2017年に配信開始され高い評価を得ているNetflixオリジナルドラマ「オザークへようこそ」シーズン1を見終わりました。
すでにシーズン2とシーズン3がNetflixで配信中。
第76回(2019)ゴールデングローブ賞の主演男優賞にはジェイソン・ベイトマンがノミネートさるなど評価されていました。
なかなかシブくてヤバいドラマだったあたりを語っていきたいと思います。
作品情報
Netflixオリジナルドラマ
シーズン1 | 2017年 全10話 ←今回ココ |
---|---|
シーズン2 | 2018年 全10話 |
シーズン3 | 2019年 全10話 |
クリエイター
ビル・ドゥビーク マーク・ウィリアムズ
演出・監督
ジェイソン・ベイトマン Daniel Sackheim
キャスト
ジェイソン・ベイトマン(マーティ・バード)
ローラ・リニー(ウェンディ・バイト)
ソフィア・フブリッツ(シャーロット・バイト)
スカイラー・ゲルトナー(ジョナ・バイト)
ジュリア・ガーナー(ルース・ラングモア)
ジェイソン・バトラー・ハーナー(ロイ・ペティ)
エミー賞・ゴールデングローブ賞ノミネート
主演のジェイソン・ベイトマンは”優秀で真面目な会計士でありながら、綱渡りのような資金洗浄を背負ってしまった普通の男“をほんとに好演しています。
エミー賞は受賞を逃しましたが、ゴールデングローブ賞は受賞できるでしょうか。
他の候補も大活躍された面々がそろっていて手ごわいです。
公式サイト:ゴールデングローブ賞2019年TVドラマシリーズ主演男優賞ノミネート
2019.1.22追記
残念ながら受賞はかないませんでした。獲ったのは「ボディ ガード」のリチャード マッデンでした。
冒頭あらすじ
マーティはシカゴで親友と共に会計事務所を経営しているが、ある日顧客デルに横領の疑いをかけられ命の危険に直面した。
デルはメキシコの麻薬カルテルの男。
マーティらはドラッグマネーの資金洗浄をしていたが金の動きを怪しまれてしまったのだった。
マーティは800万ドルの洗浄を3カ月でやれる方法があるという提案を受け入れられ命は助かった。
約束を遂行するため、家族4人でミズーリ州のリゾート地オザーク湖畔に引っ越して来た。
協力するしかない妻、父親の仕事を明かされた子どもたち。家族の必死の3カ月が始まった。
netflixの予告編
なかなかダークでヘビーで残酷です。
麻薬カルテルがらみの不正に手を染める普通の父親だった男、という共通点をもつドラマとして「ブレイキング・バッド」がよく本作の引き合いに出されます。
本作は子どもたちにまで早々にドラッグマネーの洗浄が父親の仕事だなんて明かしてしまうあたりが実にシビアです。
ドラッグマネーを地方のリゾート地で投資をした体で使い、その事業が利益を出して初めてクリーンな金として懐に入る。
そういうからくりなんだけども、それ上手くいっているのかいほんとに?という状態で大変この上ない主人公マーティン。
オザークへようこそ S1とは
家族の命がかかった死に物狂いの資金洗浄
金を狙われ、FBIに監視され、地元のヤバい筋に四苦八苦した3カ月
ハマり度は
3
“地元のヤバい筋”にほんとうに苦労させられるんですよ。
想定どおりになんて全くいかない綱渡り。
ハラハラというよりは常に死んでいてもおかしくないというか・・・。
なんとか命をつなぐマーティの精いっぱいの知恵がうまくいきますようにと願いながら見る感じでした。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
実際のところ、3カ月の期限内で800万ドルロンダリングし終わったといって送金した金は投資の末に出た利益からじゃありませんでした。
妻のウェンディが働いていた不動産屋の社長のお母さんの資産を投資という名目で差し出させることに成功して入手した金です。
何とか期限内に800万ドルを送金したあと、すかさず5000万ドル追加で洗浄しろと現金が送られてきちゃって・・・。
ネバーエンディング・・・(泣)
終わらない洗浄生活
最初の方で大金の一部を盗んだルースたちに背後にいるカルテルの怖さをマーティが説いたことがあったんです。
その時ルースから「あんたこそ死んだほうが幸せなんじゃないの?」って言われていたんですが、・・・マジでそれ。
もう、死ぬまで殺される恐怖におびえ続けるしかない未来決定みたいなことになってます。
苦肉の策をひねり出しながら現状を打開していくしかないマーティが、紆余曲折の末にS1終了地点で手にしている投資先は
- オザーク湖畔のホテル、
- 風俗店、
- 葬儀社
そして資金洗浄しないといけないのは巨大麻薬カルテルと地元のマリファナ屋の金。増えてる。
どう動こうと、犯罪者と犯罪が絡む地獄絵図です。
食らいついてくるFBIも
本作には麻薬カルテルの窓口ともいえるデルを捕まえるため、マーティを見張っているFBI捜査官が二人出てきます。
一人は地元警察と連携する正攻法なタイプ。
もう一人のロイはやり手の曲者タイプでした。
スパイも真っ青なハニートラップを使って協力者を作り追い詰めるタイプ・・・。
でも彼らも何も手にできないままS1を終えてます。
S2にまた出てくるのかもしれないですが、彼らが狙っていたデルはもうこの世にはいないんですけどもね。
マーティのこれからは?
オザークにきて精力的に投資を勧めている最中、地元のマリファナディーラーの流通網を壊してしまってマーティンはめちゃくちゃにらまれてしまっています。
怒らせちゃった地元のマリファナディーラーとメキシコの麻薬カルテルの両方が納得する策を見つけ、握手させることに成功したマーティ。
シーズン2では湖上カジノでロンダリングする展開になっていきそうです。
逃がそうと思った妻子はマーティと共に生きることを決意して戻ってきたので一家団結しかなさそう。
子どもたちまだ中学生と小学生ですが。
でも二人とも個性的で賢いので何とかついてきてくれそうです。
さいごに
ダーククライムサスペンスというだけあって、残酷なシーンが結構出てきます。
頭脳をフル回転させ生き残ることが目標というサバイバル。
一寸先は闇。
常識も通用しなければ情に訴えることもできない相手とわたり合う。
そのためには常に理性を研ぎ澄ましていないといけないマーティの苦闘が染みます。
余裕あるときにシーズン2へ行きたいと思います!