韓国ドラマ

韓国ドラマ「初対面で愛します」(原題) 視聴感想

初対面で愛します

今年の夏前SBSで放送された韓国ドラマ「初対面で愛します(原題)」を見終わりました

キム・ヨングァンとチン・ギジュ主演のやさしいロマンティックコメディ。

助演には私には初めてとなった俳優さんたちがキャスティングされていたりと、思っていたよりも楽しく新鮮な気分で最後まで見ました。

SBSでいくつか上がっていたイメージティーザーのうち、本作の優しいムードが感じられる16秒動画がこちら。

やさしい~~。

全体的なイメージはこういう柔らかい感じ。

そこに二人の思いを確認していく出来事が積み重ねられていきました。

それでは今回も私の感じたところを主観的に語っていきたいと思います。

ネタバレあらすじ・感想は後半以降となっています。

作品情報

放送

2019年 SBS 全32話(実質16話)

演出・脚本・キャスト

演出:イ・グァンヨン

タンタラ(2015)(w/ホン・ソンチャン)
イ判サ判(2017-18)
初対面で愛します(2019)

脚本:キム・アジョン

離婚弁護士は恋愛中(2015)
初対面で愛します(2019)

キャスト

キム・ヨングァン(ト・ミンイク)
チョン・ガリ(チン・ギジュ)
ク・ジャソン(キ・テジュ)
キム・ジェギョン 元Rainbow(ヴェロニカ・パク) 他

脚本は肩ひじ張らないロマコメを書かれる作家さん

私は2015年に本作を書かれたキム・アジョン作家の「離婚弁護士は恋愛中」を見ています。その時の感想に、

「さらっと楽しみつつ事件の真相も知りたくなるラブロマンス」

「構成や設定に工夫がされている」

なんて偉そうなことを書いていたんですが、本作「初対面で愛します」も実はこの感想がぴったりきます。

ハッピーエンドがやってくることを安心して期待できるロマコメは、もし最後まで見なくてもいいかな?となってしまうと終わりです。

最後までいかに楽しく見せ切れるかというような工夫をされる作家さんなんだなと感じました。

冒頭あらすじ

チョン・ガリは通信大手T&Tモバイルの御曹司ト・ミンイクのもとで働く秘書。

1年という契約期間の中、延長を期待して昼夜なく24時間体制で仕えていたがその願いもむなしく打ち砕かれた。

しかし、ミンイクは暴漢に襲われ高所から転落したことで過去の手術の影響から顔を認識できなくなってしまった。

どういったわけか秘書のガリだけは認識できるミンイクは、ガリだけが頼りという状況になった…。

予告編

ここで、SBSから出ていた第8ティザーをご紹介します。

上司ミンイクに精いっぱい世話を焼きながら仕えているガリ。

暴漢に襲われガリ以外の人の顔を認識することができなくなってしまったミンイクのそばにいるうち、ガリは互いの人生を変えてしまうある行動に出てしまいます。

そういう冒頭の雰囲気を感じられる予告編となっています。

初対面で愛しますの個性と魅力

穏やかに展開するラブストーリー

刺激的で奇抜な設定のファンタジックストーリーが多い昨今、久しぶりに穏やかで温かい気持ちになれるロマコメに出会ったという感覚でした。

もちろんすんなりとロマンスが成就するというようなことはなく、ちょっとしたファンタジックな要素を盛り込みつつ互いの思いや周囲の人々の思いを描き進んでいきます

本作のタイトルとなっている”初対面で愛した”のはお見合いで出会った相手にその日に惹かれてしまったミンイク。

ミンイクが愛してしまったのはいったい誰だったのか、本作の一大ポイントでした。

優しく純粋な主人公たち

仕事のできる御曹司ミンイクと親しみのある頑張り屋の秘書ガリ。

主人公の二人は少し幼く見えるほどに優しく純粋でした。

生い立ちも含めて人の心の痛みが感じられる二人が、それぞれに心を痛めつつ相手を愛しぬく姿に惹きつけられました。

個性的なキャラクターヴェロニカ・パーク

本作にカラフルな色を付けてくれたのが個性的なキャラクター。

特に、キム・ジェギョン演じるヴェロニカ・パークは特に印象的でした。

当初私にはお初の女優さんだったため、美人でスタイルもいい彼女の振り切った演技に新人らしからぬものを感じて注目しました。

調べてみると、「高潔な彼女」で主演を、他「バッド・パパ」などなどカメオも含めていろいろ出ておられたようです。

仕事ができるが男性に目がない肉食でエキセントリックな大財閥令嬢なのですが、純情な一面も見せるヴェロニカの存在は出色でした。

キム・ジェギョンはガールズアイドルRainbow出身の方。芸能界での経歴はすでに長いかたでした。

事件の謎がサブエピソード

本作でロマンスと並行して描かれていたのがミンイクが襲われた事件の謎でした。

ロマンスのスパイスとなるエピソードでもあり、物語のスタート地点となるエピソードでした。

けれど、誰が敵か味方か分からない怖い部分をずっと伏線として引っ張るような陰謀サスペンスという描き方ではないのが本作らしかったです。

初対面で愛します とは

初対面の見合い相手を愛してしまった御曹司
そんな上司を愛し支え続ける秘書の秘密とは?
優しくてかわいいロマンチックコメディ

ハマリ度は

 3.5

予想よりも良かったため、前半はノンストップという勢いで見ました。

事件のエピソードも重すぎず、最後の最後まで温かいものを失わずに描き切った物語なのが好印象。

キム・ヨングァンはいろいろなキャラクターを演じ分ける方ですが、今回のような少し子供っぽいイメージもできる笑顔をお持ちの俳優さんですね。

そしてチン・ギジュははまり役

とてもつらいけれど美しい純愛を描いた「ここに来て抱きしめて」の時にも感じたのですが、愛らしく、庶民的なイメージの温かいキャラクターがとても似合う女優さんです。

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肩ひじ張らずに見られるロマンチックコメディ、楽しみました!

これから見られるサービスは (2019.10.14現在)

2019.10.14現在の情報では、本作を見られるのは2019.10.23~CSチャンネル衛星劇場で始まる放送となります。

衛星劇場番組ページ

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*本記事をご覧のタイミングで放送状況が変化している可能性もあります。あらかじめご了承ください。

 

ここから後半はネタバレがあります

ご注意ください

 

ネタバレあらすじ・感想

「初対面で愛します」でもっとも物語の中で大きな鍵となったガリの秘密がありました。

この秘密こそが二人のロマンスのきっかけとなり、また大きな障壁となりました。

日本版DVD発売の時にはこの部分も予告編にがっつり盛り込まれてしまいそう~なんて思っているのですが (笑)、ここからはそれに触れて行こうと思います。

ガリの秘密

ガリは勤務中にいつも着ているカーディガンを脱げば、ミンイクが自分だと分からないことに気づきます。

他の男に会っていてミンイクとの見合いの席に来ないと分かった財閥令嬢ヴェロニカのふりを思わずしてしまったガリ

好きになっていたミンイクから秘書ではなく女性として扱われる幸せを味わってみたい誘惑に勝てなかったその1分で状況は一変してしまいました。

予想外だったのが、ミンイクが初対面の日から見合い相手のヴェロニカに惹かれたこと。

事態は複雑化しガリは本当のことを彼に話すタイミングをどんどん失っていきました。

ヴェロニカの事情

ヴェロニカはミンイクの親友でありT&T社の本部長職を務める若きエリートのキ・デジュにほれ込んでいました。

テジュとの関係を固める時間が必要だったヴェロニカは、見合いがうまくいったと親同士が思っている状況が好都合でした。

ミンイクの事情も分かったうえで1か月だけこの状況を利用したいと交渉してきたヴェロニカがガリに提示した条件は、ミンイクにとって社内での地位を固める大きな提案でした。

ミンイクを愛しているガリに対してヴェロニカが見せた誠意ある条件でした。

ヴェロニカにとっても人生がかかった大事なタイミングだった。

ガリはヴェロニカの事情を無視することもできませんでした。

愛する人は一人だけ

本作のロマンスの肝は「別人だと思っていても、結局は同じ人を愛してしまう」という真実の愛。

ミンイクはヴェロニカもガリも同じくらい愛している自分の節操のなさに苦悩します。

ついにはガリを愛していると確信したミンイクは「ヴェロニカがガリのように感じられて惹かれた」という愛の告白まで。

愛されるとはこういうこと、という乙女の願いがこもっているともいえますね。

家族のように信頼できる人を求めていたミンイク

ミンイクは学歴も仕事上の実力もある財閥の一人息子。

しかし、早くに会長だった父を亡くし、愛人の子として育ての母の顔色を窺い、叔父に地位を脅かされ続けた生い立ちがありました。

ミンイクはガリの中に求めていた温かい家族のような安心と安らぎを感じていました。

ミンイクを騙してしまうという思いもよらない過ちを犯してしまったガリでしたが、その真意は揺るがないミンイクへの思い。

二人の間に吹き荒れた嵐が真実をむき出しにしてくれ、地固まったと言えました。

襲撃事件の真相

秘密組織の存在

T&T社の秘書を中心に組織された秘密組織が存在しました。

雇用の安定のない秘書や運転手などが勤務中の怪我や事故などに対する補償が受けられない現状を憂いた古参の秘書が補償金を作り出すために組織していたものでした。

その方法が、重役が受け取った賄賂の絵画などを偽物とすり替え、本物を売り飛ばしてできた資金を補償に充てるというものでした。

襲撃事件の犯人は

その詳細を記した帳簿が偶然ミンイクの手に渡ってしまい、それを強引に取り戻そうとした組織のメンバーがミンイクを傷つけたことでおおごととなりました。

警察沙汰となり、結局は組織の存在が明るみになってしまったというわけでした。

小道具使いがうまい

劇中、二人のエピソードに絡めて存在を発揮した小物たちがありました。

アクセサリーや服、オブジェだったりツールだったり。

その中でも、お父さんからの贈りものだった大切な観賞魚とお別れしてしまったミンイクの水槽にガリが用意した架空の植物”モスボール”がなかなか素敵でした。

幸せな気持ちになると浮かぶというまりもの巨大版のようなまん丸の緑の植物で、病気になれば撫でて可愛がってあげると元気になるんです。

ガリやミンイクの気持ちにリンクしているようで見ていて幸せになれるかわいいファンタジックアイテムでした。

ここでOSTを

今回は私の好きだった曲を2つピックアップしました。

サンドゥル(B1A4)「飛びたつ」(題名意訳)

サンドゥル、良いですね~。どんどんOST歌ってほしいです。

そして、切ないシーンでよく流れていたこの曲

イム・ハンビョル「おかしくなったみたいだ」(題名意訳)

少し懐かしき韓ドラOSTのムードが漂うこの曲も良かったです。

このほか、本作のムードを表す明るい曲や優しい曲もありました。

ぜひ聞いてみてくださいね。

さいごに

”愛しているのはただ一人だけ”という定番ロマンスのプロットを軸に描かれた優しくて愛らしい物語、最後まで楽しみました。

ただロマコメを楽しんだという以外に、本作に深さを感じさせられた部分がありました。

先ほど話した労災に対する補償を受けられない人たちの社会的問題面ともう一つ、“障害”について言及したシーンがあったことでした。

ガリのお兄さんは生まれながらにして目が見えません。

ガリと付き合い始めてから、ミンイクは堂々と生きるガリのお兄さんに人の顔を認識できなくなってしまったことついて気持ちを打ち明けたりしています。

物語の中で、ガリのお母さんが幼いころのお兄さんに言った言葉が

「この世に完璧な人などいない」でした。

「できないことより、できることがたくさんあることに目を向けて」

というようなことも語っています。

生きていると何かにつけて優劣をつけたがる人がいたり、できないことや苦手なことに落ち込むこともあります。

一人一人できることは違って当然ということをさりげなく描きこんでありました。

大作・話題作や見ごたえのあるドラマも大好きですが、時々本作のようなドラマに出会ってほんわかした気持ちになれるのも大好きです。

私の勝手な印象ですが、日本受けはいいのでは?と感じました。

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