2018年韓国ケーブル局Jtbc放送の韓国ドラマ「ビューティー・インサイド(原題)」を見終わりました。
邦題は「僕が見つけたシンデレラ~Beauty Inside~」となったもようです。
原題と同名の映画設定を引き継ぎながら、ドラマ独自の物語として生まれ変わったファンタジックラブロマンスということで見るのを楽しみにしていました。
主演はイ・ミンギとソ・ヒョンジン。
今回はおふたりの来歴にも少し触れながら、感じたところを主観的に語っていこうと思います。
前半はネタバレなし。後半でネタバレあらすじや結末・具体的な感想を語っていきたいと思います。
ドラマ版ビューティー・インサイド作品情報
放送
2018年韓国 Jtbc 全16話 Jtbc公式サイト
演出・脚本・キャスト
演出:ソン・ヒョヌク
海雲台の恋人たち(2012)
恋愛じゃなくて結婚(2014)
スーパーダディ・ヨル(2015)
また、オ・ヘヨン(2016)
内省的なボス(2017)
メロホリック(2017)
ピョン・ヒョクの恋(2017)他
ナム・ギフン
脚本:イム・メアリ
キャスト
ソ・ヒョンジン(ハン・セゲ)
イ・ミンギ(チェ・ドジェ)
イ・ダヒ(カン・サラ)
アン・ジェヒョン(リュ・ウノ)
イ・テリ(チョン・ジュファン)
ムン・ジイン(ユ・ウミ)
リュ・ファヨン(イ・ユリ)他
演出は「また、オ・ヘヨン」の監督
ライトなものから心情を深く描くものまで、ラブコメやロマンスを多く手掛けてこられたソン・ヒョヌク監督。
本作のヒロイン、ソ・ヒョンジンが視聴率の取れる“興行クイーン”の名をゲットした「また、オ・ヘヨン」で組まれた監督さんです。
ソ・ヒョンジンの良さを引き出す監督さんとの再タッグは大成功でした!
冒頭あらすじ
ハン・セゲは演技力の認められた国民的スターだが、率直すぎる発言などでたびたび炎上したりと何かと注目されてしまう芸能人。
特に、撮影中や授賞式などから突然逃げだし姿をくらますことがあり、関係者泣かせの女優としても有名だった。
そんなセゲに自社航空会社の広告モデルとして契約してもらう必要があったワンエアー社の本部長ソ・ドジェは、同行時にはなぜか赤いワンピース着用をセゲに義務付けた。
セゲもドジェも、公にはできないある問題を抱えていたのだった。
予告編
ここで、本国放送時の1話の予告をご紹介します。
二人が抱えている問題に互いに触れるしかなくなる様子が見て取れますね。
秘密を共有し、それが二人にどんな影響を見せてくれるのか楽しみになる予告編です。
[jin-fusen1-up text=”日本版DVD発売元の予告編”]
もう一つ、字幕もついた日本版DVD発売元の予告編をご紹介しておこうと思うのですが、ちょっと見せ過ぎのところがあるかな?(汗)
できるだけ前情報は限定して本編を楽しみたいという方は、1分30秒~2分15秒あたりまでは飛ばすか目を閉じてください(難しいですよね(;^ω^))。
僕が見つけたシンデレラの魅力と見どころ
映画版とは違ったストーリー展開がまた良い
「眠って目覚めると姿かたちが全くの別人に変身してしまう主人公が一人の女性を愛する物語」という本作のもととなった映画版「ビューティー・インサイド」。
本作は「およそ1か月に一度別人に変身し、約1週間後に元に戻るヒロイン」と事故によって「人の顔を識別できなくなった主人公」とのロマンスになっています。
全16話の中で、二人が抱える問題を互いにどう受け入れ、結ばれるためにどう克服していくのかを時に甘く時にほろ苦く描きながら展開してきました。
気になるロマンスの行方!
本作では二組のロマンスの行方が気になり楽しませてもらえます。
一組目は主人公たち、国民的女優と財閥御曹司。
複雑な事情に揺れながら愛を育むセゲとドジェ二人を存分に見せてくれます。
そして、もう一組ロマンスに発展するのかどうかめちゃくちゃ気になったのは、トレンドを外さない家事何でもできる年下フンナムと孤独な超高スペック女子のペア。
年下フンナムは神父を目指す心優しき男子ウノ。
そんな彼にときめいてしまうのはワンエアー傘下のLCCを率いる優秀な財閥令嬢ドジェの妹セラ。
それぞれの事情も描きながら進んでいきました。
主演のおふたりの来歴をここで軽く
2004年デビューイ・ミンギ
2004年デビューし、翌年人気作「がんばれクムスン!」に出演して知名度をゲットしたイ・ミンギは2007年の「いい加減な興信所」以降、特別出演以外はドラマから離れ約10年間映画方面で活躍されていました。
年齢相応の優秀だが落ち着いたキャラクターを演じた「この恋は初めてだから(2017)」でドラマ復帰に成功しています。
アイドルで芸能界デビューしていたソ・ヒョンジン
2001年、大手事務所SMエンターテイメントからM.I.L.K.というガールズグループでデビューし2年間アイドルとして活動していたソ・ヒョンジン。
その後俳優に転身し、演技デビューは2006年の「ファン・ジニ」のチョン・カウン役だったそうです。(ファン・ジニ見直したくなりました)
初主演は「帝王の娘スベクヒャン(2013)」、そして2016年の「また、オ・ヘヨン」でブレイクを果たしました。
ちなみに、同い年でアイドル出身の女優さんとして大成功された方と言えば、ファン・ジョンウムさんがいらっしゃいます。
僕が見つけたシンデレラとは
秘密を抱えた二人の運命の愛と試練を描く
ロマンティックコメディ
ハマリ度は
3.5
主人公ペアのイ・ミンギとソ・ヒョンジンは1985年生まれの同い年。
落ち着いた演技も甘々の演技も見せてくれるいい温度のペアでした。
社会人として自立している世代のロマンスは状況判断などが大人だったり、愛情表現など少し濃厚なので没入しやすくていいですね~。
ロマコメ好きの方はぜひ見てみてください。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
セゲとドジェ二人が秘密を知った経緯
航空会社ワンエアーがどうしても手放せない契約先との再契約にセゲの同行が必要だったドジェ。
セゲの機転と人柄で無事契約を終えソウルに戻る機内で、セゲに突如”変身”が来てしまいました。
助けを求めることができるのはドジェだけという状況で、変身してしまった姿をドジェに見られてしまいます。
目が合ったのに驚かず、”セゲさん”と呼ぶドジェの様子に”何かある“と感じたセゲ。
一方で、顔の判別はつかないが、髪形や背丈などから先ほどまで見ていたセゲとは違う姿だと感じていたドジェ。
二人に熱愛説が出たことから、互いの秘密を明かし守秘義務などを含めた契約書で交際関係を結ぶことになりました。
変身中のセゲの寄り道
セゲはルックスのいい少年に変身したときには、男子から侮辱された女子生徒を助け、また子どもに変身したときは子どもを亡くし生きる気力を失っていたお母さんの心を軽くしました。
その時々で、セゲは自分にできることはすべてやってきました。
そんなセゲを近くで見ていたドジェ。
ドジェにはどんな姿をしていてもそれがセゲだと分かります。
「どんな姿をしていても僕が必ず見つけてあげる。」
セゲにとってこれ以上の信頼の置ける愛の言葉はありませんでした。
二人に訪れた試練
ドジェが失顔症を抱えることとなったあるヨーロッパの町での事故を聞き、衝撃を受けたセゲ。
ドジェは道路に飛び出してきた老婆を助けて自らが車に衝突し重傷となったのですが、その時の老婆は初めて変身しショックのあまり町をさまよっていたセゲでした。
自分のせいで10年間家族にも隠しながら辛い思いをしてきたドジェを思うと、セゲはドジェのそばで微笑み続けることはできないと別れを決意しました。
ドジェの決断と物語の結末
愛し合っている二人が別れることになった。
ならばその原因を取り除くことこそが解決だと、成功率の低い手術を決断したドジェ。
当時は5%の成功率が10年経ち20%になっていた、そこに懸けました。
女優をやめ、ドジェに対する数々の後悔で自分を責め、同時にドジェを恋しく思う日々を送っていたセゲ。
別れて1年後、ドジェは手術に成功しセゲのもとに戻ってきました。
命を懸けたドジェの思いも受け取ったセゲ。
愛し合っている二人は結婚決定です。
そしてセゲの変身は?
ドジェとの幸せな日々を過ごし、女優として再び演技の道に戻ってきたセゲ。
変身の間隔は徐々に伸びているということでした。
「突然来たものは、突然去るはず」と言っていたドジェ。
気付けば変身しなくなる日も遠くないかもしれません。
ウノとサラの恋路は?
ハッピーエンドを迎えそうです。
「神に仕える夢が、あなたに変わった。」
「人々を救う前に、僕がこのひとを救わなきゃと感じた」
などなど、サラの心を鷲づかみにしたウノのセリフの数々に、見ていて笑顔をもらいました。
サラに刺したトドメは「大学院に行って裁判官を目指します。ぼく、ソウル大法学部卒なんで。」
サラ茫然の超エリ―――トオチ!(笑)
大学で女学生から声をかけられるウノを見て即ウノの両親に結婚の承諾をもらいに挨拶に行ったサラ。
両親からご職業は?と聞かれて、「職業は・・・財閥、です。」
ちょっと不器用だけど恋におちて盲目なこのカップル、終始可愛かったです!
↑このシーンはドジェ・セゲカップルと飲食店で鉢合わせして、付き合ってるのがバレちゃったときの二人です。
ぜひ聞いてほしいOSTたち
「僕が見つけたシンデレラ」は私好みのOST曲だらけだったんですが、まずは本作のロマンティックコメディらしい明るさのあるテーマ曲
Vincent「The Beauty Inside(with 2morro)
聞いていて心が弾む感じですよね~
そして私が最も好きだったのが
K.will「Beautiful Moment」
あともう一曲だけ!
Davichi「Falling In Love」
K.willさんにDavichiさんたちと、良質バラードで押されて満足でした。
さいごに
イ・ミンギが演じたドジェは、優秀だけど控え目、恋愛に奥手で一途な魅力を。
ソ・ヒョンジンが演じたセゲは率直ゆえに誤解されやすいけれど義理人情に篤い味方に欲しいタイプ。
それぞれ個性的に、けれど多くの視聴者から愛される大衆性も持たせて演じていてとても楽しめました。
ロマンティックコメディ好きにぴったりの一本でした。