人気のパク・ソジュンと大ベテランアン・ソンギ主演の2019年公開の韓国映画「ディヴァイン・フューリー/使者」を見ました。
退魔司祭と格闘家が主役のオカルトホラー的ジャンルだったのですが、ぐいぐいと惹きつけられる魅力があり129分間、時間を忘れました。
本作に感じた魅力をさらりと語っていきたいと思います。
作品情報
公開:韓国 2019年
監督・スタッフ・キャスト
監督:キム・ジュファン
ミッドナイト・ランナー(2017)
ディヴァイン・フューリー/使者(2019)
スタッフ
撮影:チョ・サンユン「ミッドナイト・ランナー」
編集:キム・ソンミン「哭声/コクソン」
音楽:ウグ・ジャワン「悪女/AKUJO」
キャスト
パク・ソジュン(ヨンフ)
アン・ソンギ(アン神父)
ウ・ドファン(ジシン)
チェ・ウシク(チェ神父)他
冒頭あらすじ
不敗神話を築き続ける格闘家ヨンフ。
幼いころ信心深い一人親の父を助けて欲しいという祈りを聞いてくれなかった神を憎んでいた。
だがヨンフは、11勝目を手にした海外遠征の帰途、突然右手に謎の傷ができ血が止まらなくなった。
退魔司祭アン神父と出会い、右手の傷は聖痕と呼ばれる神の意志が現れたものであり、科学では証明できない魔の手から人々を救うことができると知るのだった。
予告編
本作配給元KlockWorksの予告編がこちら
ビートの効いたサウンドと細かな効果音。
アップと引きの絵の効果的な使われ方や構図がイメージが目に焼き付くように残ります。
この予告編を劇場で見たら、本編も見ようって絶対なるやつですね!
ディヴァイン・フューリーの魅力と個性
削ぎ落し、陰影で引き立てる洗練美
第一印象は「映像がカッコイイ!」でした。
地下駐車場、クラブなどの建物といった建造物の美術だけでなく、セリフ、ストーリーの展開も含め、削ぎ落された末の洗練美を感じます。
印象的な構図、テンポのいいスピード感と最小限のセリフという部分で言えば、まるでカット割りとリズム感のいいセリフをもつコミックのよう。
ワンシーンワンシーンに必要な情報が最小限なのに一目ですべて伝わるように描きこまれている、そんな感覚でした。
ヒーロー誕生の物語
神に与えられた退魔の力の宿った聖なる傷を持つ右手。
世界最強のクラスの格闘家の拳が人知を超えた魔を倒せるんです。
とはいえ、物語はヨンフの過去の悲しみとの関わり方や、新たな出会いとなったアン神父との関係をとつとつと描くことにも手を抜いていません。
2時間強という本編はあっという間でしたが、本作はヨンフが聖なる力を得、その役割を受け入れるところまでが描かれていました。
まさに、ヒーローが誕生した物語でした。
ディヴァイン・フューリー/使者 とは
最強格闘家の右腕に宿った聖なる力
退魔司祭との出会いで開いた新たな道
ハマリ度は
4
面白かった!
本作はシンプルにオカルト要素のあるアクションエンタメとして楽しめる映画でした。
パク・ソジュンは信頼できる主演俳優さんであり、アン・ソンギは表現が柔軟な安定の大ベテラン俳優さん。
パク・ソジュンとはとても相性が良かったと感じました。
助演だった闇の司祭を演じたウ・ドファン(性癖に刺さるわ(笑))もすごくカッコ良い。
さまざまな要素が組み合わさってとても面白い映画となっています。
条件が揃えば続編もないことはないという監督のコメントも見かけました。退魔司祭として活躍するヨンフも見てみたいです!