韓国映画「上流階級」(原題:上流社会)視聴感想

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上流階級

2018年夏韓国公開だったパク・ヘイル、スエ主演の映画「上流社会」がNetflixで「上流階級」という題名で配信が始まったのでみました。

*類似タイトルに韓国ドラマ「上流社会」があります。そちらの感想はこちら↓からご覧いただけます。

私的に久々だったパク・ヘイルもなんですが、ユン・ジェムン、ラ・ミラン、そしてキム・ガンウといった個性的な名バイプレイヤーが揃っていて楽しみでした。

あと、本作は“大人向け”です。

生々しくてちょっと子どもには見せられない男女のセクシュアルなシーンがばばーーん!と映像化されています。

アダルトな作品に出演されているという日本人セクシー女優さんも熱演されていて、そのシーンでは一味違うな~とやはり感じました(一味ってなに!

目次

作品情報

公開:2018年8月 韓国

配信:2019年1月 Netflix

監督:ピョン・ヒョク

インタビュー(1999)
スカーレットレター(2004)
オガムド(2009)

キャスト

パク・ヘイル(チャン・テジュン)
スエ(オ・スヨン)
ラ・ミラン(イ・ファラン)
ユン・ジェムン(ハン・ヨンソク)
イ・ジヌク(シン・ジホ)
キム・ガンウ(ペク・グァンヒョン)特別出演

監督はあの「スカーレットレター」の方だった

私が韓国ドラマを見始めたころ、有名な女優イ・ウンジュさんが自殺されたというニュースがあり衝撃を受けたことを思い出します。

本当の理由はご本人だけが知っていることなのですが、当時理由の一つとされていたのが、「スカーレットレター」で体当たりで演じた激しいベッドシーン。

映画がヒットし、同時にそのことがウンジュさんを苦しめたのではというものでした。

本作「上流階級」でもやはり欲望の一つの形としてセックスは外せないし赤裸々に描く!という狙いを感じる作りでした。

本作ではより醜悪な欲望としてのセックスのシーンを描くために、プロのセクシー女優さんの力を借りることにしたのかもしれないなと感じました。

冒頭あらすじ

人気大学教授チャン・テジュンと美術館副館長オ・スヨンは野心家夫婦。

政治家に対し率直なもの言いで斬新な経済施策案をぶつけた若きイケメン教授は、与党から出馬の打診を受け乗り気になった。

妻スヨンは次期館長を間違いなくもぎ取ろうと狡猾に立ち回っていた。

思い通りにことが進んでいた2人は互いに内緒で不倫を楽しむのだった…。

予告編

韓国公式の予告編(字幕なし)をまずここで。

ちなみに日本語字幕付きNetflixの予告編もあります。下記の本国版予告編とはまた違った部分を切り取って見せる予告編となっていましたよ→Netflix予告

本国版予告編は人間の欲望にフォーカスして物語が作られているという印象が伝わってきます。

政治家・財閥を醜く描く

一般的なイメージとして、韓国での権力層への嫌悪感は相当なものなんだろうかと感じさせられる時があります。

本作からは「権力層が甘い汁を吸いきるために金に物言わせてやりたい放題やっている。どうだ彼らは醜いだろう」という声が聞こえてくるような作品でした。

主人公たちは理想と夢を持っていたのですが、やがて野心という強い衝動に突き動かされるうちに権力者たちの沼に足を取られてしまうのです。

映画「上流階級」とは

権力者たちがいかに汚く醜悪かを描く
その世界を垣間見た主人公たちの過ちと選択の物語

ハマり度は

1.5

私のハマり度は低めでしたが、本作の見せたい部分やテーマに共感できる方は面白く見られる作品のような気がします

▶︎▶︎Netflix「上流階級」

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

ネタバレあらすじ・感想

上り詰めた世界は美しいとは限らなかった

学識も教養も度胸もあるテジュンとスヨン夫婦。

努力を惜しまない上昇志向の二人は、それぞれ政治家と財閥経営の美術館の館長というステージが見えてきて持ち前の野心を発揮します。

けれど、その世界は汚職と不正と犯罪に満ち溢れていたと知ります。

二人がその地位で成し遂げたかった夢はかなうはずもなく、ただただ二人は利用されただけでした。

野心と欲望を見極める

ちょうど野心に燃えだしたころ、二人はそれぞれ不倫を楽しみました。

気のゆるみ、大物気分、一体どんな感覚だったのかひとときの快楽

けれど、利用しようとしてた人々にとっては二人の油断や不運はおいしい脅迫材料でしかありません。

相手を追い詰め身動き取れなくさせることにかけては筋金入りの怖い世界から逃げ出すには捨て身しかありませんでした。

夫婦二人が関わっていた世界は怖い人達がつながっていたので一緒に抜け出す勇気を持てたのが幸いでした。

さいごに ちょっと極論ぎみで

俳優さんたちの演技は素晴らしく、特に主人公を翻弄したユン・ジェムンやキム・ガンウもラ・ミランも脚本通りの人物像に仕上げていたように思えました。

ただ、演出的になにか物足りなかったと感じています。

本作の監督さんがベッドシーンに力を入れているのは伝わりました。セックスの誘惑こそ堕落の象徴であり、醜い欲望がある、と考えておられるからなのでしょうか?

私にはそんな風に受け取れました。

恐ろしい権力者たちから自由になるために、ヒロインは自らの恥部である不倫動画を関係者に大公開し、脅迫されていたネタをつぶしました。

野望と保身を捨てることで自分を縛る鎖を断ち切れた。

ラスト権力者たちは一応失脚したようだし、欲望の対象にされていたかのような女の子が成功していたりオチは用意されていたのですが、なんかちょっと雑な感じでした

権力者たちは汚いよ、醜いよ、近寄らないほうがいいよ~うっかり関わったら危ないよ~というメッセージを本作から受け取ったhobbitでした。 (締めも雑やん←

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