見た方々のシリーズ最高との呼び声の高いシーズン3を楽しく見終わりました。
物語の世界観や登場人物の事情など、見ているだけで自然と惹きこまれてしまうドラマ「ストレンジャー・シングス」。
シーズン3は2よりも心も体も成長したマイクたちの物語として素晴らしかったです。
今回も感じたところを語っていきたいと思います。
ネタバレは後半以降となります。
作品情報
配信:Netflix
クリエイター:The Duffer Brothers
製作:Shawn Levy Dan Cohen 他
シリーズ
シーズン1 | 2016年 全8話 |
---|---|
シーズン2 | 2017年 全9話 |
シーズン3 | 2019年 全8話 ←今回ココ |
シリーズはシーズン4か5あたりまでの制作がありうるそうです。
キャスト
ウィノナ・ライダー(ジョイス・バイヤーズ)
デヴィッド・ハーパー(ジム・ホッパー)
フィン・ウルフハード(マイク・ウィーラー)
ミリー・ボビー・ブラウン(イレブン/エル)
ゲイテン・マタラッツォ(ダスティン・ヘンダーソン)
ケイレブ・マクラーリン(ルーカス・シンクレア)
ナタリア・ダイアー(ナンシー・ウィーラー)
チャーリー・ヒートン(ジョナサン・バイヤーズ)他
冒頭あらすじ
マイクとエルは付き合い始めたラブラブカップル。
エルの保護者であるジムは二人が部屋の扉を閉じてしまうことには大反対。
娘が男の子と付き合うことにどう対処したらいいか悩み、ジョイスに相談してみたりしていた。
ある日、ジョイスは家・職場のマグネットが磁力を失ったことに危機感を感じ調査を開始した。
一方、ダスティンは遠く離れた両想いのスージーと無線交信を試みていて怪しいロシア語の交信を受信してしまうのだった。
予告編
シーズン3は1984年が舞台。
懐かしの楽曲たちが目白押しでした。
ストレンジャー・シングス S3の魅力と個性
思春期ゆえのエピソードたち
マイクたちは思春期真っただ中へと突入。
マイクはエルとラブラブで、ルーカスとマックスもどうやら喧嘩しては仲直りしてという風に、マイクたちよりも先輩カップルの様子。
エルが心配なジムは不器用にボーイフレンドのマイクにクギを刺してみるなど、親も子も初めてのことだらけ。
恋、友達との関係、親と子などなど。
大切な人をどう愛してどう守るのか、思春期ならではのぎこちなさも見事にシーズン3のエッセンスとして生きていました。
冷戦の匂い漂う時代の空気
個人商店に代わって大型モールが台頭してきたホーキンス。
モールのアイスクリーム店で働くスティーヴは、ロシア語の交信を傍受したダスティンを手伝って暗号解読することになりました。
実際のところ、ソ連軍がホーキンスでないとだめだったあるプロジェクトを推し進めていることが分かってきます。
敵はアメリカを狙うソ連なのか、それとも???
冷戦時代をほうふつとさせるエピソードの取り入れ方でした。
強敵との対峙、エルや仲間たちの献身
今シーズンも、強敵が人類に襲い掛かろうとしていました。
しかも敵は最も注意すべき人類がエルであると分かっていて対策してきたふしもあって手ごわいことに。
それでもエル無くしては成せず、仲間や親・兄弟たちがいなくても成せなかった一大事件となりました。
ストレンジャー・シングス S3とは
80年代オマージュにあふれるSFファンタジーS3
思春期を迎えたマイクたちが世界を救う奮闘記
ハマリ度
4
完成度の高い世界観と、構築されてきたキャラクター造形がさらに花開いたS3。
今シーズン新たに登場したキャラクターたちの個性も立っていました。
シーズンを重ねつつも盛り上がっていくシリーズというのもすごいなと感じています。
ネタバレあらすじ・感想
土地を買いあさっていたソ連の目的
彼らが求めていたのはまさにエルが全力で閉じたあの異世界への扉。
その扉を開こうとしていたのがソ連でした。
ホーキンスでないといけなかった理由も、その壁を開くための巨大施設がホーキンスにできた巨大ショッピングモールの地下に広がっていたというのもすべては異世界への扉を開くためのカモフラージュでした。
異常事件が示していたもの
新聞社に勤めるマイクの姉ナンシーは、情報提供を受けた「肥料や化学物質をむさぼるラットの異常行動」を見過ごしませんでした。
ラットたちをはじめ、ついには人間も同じ行動に出始めます。
マイクたちが”フレイされた“と呼んだ、未知の生物マインド・フレイヤーによる汚染を受けた生物たち。
彼らは死に絶えたあとスライム状に変化し集合して巨大マインド・フレイヤーとなっていくのでした。
危機の本質に近づけたのは
ソ連が進めていた異世界への扉をこじ開けようとする作戦が引き金となってマインド・フレイヤーが動き始めていました。
ソ連のこのプロジェクトを阻止することになったのはダスティンによる無線交信の傍受とスティーブやロビンによる解読のおかげ。
この施設を破壊することに成功したのは、磁場の異常に気づきソ連の科学者を捕まえることに成功したジョイスやジムのお手柄でした。
各キャラクターの行動力が結実するラスト
マイクたち、親たち、ジャスティンたち、ナンシーやジョナサンたち。
それぞれが別行動をしていても、すべてが街・人類を守るための一大事件を防ぐ一つ一つの大切なピースとなっていました。
ストーリー作りが本当にうまい。
行動を共にしているメンバー同士の関係によっておこる人間模様の喜怒哀楽エピソードもうまく組み立てられているんです。
各ピースたちが最後に回収されていくラストのクライマックスは見事でした。
さいごに
SFサスペンスホラーであり、青春ものであり、冷戦の気配も絡めたシーズン3。
面白かったです。
今回注目した新キャラクターロビンはあのユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘さんでした。
ロビン良かったからな~、また登場するかな~
で、私の「ストレンジャー・シングス」の推しは チャーリー・ヒートンです。(この情報いらないですか?)