私が見たNetflixオリジナルドラマの中でも特に印象的なシリーズが「ザ・クラウン」。
各賞レースで軒並みノミネートされるなどその作品性や演技が高く評価されています。
現在もご健在の人物、しかも英国王室を描くことができるんだなとうなりに唸って見たS1。
そして、エポックメイキングな出来事を絡めて描いたS2どちらも引き込まれました。
今回も私の感じたところを2018年に見た時の感想を絡めて主観的に語っていきたいと思います。
ちなみに、今回は詳細あらすじは割愛させてもらいます。
ザ・クラウン 作品情報
制作国・配信:英・米 Netflix
クリエイター:ピーター・モーガン
シリーズ
シーズン1 | 2016年 全10話 ←今回ココと |
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シーズン2 | 2017年 全10話 ←ココ |
シーズン3 | 2019年 全10話 |
シリーズはシーズン6まで作られる予定だそうです。
キャスト
クレア・フォイ(エリザベス2世)
ジョン・リスゴー(ウィンストン・チャーチル首相)
マット・スミス(フィリップ殿下)
バネッサ・カービー(マーガレット王女)
アレックス・ジェニングス(デュークオブウィンザー/元エドワード8世)
マシュー・グード(アントニー・アームストロング=ジョーンズ) 他
ザ・クラウンが描くのは
英国女王であるクイーン・エリザベス2世が経てきた時代時代の出来事と、英国王室に起こった有名な出来事を絡めながら描いていくシリーズ。
その中で、エリザベス女王の政務やプライベートに対する苦悩・葛藤・決断といった心情も掘り下げてあります。
家族であり妹であるマーガレット王女や元エドワード8世である伯父さんなど、歴史や話題に上る方々のエピソードがふんだんに盛り込まれています。
ザ・クラウン シーズン1
S1で描かれたのは
1947年英国女王となるエリザベスの結婚から1955年ウィンストン・チャーチルの辞任までの、在位初期の頃が描かれました。
エリザベス女王の人生を冷静に重厚に描く
1947年、次期女王となるエリザベスとギリシア・デンマーク王室王子フィリップとの結婚式から始まる物語。
折に触れて回想の形で幼少期や、王位を降りたエドワード伯父さんのエピソードなどが挟まれつつ進みます。
またひとりのいち女性としての苦悩や葛藤も同時に描くことでエリザベス女王の人生の厚みが伝わってきます。
演じたクレア・フォイの若き女王の姿は親近感を感じるとともに威厳も感じられてとても良かったです。
王室の一員であるということ
王室に求められているものというのは、日本人だとより理解しやすい部分じゃないかなと思いながらみていました。
王室の一員であるという役割を任された方々もまたそれぞれ一人の人間であることは私たちも承知しているがゆえに、本作を見ながらその存在のありがたさをひしひしと再確認しました。
作品性の高さ
この「ザ・クラウン」が素晴らしいのは、コンセプト以外にその美術・セットや衣装、さらにロケ地、照明カメラワーク映像、どれをとってもため息がでるほど素晴らしいという所。
こんな作品に出会えるとは・・・。
シーズン1で印象的だったエピソード
エドワード8世の譲位のことやマーガレット王女のロマンスなど実はよく知らなかったのですが、活き活きとしたエピソードとして描かれていました。
王族の恋、もう大衆の注目は必至ですよね。
当時いかにドラマチックだったかがうかがい知れました。
S1最終話はS2へとあまりに普通につながっていく感じで終わっていて、私はすぐさまS2を見ました!
ザ・クラウン S1とは
英国女王エリザベス2世の結婚から1955年あたりまでを描く物語
すべてが高クオリティ 画面に惹きつけられる
ハマリ度
4 良いです!
ザ・クラウン シーズン2
S2で描かれたのは
1956年のスエズ危機の頃から、アメリカのケネディ大統領夫妻との出会い、マーガレット王女の新しいロマンス。
そして政界やセレブの間にわき上がった不道徳なスキャンダルが世間を騒がせた1963年ごろまでが描かれました。
戦後の変化に王室を適応させていくエリザベス女王
子どもたちの成長と子育て。
「戦後」激しく動き始めた世界の情勢。
時代の変化の中で王室を適応させていく過渡期を生きるエリザベス女王の様子がS2の見どころでした。
あの有名なケネディ大統領と同時代。
そして妹マーガレット王女が前例にない一般の男性と結婚したこともまさにこの時代でした。
フィリップ殿下の少年期のエピソード
私がS2で最も印象に残っているのはチャールズ皇太子を代々王室が通わせていたイートン校ではなく自分の母校に入れたがったフィリップ殿下のエピソード。
ここ100年の間に起こっていた出来事だと思うと信じられない感じではあるのですが、国の情勢が刻々と変化する中で王族だったフィリップの数奇で孤独な少年期がとても迫ってきました・・・。
フィリップ殿下はギリシア・デンマークの王族とはいえ、戦前・戦中王室内での情勢上難しい中を生きてきた方なんですよね。
王族ではあるが王族として守られるべき盾となるものがなかったいという辛い立場だったことも描かれました。
と同時に、チャールズ皇太子の全寮制在校時代も胸が痛いほどでした。
マシュー・グードのインパクト
それにしても、マーガレットが出会ったちょい悪カメラマン、アンソニーのインパクトはすごかった。
結婚後は何かとスキャンダル方面で話題となってしまうスノードン伯爵となる男性なのですが、このアンソニーを演じたマシュー・グードがすごかった。
マーガレットを魅了するしかない存在感を放っていてほんとに目が離せませんでした。
妖艶でセクシーなキャラクター大好きなんで。
「グッド・ワイフ」や「ダウントンアビー」にも出演されていますが、なんだろスーツが似合ってどこか温和な気品があって大好きな俳優さんなのですが、こんな妖艶で危険な感じもだせてしまうとはさすがです~。
ザ・クラウン S2とは
エポックメイキングな出来事や家族のエピソード
王室にとっての激動の過渡期を生きるエリザベス女王の姿
ハマリ度
4
S3もちろん見ます!!