韓国映画「人狼 llang:The Wolf Brigade」をnetflix見ました。
ファンタジーアクション系はなぜか普段あまり選んでいないんですが、カン・ドンウォン主演、ハン・ヒョジュ チョン・ウソン共演ということでたまにはと見てみました。
日本アニメ映画「人狼 JIN-ROH」(2000)の実写化だったということで独特の設定や衣装美術はその世界観に沿っていたんだなと分かりました。
日本劇場未公開作品。
本作はNetflixオリジナル映画として世界配信中。
前半はネタバレなしでお読みいただけます。
韓国映画「人狼 Illang」について
2018年7月韓国で公開された日本アニメ実写化映画。
監督:キム・ジウン
出演:
左上から時計回りに カン・ドンウォン(イム・ジュンギョン)
ハン・ヒョジュ(ユニ)
チョン・ウソン ミンホ(SHINee) ハン・イェリ キム・ムヨル
みんなカッコい~
物語の世界観・あらすじ
「人狼 JIN-ROH」は韓国と北朝鮮が5年の準備期間を経て統一を宣布した中、反統一武装テロ団体セクトが登場した混沌の2029年。警察組織である特殊機甲大隊と情報機関である公安部を中心とした絶対権力機関の間の対決の中、狼と呼ばれる人間兵器“人狼”の活躍を描く映画だ。
イム・ジュンギョンは警察組織”特機隊”のメンバー。
特機隊は独特のプロテクトギアを装着して戦闘する恐怖の人間兵器部隊で「人狼」と呼ばれ恐れられていた。
人の皮をかぶった狼=非情に任務を遂行し迷うことはない最強集団。
その一員であるジュンギョンは、ユニと出会った。
ユニは特機隊を廃止に追いやろうとしていた公安の作戦の駒だった。
ジュンギョンは過去のある出来事が原因で公安の作戦のターゲットとして選ばれていたのだった。
予告編
日本語字幕がついているNetflix公式の予告編はこちら。
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日本語字幕がついていないバージョンはこちら↓(wanwandwさんより共有させていただきました)
本作の迫力や世界観・雰囲気を見せてくれていますね。
冴え渡るアクションがすごい!
物語は特機隊を廃止にしたい公安との戦いだったんですが、もうアクションシーンのほとんどは
- 重いプロテクトギアを着ての重量級の迫力ある戦闘シーンか
- 重力を忘れるような華麗なアクションシーン
南山タワーの展望台のアクションシーンから続く一連のカーアクションシーンは目が釘付けになりました。
カン・ドンウォンは踊るように華麗にアクションをこなすんですよね。
韓国映画「人狼」とは
近未来の韓国、政府と反政府派テロ集団との衝突を発端として生まれた政府内部での紛争を描いた迫力のストーリー
ハマリ度は
2.5
カン・ドンウォンがカッコ良かった!そこです!(主観的過ぎ)
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ここから後半はネタバレがあります。ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
大義だけではない後ろ暗さ
過激派反政府テロ組織との戦いから幕を開け、激しい銃撃戦に爆発シーンが続き、混乱を極めた暗い時代を表現されていました。
過激派反政府組織”セクト”には、大義を抱き働く年若い(幼いと言ってもいいほど)少女らがいて、政府の目をそらしながら爆発物を運搬していました。
その一方でセクトからもらえる運営費目当ての大人たちもいて、きれいごとではない事情も描いてあります。
ユニの悲しさ
公安にジュンギョンを嵌める役をやらされることとなったユニは元セクト。
病気の弟と共に生きのびるため、過去にはセクトに属し、今は公安の言いなりになるしかなくなっています。
弱い立場の彼女は、大義より生き延びるために邪悪なものにも身を任せるしかありませんでした。
彼女がジュンギョンと会ったシーンは決意よりも悲しさを感じさせ、二人きりになったときには「赤ずきん」がサッドエンディングを迎えるストーリーを語りました。
「狼に食べられてしまったおばあさんも赤ずきんも助からない。」という。
サッドエンディングな赤ずきん
「では誰が悪いのか、やはりオオカミか、呼んだおばあさんか、赤ずきんを送り出したお母さんか。」
だれかに責任を押し付けて恨むことすらできない悲しさと辛さみたいなものを彼女は語ったのではと感じました。
そしてその言葉は、ジュンギョンの心にずっと棘のように刺さり続けた過去の出来事への整理できない後悔の思いに届いたようでした。
2人のシーンは悲しくて美しかったです。
常にジュンギョンはクールなんだけど、セリフの行間や視線だけで感情が激しく動き変化する様が伝わってきました。
ハン・ヒョジュもカン・ドンウォンも目の演技が素敵なんですよ。
さいごに
カン・ドンウォンとハン・ヒョジュのことしか語りませんでしたが、本作は重厚な上司チョン・ウソンや嫉妬が垣間見える腹黒い公安のキム・ムヨルなどの演技も堪能できました。
原作の日本アニメはきっと作り込まれた世界観で複雑なストーリー展開があるのでしょうね?
本作は韓国テイストの感情あふれるうら悲しさとアクションシーンが見どころとなる作風になっていたのではと感じました。