BSフジで昨日(1/23)から「魔女の法廷」がスタートしていますね。
主演クラスになられてからますますカッコよさが増してきたユン・ヒョンミンとくるくる変わる表情が魅力的なチョン・リョウォン主演の本作を私は2018年に見ました。
社会現象となった#MeeToo運動の高まりをキャッチしていたストーリーがとても印象に残ったドラマでした。
今回は、視聴したときの感想を絡めて本作を少しご紹介したいと思います。
詳細なあらすじは割愛します。
作品情報
放送
2017年 韓国KBS 全16話
演出・脚本・キャスト
演出:キム・ヨンギュン
メリは外泊中(2010)w/ホン・ソック
ラブ・ミッション~スーパースターと結婚せよ~」(2011)w/ファン・インヒョク
魔女の法廷(2017) 他
脚本:チョン・ドユン
九尾狐伝(2010)w/オ・ソニョン
童顔美女(2011)w/オ・ソニョン
魔女の法廷(2017)
キャスト
チョン・リョウォン(マ・イドゥム)
ユン・ヒョンミン(ヨ・ジヌク)
チョン・グァンリョル(チョ・ガプス)他
タイムリーだったドラマコンセプト
2018年には、韓国でSNSやメディアを通じてセクハラや性暴力の被害者たちが”私も”と声をあげ被害体験などを共有する”#MeToo”運動が活発化しました。
加害者とされた人の中には韓国ドラマでもおなじみの俳優や映画祭常連の監督の名もあがり、自殺者も出るなどニュースにもなりました。
韓国での#MeeToo運動の火付け役となったのは自ら職場の同僚から被害を受け、ついに声を上げた女性検事さんだったこともあるからでしょうか、本作は無念の被害者たちの味方となってくれる検事さんたちの物語でした。
冒頭あらすじ
イドゥムは子どもの頃、たった一人の家族だった母が突然失踪しており、出世して母を捜し出そうと野心に燃えていた。
今は仕事ができる検事としての評価を得た。
しかしセクハラ常習犯の上司の所業を証言したため左遷。
異動したのは窓際部署だったが、ここの部長はイドゥムの母の失踪に関わるある事件の担当検事だったことが分かってくるのだった。
予告編
ここで、日本版DVD発売元の予告編をご紹介します。
冒頭あらすじや主人公二人の関係性など、どういった方向へ展開させていくドラマなのかがよくわかる予告編となっていますね。→公式サイト
魔女の法廷の個性と魅力
無念の性被害者を助けたい検事たち
性被害は無念のまま起訴すらされないケースも多く、たとえ加害者を罪に問えたとしても厳罰は望めないという状況が描かれました。
主人公の一人新人検事のヨ・ジヌクは元精神科医。
ジヌクは継父から性被害にあった幼い少女の治療を担当し法廷で十分な証言をしたはずが予想よりはるかに軽い刑が加害者に確定した経験から、無念の性犯罪被害者を法の面から助けたいと検事になっています。
バディものにほんのりロマンスの香り
セクハラ上司に睨まれ左遷されてやってきたイドゥムは猪突猛進なキャラ。
目的意識をもってやってきたジヌクは冷静なキャラ。
チョン・リョウォンはやる気と度胸はあるが時々空回りしてしまう、それでも実力あるという個性的な検事を見せてくれ、
ユン・ヒョンミンは温かくて清廉で勇気もあるといういい男検事を見せてくれました。
衝突していた二人がやがて相棒となり、そしてほんのりロマンスの香りが漂うのも本作の魅力でした。
魔女の法廷とは
性被害を扱う部署に配属された検事たちと
犯罪の温床を生んでいた政治家との闘いを描いた物語
ハマリ度は
2.5
めちゃめちゃハマったということはなかったのですが、最後までしっかりと見ることができました。
性被害をテーマにした専門検事ものは初めてでしたが、イドゥムのお母さんの失踪事件なども絡めてあり、なじみのある韓国ドラマらしいヒューマンなエピソードも全編を貫くストーリーとしてありました。
2人が所属した部署の先輩検事さんやベテランの事務官さんたちもいい人たちでほっこりでしたよ。
性犯罪に対する認識と理解がより進むきっかけとなった韓国内でのムーブメントと相まって、本作に対する関心が高まった印象でした。
シリアスな部分も含む物語でしたが、主人公のキャラクターの個性が立っていて重くなりすぎずに見ることができる物語でした。
さいごにOSTを一つ
本作も聞いていただきたいOSTをここで。
キム・ボギョン「Tell Me」
絞り出すように広がる心の声のようなボーカルがカッコイイですね。
「魔女の法廷」はシビアなテーマを描きつつも活劇感あふれる主人公のキャラクターがストーリーを明るく見せました。
主人公自身も哀しみを抱え、彼女なりに強く生きている姿がとても魅力的でした。
興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。