英国王室、しかもご健在の英国女王を主人公に描かれる画期的なドラマ「ザ・クラウン」のシーズン3を視聴しました。
シーズン3は、1964年からスタートし、エリザベス女王の在位25周年までを描いてありました。
キャスト陣も超有名ベテラン勢へと交代し、更なる深みが増し見ごたえ抜群の秀逸エピソードの連続となりました。
今回も、私の感じたところを熱く語っていきたいと思います。
ザ・クラウンS3 作品情報
制作国・配信:英・米 Netflix
クリエイター・脚本:ピーター・モーガン
シリーズ
シリーズはシーズン6まで製作予定とのことです。
キャスト
オリビア・コールマン(エリザベス女王)
トビアス・メンジズ(フィリップ殿下)
ヘレン・ボナム・カーター(マーガレット王女)
ジョッシュ・オコナー(チャールズ皇太子)
エリン・ドハティ(アン王女) 他
シーズン3と4のキャストは上記の皆さんが演じられ、シーズン4では新人物(ダイアナ妃・サッチャー首相ら)が登場されます。
ザ・クラウン シーズン3が描いた時代
1964年~1976年の在位25周年を迎えた時代までのおよそ12年間が描かれました。
王位に就いてから十数年エリザベス女王を見守ってくれたチャーチル元首相が亡くなり、5人の首相を任命してきたエリザベスは6人目となるウィルソン首相を迎えました。
チャールズ皇太子は成人しウェールズ公に叙任され、彼のはじめての恋の様子も描かれます。
そして科学の進歩目覚ましく、人類が月面着陸を果たし、神秘的なものが徐々にベールを脱がせられるかのような時代がやってきていました。
予告編
女王役がオリビア・コールマンにバトンタッチしたことを改めて伝えるようなティーザーとなっていますね。
親しみやすさと威厳、女王の人生スタンスもはっきりと垣間見えます。さすが。
ザ・クラウンS3 私が感じた魅力と個性
名優陣が見せる鳥肌ものの名演技
S3では、エリザベス女王在位25周年という大きな節目を迎えるシーズンであったことや、25年を経て家族たちの思いや状況が大きく動いたタイミングだったことなどを中心に描かれていました。
今シーズンから世代交代し、フィリップ殿下、マーガレット王女、エリザベス女王を演じた3人の名優陣の演技に目を見張り続けました。
各エピソードのエンディングでは毎話つい涙が…
余韻が押し寄せる名演技の連続でした。
チャールズ皇太子の望む道がつまびらかに
S3ではチャールズ皇太子が成人されました。
感受性が豊かで、強さよりは優しさを、威厳よりは親しみやすさを持っていた皇太子。
彼にとって、自分の望む将来と周囲の期待とのギャップが大きくなってきている様子が描かれました。
今後彼が歩む道を全世界が知っているだけに、演じたジョシュ・オコナーの、諦めや悟り、切実さや危機感を含んだ表情が印象に残りました。
進歩のスピードを速める世界と王室
科学が進歩し、全世界の様子がテレビで見ることができ、ついには人類が月面に着陸するという偉業が達成された時代。
国の経済状況に絡み、王室の存在意義に言及する層も現れるなどエリザベス女王たちを取り巻く状況も変化していました。
本作のような映像化の先駆けともいえるようなドキュメンタリー映画へのチャレンジなど、国民と王室とのかかわり方の転換期を迎えていた様子も描かれていました。
ザ・クラウンS3とは
新キャストが見せた鳥肌ものの名演技
女王在位25周年を迎えた王室の転換期ともいえるS3
ハマリ度は
5!
毎話毎話、ズズンと腹に響くような余韻についつい涙するエピソードたち。
感嘆しため息をつきつつ、一気に全10話見終わりました。
俳優陣のシーンシーンの表情から伝わるものが本当に多くて胸が締め付けられる。
これは参りました。
前2シーズンもそうでしたが、風景、美術、カメラワーク、一つ一つのディテールも圧倒的でした。
シーズン4ではダイア妃やサッチャー首相が登場することになるそうです。
ドラマ上での時代が進むにつれてあの時代を生きてこられたエリザベス王女が今はもう93歳、チャールズ皇太子が71歳を迎えられていることに思いを馳せてしまいます。
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