HOME海外ドラマのあしあと>ボルジア家-愛と欲望の教皇一族 The Borgias
THE BORGIAS
~愛と欲望の教皇一族~

1492年、財力と策謀を尽くして聖なる教皇という座についたという
アレクサンデル6世(=ロドリゴ・ボルジア)とその一族の物語。

Note
放送:アメリカShowtime
シーズン1 2011年(9話) / シーズン2 2012年(10話) 
シーズン3ファイナル 2013年(10話)
シリーズ終了
レビュー
シーズン1  シーズン2  シーズン3  ファイナル

HOME海外ドラマのあしあとボルジア家-愛と欲望の教皇一族>シーズン3
THE BORGIAS
シーズン3ファイナル
ハマり度☆もっと見たかったな
シーズン3ファイナル
DVD-BOX
●2013年  アメリカShowtime 全10話
●製作・脚本:ニール・ジョーダン
●出演:ジェレミー・アイアンズ(ロドリゴ・ボルジア=アレクサンデル6世)
      フランソワ・アルノー(チェーザレ・ボルジア)  ホリデイ・グレインジャー他
●視聴:2014.8.24-8.28 WOWOW

●Story:
暗殺作戦が実行され、毒を飲んだロドリゴは意識不明に陥ったが
ルクレチアの民間療法が功を奏し命を取り留めた。
黒幕がローヴェレだと突き止めたチェーザレは彼を投獄するが
ロドリゴ反対派の枢機卿によって逃がされてしまう。
この機に乗じて、カテリーナ・スフォルツァは反ボルジア勢力を取りまとめ
ボルジア打倒の同盟を取り結ぶ準備を着々と進めていた。
S3レビュー
1-2話  
3-4  5-7  8-10  完
チェーザレの人生の全盛期前夜
父と妹、愛する人を心から得た彼のシーズンともいえる
本作の主人公は、ロドリゴ・ボルジア、教皇アレクサンデル6世。
彼の為政者としての才能と、聖職者として君臨するバランス感覚の良さ、
そして、彼がいかにスキャンダラスでも尊敬しその才能に魅せられ、愛されたいと慕う家族たち。
そんな家族愛満載の物語でした。

キリスト教の頂点に君臨した人を、しかも現在もその任務に就いている人がいるというのに、
こんな風に描いちゃっていいのか?とひやひや。
それでも歴史に名の残る息子チェーザレや、後のヨーロッパ貴族の末裔の多くが
さかのぼればルクレツィアにつながったりするらしいから、
今の感覚よりもタブーに寛容だったとも思えたりしてね。

最初は登場人物や当時のイタリアの勢力図を理解するのに四苦八苦したんだけど、
S3ともなれば慣れて面白くなってきたところでした。

S3はロドリゴとチェーザレの父と子の確執が解けて名実ともにチェーザレが表舞台に登場。
史実でもこの後、4年間という短い期間ながらチェーザレは全盛期を迎えるんですよね。
ここまで見てきた視聴者としては、
チェーザレの物語を見たいところでしたが、いかんせん本作はロドリゴが主人公でしたしね~。

正直、チェーザレの方が物語の主人公としては面白い素材ですよね。
多くの作品があるみたいだし、機会があればドラマや本を探してみようと思います。
奇しくも同年に、ドイツ・フランス合作で描かれたもう一つの「ボルジア家」のドラマがあるようです。
本作がアメリカの作品なので、また違った趣と視点があるんでしょうかね?

本作はエンタメ史劇としてなかなか楽しめましたよ。


2014.8.28
S3 10(最終)話までチェーザレの全盛期も見たいわ~

ナポリ王国の王位を継承したフレデリーゴはカテリーナ側の人間でした。
ルクレツィアは軟禁され、チェーザレによるナポリ攻めの人質として利用されるという。
薬草に詳しい老婆の助けを得て城から逃げ出すことに成功したルクレツィア。
でも、ローマでの兄チェーザレとの仲睦まじい様子が尋常ではないと
肌で感じたアルフォンソは自棄に・・・。

カテリーナを降すために準備を進めるチェーザレの中に
自分と同じ野心と才能を見て恐れるロドリゴは
火薬の原料となる硫黄を買占めることで、
カテリーナとチェーザレ双方の動きを鈍らせようとしました。
けれど、間を取り持ってくれたユダヤ人の商人のおかげで
、チェーザレの忠誠と父への愛に打算はないと
ロドリゴに分かってもらえることができ、父と子の確執は見事に消えました。

教皇の後ろ盾が強固なものとなり、
最強のチェーザレはフランス軍を率いてカテリーナを鮮やかに包囲し、
自分のもとを去るという無二の腹心の部下ミケロットの最後のアドバイスを受けて
堅強なフォルリ城を陥落させました。

フランスに渡すと言っていたナポリの方は、
兄妹の仲を疑って嫉妬から酒に溺れ言動に信頼がおけなくなってきたアルフォンソではなく
ルクレツィアに渡したいと考えているチェーザレ。
ひそかにアルフォンソ暗殺の指示を出したんだけど、実行されるよりも先に
酔って絡んできたアルフォンソともみ合ったチェーザレが剣による致命傷を・・・。
最後は苦しむ彼のためにルクレツィアは毒を飲ませ、息を引き取らせました。

二人の仲は兄妹だからこそ、強い愛の絆で結ばれている。

2014.8.26
S3 7話まで生き残りをかけてる

貴族の奥様との不倫は、心を病んでいた彼女の自殺で幕がおり、
愛人だったジュリアも詩人との結婚を決めました。
女性関係が一旦清算されたロドリゴは、精力的に教会の資金集めに取り組んでまいす。

フランスに行ったチェーザレは、フランスの貴族の娘と結婚し王家と養子縁組を果たして爵位を得、
フランスが求めるミラノやナポリを教皇の名のもとに渡す条件で
フランス軍を借り受けることに成功しました。
カテリーナに勝てるだけの軍勢をその手に握った彼は、
イタリアの名家の子息たちをも引き込み、カテリーナに対しリードを広げました。

父のため、家族のために奔走し結果を出し続けるチェーザレに対し、
ロドリゴはチェーザレが力を持つことについ警戒心を抱いてしまっています。
出来る息子に頼るけど、自分を越えてほしくないという小物ぶりも
人間ロドリゴを表現しているようです。

私生児をナポリ王国に入れないとナポリ王に断言されたルクレツィアは
王様殺害を画策し、それを理解したチェーザレの右腕ミケロットが手を下してくれました。
夫アルフォンソは王位継承第3位であることから、
第一位と第二位を天秤にかけたルクレツィア。

正論を貫く手厳しい継承権第一位のラファエルと、人当たりの良い第二位のフレデリーゴのうち
私生児である息子ジョバンニを受け入れてくれるというフレデリーゴの応援を決めたルクレツィア。
策でラファエルに継承権を放棄させちゃいました。
一体あなたが何をしたのか後で分かる、とラファエルに言い捨てられました。
フレデリーゴの性格をよく知る人の言葉だから何かあるんだわ。恐ろしいわ~。

2014.8.26
S3 4話までスキャンダラス傾向高まる

ルクレツィアがアルフォンソと結婚するも初夜ですれ違い、
慰めてもらいに行った先は兄チェーザレの部屋。
一触即発的な状況にあった二人は背徳の関係に・・・。
スキャンダル度が増してきました。
それでもナポリと姻戚関係を築いておきたいロドリゴの戦略上この結婚は継続。

一方で、国王と王妃の離婚の許諾を教皇にもらいに来たフランス。
許可と引き換えに、軍事面や資金面などなどできうる限りのものをフランスから引き出せと
ロドリゴはチェーザレに命令しています。

カテリーナが本格的にロドリゴと戦う準備を進めている今、一刻を争うところ。
と同時に、ロドリゴは枢機卿の中に潜む反対派を抑えるために、
乱交パーティーを仕組んでおき、楽しんだ教皇たちのスキャンダルを握って抑えにかかりました。

とはいえ、ロドリゴもさる貴族の奥方と不倫関係にもあって、
カテリーナはそれを掴み、寝取られた夫を教皇のもとに差し向けて
不道徳スキャンダルで責めます。

一難去ってまた一難、家族を守り抜くためにどんな手でも使うつもりですね。

2014.8.24
S3 2話までなんとも、最強は彼女?

ローヴェレが送り込んだ刺客に毒を飲まされたロドリゴ。
一命を取り留めた上、意識が戻ってからは後遺症もほとんどないという強者ぶり。
そう簡単に教皇の座を明け渡すロドリゴじゃない。

一方で、カテリーナ・スフォルツァが由緒正しきローマ人が教皇になるべきという論調で
スペイン人のロドリゴ反対派の名家たちに同盟を持ちかけて静かに戦争開始か、という流れ。
今はロドリゴに付くと決めたカテリーナの親戚にあたるスフォルツァ枢機卿の働きで
枢機卿の中の裏切り者をあぶりだしている最中。

そんなロドリゴ、暗殺未遂の目にあったのを境に
愛人のジュリア・ファルネーゼと距離を置くつもりの様子。
彼女の要求は豪邸と枢機卿の地位を兄にもらう事。
枢機卿の地位はさておき、あの豪邸はローヴェレ邸だった所じゃない?違ったかな?
なんにせよ、縁起は悪そう・・・(汗)
その一方で、ロドリゴが愛人を持つことを優雅に容認してきたチェーザレたちの母ヴァノッツァは
良き理解者としてロドリゴの信頼を得ていたんだけど、ここにきて存在感が増しましたよ。

そしてナポリに国を持つアルフォンソ・タラゴーナ君と婚約したルクレツィア。
けれど、アルフォンソの家から、貴族である前夫の血も引かないルクレツィアの連れ子は
タラゴーナ家に入れられないという旨と
ルクレツィアがどれくらいの持参金を用意できるのかを確認する手紙が来ました。
失望するルクレツィア。
色仕掛けでアルフォンソを思い通りにしようとけしかけても、
彼は童貞を守るつもりらしくその手は無理・・・。
彼の純粋な魂に心を揺り動かされたから婚約を決めたものの、周囲はそうじゃない、
当然だけど再確認させられたルクレツィア。

純粋な愛は得られないと分かっている虚しさと、それでも純粋な愛が欲しい彼女、
どうやら無限の愛を向けてくれる兄チェーザレをちらちらと誘惑してます。
いやはやスキャンダラス~。だけど、何気に先が知りたい衝動に駆られるわww
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HOME海外ドラマのあしあとボルジア家-愛と欲望の教皇一族>シーズン2
THE BORGIAS
シーズン2
ハマり度☆展開してきた
DVD-BOX
●2012年  アメリカShowtime 全10話
●製作・脚本:ニール・ジョーダン
●出演:ジェレミー・アイアンズ(ロドリゴ・ボルジア=アレクサンデル6世)
      フランソワ・アルノー(チェーザレ・ボルジア)  ホリデイ・グレインジャー他
●視聴:2013.7.12-7.29  WOWOW

●Story:
ロドリゴがナポリ王国を与えた事で、うまくフランス王をいなしローマの一難は去った。
だが、ペストで病むナポリを目の当たりにしたフランス王シャルルはナポリを手放した元のナポリ王太子に謀られたと激怒し無残に拷問死させた。
矛先はまた教皇ロドリゴへと向けられそうだ。
ボルジア家では枢機卿の兄チェーザレと、教皇軍を率いる指揮官ホアンとが一触即発の不仲を常に抱えていた。
S2レビュー
1-2話  3-4  5-6  7-8  9-10
ロドリゴを敵視する強硬派との攻防や
家族内に生まれた憎悪の行く末が過激さを増したS2
宗教を描くというのはなかなかに難しいでしょうね。
キリスト教の渦中にいない私がフィクションだと分って見ているから引いて楽しめるのかな。
アメリカでS3まで続いたという段階で宗教にかかる部分はクリアしているのかも?
でもS3で終了したけどね。

今回はS1ほど登場人物の多さに苦しむ事がなかったので物語に集中できましたよ~
ロドリゴに反旗を翻す”敵”との対立がじっくり描かれ、
現場で対処し解決させてくるチェーザレの敏腕さと彼の苦悩も
クローズアップされ存在感が増しました。

ホアンは気の毒だったけどね~。
果たせもしないのに能力以上の任務を受け持ちたいプライドと情熱だけはあり、
結局失敗する。
一家が破滅しないためにはその失敗のあと始末を誰かがしないといけないんだけど、
その難しい仕事をしてくれている優秀な兄チェーザレに素直に感謝できない
劣等感も持っているのよ。

教皇という頂点にいながら、家族の不和を解決できない父親ロドリゴ。
信仰心はちゃんとあるんだけど、教皇らしからぬ策謀を遂行し
危機回避する能力があるから発揮しちゃう。
陰で大活躍のチェーザレも大変だよ。

華の部分をルクレツィアが受け持っているんだけど、
彼女も権力のある家の一人娘だから父との交渉も大変。
あの最後の求婚者アルフォンソ君はなかなか好青年だね
どこかで結婚を決めざるをえないルクレツィアには
ここが落としどころだったんだろうから、よしとしても、
彼の家のほうはどういう状況なのかな?
行ってから悲しいことにならないと良いけどな~。
S3も見るよ^^


2013.7.29
S2 10話まで家族の結束が表面から崩れ・・

人々を扇動し、魔女狩りと称して火あぶりまで行いはじめたサヴォナローラ。
チェーザレはロドリゴの究極のゴールである
「サヴォナローラの異端による破門と処刑」への最後のステップを踏みました。
酔狂する信者の前で、神の代弁者を語るなら火の中を歩いて見せろと挑戦、
それが可能だと信じているのか、歩いてみせるサヴォナローラは当然ながら燃え、
奇跡を信じていた信者からの信仰はもう取り戻せない。
命は助かったサヴォナローラはローマへと移送され、
告解を拷問で強要されるも耐え抜き、チェーザレは告解の書面に偽造サイン。
公開火あぶりの刑に処せられたサヴォナローラは
一度もロドリゴに屈することなくこの世から消えた・・・。

資金面が常に不安要素であるロドリゴは、今度もルクレツィアに結婚話を持ってくる。
最初ルクレツィアがその気になった商船大会社パラヴェツィーニ家との縁談は、
彼女が力のない次男のほうと通じたため破談に。
次に彼女が気に入ったのはビシェリエ公サレルノの領主アルフォンソ・ダラゴーナ
という若い貴公子。
素直で純粋で、最初ルクレツィアだと知らずに自分に恋してくれた彼と
一から関係を築くならやっていけるかもと求婚を受けました。

大きな任務失敗と怪我と病気の痛みをアヘンで紛らわすホアンは
次第に激しく常軌を逸しはじめ、
ヴァチカンの頂点に君臨する教皇の一族としてはもうあるまじき状況に。
ルクレツィアの愛したパオロを殺害した事も平然と認め、
その幼子ジョバンニまで愚弄し家族の忍耐も限界に。
アヘン窟に教皇の次男が通っている事を知られる前に事態を収拾することを
決意したチェーザレはホアンを殺害し川に遺棄。

後日川からあがったホアンの遺体に嘆き悲しむロドリゴに、
枢機卿を辞め、弟に手をかけた告解を受けてくれと懇願したチェーザレ。
愛する次男を失くした悲しみと、自分に似たチェーザレの判断を責められないロドリゴの苦悩。
自らホアンを埋葬したロドリゴはチェーザレの枢機卿辞退を受け入れ、
チェーザレと今後を相談している最中一口飲んだワインで倒れた。

かねてからローヴェレによって7度にわたる少量の服毒で耐性を身に着けた少年刺客が
毒見役としてロドリゴのそばにはべり、この日その機会にめぐり合った。
致死量のワインを飲んだあと、ロドリゴが飲むまで僅かに持ちこたえた少年は死に、
ロドリゴもまた血を吐いて倒れた。

S3に続く。ということはロドリゴ助かりそう?

2013.7.29
S2 8話まで適材でないということは悲劇

スペインで結婚し真っ当な男になったというホアンを、
フィレンツェのカテリーナ捕縛のための教皇軍の指揮官として呼び戻したロドリゴ。

でもホアンは、カテリーナの15歳の一人息子ベニートを人質にし
フィレンツェのフォルリ城の門前でベニートを吊るし拷問するという卑怯な手にでました。
泣く泣く息子を見捨てるしかないカテリーナの悲痛な覚悟は後々語り草に。
駆けつけてきたカテリーナの親戚ミラノのルドヴィゴの援軍に後方から奇襲され
真っ先に尻尾を巻いて逃げ出したホアンを尻目に、
副官として参戦していたスペインのコンキスタドール、エルナンドは
ベニートを救出しローマでチェーザレに彼を引き渡し、事の真相を告げました。

神の名の下に遣わしたこの進軍には勝利が必要で、
勝てなかったとしても勇猛さと戦の崇高な目的が知れ渡るべきだったのに、
子どもを利用した卑怯な戦いで惨めに敗れた教皇軍として愚弄されることに。

ミラノからの援軍が来る情報を掴んでいながら教えてくれなかったと
チェーザレを逆恨みし責任転嫁するホアン。
受けた矢傷と泌尿器官の持病の痛みで鎮痛剤代わりのアヘンに溺れてゆく。
ホアンを溺愛するあまり、弟の尻拭いばかりさせられ、
いかに優秀に仕事をこなしても父から愛されている実感がないチェーザレは恨めしくもある。

今チェーザレは神の声を語る者として人々を扇動し勢力を増しているサヴォナローラの
虚構の神秘を暴くことで人々の目を覚まさせる作戦を考えています。

2013.7.26
S2 6話まで外交に問題発生

教皇の敵に回ったフィレンツェのカテリーナに、
教皇へ頭を下げに来れば許すが、
拒否するなら罪人として引っ立てると申し伝えに来たチェーザレ。
でも練磨のカテリーナと情事に溺れ、煙に巻かれているうちに
従弟で盟友のジョバンニ・スフォルツァを呼ばれ交渉は決裂。
ジョバンニが別れた妻である妹を侮辱した事に逆上したチェーザレはジョバンニを刺殺、
関係収束とは行かず、フィレンツェと衝突だね。

資金に困るロドリゴ。でもチェーザレはメディチ家の巨額の富に着目。
今メディチ家は、神の言葉が聞けるというサヴォナローラ修道士の勢力が増したことで
華美な装飾や過剰な財を罪悪とみなす強硬論派に傾倒する市民が溢れ
身の危険が危ういほどになっていて、その財を密かに運び出しているところ。
それをいただくみたい。
と同時に、保護を申し出てバチカンにやってきたメディチ家を受け入れるポーズも。

その目の上のたんこぶサヴォナローラの同意を得て
密かにロドリゴ毒殺の準備を進めているのはローヴェレ。
なんとかっていう毒薬の耐性を高めた刺客を毒見役として送り込む計画。
一方のロドリゴはサヴォナローラを消すために、
彼を異端とし火あぶりの刑にまで持っていくつもりもあります。
たしかにロドリゴが教皇にふさわしくないと考えるサヴォナローラの意見は分るし
清貧思想も悪くはないけど、聞こえるという神の声は本当に神の声なんだろうか?
あやかしだったりして?
とにかく、彼の言葉は極端すぎて扇動に近い。胡散臭いです。

2013.7.18
S2 4話までチェーザレの存在価値大

パオロ君の死を知ったルクレツィア。
自殺と考えられる状況で遺書もあったけど、読み書きできないパオロ君が書くはずもない。
すぐさま兄ホアンが殺したと察したルクレツィア。
そしておぼろげにそれに気づいた父ロドリゴ。
パオロをきちんと埋葬し天国に送る葬儀を済ませ、
ホアンの一夜の情事の最中、ルクレツィアは鉄のシャンデリアが落ちるよう細工しました。
一歩間違えれば自分が死んでいたと知り青ざめるホアンは
ロドリゴの言いつけどおりスペインでの結婚のためローマを発ちました。

ナポリを発ったフランス軍は、帰国途中ローマを襲撃する準備を整え、
協力を申し出たルクレツィアの元夫ジョバンニやカテリーナら
ロドリゴに復讐したい面々と進軍。
チェーザレは費用も青銅も時間もない中、
石膏で作った大砲を美術工らに本物のように彩色させ
見事にフランス軍を撃退する事に成功しました。

ただ、思いを寄せるウルスラのいる修道院が襲撃され、
彼女は残酷な暴行を受けて死亡。
フランス軍の斥候隊の仕業とわかり、
腹心のミケロットとならず者傭兵を鍛え上げた精鋭を引きつれ捕獲。
拷問の末、フランス軍の強さの核心である大砲の火薬の隠し場所の情報をゲット。

ローマのために戦うと言って先の援軍依頼を断ったミラノ公が
頭を下げて協力にきたものの名誉と勇敢さだけで大砲に立ち向かうつもりをみてとって、
ひたすら雨を祈るしかないロドリゴ。
けれど、開戦を前にフランス軍の火薬を全てだめにしておいた
チェーザレのおかげで戦は勝利しました。
そのことをあえては父に告げないチェーザレ。
でもそれを察知するロドリゴ。
枢機卿という聖職者よりも、軍事・策謀・そして行動力に秀でたチェーザレ、
本当に使える男です。

2013.7.15
S2 2話まで今期は波乱の展開きそう

S1が序章的な部分を展開させ、今期はさらに波乱を予感させるスタートです。
一番の懸念はペストの大流行で壊滅的なナポリを与えられ、
まんまと騙されたと怒り心頭のフランス王の出方。
元王太子への残虐非道な仕業をみても、気がおさまるはずもないという怒り方。
さすがに自分も病に罹ったらどこかにあたりたくもなるというもの。
ローマへあの武力をもって復讐にでも来たらどうするのかね?

頭脳と武術の長男チェーザレと力とプライドだけのホアンはいつも衝突の種を抱えていて
ホアンをいなす事に苦心するばかり。

妹ルクレツィアが嫁ぎ先のロマーニャで夫ジョバンニからDVにあっていたとき、
彼女を助けてくれたのが美男の馬丁パオロ君。
ルクレツィアは可愛い男の子を産んでいて、
父親のパオロ君は愛ゆえ2人に会いにローマにやってきました。

教皇の一人娘とは絶対に結ばれない身分のパオロ君。
でも彼を今も愛しているというルクレツィアの思いを酌んで、
チェーザレが一晩だけ逢わせてあげました。
ただホアンが見逃すはずもなく、パオロ君は翌朝絞殺体となって発見されるはず。
ローマでは愛が命取りになるというのはこういうことも含めて、なのね・・・。

ロドリゴが美術修復士の中から天才的な嗅覚で男装の美女を見つけ出しました。
愛人の座を奪われるわけにはいかないジュリアは、
自ら彼女を受け入れ愛人仲間に引き入れちゃいました。
彼女も切れる才女です。
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HOME海外ドラマのあしあとボルジア家-愛と欲望の教皇一族>シーズン1
THE BORGIAS
シーズン1
ハマリ度☆S2も見るわ
DVD-BOX
●2011年  アメリカShowtime 全9話
●製作・脚本:ニール・ジョーダン
●出演:ジェレミー・アイアンズ(ロドリゴ・ボルジア=アレクサンデル6世)
フランソワ・アルノー(チェーザレ・ボルジア)  
ホリデイ・グレインジャー他
●視聴:2012.7.3-7.10  WOWOW
●Story
枢機卿ロドリゴ・ボルジアは副尚書という教皇に次ぐ地位にあり手腕は認められていた。
イノケンティウス8世が亡くなると同時に、次期教皇選出の選挙コンクラーベがスタート。
絶対に教皇に上り詰めたいロドリゴに対して、彼がイタリア人ではなくスペイン人だということや、彼の財力や権力欲を俗っぽいとみなす他の枢機卿たちは冷ややかだ。
けれどロドリゴは教皇庁の外にいる長男チェーザレに命じて反対派の枢機卿側を賄賂や厚遇を条件に次々と懐柔、そしてアレクサンデル6世として即位の日を迎えた。
S1レビュー
1-2話  3-5  6-9
どれだけドロドロなのかと思ったけど
固い絆で結ばれた家族愛の物語だったわ~
日本語のサブタイトル「愛と欲望の教皇一族」はぴったりとはいえないし、別にいらない~。
ドラマの内容をアピールするために最近サブタイトルをつける傾向にあるみたいだけど、
いらないよね。
原題どおり「ボルジア家」でドラマの内容を表してるよ。

どれだけドロドロでエログロで無茶な一家なのかと思ったら、
なんだか家族思いの良い一族。
教皇という最高位の聖職者であるという部分でいえば醜聞まみれに間違いはないけど、
なんか、ローマを取り巻く公国の御家事情のほうが中世って感じでひえ~~です。

さて、世界史は好きだったけど、こうしてドラマで見るのってさらに良いわ~^^
ちょっと脚色したり都合よく端折ったりドラマ的に仕上げているんだろうけど、
分かりやすく面白く見られました。
グロさもそこはShowtime、HBOの「ROME」ほどじゃなかったしね。

S1はロドリゴが教皇としての大きなピンチを家族の協力で乗り越えたところで終了。
チェーザレもまだほとんど活躍してないといっても良いだろうし、
まだまだ続きを見ないと納得いかないところ。
S2もちろんみるわ。
キャラクターたちになじんで来たところなんで^^

ただ、ロドリゴって信仰心はちゃんとあるみたいだし、こよなく家族を愛してるんだよ。
でも権力欲あるし、カトリックの聖職者の戒律(?)を破って
内縁の妻やら愛人もいて子どももいるんだよ
その辺のロドリゴの ”大丈夫”と”あかん”の度合いが私には良く分からなくて・・。 
きっとかなりあかんのよね?


2012.7.10
9話まで大きなピンチを乗り切った

ローマを武力で押して教皇を廃位させたいローヴェレと、
イタリア半島の南半分を占めるナポリの領有権を主張しているフランスの利害は一致し、
フランス軍は南下開始。ただいざ進撃を始めたフランス軍の殺戮を見て、
さすがに冷や汗のローヴェレ。

最初にフランス軍が攻めたミラノの惨状を聞き、イタリア諸公国は、
ルクレツィアを嫁がせたローマーニヤのスフォルツァまでも
ローマに援軍を出さず絶対的ピンチ。
でもこのピンチを救ったのは、ボルジアを裏切ったジョバンニ・スフォルツァから
逃げてきたルクレツィア。
パオロの子も身ごもっていたし、早いとこずらかったほうが得策だったんだわ。

とんでもない破廉恥教皇だというイメージを抱いていたシャルルフランス国王に
粗末な修道士服で出迎えたロドリゴ。
信心深いシャルルは、国王としての正式なお墨付きを教会からもらうことと
ナポリの領有権を得ました。
この危機を乗り切ったロドリゴは、
最後に娘のためにジョバンニとの離婚を成立させました。
ジョバンニには屈辱的な方法で・・・。

フランスのものとなってしまったナポリだけど今はペストで壊滅状態。
シャルルは早いとこフランスへ引き上げそう。
このナポリ王国からロドリゴの末息子ホフレにサンチャという美しい娘を嫁にもらってます。
でもこのサンチャ、奔放な女狐(?)風。ホフレはまだ子どもなのにサンチャは色気満点。
ホアン兄ちゃんと情事を楽しんでおります・・・。

ウルスラと愛し合っていたチェーザレ。
でも帰らない夫がチェーザレに殺されたと知ったウルスラは、
自らの業と罪を嘆き出家、修道女となってしまいました。
ルクレツィアは密かにこのウルスラのいる修道院で赤ちゃんを産みました。
ロドリゴまで駆けつけ、一族で新しい命に沸き立つボルジア家。

2012.7.8
5話までぐっと面白さを増してきた

かなりの多さの登場人物をメモりながら見てたら
「ボルジア家」の世界にぐんぐん入り込んできた。

ロドリゴは娘の莫大な持参金を捻出するため、
オスマン帝国からの来客第二王子ジェムを殺害しています。
オスマン帝国でも王位争いの火種はあるようで、
王である兄は破格の謝礼金で弟ジェムの遺体を望んだみたい。
ジェムと親しくなり、キリスト教に改宗してローマで暮らしたいと言っていた
ジェムを思い辛いチェーザレ。

さて逃亡したローヴェレは、ロドリゴを教皇の座から引きずりおろすために
フランス軍を動かして正義の武力で彼の思う「過ち」を正すため
精力的に各公国を回っています。

イタリアは当時複数の小国がひしめき合っていて、
その勢力図を保つ事に外交努力を惜しまない。
ただ教皇はこの国々に王位を授けるという役割があるみたいで、その権威は絶大。
とはいっても、ローヴェレがフランス軍を南下させるために
各国に交渉に回っている以上、ロドリゴも手を打ち続けてます。

まずは可愛い13歳の一人娘ルクレチアを倍も年上のロマーニャの
ジョバンニ・スフォルツァに嫁がせました。
チェーザレの手腕でフィレンツェのメディチ家は味方につきそうだけど、
年老いた王に判断力が無い状態のナポリ王国はまだ何とも。
ミラノ公国は公子である甥を毒殺したちょっと異常な伯父が国を我が物にしたばかり
ベネチアもどうなるのか・・・。

ローヴェレの暗殺にことごとく失敗したミケロットにお怒りのチェーザレ。
でもチェーザレは夫の暴力に耐えてきた美しい人妻ウルスラのために
夫と決闘し勝利つまり殺害しています。
枢機卿という聖職者であるものの、軍人になりたかったチェーザレは
時々天賦の才を使いたくなるみたい。
確かに黒の衣装で剣を持つチェーザレは緋色のガウンを着てるより
カッコいいと思ったわ~!

夫から暴力に等しい夫婦生活を毎夜強いられるルクレチアを見かねた厩のパオロ君は
主人が怪我をすれば何とかなるかもしれないと密かに馬の鞍に細工しました。
パオロ君との間に甘酸っぱい空気が漂うルクレチア。
不倫だけど彼女にとっての初めての恋の予感です。

2012.7.3
2話までお~なかなか

久しぶりだよ中世ヨーロッパもの^^
華やかさと暗さが共存していて、セットや衣装、照明やカメラワークもいい。
テンポも速くて、これからどうなるのか気になる良いスタートです。

財力があり、策謀に長け、デキル長男チェーザレを持つロドリゴは
見事教皇に就任しました。
この当時の教皇というのは一国の王であり元首であると言われるほど
政治的な権力もあった様子。
誠実さや敬虔さ、清廉さが求められる地位でありながら、
それとは真逆なやり口で荒波を渡ろうとするロドリゴと
ロドリゴを暗殺しようと狙う枢機卿との攻防も激しさを増してます。

ローヴェレ卿に毒殺されそうになり、瀬戸際で暗殺者ミケロットを抑えたチェーザレは
教皇であり父であり、そしてボルジア家の面々を守るために
非情な手段をとるしかないと分っています。
ミケロットを味方に引き入れ二重スパイとしてローヴェレ卿の元に帰しました。

ロドリゴを廃位する理由として、”あからさまな姦淫”の罪を探すことにしたローヴェレは
年老いた夫と袂を分った若く美しいジュリアを囲っている事を突き止めます。

証言できる使用人の女の子を見つけて喜んだローヴェレは
枢機卿たちと教皇廃位のシナリオを準備しますが
ロドリゴは自分側の味方となる枢機卿を増やす事で、
過半数必要となる反対勢力の意思決定を妨害。
と同時にミケロットがこの使用人とローヴェレのベッドで情事を楽しんだ後刺殺しておいたために、
ローヴェレは逃亡を余儀なくされました。

反対勢力がある限り、家族を守るために手を汚し続けるに違いないチェーザレや、
父の政略で結婚する可能性の高いチェーザレの妹ルクレチアなど、
まだまだドラマは広がりを見せそうです。
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