2020年Jtbc放送の韓国ドラマ「サンガプ屋台」。
主演にはコミカルな演技もほろりとさせる演技も自在のファン・ジョンウムと、ユク・ソンジェ、チェ・ウォニョンがキャスティングされています。
本国放送後Netflixで全話独占配信されていて、今すぐみられます。
原作がコミックであるファンタジックな本作には、ヒューマンドラマ・サスペンス・ロマンス・ラブコメ・時代劇といったあらゆる要素が詰まっていました。
具体的にどんなところが魅力だったのか、今回も語っていこうと思います。
前半はネタバレなしで。
ドラマの見どころとなったポイントや、主演のひとりであるユク・ソンジェ君にもフォーカスしています。
ネタバレあらすじや感想は後半となっています。
作品情報
原作
ぺ・ヘス「サンガプ屋台」2017年 大韓民国漫画大賞優秀賞
放送・配信
放送:2020年 韓国Jtbc 配信:Netflix 全12話
演出・脚本・キャスト
演出:チョン・チャングン
オフィスの女王(2013)(w/ノ・サンフン)
家族なのにどうして(2014)
恋するパッケージツアー(2017)
サンガプ屋台(2020) 他
脚本:ハ・ユナ
サンガプ屋台(2020)
キャスト
ファン・ジョンウム(ウォルジュ)
ユク・ソンジェ(ハン・ガンベ)
チェ・ウォニョン(クィ班長) 他
冒頭あらすじ
夢に入って病を治癒することができる力を持っていたウォルジュは、王妃から世子を治癒するよう頼まれ幾多の夜を共に過ごしたためにあらぬ噂が立った。
守るどころか命を狙われて母が死に、ウォルジュは恨みを抱いて神木で首を吊り命を絶った。
500年後、その罪を償うために10万人の恨みを晴らすことを天から課せられてきたが、残り9人を1か月以内にクリアしないと地獄落ちと期限が切られた。
触れると本音を吐露されてしまう能力を持ったハン・ガンベと出会い、協力してもらうことにするのだった。
予告編
Netflix公式予告編がこちら
サンガプ屋台。
あの世とこの世の狭間に存在するサンガプ屋台を切り盛りするのはイキのいいおかみウォルジュ。
巻き込まれるしかなさそうな、ユク・ソンジェ演じるガンベの様子が見られますね。
サンガプ屋台の魅力と個性
主演のひとりユク・ソンジェ君!
ダンスもできる歌うま揃い、作曲もできるアーティスト気質なうえに笑いまで取りに来る芸人さんも真っ青の才能豊かなボーイズグループBTOB。
その末っ子がソンジェ君。
本作を2月に撮影終了し入隊されました!
1話から、コミカル演技がよく、愛嬌たっぷりのソンジェ君のはまり役感がすごいです!
ソンジェ君の出演作では「恋するジェネレーション(原題:Who Are You 学校2015)」、「トッケビ」が代表作。
今でも年齢よりも若い役ができるほど童顔で愛嬌たっぷりのソンジェ君です。
あの世とこの世の狭間舞台はファンタジックな屋台
悩みを聞き出し、夢に入って解決するウォルジュ。
ウォルジュは今人間でもなければ幽霊でもない状態。
言うなれば「ホテルデルーナ」のマンウォルと同じ状態(!)
深いお悩みを解決するためには、それを話してもらわないと始まらないんですが、このハードルがなかなか高くてウォルジュはノルマが達成できないんです。
そこで出会ったのが、触れると触れた相手から悩みを話されてしまうという特異体質を持つガンベ。
残り9人の悩みを1か月以内に解決するには絶対に必要な存在でした。
悩める人を助けつつウォルジュの物語も展開
パワフルなファン・ジョンウム節とユク・ソンジェのリアクションも含め、ストーリーの状況説明的な第一話はテンポも良く進みました。
中盤までは1話に一つお悩みの案件を解決させるヒューマンなエピソードにほろりとさせられたりスカッとさせられたり。
名助演ともいえるゲスト俳優さん方が味のある演技を見せておられました。
ウォルジュの償いに隠された理由がある
ウォルジュが500年で10万人の深い悩みを解決しないといけないという罰には実はもう少し深い事情がありました。
500年前の出来事の真相を紐解くように描かれていく中盤以降は、案件と同時に物語の主軸となるウォルジュの過去・現在・真相・因縁などにメインストーリーが移っていきました。
サンガプ屋台とは
500年前から続く因縁と償い
愛する人の幸せのために全霊をかけたヒューマンドラマ
ハマリ度は
2.5
まさに、全霊をかけて愛する人の幸せを願う人々を描いていたのが「サンガプ屋台」
終盤では、ほろりとさせられました。
でも、カラッと明るく、パシッと手厳しく、時にムチャなこともするウォルジュのキャラクターや、ガンベのファンシーラブコメのような恋模様などもあって暗くなりすぎないのも「サンガプ屋台」の個性でした。
ただ、ウォルジュは500年前の人というイメージだからなのか、漫画のオリジナルキャラクターに寄せているのか、韓服に合わせたヘアメイク。
独特の眉の形や真っ赤なリップなど、インパクトが強くて見慣れるまではついついそっちに目が行きがちでしたが(笑)
それはさておき、明るくファンタジックでヒューマンなストーリーが好みの方にはおススメです。
今すぐNetlflixでみられます
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ
「サンガプ屋台」は500年間ウォルジュがこなしてきたこの仕事に隠されていたある真実が見えてくるところが起承転結の“転”、物語のきもでした。
物語の核心部分を書いておきます。がっつりネタバレですのでご注意ください。
500年前にそもそも一体何があったのか
前半を見ている限り、ウォルジュが世子の治療をしたことが原因でお母さんが殺害され、何か大きな事情があってウォルジュが神木で自死したことは分かってたのですが詳細は不明でした。
あの頃、ウォルジュは世子に見初められ愛されるようになっていました。
身分の違いから叶わぬと知っていたウォルジュは、別れを決意し、世子に共に逃げようと言われていた約束の場所には行かなかった。
なのに、家は襲われ母が亡くなった。
ウォルジュは、自分の能力を授かったことや守りぬくという約束を守ってくれなかった世子、そして母を殺害した王室の人すべてを恨んでいたのでした。
ウォルジュの償いの理由は何だったのか
神木で首を吊った時、ウォルジュには世子との子がお腹にいたそうです。
死んでからそれを聞かされたウォルジュ。
その子に神木の恨みが宿り、永遠に悲しい運命を背負って輪廻を繰り返すさだめが刻まれたことが分かりました。
子どもを救うには、10万人の恨を解決する必要がありました。
500年目にやってきた過去の因縁たち
屋台に配属された、元悪霊逮捕のスペシャリスト クィ班長。
人に触れると、悩みを吐露される特異体質を持った天涯孤独のガンベ。
2人がウォルジュのもとにやってきたことには意味がありました。
チェ班長は、ウォルジュを失ったあと勝手な判断でウォルジュを狙った部下キム・ウォニョンを断罪死させ、愛するひとを守り抜けなかったことを責め自分も命を絶った世子。
ガンベ君は、そう、ウォルジュと世子との子でした。
結末
500年前の出来事の真相、因縁の人々の再会が果たされ、そこには命を(魂)をかけた愛がありました。
ウォルジュは10万人の恨を解決し償いを完了させてガンベの魂を救っています。
家族の愛を知らず、人との関係も築けず孤独な生を繰り返していたガンベ君の近くで「サンガプ屋台」を続けながらウォルジュは人々の恨を解決していくそうです。
感想
前半はウォルジュの事情がぼやけていたものの、中盤からは逆に予想がついてしまうなど視聴者を引き付け切る構成とは言えなかったかな~?という印象も。
ただ、お悩み案件のヒューマンさや、ガンベ君の家族のように接するウォルジュと夫婦のようなチェ班長の姿にず~っと惹きつけられて見終わりました。
どの部分に魅力を感じるかで、「サンガプ屋台」の楽しみ方が人によって変わるドラマだと感じました。
私は3人の関係性がとても好きでした!
ソンジェ君も歌っていたOST MV
まずは本作のエネルギッシュさが感じられる明るくアップテンポなOST第一弾
チョン・ジヌ「Dive」
1話と2話あたりまでのシーンが入っています。
ソンジェ君の表情が豊でいいですね!!
そして、もう1曲は、対決番組で歌うまで有名だった対戦相手に勝利してしまうソンジェ君の感性ボーカリストの実力が感じられる曲
ユク・ソンジェ「Love Resembles Memories」
明るいムードのドラマではありますが、ウォルジュの背負ってきたものの重さもちらりとみえますね。
もう一曲だけ!サントラの名手によるOST
Ben「I’ll Be」
しっとり美しく
さいごに
最近は映像技術も進んだこともあってか、ファンタジックな物語も多く作られるようになりましたよね。
死後の世界を描くことで浮き彫りになる愛と犠牲と償いの物語でした。
キャストの魅力・ストーリーのタイプが好みの方は楽しめるドラマだと思います。
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チェ・ウォニョン助演ヒューマンサスペンス