ピーキー・ブラインダーズ、シーズン4を見終わりました!
シーズン全6話なので、おお!?とか言っている間に終わっちゃうほど。
今回は家族の物語というよりは非情な裏社会に生きるピーキー・ブラインダーズの姿がより描かれていたという印象でした。
感じたところをまた語っていきたいと思います。
シーズン3までをご覧になっているという前提で語っていますので、前シーズンまでのネタバレがあります。ご注意ください。
今回のシーズン4のネタバレは後半以降となっています。
作品情報
放送:イギリス BBC
クリエイター・脚本:スティーブン・ナイト
シリーズ:ピーキー・ブラインダーズ
スティーブン・ナイトさんによると、シリーズはシーズン7で完結の予定があるそうです。
キャスト
キリアン・マーフィー(トーマス・シェルビー)
ポール・アンダーソン(アーサー・シェルビー)
ヘレン・マックロリー(ポリー・グレイ)
ジョー・コール(ジョン・シェルビー)
エイダン・ギレン(アラバマ・ゴールド)
エイドリアン・ブロディ(ルカ・シャングレッタ)
シャーリー・マーフィー(ジェシー・エデン) 他
有名な俳優さんの顔も見られたS4でしたよ。
冒頭あらすじ
殺人の科で絞首刑を受けることとなったアーサー、ジョン、マイケル、ポリー。
トーマスは家族の逮捕を止められなかった現実から、さらに上の組織を動かすしかなかった。
無事刑を止めることに成功したが、ポリーや兄弟の妻たちの怒りは収まらず、約一年トーマスは距離を置いていた。
しかし、ファミリーのもとに黒い手形の押された手紙が届いた。
アメリカNYのマフィア、ルカ・シャングレッタによる皆殺しの予告状だった。
予告編
本国放送時イギリスBBC2の予告編をご紹介します。(日本語字幕なし)
S4でも激しく辛い展開が待ち構えていそうですね。
S4の状況や背景
S3、女性問題でイタリア系のヴィンセッティさんのところと抗争に発展し、アーサーとジョンがヴィンセッティさんを殺害していました。
報復のためにイギリスへとやって来たのがヴィンセッティさんの息子でニューヨークのシチリア系マフィア、スピニエッタファミリーのルカ・シャングレッタでした。
ほか、ロシアでの歴史的展開もあり、共産主義の動きを警戒し革命を阻止したい政府の動きもみられる情勢でした。
ピーキー・ブラインダーズS4の魅力と見どころ
アメリカの裏社会の情勢が絡んできた
あの有名なイタリアンマフィア、アル・カポネがアメリカで勢力を拡大していた時代。
父親の報復で皆殺しの予告状をピーキー・ブラインダーズに送ってきたルカ・シャングレッタはアル・カポネほど大きな組織ではないようでしたが同じくイタリア系。
ピーキー・ブラインダーズもあいつらはヤバいと浮足立ったほど、アメリカのマフィアは恐ろしい存在だったようです。
新キャラも登場
マフィアのルカを演じていたのがエイドリアン・ブロディ。
ひょうひょうとした感じながら存在感抜群!
そして、ルカからファミリーを守るには援軍がいると判断したトーマスが雇ったのが、ならず者集団とも呼ばれるアラバマ・ゴールドファミリー。
エイダン・ギレン(ベイリーof GOT)が演じているアラバマは見た目がちょっと知的なのでヤバく見えないのがまた愛嬌って感じ(笑)
他、共産主義の女性活動家ジェシーさんなども登場していて、イギリスでもロシアのような革命が起こることを危惧している気配が濃厚でした。
家族の絆は強い、けれど時代が変わっていく…
トーマスの家族に対するスタンスはこれまでとは1㎜も変わっていない。
でも、状況が刻々と変化し複雑化していく。
それに合わせてトーマスが力をつければつけたで、それ相応の事態も起こってくるんです。
ファミリーが一枚岩でいられるよう静かに思考を巡らしつつハードな仕事の中で正気を保っていられるトーマスの生きる辛さも感じてしまうS4でした。
ピーキー・ブラインダーズS4とは
非情な裏社会の作法、復讐の連鎖
今世での休息は望まないと語ったトーマスのS4
ハマリ度
3
S4はNYマフィアのルカ・シャングレッタの登場で反社会勢力たちの物語性がより濃く描かれていた印象でした。
私の見た海外ドラマの中で印象に残っている「ボードウォーク・エンパイア」と同時代のイギリスという部分にも興味深さを感じています。
それから、S2の終わりにチャーチルの頼み事でトーマスが命拾いをした件についての話題がやっと出てきました。
S5ではこのあたりが動くのかどうかも気になります。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
今回もストーリーのあらましをかいつまんでまとめておこうと思います。
犠牲が出た…
ルカの報復によって奇襲を受けた弟ジョンが撃たれて死に、マイケルは重傷だったが一命をとりとめた。
細かな作戦をとりませながらルカとわたり合い、勝ちきれないままアーサーが狙われる事態にも発展してしまうほどでした。
近隣のマフィアを潰したルカ
個人的な状況や思惑があったということもありましたが、ロンドンのユダヤ系組織ソロモンはトーマスを裏切る形となりました。
いよいよピーキー・ブラインダーズも潰されるのか?と思った矢先、トーマスは練っていた策がうまくいき形勢は逆転、ルカを倒しました。
「大は小を制する。」
ソロモンがトーマスを裏切ったことに対する小さな詫びともいえる状況打開のヒントでした。
トーマスがとっていた策
アーサーが狙われた直後、トーマスはマイケルをアメリカへと派遣し、ルカよりも強大な組織アル・カポネと話をつけていました。
ルカが所属していたNYのスピニエッタファミリーは全滅。
そして部下たちもアメリカに戻った後が大事、ということで形勢が逆転しました。
利害が絡めば友と呼んでいようが命をかけて裏切ることとなる非情な裏社会の姿が描かれたソロモンとトーマスのシーンでもありました。
チャーチルとの契約
5話あたりで動き始めました。
トーマスは共産党による革命を阻止し、その芽を根絶することに力を貸してほしいという依頼を受けていたようでした。
数年契約で年間200万ポンドの貿易の許可も得ていて。
ただでは動かないトーマス(笑)
共産主義と革命の気配
トーマスの工場の一つで起こっていた男女の賃金格差に異を唱えていた共産主義の女性運動家ジェシー・エデン。
チャーチルからの契約の件もあってジェシーに近づいたトーマスは、以前共産主義者だった妹のエイダを巻き込んで動き始めました。
とんだ迷惑をこうむったエイダ…。
ファミリーは一蓮托生、という部分を身をもって感じているエイダはやってくれそうですが…。
さいごに
S4は裏社会の抗争的な部分が濃いシーズンでした。
弟ジョンを失ったのは辛いところですよね…。
さて、ルカの事件からおよそ1年後、
トーマスはこの作戦を推し進めるために労働党下院議員に立候補し選挙で勝利しています。
S5は議員という地位を手に入れたトーマスの活動が見られそうです。
それから、ずっと秘書としてトーマスのそばにいたリジーがトーマスの子を懐妊し、女の子が生まれていました。
ドンパチの抗争がメインとなっていたので私のハマり度がググっとは上がらなかったのですが、それでもトーマスの心の中にある過去の恋人との思い出やPTSDの影響など見逃せないエピソードも盛り込まれていました。
愛する人に対して純情なトーマスの本質は昔からのようです。
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