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Netflixオリジナル映画「オクジャ/Okja」視聴感想

okjya オクジャ

第92回アカデミー賞で歴史を塗り替えた「パラサイト~半地下の家族」の韓国人映画監督ポン・ジュノ。

ちょうど、アカデミー賞発表の前日に、以前からいつか見ようと思っていたNetflixオリジナルの監督作品「オクジャ/Okja」を視聴しました

全編見せ場だらけであっという間に見終わったのですが、やはり、見終わった後も胸に残る社会問題への問いかけがしっかりと刻み込まれていました。

今回は、主人公アン・ソヒョンについても触れながら本作に感じた魅力や個性など語っていきたいと思います。

作品情報

制作国・配信

韓国、アメリカ 2017年Netflix

監督・脚本・キャスト

監督:ポン・ジュノ

ユリョン(1999)
殺人の追憶(2003)
グエムルー漢江の怪物―(2006)
母なる証明(2009)
スノーピアサー(2013)
オクジャ/okja(2017)
パラサイト半地下の家族(2019)他

パラサイト 半地下の家族
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脚本

ポン・ジュノ ジョン・ロンソン

キャスト

アン・ソヒョン(ミジャ)
ティルダ・スウィントン(ルーシー/ナンシー・ティルダ ミランドCEO)
ポール・ダノ(ALFジェイ)
ジェイク・ギレンホール(ウィルコックス博士)
ピョン・ヒボン(ミジャ祖父)
スティーブン・ユアン(ALFケイ)
チェ・ウシク(ミランドトラック運転手)他

名子役アン・ソヒョンをチェック!

3才でデビュー2004年生まれアン・ソヒョン

ドラマや映画が数多く作られる韓国で、アン・ソヒョンは数々の作品に出演していて2020年16才にしてすでに現在キャリア13年

ポン・ジュノ作品以外でも、私が印象に残っているのはドラマ「天上の花園」(2012)でキム・セロンの妹役で見せたおませなヒョンス役(およそ7~8才の頃)。

「オクジャ」ではミジャという心身ともに難しいともいえる難役を見事にこなしていて撮影時12・3才にしてプロの力量をまざまざと感じさせる演技でした。

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Okja 冒頭あらすじ

ミジャは幼いころから巨大豚オクジャと共に育ってきた。

山奥で自由に駆け回り、互いの意思疎通も図れるほど心を通い合わせたミジャとオクジャには悲しい別れが待っていた。

十数年前食肉の新しい形を求めて遺伝子操作から巨大豚を生み出したミランド社が、世界各国で育て上げられた個体を品評し優秀な一頭をNYで華々しくお披露目する予定だった。

そしてオクジャが選ばれた。

ミジャはお披露目後には食肉となるオクジャを救うために一人旅立つのだった。

予告編

オクジャとミジャの牧歌的で幸せな日々、目を見張るアクション、そして不穏な展開…。

スピーディーで刺激的なシーンが盛り込まれつつ、ヒューマンなストーリーが展開していくことが感じられますね。

Okja/オクジャの個性と魅力

国境を越えた世界観

ポン・ジュノ監督はこれまでも、エンターテイメント性と社会性を共存させた作風が評価されて来た監督さんですが、同時に、韓国外での国・スタッフ・キャストとの作品も多くグローバルな活動もされています。

今回私が見たNetflixオリジナル映画「オクジャ/Okja」は国境という垣根を軽々と越える世界観でした。

そう、まるで現代の童話のような

まるでおとぎ話のような世界の中で描かれた愛と勇気のアドベンチャー&アクション。

であると同時に「食の闇」も描き出されます。

主人公の冒険とピンチを乗り越えていく友情の物語の中に、闇のような大人の世界が描かれていく。

現代に存在する“本当は怖いおとぎ話”

だからこそ、ヒロインとオクジャが迎えたハッピーエンドに胸をなでおろした後も、映画の中に描かれていたハッピーエンドを迎えないもろもろの光景が澱のように心の底に沈んで残るんですよね。

「パラサイト~半地下の家族」の時も言ったのですが、私がポン・ジュノ監督作品に感じる共通した視聴後感と言えます。

食産業と動物生命倫理 難しいところを突いてゆく

極端に振らせることによって問題を際立たせるのがうまいポン・ジュノ監督。

本作ではオクジャ奪還の手助けをすることになったエコテロリストといえる過激派動物奪還組織ALFという存在が登場します。

彼らの正義がミジャを手助けすることとなるのですが、食産業や動物の生命倫理など線引きの曖昧な部分に果敢に触れてくる部分でもありました。

Okja/オクジャとは

遺伝子操作で生まれた巨大豚オクジャ
深い絆でつながったミジャのオクジャ奪還物語
同時に食産業・生命倫理・過激な動物愛護組織などにも触れた社会派作

ハマリ度は

 4.5

さすがとしか言いようがありませんね。

一言では片づけられないポン・ジュノ作品は、様々なエンタメ要素を一つの作品にモリモリと盛り込み見るものを楽しませながら、重いメッセージを突き付けてくる

「あ~良かった」では終われない後引く余韻にいつも絡めとられます。

自分もその社会のシステムの中で生きているがゆえの怖さを感じさせられてしまうことが分かっているのに、きっとまた見てしまうんですよね。

「Okja/オクジャ」は今すぐNetflixで観られますよ↓

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