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ROOTS
Note
放送:アメリカABC
1977年 全8話(本編計約540分)

続編として、1979年 「Roots:The Next Generation」
1988年 「Roots:The Gift」

HOME海外ドラマのあしあとルーツ Roots
ROOTS ハマり度☆見てよかったです
DVD-BOX
●1977年 アメリカABC  全8話(本編計約540分) 
同年BBC放送では
90x6話で放送
この頁では全6話としてでレビューします
●演出:デビッド・グリーン他 
●原作・脚本:アレックス・ヘイリー
●出演:
レヴァー・バートン(少年クンタ・キンテ)
ジョン・エイモス(壮年クンタ・キンテ=トビー)
ルイス・ゴセット・Jr.(フィドラー) ヴィック・モロー(エイムズ)他
●視聴:2016.3.3-3.10   BS-TBS版

●Story
1750年西アフリカガンビアのマンディンカ族、
慈愛深い両親のもとに生まれ、伝統ある部族に守られて
15歳の成人の儀式を済ませた勇敢で素直なクンタ・キンテ。
だが、白人の奴隷商人が跋扈する時代、
クンタ・キンテは捕まり、トーマス・デイビス船長の船荷として
劣悪な環境でアメリカ領へと航海させられるのだった・・・。
レビュー
1-2  3-4  5-6  完
米ドラマ史に残る金字塔
黒人奴隷という迫害の時代を生きた家族の物語
差別というものはいつの時代にも何らかの形で存在し、
それをなくす努力を怠らない生き方を選ぶぞと折に触れて思うのですが、
本作の語る大規模な人種差別の記録を見て、また再認識させられました。

近代文明とは違う文化圏に生き、肌の色が白くないというだけで、
まことしやかに家畜同然という認識をされ、
奴隷という生き方を押し付けられた褐色の皮膚を持つ人々の暗黒時代を
クンタ・キンテをスタート地点として描いた家族史でした。

原作は、クンタ・キンテから数えて7代目になるアレックス・ヘイリー氏によるもの。
物語では孫のジョージやひ孫のトムが、
誇り高き自由な戦士クンタ・キンテが自分たちのルーツであると
誇らしく語り継ぐ姿が何度か描かれます。

自由であることの尊さや、誰かを尊重して生きることのすばらしさなども
随所に盛り込まれていて見ごたえのある作品でした。


2016.3.10
6話(約540分)最終話までクンタの孫・ひ孫

キジーの息子ジョージの闘鶏師としての才能が認められ始めていました。
勝負の賭けに負けたモーアが相手のイギリス人の要望で
ジョージをトレーナーとしてイギリスへと連れていくことに許可したことで、
その後14年をイギリスで活躍したジョージは”自由”を手にすることが叶いました。

けれど、戻ってきた妻子の住む牧場は奴隷制度の色濃い土地柄で
半年住めば自由黒人の権利を失うと知り、泣く泣く家族のもとを去ることに。

残された家族のうち、一人前の長男トムは町で唯一の鍛冶屋の腕を持ちながら
農場の奴隷として生きていますが、独立心も気概もあるため、
町の激しい差別主義者たちからはにらまれていました。

しかし、南北戦争が勃発。
奴隷解放を叫んだリンカーンら北部が勝利し沸き立つトムたち。
けれど、借金で身動きを奪い、
恐怖で自由を奪おうと深夜襲撃したり焼き討ちをする白人らの嫌がらせは止まない。
絶望しかけたトムたちのもとに、
家族とともに暮らす土地を手にし、迎えに来た父ジョージの姿が。

ジョージの巧みで軽快な作戦がうまくいき、
トムをはじめ一緒に牧場で働いていた家族のような仲間たちとともに新天地へ。

もとは自由だったクンタ・キンテをルーツに持つジョージたちは
自由を求め、その希望を娘・孫へと託したストーリーは語り継がれたということです。

2016.3.6
4話(約360分め)までクンタに娘が

あれから約9年、逃亡のチャンスが来て、クンタはファンタに再会できたものの
彼女は主の慰み者であったとしても現状を受け入れて
生きていく覚悟を決めていることを知り、ショックを受けているところを
奴隷ハンターにつかまり片足のつま先を斧で打たれ意識不明に。

1か月後目が覚めた時には、借金のかたに譲られて
レイノルズさんの弟の家の奴隷となっており、
そこの料理人の奴隷ベルから献身的な看病を受けていました。

折に触れて思いやりを感じるベルとの関係が結婚へと進み、
かわいい娘キジーが生まれたことでクンタは家族を守ることを
人生の一番の優先順位とすることを決めました。

キジーが16になったころ事件は起きました。
北に行けば自由になれるという噂を聞いたキジーの恋人ノアが
逃亡を企てて失敗、
持っていた偽造通行証は主人の姪が書いたものを
キジーがまねて書いたものだったことが判明し
二人は別々のところへと売られ、家族とは離れ離れになってしまいました。

キジーは小さな農場と闘鶏を扱うモーアという男の家に売られ
若い黒人の女が好みという主人の相手をさせられ
ジョージという男の子を生みました。

ジョージが17歳になったころキジーに新たな出会いがあり、
相手の男性との結婚を一旦決めたものの
父クンタ・キンテは夢かなわずにこの世を去り、
母は旅の奴隷商人に売られて消息が不明であることを知り、
自由に身の振り方を決められない身で描く夢の儚さを実感。
キジーは結婚をやめました。

そんなジョージは主モーアが父親だとは知らないままに
モーアが力を入れる闘鶏のトレーナーとしての才能を認められ
チーフに昇格し仕事を手伝うことになりました。

2016.3.5
2話(約180分目)まで噂通りです

1977年当時、アレックス・ヘイリー氏の自伝的小説がベストセラーとなり
ドラマ化され高視聴率を伴ってセンセーションを巻き起こしたという
伝説のドラマを見る機会を得ました。
導入から目が離せない構成と展開で、
あっという間に180分ぶんまでみてきました。

西アフリカで生まれ育ち、秩序と伝統を大切にする部族で
たくましく純粋に育ってきたクンタ・キンテが奴隷商人につかまり
アメリカへと運ばれ、ある農場主に買われてその精神と自由を
徹底的に踏みにじられてしまうところまで来ました(涙)

アメリカ・イギリス・ガンビアと寄港地で貿易品を積んで運ぶ仕事のうち、
奴隷を扱うことを知り、その有様にやるせなさから憔悴する船長の姿は
実態を知らずに文化の違う異人種の尊厳はそもそもなかったかのように
受け止める白人の認識を表しているようでした。

誇り高きマンディンカの戦士として成人を迎えていたクンタは
輸送中に反乱を計画した年長の戦士と戦うも近代兵器にねじ伏せられ、
ついたアメリカの地で競売にかけられ
バージニアのジョン・レイノルズという農場主に買われました。

すでにアメリカの地で生まれ育った黒人奴隷の面々がほとんどのようで、
そもそも”自由”が何か知らないか求めることを放棄し
服従することと生きることが同じことになっている彼ら。
クンタは農場でアフリカから来た野生の黒人的な扱いを受け、
3か月たっても足の鎖を外してもらえぬまま。
当然ながらクンタはいつでも逃亡するつもりでしたし。

世話係を任された中年のフィドラーさんの手を焼かせつつも
自ら鎖を切ってしまったクンタが逃げるのを見て見ぬ振りもしてくれました。
遠くに逃げることはかなわずつかまってしまったクンタは
白人の奴隷担当者エイムズにムチ打たれ、
かたくなに拒んでいたトビーという呼び名を受け入れました。

クンタはアフリカで知り合い、ともに奴隷船で運ばれた
ファンタという女の子の消息を案じています。
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