韓国ドラマ「ミスター・サンシャイン」視聴感想

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ミスター・サンシャイン

製作陣を始め、出演陣の豪華さと製作費の大きさで話題になっていた韓国ドラマ「ミスター・サンシャイン」がNetflixで独占配信されています。

近代化への過渡期という時代背景の中でそれぞれの愛を貫いた登場人物たちの魅力があふれた作品。

視聴中は自覚していなかったのだけれど、見終わってみとかなりハマっていたと気づきました

詳しく書いていこうと思うのですが、今回ちょっと長くなりそうです(^^)

前半はネタバレなし。ネタバレあらすじや感想は後半にあります。

目次

ミスター・サンシャイン 作品情報

放送・配信

放送: 韓国tvN 2018年 全24話

配信: Netflix

演出家・脚本家・キャスト

演出:イ・ウンボク

秘密(2013)
太陽の末裔(2015)
鬼-トッケビ(2016)
ミスター・サンシャイン(2018)
スイートホーム(2020?)他

脚本:キム・ウンスク

シークレット・ガーデン(2010)
太陽の末裔(2015)
鬼-トッケビ(2016)
ミスター・サンシャイン(2018)
キング:遥かなる王(永遠の君主)
ザ・グローリー(2023?)他

キャスト

イ・ビョンホン(ユジン・チョイ)
イ・テリ(コ・エシン)
ピョン・ヨハン(キム・ヒソン)
ユ・ヨンソク(ク・ドンメ) 他

ミスター・サンシャインが描いた時代

列強諸国が世界へと乗り出し、アジア諸国とも通商などを求めて動き始めていた朝鮮末期。

これまでの身分制度は崩壊し、戸惑い疲弊する民をしり目に政府は内政も外交も上手くゆかず 強国に乗り換え生き残りを図ろうとする者たちが跋扈する時代

国をも売ろうとするような者たちが勢力を強める状態の中、国を守ることに命をかける義兵と、大切な人を守ろうとする者たちを描いています。

予告編

ここで、Netflixアジアが公開している本作の予告編をご紹介します。

日本語字幕はついていないのですが、彼らにとって過酷な時代を生きる使命と大志がうかがい知れる動画となっています。

ちなみに、Netflixに日本語字幕つきの予告編がありました。Netflix予告編

キャストの背景

コ・エシン

たとえ険しい道でも、国を守るという義を抱いて命をかけて生きると決めた良家のお嬢様。

ユジン・チョイ

両班キム家の奴婢として生まれ両親から命と引き換えに逃がされアメリカへとわたりアメリカ軍大尉として朝鮮の地を再び踏んだ米軍人。

キム・ヒソン

裕福だが信望のない家門キム家の一人息子であることを嫌気して日本留学を引き延ばして十数年やっと戻ってきたエシンの許婚。

ク・ドンメ

白丁という下層の身分出身。幼い身で両親に捨てられ日本の武侠界で力をつけ朝鮮で支部を任され戻ってきた男。

工藤ひな イ・ヤンファ

野心家の通訳家である父イ・ワニクによって日本の実業家に嫁がされ、夫亡き後朝鮮に戻りその遺産でホテルを経営する女社長。

主要人物たちがそれぞれの生きる理由のために人生を選択し、いかなる犠牲をも受け入れていくのです。

ミスター・サンシャインの個性と魅力

ミスター・サンシャインの見ごたえがある理由

西洋と朝鮮、日本文化が入り混じる衣装や風景、街並み、小道具。

韓国語、日本語、英語、フランス語などが飛び交い、登場人物たちの多様な人種のキャスティングにもこだわりを感じます。

メインキャラクターたちの生い立ちや背景がそれぞれ詳細に描かれ、彼らの思いや夢、時代の混迷を壮大で美しい映像美と豪華なアーティスト陣によるOSTで表現されています

1話1時間越え、後半に行くにつれて1時間30分を目指して放送時間が伸びていくかのような尺のなかで繰り広げられる無駄のないシーン。

私は人物たちの感情もとり逃せない、物語の展開も見逃せないと集中するあまり、毎話見終わるたびにその濃さに体力が消耗するほどの見ごたえでした

ミスター・サンシャインが描いた愛の形

「国を守る」という大義を抱いたヒロインが主人公でしたが、この物語の核は

大切なものを守ろうとする者たちの犠牲の心

深い愛を抱いた者たちの愛し方の違いが生むそれぞれの物語に引き込まれました

日本の描かれ方について

さて、舞台となった時代的に日本の描かれ方がどうなるのか、私は見続けられるのかと、当初不安はありました。

しかし本作はそもそもフィクションであること、そして偏りはあるものの悪役は人種関係なくデフォルメの激しい超極悪人に描かれていました。

あくまでも主人公たちの追及する正義の対極に位置する者たちというくくりの描き方だったと受け止めることができました。

素晴らしいOSTたち

このドラマの魅力を最大限に引き出していたのは豪華なアーティスト陣によるOSTの数々でした。

そのうちの2曲のMVをご紹介したいと思います。

ドラマが始まる前に公開されたOST曲第一弾のパク・ヒョシン「The DAY」、もう何度聞いたか。最も好きな曲です。

作中でも効果的に使われていました。

断片的なシーンがつなげられたトレーラー(予告)的なMVになっているのでネタバレの心配はしなくてよいと思います。

パク・ヒョシン「THE DAY」

ペク・チヨン「See You Again」

他にも素晴らしい曲が沢山ありました。ぜひ聞いていただきたいです。

ハマり度は

5

視聴中は自覚なかったのですが、かなりハマっていました。

ミスターサンシャインはNetflixで配信中です。

興味のある方はぜひご覧になってみてください。

▶︎▶︎Netflix「ミスターサンシャイン」

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

ネタバレ感想

時代の過渡期を描いてあると同時に、身分制度を含めた古い因習や求められた女性像から脱却した考えを持ち、強い意志で生きようとするエシンを愛さずにはいられない3人の男たち。

彼らはエシンを一日でも長く生かし、彼女のゆく道を支えることに人生を捧げるという愛を貫きます

エシンが固く決意し選び取った道を行く以上、物語から垣間見える「サッドエンディング」は避けられないものでした。

このドラマの生みの親キム・ウンスク作家さんと監督イ・ウンボクさんは「太陽の末裔」「トッケビ」で組みヒットを飛ばしたペア

「太陽の~」は悪くないんだけど私は全く乗れず大ヒットを横目にリタイアしたのですが、「トッケビ」は良かった。
今回の「ミスターサンシャイン」でまた新たな次元へと移られたではとすら思うほどでした。

私がおちたク・ドンメ

私は本作でわけもわからずただただ惹かれドンメを追っていました。

日本刀をさした着流しの浪人姿、剣の腕も高く、銃も撃つ。

彼は少年の頃、追われているところをエシンに助けられたことがあり、最下層身分だったドンメを人間として見てくれたただ一人の女性エシンを一途に思い続けました。

時折見せるドンメの行動があまりに不器用で、なぜそんななのか全く理解できなくて目が離せない。

でも最後にはちゃんと伝わってきました。

愛が報われることはないけれど、彼女の人生の一部でありたかった彼の切実な思い

「ただ俺はここにいるだけ」「俺をまだ生かしてる」劇中エシンを前にそう呟いていた彼の言葉の意味がはっきりしました。

もう一つドンメに惹かれたのは、ユ・ヨンソクがやさぐれた影のある役で明らかに演技の幅がもっとあるという新境地を見せてくれたと感じたから。

プロの方はどうおしゃるかわからないのですが、私の印象では日本刀での殺陣や着物・下駄での歩き方、走るときの腰の位置など演技や役の作り込みがとても良かったように思います。

これまで彼の出演ドラマ・映画を見て、スタイルが良く色白で品のある顔立ちが映える役が多かったのですが、実は彼に適した役が他にもあるんだという気づきがありました。

今後幅広い役を演じる機会が増えることを楽しみにしています。

まとめ

最後に主人公ユジン・チョイを演じたイ・ビョンホンの力量に敬服しています

「常に正しい選択をする」ブレないユジンは熱い思いを抱いていつつも穏やかで余裕があって広い視野でものをみる頼もしい人物。

製作費も莫大で絶対にコケられない作品でのイ・ビョンホンが受け持った役割は果たせたんじゃないでしょうか。

各国入り乱れる複雑な時代を果敢に描いてみせた「ミスター・サンシャイン」は見ごたえがありました。

壮絶な最後を遂げた人たちだけど、思い返せば彼らの笑顔が浮かんでくる不思議。

時代背景上、日本軍や日本人の描かれ方がどうにもつらいという方は見るのが難しいかもしれませんが、本作は悪人は国籍問わずに存在し、人間関係ができていれば国籍は関係なく親友になれるという部分もきちんと描いてありました。

気になる方は、ぜひ一度この壮大な物語にトライしてみて欲しいと思います。

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