2019年8月本国で公開され、Netflixで独占配信となった韓国映画「ユ・ヨルの音楽アルバム」を見ました。
主演はキム・ゴウンとチョン・ヘイン。
人気実力ともに評価されている二人が共演ということで注目していました。
公開から3か月も経たずに見ることができて、Netflix万歳です (^^)/
見始めてすぐに本作の世界感にドップリと浸りました。
今回も私の感じたところをちょこっと語っていこうと思います。
作品情報
制作・公開
2019年 韓国
配信:Netflix
監督・キャスト
監督:チョン・ジウ
ハッピーエンド(1999)
ウンギョ・青い密(2012)
沈黙・愛(2017) 他
キャスト
キム・ゴウン(ミス)
チョン・ヘイン(ヒョヌ) 他
主演の二人は「トッケビ」以来の再共演
キム・ゴウンとチョン・ヘインは人気ドラマ「トッケビ」で共演しています。
キム・ゴウン演じるヒロインウンタクの初恋の先輩テヒオッパ役がチョン・ヘインでした。
「トッケビ」ファンにはたまらないポイントですよね。
冒頭あらすじ
ミスとお姉さんの働く小さなパン屋さんに、豆腐を求めて入ってきた高校生ヒョヌ。
初めて店に来たヒョヌは少年院を出てきたばかり。
店で流れた朝のラジオ番組「ユ・ヨルの音楽アルバム」が初放送の日だった。
出所した世界の何かが変わっていれば生きていけそうだと思っていたヒョヌには奇跡の一瞬だった。
予告編
ここでNetflixの予告編をご紹介します。
1994年の二人の出会いから始まるレトロなムードが美しいラブストーリーだと感じられますね。
ユ・ヨルの音楽アルバムの魅力と見どころ
本作を貫くのはレトロなムード
ミスとヒョヌは1974&1975年生まれ。出会いは1994年。
ミスのパン屋さんの近隣は開発が進みマンションが建ち始めようとしている時代。
その3年後偶然再会した二人をその後もつないだのはパソコン通信。
今のように連絡がすぐに取り合えない時代ゆえのもどかしさがロマンスの核でした。
偶然とすれ違い、二人の歴史が積み上げるロマンス
描かれていたのはふたりが出会ってからおよそ11年間のこと。
大小の理由があってすれ違ったりもしたのですが、二人が堂々と相手を愛せる気持ちになれるまでにかかった必要な時間をつぶさに描いていたんだなと思います。
キャストの感性と映画の色
ふたりが出会った20才ころ、その後再会したときのそれぞれの事情や状況などの背景込みで時代時代を演じたキム・ゴウンとチョン・ヘイン。
ときどきの相手への思いや彼ら自身の気持ちなど繊細な演技に鷲づかみにされました。
幸せなシーンでは見ていてもニヤケてしまうし、ミスの思いやヒョヌの辛さも分かる。
特にヒョヌの悲しみや辛さを受け入れてくれたミスのお姉さんのシーンでは泣けてしまうほどでした。
映像のトーンに引き込まれる
監督は「ウンギョ・青い蜜」や「ハッピーエンド」のチョン・ジウ。
「ウンギョ 青い蜜」はキム・ゴウンの出世作ともいえる映画で、監督はキム・ゴウンの魅力を知りつくしているともいえます。
もう一つ、10年ほど前に見たチョン・ドヨン、チェ・ミンシク主演の「ハッピーエンド」は名優と映像から伝わる“哀しさ・生きるもどかしさ・やるせなさの余韻”が衝撃的に描かれた映画でした。
本作「ユ・ヨルの音楽アルバム」はどちらかといえば穏やかなロマンスですが、映像から伝わってくる感覚がほんとに多く、主人公たちの心情は常に激しく動いていることが分かるんです。
時代時代の音楽と、ロケ―ションの良さも相まって、見てよかったと感じる映画でした。
ユ・ヨルの音楽アルバム は
奇跡は特別なものじゃない
自然と再会し心の波長があう二人
レトロなムードで描かれるスローロマンス
ハマリ度は
4
二人が出会った日、ラジオから流れたのが新しく番組がスタートしたばかりの「ユ・ヨルの音楽アルバム」だったと先ほど言いました。
そして、二人を最後につないだのもこのラジオ番組でした。
韓国ではおなじみの“見えるラジオ”の始まりというエピソードも盛り込んでいてとてもうまいストーリーだな~と感じずにはいられません。
ちなみに、終盤登場のユ・ヨルさんはご本人。
キャストをきっかけとして見るのもありのおススメ映画です。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
主演キャストコメンタリー動画
Netflixの韓ドラアカウントSWOONに、キム・ゴウンとチョン・ヘインが映画撮影シーンのビハインドを語るリアクション動画が上がっていたのでご紹介します。
前半くらいまでのシーンについての撮影裏話が聞けるなかなか面白い動画でした。
未見の方よりも、視聴した後の方がそのシーンの状況や意味が分かるので興味深さが数倍UPすると思います。
*ネタバレがあります
15分間カットがかからない長回しの撮影もあったんですね。
二人が語る通り、そのシーン確かに良かったですし、あれが二人の“はじまり”でしたよね~
二人がそれぞれのシーンごとに人物の心情やキャラクターをどんな風に理解して演技していたのかも分かってとっても良かったです。