映画

韓国映画 チョ・インソン主演「ザ・キング」視聴感想

ザ・キング

チョ・インソン、チョン・ウソン主演の2017年の韓国映画「ザ・キング」を見ました。

助演にペ・ソンウとリュ・ジュンヨルが出演していてチャンスがあれば見ようと思っていた映画でした。

今回も前半はネタバレなしで作品情報や本作の魅力などを語っていきたいと思います。

ネタバレあらすじや感想は後半にあります。

ザ・キング の作品情報

公開

2017年 韓国  原題:The King

監督・キャスト

監督・脚本:ハン・ジェリム

優雅な世界(2008)
観相師(2014)
造られた殺人(2016)

キャスト

チョ・インソン(パク・テス)
チョン・ウソン(ハン・ガンシク)
ペ・ソンウ(ヤン・ドンチョル)
リュ・ジュンヨル(チェ・ドゥイル)他

ザ・キングの成績

2017年の韓国映画界は多方面に物議をかもした「軍艦島」や大ヒットとなった「神と共に」、そして不動の動員数1位「タクシー運転手」などが公開されていた年。

その中で本作の観客動員数は530万人。年間で第7位でした。

本作の描いたテーマやジャンルは安定して人気を得られる腐敗権力に対する勧善懲悪ストーリー。

人気俳優さんによるパワフルな作品となっていたことも良かったんだろうなと感じます。

冒頭あらすじ

チンピラ稼業の父を持つ不良学生テスは、威張り散らす父親にも頭の上がらない“検事”という存在がいることに気づき、検事目指して一念発起。

自分流の学習法を体得し一流大学に入学、司法試験に合格し検事となった。

権力者の息子の犯罪をもみ消せとの圧力がかかった一件がきっかけで検事界のスターハン・ガンシクと出会い彼の傘下へと入るのだった。

予告編

ここで本作の予告編をご紹介します。

見せ過ぎず本作の魅力が伝わるTSUTAYA MOVIE CHANNELさんの予告動画を共有させていただきました。

本作の勢いの良さが伝わってきますよね!

下剋上ね!なるほど確かに~(笑)

ザ・キング の魅力

単純でガッツのある主人公の魅力

主人公テスは検事になろうと思った時も、権力におもねって生きると決めた時も、こうと決めたら一直線でやり通す“単純かつガッツある男”でした。

テスを通じて、権力の醜さ・不幸の連鎖・盛者必衰の理が描かれたのですが、テスのもつ熱さや人間臭さをチョ・インソンが魅力的に見せてくれました。

歴代大統領史に絡めたインパクト

本作ではガンシクが権力者に一目置かれるだけでなく、大統領選挙にも一枚噛んでいました。

実際の大統領の映像を使って描いていく手法が、まるでガンシクたちがリアルに暗躍していたかのような錯覚を起こさせるインパクトがありました。

リュ・ジュンヨルと友情の姿

同郷で交流のあったテスとの友情を築いたドゥイルを演じたのはリュ・ジュンヨル。

リュ・ジュンヨルは主演でも助演でも輝く俳優さんです。

テスにとって人生のキーとなる友情を体現していたドゥイルの姿は本作の魅力として絶対に挙げたいエピソードです。

ザ・キングとは

90~00年初期の韓国大統領史に絡め
権力を握った腐敗検事を批判的に描くパワフルドラマ

ハマり度

 3

1990年ごろから00代にかかるあたりまでの歴代大統領政権の裏で権力をほしいままにした腐敗検事たちを描いた本作は、シニカルなユーモアとグロテスクなバイオレンスを絡めた勢いのある作品でした。

権力に対する怨念をパワフルに発散させるかのようなヒューマンドラマであると同時に、目の前に美味しい話がぶら下がった時自分なら正しい判断ができるかを問う作品でした。

私は、「人生の終わりに後悔するような選択をしていないかよ~く考えた方がいい」というメッセージを受け取りました。

ここから後半はネタバレがあります。ご注意ください。

 

ネタバレあらすじ

国を蝕んだ公務員たちへの批判

チョン・ウソンが演じたのは上司も尻尾を振る検事界のトップ、ハン・ガンシク。

ガンシクは失うものの多い政治家や権力者を思いのままに操る独自のシステムメソッドを持っていた男でした。

例えば権力者がらみの不正をもみ消してやり権力者との蜜月関係構築

しかしもみ消した不正は情報としてストックしここぞという時に失脚・脅迫材料に

金銭面や裏仕事では暴力団との癒着で共存関係を構築し上納金もがっぽり

自分たちさえよければいい法の番人たちが、国政を司る選挙に絡む王様気取りともいえる姿を批判的に描いていました。

権力バリアがあるとき、消えるとき

本作ではガンシクたちがどの大統領を推すか、推すと決めたらライバルをどう蹴落とすか、自分たちの都合で裏工作に動きました。

権力の頂点とされる韓国の大統領退陣(後)が常に破滅的という恐ろしさは、権力に対する韓国民の強い憧れと憎しみのようなものを感じさせますが、ガンシクのように都合のいい時おもねり罪に問わない一部の司法陣や、逆に時期を見てしか権力者に罪を問えない力関係を暗示しているようでもありました。

結末は

テスはガンシクたちにとって都合の悪い存在となってしまいます。

テスの口を封じる暗殺計画がありそれを阻止したのがドゥイルでした。

暗殺を指示したのはガンシク、指示を受けたのがドゥイルの組事務所だったため、ドゥイルは逃げ場を失うのを覚悟の上でテスを守り無残な死を遂げていました。

ドゥイルの友情がテスの目を覚まさせ一大勝負を覚悟させました。

政治家の道に舵を切ったテスは、選挙活動を利用してガンシクたちの不正を暴くことに成功しました。

さいごに

繰り返し繰り返し韓国ドラマや映画で描かれる政財官の権力乱用。

様々な勧善懲悪ストーリーが切り口を変えながら作られ受け入れられ続ける背景には、弱者を守る政治・司法への強い期待と同時に、悪い奴らをぎゃふんといわせるカタルシスを味わいたい人々の願いが感じられます。

強烈なインパクトを感じさせる映画でした。

検事の前に座って虚勢をはるラストのガンシクの普通の人感www

絶妙な演出です(笑)

出番は他の3人よりも少なかったもののリュ・ジュンヨルは印象に残りました。良いね~

カテゴリー
テキストのコピーはできません。