2006年イギリスBBCで放送された全7話のポリティカルサスペンス「ステート・ウィズイン~テロリストの幻影~」。
私は2009年にNHKのBS2で放送された時に見ました。
その時のNHK BS2の説明がこれ
テロ事件を発端に、国際社会のなかで複雑にからみあう国家や組織、
さまざまな人物の思わくを怒とうの展開で描く
イギリス発の政治サスペンス!
それでは、視聴当時に残していた感想をもとに、本作についてちょこっと語っていこうと思います。
作品情報
2006年 イギリス BBC オリジナルは全6話
海外配信向けに各50分ほどの全7話構成に
演出
マイケル・オファー
ダニエル・パーシバル
キャスト
ジェイソン・アイザックス(マーク・ブライドン)
シャロン・グレス(リン・ワーナー)
ベン・ダニエルズ(ニコラス・ブロックルハースト)他
主演のジェイソン・アイザックスさんは、ハリー・ポッターのルシウス・マルフォイ役で有名な方ですね。
本作は2007年ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされた秀作でした。
冒頭あらすじ
マーク・ブライドンは駐米イギリス大使。
的確な判断力と行動力、そして気遣いもできる男ゆえに政治家にも向いているといわれるほどの切れ者。
彼がワシントンの道路を走行中、旅客機の墜落に遭遇。
墜落原因はテロによる爆発。
容疑者はチルギスタン国の過激派とつながりのあるらしいイスラム教徒のイギリス人だった。
マークはアメリカ国防総省長官リン・ワーナからイギリスの対テロ対策に漏れがあったのではないかと批判される。
この容疑者の件がマスコミにリークされ、イギリス人イスラム教徒が拘束される州がでてしまったのだった。
ステート・ウイズインの個性と魅力
構成の巧みさに唸る
外交問題とその影に潜む陰謀を暴く、本格的なポリティカルサスペンスものなのですが、前半は登場人物や組織、国家間の政治的な関係が理解できるまで難しい印象かもしれません。
けれど、終盤近くなると、出来事・事件・物的証拠など次々とつながり始めます。
なるほど!と唸ってしまう面白さがありました。
マーク・ブライドン英国大使がクール!
イギリス大使であるマークは決して国益を損じることができず、かつ、アメリカとの関係も維持させねばならない立場。
しかし、いくら政治的には都合が良かろうとも、最悪の事態を食い止める努力を惜しまない人間としての判断もするマーク。
このマーク・ブライドンのヒューマンでスマートなキャラクターはさすがに惚れること間違いなしです。
絡まるエピソードの主なポイント
なかなか核心が見えてこないのですが、それはこれらが絡み合っていたから。
- チルギスタンという国の現政権を率いる過激な大統領をやめさせたいアメリカ
- チルギスタンで大きな商いを展開している武器商アーミテージ社の利害
- 影で暗躍する外国人傭兵を擁するCMC警備保障会社
- 内部スパイのような動きをするイギリス大使館員
ついに全貌が見え始めれば一気にクライマックスへと向かいました。
ステート・ウイズインとは
テロ組織による脅威かと思ったら別の狙い?!
政治的な判断で自国も救う、クールな駐米英国大使に惚れる
ハマリ度
3
良かったですよ~
前半は物語の状況をすべて理解できずとも、一つ一つ知っていくという感じで見ていけば大丈夫。
終わってみたら面白い!となるドラマでした。
そういえば、協力してくれたFBIの女性捜査官の方、あの方はすごい。
最終話、惚れます。
マークにしろ彼女にしろ、このドラマは登場人物も魅力的でした。