2015年大ヒットを飛ばし各賞総なめ、キャストはブレイクしたという中国ドラマ「瑯琊榜(ろうやぼう)」を2018年秋に見たのですが、噂に違わず面白かった本作について語りたいなと思いました。
私としてはあまり数を見ていない華流ドラマですが、本作はかなりハマりました。
54話ある大河ドラマで中だるみ一切なしのモンスタードラマ!
どんなところに魅力を感じたのかなど、今回も主観的に語っていこうと思います。
ネタバレあらすじ・感想は後半で。前半はネタバレせずにいきます。
作品情報
放送・シリーズ :中国
瑯琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~ | 2015年 全54話 ←今回ココ |
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瑯琊榜~風雲来る、長林軍~ | 2017年 全50話 |
演出:コン・シェン リー・シュエ
原作・脚本:ハン・イェン
キャスト
フー・ゴー(梅長蘇)
ワン・カイ(靖王)
リウ・タオ(霓鳳)
ウー・レイ(飛流)他
予告編
本作の冒頭部分、そしてストーリーのポイントが分かる日本版DVD発売元の予告編をご紹介します。
”ヒット作、良いらしい”という評判だけで見始めた私は、冒頭部分で状況把握や人物の関係など手探りで見進めた部分がありました。
この予告編くらいの予備知識があればとても分かりやすくていいですね。
瑯琊榜の魅力と見どころ
格付け機関「瑯琊榜」若き公子1位 梅長蘇
主人公の梅長蘇はこの「瑯琊榜」の若き公子ランキング1位に輝く江差盟の宗主。
公子とは?と思ったのですが、資金力、人望、統治力などを持つ人ということの総称と受け取ってみていました。
実際、梅長蘇の頭脳明晰さは群を抜いていて、その先見の明と知略がこの作品で主人公が目的を果たす重要な役割を担っていました。
梅長蘇の悲願を応援
梅長蘇には生きているうちに何としても果たしたい悲願がありました。
時期皇帝の相続争いをしている現皇太子と2番手勢力の誉王に指南願いたいと迎えられて都入りした梅長蘇はそのどちらでもない第7皇子靖王を次期王にすべく動き始めます。
靖王を推戴したいある大きな理由は梅長蘇の悲願と密接につながったものでした。
タイムリミットにハラハラ
ただ梅長蘇の寿命は長くなく、タイムリミットと成し遂げるべき目的の大きさを考えると、みている方はハラハラドキドキ。
乗り越えていかなければならない敵は侮れないつわものたちばかりだし、これは一体どうなるんだ?と目が離せませんでした。
積み上げられるエピソードが明かしていく真相
作戦や策、時勢について詳細な説明を逐一してくれるのに対し、梅長蘇が何者で何を目的にしているのかは序盤簡単には分からない構成となっていました。
だからこそ、積み重ねられたエピソードが満ちて明かされてゆく真相が面白い。
おまけに、ちょっとした伏線が実は重要なカギだったということもあったりして飽きさせない脚本でした。
瑯琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~とは
知略を駆使しつつ強く正しき者同士情義で結ばれる絆の深さ
悲願を達成するまでの苦しき紆余曲折に惹きつけられる
ハマリ度は
5
どの登場人物も美形で魅力的で、悪役すら全開の熱演は素晴らしかった。
セットは巨大で壮観。
邸宅などは風流で、いつも見ているものとはまた違った味わいを堪能できました。
もしまだ本作を見ていない方がいらしたらぜひぜひ、おススメです!
本作でのあまりの人気から続編が作られています。
エンディングで靖王が命名した梅長蘇の軍「長林軍」がタイトルに入っていました「瑯琊榜~風雲来る長林軍」。
評判が良いようなら見てみようかなと思っています。
*BOXは3まであります
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
予告編のところでちょっと明かされていたのですが、梅長蘇が余命いくばくもない体で、都しかも王位後継者争いの渦中へと飛び込んできたのは他でもない、亡き大切な人々の汚名を晴らすという悲願があったからでした。
汚名を晴らす過酷な戦い
”梅長蘇”とは、死を乗り越えて名乗ることにした二つ目の名前。
元の名は林殊。
王女を母に、忠臣であり最強の赤焔軍猛将林氏を父にもつ林殊は父の率いる赤焔軍として北方の外敵を討伐中、謀反の罪を着せられた挙句に全滅させられています。
当時皇太子だった祁王も謀反の首謀者として断罪させられていました。
林殊は生き残ったけれどある毒に侵され余命は長くありませんでした。
残り少ない命を削ってでも罪なき人々を死に追いやった者たちに復讐を果たし、家門だけでなく、皇太子だった祁王の汚名も晴らすという悲願を達成せんと舞い戻ってきたのでした。
林殊の人柄と手腕の魅力
林殊だと気づく人、気づかれてはならない人に隠し通す切なさ。
一方で彼の人柄と篤い義の心にほれ込み最後まで彼を支え続けようとする仲間たち。
生き馬の目を抜く厳しい政争と後宮の動向、皇帝の気質や探り当てた真の敵をいかに完膚なきまでに倒せるか準備しつくし張り巡らされた作戦の数々。
予測不可能な事態にも打開策を見つけ出す。
非情でありつつも、救済すべき人は救済する梅長蘇の手腕にみんな魅了されていきました。
覚悟と悲願、過酷な毒との戦い
全滅させられた赤焔軍の中で生き残った林殊の風貌が、全く別人にまで変わるほどの処置を行った毒との戦いや過酷さも終盤明かされていきました。
命を長らえるのが難しく、彼は重い病の体を強い意志で維持していました。
皇帝の下した謀反の罪を覆させるという大きな悲願を果たすため、常人では到底成し遂げられないことを一つ一つ果たしていく姿に胸が打たれるのでしょうね。
火寒の毒とは
林殊がおかされた火寒の毒はやけどをした皮膚を食べるある地方にしかいないという虫の毒で、この毒に侵され雪に埋もれることによって命が助かるというものでした。
ただ生き残っても毒に侵された皮膚からは白く長い体毛が生え舌が固まり話すことができなくなり、血を飲まないと生き続けられないというものでした。
林殊は名医と出会い、通常の風貌と話ができる体にするため、毒に侵された皮膚をはぎ骨を削ぐという最もつらい施術を受けていました。
さいごに
見ごたえもあり、キャラクターの魅力もありで”見てよかった”と思えたドラマでした。
珍しく息子も一緒に見ることになり、結局息子もハマっていました。
良いドラマでした!
*瑯琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~のDVDはBOX3まで発売されています。