロススタインさんなしでは治められなさそう。
シカゴのアル・カポネもトーリオさんの右腕ではあるけどまだまだ子ども扱い。

そして新キャラクターオーウェン・スレイターさんが登場しています。
ナッキーと同じアイルランド出身の活動家から頼まれて傘下のカジノに就職させています。
このスレイターさんは頭が切れて肉体派でもあり、かなり使える人です。
あ、ナッキーの近くに内部密告している裏切り者がいるみたいなんだけど
もしかして使用人の女の子かな??
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HOME海外ドラマのあしあとボードウォーク・エンパイア>シーズン1
ボードウォーク・エンパイア
シーズン1
ハマリ度☆序章という印象
First Season [Blu-ray] [Import]
*注:リージョン1
日本語字幕なし
●2010年 アメリカHBO  全12話
●製作・総指揮:マーティン・スコセッシ
●出演:スティーブ・ブシェミ(イーノック”ナッキー”トンプソン)   
     ケリー・マクドナルド(マーガレット・シュローダー) マイケル・ピット(”ジミー”)
●視聴:2011.11.16-2012.1.4  WOWOW

●Story
郡の収入役イーノック・トンプソン(通称ナッキー)は、
カジノを経営するなど歓楽街での
商売にも成功しているやり手の政治家。
禁酒法が制定されたことで酒類の価値が急騰する事を見込み
密かに醸造所を用意し密売の準備も万端だった。
NYのギャング、ロススタインとその右腕ルチアーノと
大きな取引が成立していたが、
輸送途中に荷が奪われた。
奪ったのはナッキーの運転手をしているジミーと
シカゴのギャング、トーリオの運転手をしていたアル・カポネだった。
S1レビュー
1-2話  3-4  5-6  7-9  10-12
市の人事を思うままにする政治家であり
マフィアとも対等に取引するナッキーの人間模様が見所ね
韓国ドラマも登場人物が多いけど、このドラマもすごいわ~
そう何回も登場しないのに、名前だけ話題で挙がったりする人もいるから
よほど集中しているかすぐ顔が浮かんでくるほど印象に残っている人でないと誰?ってなる。
時代背景やアメリカの選挙制度・州や市政のシステムなんかもわかっていないと
ストーリーを見失うね。私ちょっと見失ったところも多々・・・・(汗)

ということで、私は基本的に人間模様に焦点を絞ってみていたので、
名前や細かいところは誤って理解してるかもしれないのであしからず。

S1を見終わった感想としては、長い序章がようやく終わったって感じ^^
主な登場人物のキャラクターやその相関図、勢力の大きさやその絡み方、
何にこだわり何を犠牲にしてきたのか
そういったあたりがようやく見えて今から面白くなりそうな感じだよ

マフィアを描くから娼館のシーンは多いし、
複雑な男女関係も避けずに描くので性的描写も多々。
そして裏社会には血がつきものってことで、子どもには見せられない
銃殺・絞殺・遺体の様子などなど暴力的なシーンもありますよ。

ここまで手広く描くとなれば、じっくりと個々のキャラクターが掘り下げられ、
一言では説明できない心の動きなんかも描写しながら
愛憎や権力闘争なんかを見せてくれそうな感じ。

S1という序章(私の中ではね^^)を見てキャラクターを理解したからにはS2は見ないとね~


2012.1.4
S1 12話(最終)話までナッキーの手腕は文句なしだが

せっかくジミーを逮捕したのに起訴の証人となる男が消された事で
これまでの捜査が徒労に終わったオルデン捜査官。
証人を移送した部下を疑い、とうとう報いという名のもとに
自分で部下を殺害しちゃいました・・・

信心深いのに特殊な性的嗜好を持ち合わせている彼は
ちょっと歪んだ方向に行っちゃってるのね
で、へこんでいる時に出会い情欲に溺れちゃった相手はナッキーの元愛人ルーシー。
彼女と寝てからに、またもや悔いてるオルデンの元へ
数週間後ルーシーが妊娠したと言ってきたわ。ひえ~どうすんの!?

マーガレットはオルデンさんから夫殺害の指示を出したのはナッキーだったと聞かされました。、
女性票を取り込むための運動を手伝っていることもあり、
これは利用されていると感じたマーガレット。

一度は家を出たものの、ナッキーには生後6日で息子を亡くし、
その1ヶ月後に妻を亡くしていた過去があったと知り
方法は誤っていたがマーガレットを暴力的な夫から助けたかったことや、
子どもたちと囲む食卓の暖かさに癒されていた事も分かり
もう一度やり直せる可能性もあり。

利害が一致したロススタインと取引をし、
互いへの確執を一旦水に流す事になって見事手打ちにしたナッキー。
けれど、ナッキーがここまで上り詰めるために犠牲にした提督や
兄の陰でくすぶり続けた弟イーライが密かに手を組んでた。
ジミーも、13歳の時の母をそばに置き自分を身ごもらせた父・提督を避けていたけれど、
実の父が毒殺されかけた事がきっかけで自分のルーツを気にし始めました。 
特に「このアトランティックシティーはナッキーのものじゃない。オレが作ったんだ」
という言葉は響いたみたいよ~。

ジミーの奥さんは寂しさに付け込まれただけだったみたいで、
結局写真館の奥さんに体よく捨てられたわ。
選挙は見事ナッキーの息のかかった人に決まり、
大統領選でもハーディングというナッキー側の政党の人が選ばれ沸き立つ町です。

2012.1.3
9話でちょっとテンション落ち気味で・・

ナッキーの愛人になり、だからこそ揮える力があるとマーガレットは知らされました。
聡明ではあったが、夫の傘から出られずにDVを受けるばかりの
弱々しかった彼女の中に芽生える権力欲ですな。

さて、保安官の弟と自分が狙われた銃撃事件にNYマフィアのロススタインと
彼の使うダレッシオ兄弟が動いていると知ったナッキーがジミーを呼び戻したため、
ナッキー逮捕の鍵であるジミーをオルデンさんが逮捕しちゃいました。

いきなり夫が帰ってきて妙な感じになったのがジミーの妻。
妻は行きつけの写真館の奥さんとレズビアンの仲なんで、一体どう転んでいくやら・・・。

今ナッキーが腐心しているのは市長選!
ナッキーの息のかかっていない候補者が先行して支持を拡大しており、
現職の市長には旗色が悪い。
ということで、新鮮なインパクトを出そうと
大手建設会社の社長に出馬しないかと声をかけてます。
市長の首挿げ替えの采配も振るなんてただの収入役じゃやっぱりない。

あ、あとオルデンさんなんだけど、彼はMみたいで、
一人マーガレットの写真を見ながら自分に鞭打ってあえいでます。
彼には不妊治療をしたいと哀願する奥さんがいるんだけど、いなしてばかり。
どうだろうな~・・・。

2011.11.14
6話まで分かりやすくなってきた!

人物紹介や勢力図、時代を示す事件や状況説明がようやく終わり、物語が動き出した。
登場人物も把握でき始めてやっと物語についていけるようになったわ^^

と喜んでいられない、かなり血なまぐさい展開になってきた。
ジミーはアルを頼ってシカゴに来てから特別な関係になっていた娼婦のパールを
ギリシャマフィアに見せしめとして傷つけられた揚句
彼女が自殺に追い込まれた事を許していなくて
ギリシャマフィアを一気に殺害し、世話になっているシカゴマフィアの勢力図を拡大。
ボスのトーリオに感謝されてるわ。

地元アトランティックシティでは、NYマフィアのNo2であるルチアーノが
ジミーの母ジリアンに入れ込んでます。
ジミーをどうこうするつもりで来たはずなのに、これって今後どういう結果を生んでいくのかしら?
裏ではナッキーの元に集まる金を強奪させてます。

禁酒法の最中、セント・パトリックデー用に大量の酒を用意する
ナッキーの部下を見咎めたマーガレット。
ナッキーのとりつくしまのない態度にキレて連邦保安官のオルデンさんに告発し、
当の宴席で部下が逮捕されて台無しに。

だけどそんな強気なマーガレットから目が離せないナッキーは
結局彼女を愛人にしちゃったわ。
マーガレットもけっこうすんなり愛人になっちゃって、
でも愛人と呼ばれるのはショックなのよね?
もともとの愛人であるルーシーが黙っていないだろうしね~~ひえぇー

2011.11.14
4話までまだ乗れてなくて

複数の人間模様が重層的に描かれているぶんだけ登場人物が多く、
それは別の市での様子なのか、どこの組織の奴だったのか、
はたまた以前どこかで出てきていた人物だったのか
まるで混乱しちゃって、主な登場人物のところだけを追っている感じ^^;

ぱっとみてイタリア系とかギリシア系とか見分けられたらまだついていけるんだろうけどな~、
私にはそこまで無理(苦笑)

ということで、今ナッキーが道路整備の予算ゲットに向けて
上院議員相手に頑張っている事や、
愛嬌だけの愛人よりも美しく淑女で、時勢も理解している賢いマーガレットに
少し惹かれている様子は分かります。
夫が死んで(というか殺されたんだけど)ナッキーから斡旋してもらった
フランス人デザイナーの洋品店で働き始めました。

ジミーは密造酒輸送車襲撃の折に生き残った男の証言で連邦保安官に追われ
シカゴのカポネのところに転がり込んでます。
アルは今ナンバー2の位置で、ボスのトーリオに代わり取引関係を強引に進めており
頭角を現し始めてるけど、ギリシャ系マフィアの縄張りを侵したみたいで報復戦かな?

連邦保安官のオルデン氏は法にのっとって密造を取り締まるため
ナッキーの裏家業にも目を光らせている真っ最中。
ナッキーの抱える黒人密造グループのリーダーチョーキーの息子が何者かに殺害され
保安官イーライは犯人を追っている最中。
きっとこの件にもオルデンさんは目ざとくチェック入れてくるかもね。

2011.10.26
2話までブシェミ氏のナッキーの存在感

マーティン・スコセッシ監督が手がけた鳴り物入りのTVシリーズ、いよいよ視聴。
第1話の印象としては、「ROME」のように時代や人間を描くために必要なら
より赤裸々な表現も避けないという感じで
政治と闇社会の中を渡ったナッキーを取り巻く面々の人間模様が楽しめそう。

このあと伝説の大物ギャングとなっていくアル・カポネなんかが
まだペーペーの時代なんですよ。
女性票や黒人票もゲットしちゃえる人気政治家のナッキーは
郡の収入役(財務部みたい?)の長をしているんだけど
堂々と各方面から集金しては私的用途に流用。

禁酒法が制定されてもアトランティックシティーに酒のない店はなく、
カジノ経営でも稼ぐ大物。
だけどそんなナッキーに香りたつようなカリスマの匂いが
あんまりないのがむしろ興味をひく。
この役を演じるのがスティーブ・ブシェミ氏。お見事ですよ~ピッタリで^^

ナッキーはまだ若いときに奥さんを亡くしていて、今もどこかでそれを引きずっている様子。
愛人はいても再婚してないし、子どももない。
けど、ナッキーの演説を聴いて夫の就職先を紹介してもらえないかと
訪ねてきたマーガレットに同情するナッキー。
マーガレットは夫のギャンブルによる金欠生活やDVに耐えていたんだけど、
とうとうその暴力で流産しちゃいました。

密造酒の輸送をジミーらが襲撃した折に、4人が死んでいるんだけど、
その捜査の手がこっち方面に伸びては困るという事で
ナッキーは弟で保安官のイーライと組んでマーガレットの夫を犯人に仕立て上げました。
当然ながら夫はイーライたちに殺害されてますが・・・。

2人の子どもを抱えてシングルマザーとなったマーガレット。
ナッキーはもしや彼女に亡き妻の面影を重ねていたりするんだろうか?
NYやシカゴのギャングもこれから活発に活動しつつ巨大化しそう。
それぞれのエピソードについてかなきゃね^^
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