「ボヘミアン・ラプソディー」2018英・米
監督:ブライアン・シンガー
原案・脚本:アンソニー・マクカーテン
音楽監修:ブライアン・メイ ロジャー・テイラー
出演:
ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー)
ルーシー・ボイントン(メアリー)
グウィリム・リー(ブライアン・メイ)
ベン・ハーディー(ロジャー・テイラー)
イギリスのロックバンド”クイーン”とそのリードボーカルであるフレディ・マーキュリーを描いた作品「ボヘミアン・ラプソディー」を見てきました!
11月から日本公開され公開後動員数が上がっていくという異例のヒットを見せているということで、クイーンの日本公演に参戦したことがあるという往年のクイーンファンのお姉さまと一緒に行ってきました。
一言で言って、圧倒的なライブシーンと楽曲の鮮烈さに思考停止ただただ没入状態に。
今回も私の主観的感想を語っていきたいと思います。
本作はすでに公となっている事実などを描くグループの自叙伝的映画でもあるのでネタバレは気にせずにいきます。
ゴールデングローブ賞2部門受賞!
アカデミー賞の前哨戦ともいわれるゴールデングローブ賞
映画ドラマ部門作品賞・映画ドラマ部門主演男優賞 2部門とも受賞しました!(2019.1.7追記)
Congratulations to Rami Malek (@ItsRamiMalek) – Best Performance by an Actor in a Motion Picture – Drama – Bohemian Rhapsody (@BoRhapMovie). – #GoldenGlobes pic.twitter.com/VjYyJy71yI
— Golden Globe Awards (@goldenglobes) 2019年1月7日
Congratulations to Bohemian Rhapsody (@BoRhapMovie) – Best Motion Picture – Drama. – #GoldenGlobes pic.twitter.com/t46TX6xZhc
— Golden Globe Awards (@goldenglobes) 2019年1月7日
ボヘミアン・ラプソディー公式サイト情報
まずはこの圧倒的なライブシーンなどを堪能できた劇場での視聴についての情報は、映画の公式サイトにあります
公式サイトが公開している日本オリジナル予告編をこちらでも紹介しますね。
クイーンの当時の不仲説や解散説を一蹴した伝説のライブエイドのライブシーンがクライマックスとなる本作の高揚感などの予感を掻き立ててくれる予告編となっています。
感想
私のクイーンの思い出
私も中学時代に洋楽に傾倒したころ、クイーンはベテランバンドのイメージでありつつも楽曲の新鮮さが印象的でした。
確かCMで使われていた「I Was Born to Love You」が初めてちゃんと聞いた曲だったと思います。元気が出るので気に入ってよく聞きました。
*追記:お姉さまからこの曲はフレディのソロアルバムの収録曲だと教わりました。孤独感が強かった時期なんやね・・・
私が聞いていたのはフレディのソロバージョン。ロックというよりはポップでした。
フレディ他界後にクイーン版が発売されていて日本でCMやドラマの主題歌になったことで再ブレイクしたそうです。
たっぷりの声量と伸びのある高音、熱量を感じるサビの高揚感と題名どおりのドラマチックな曲調に惹かれた記憶があります。
クイーンの誕生=フレディの加入
一人のメンバーの加入がバンドの完成度を決めたという運命ともいえるきっかけから描かれました。
最近だと、昨年亡くなられてしまったのですが、あのLinkin Parkもチェスターという圧倒的なボーカル力を持つ彼の加入で世界的なバンドへと大変身していくきっかけを得たというエピソードを思い出しました。
フレディの存在感は一番。だけど、クイーンにいるから輝いていた。
映画の後半、フレディとバンドメンバーは本当に家族だったんだなと感じられるシーンがあってグッときました。
カット寸前だったというシーン
フレディがソロ活動をすることをバンドメンバーに告げるシーンがあったのですが、当初カットされる予定だったということを伝える記事を読みました。
https://rockinon.com/news/detail/182053
大事なシーンの積み重ねでクイーンとメンバーの紆余曲折が描かれていたんですね。
フレディが届けてくれるエナジー
本作ではフレディの生い立ちやセクシュアリティについても触れていました。
フレディがエキゾチックな風貌を持っていたことや、のちにゲイであると公になるセクシュアリティに対する葛藤なども。
彼には愛する女性がいて、彼女もまた愛してくれていた。
けれど、フレディがセクシュアルな部分で相容れない悲しさを抱えていることも気づいていたんですね。
本当の家族にはなれなかったけれど家族同様・メンバー同様に彼を愛してくれていた人がいたという。
あの時代に”本当の自分を受け入れる”ことと”病気であることを受け入れた”フレディ。
辛さも苦難も乗り越えたというフレディの強さが染みたのは、まさにラストのライブエイドのシーンで歌われた「We are the Champion」の歌詞の通り。
自分の中にあるものをさらけ出しながら語りかけてくる深い歌詞と聞くものを勇気づけるフレディの歌声。
曲から伝わるエナジーが押し寄せて生きて、思わず涙がでました。
キャストさんたちについて
一緒に見たクイーンファンのお姉さまは、メンバーのシンクロ率の高さを称賛しておられました。
余談ですが、お姉さまは当時ライブエイドもタイムリーに見られたそうで、「あの時、メンバーはフレディの病気のことを知っていたんだな」ってしんみりつぶやいておられました。
一方で、フレディの人柄を貶めたポールにはお怒りでした。
私はベイリッシュ(GOT)とトム(ダウントンアビー)とレイ役のマイク・マイヤーズにちょっとばかり沸いてしまいましたが。
そして、ラミ・マレック!ナイーブさが際立つ印象的な彼のフレディ。
ステージでは彼のダイナミックな動きを体現しておられて物語に没入させてもらいました。
ライブの臨場感もすごい!
圧巻は”ライブエイド”のライブシーン。
大胆で臨場感あふれるカメラワークやカット割りもあってまるで会場にいるかのようなワクワク感が止まりませんでした。
時間の都合で通常版の上映を見たのですが、IMAXで見るとさらに良かったのだろうかと思わずにはいられません。
実際にフレディの歌声を使用した名曲が劇中28も使われていたということです。
こちらも大人気という、ボヘミアン・ラプソディーのOST 28曲入りこれは買いですな
ハマリ度は
4.5
本作は何度も見に行くリピーターさんが本当に多いそうです。
クイーンのライブを恋しく思う方やまるでライブ会場にいるかのような臨場感あふれる楽曲の数々に触れて”新たに・改めて”クイーンに惚れた方も多いことでしょうね。
私も見に行けて本当に良かったです!
オフィシャルブックも出ていましたよ