ザ・クラウン シーズン4 視聴感想 Netflix海外ドラマ

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ザ・クラウンS4

ご健在中の英国女王や皇太子をはじめとした英国王室を描くドラマシリーズ「ザ・クラウン」も第4シーズンを迎えました。

今シーズンにはあの華のようだったダイアナ妃のエピソードがやってくると知って期待と緊張を抱きつつ視聴を始めました。

ご健在の方々を描くことを踏まえた上で、どこまで踏み込み、どれくらい脚色するかのバランス力が試されることとなったS4。

私にとっては、はじめてハマれないシーズンとなってしまいました

その理由などを含めて、感じたところを語っておきたいと思います。

今回は基本的にネタバレ感想となっていますご注意ください。

目次

ザ・クラウンS4 作品情報

制作・脚本・シリーズ

制作・配信:Netflix

クリエイター・脚本:ピーター・モーガン

シリーズ

シーズン12016年 全10話
シーズン22017年 全10話
シーズン32019年 全10話
シーズン42020年 全10話 ←今回ココ

シリーズは、シーズン6まで予定されています。

キャスト

オリビア・コールマン(エリザベス女王)
ジョッシュ・オコナー(チャールズ皇太子)
ジリアン・アンダーソン(マーガレット・サッチャー)
エマ・コリン(ダイアナ妃)
トビアス・メンジズ(フィリップ殿下)
ヘレン・ボナム・カーター(マーガレット王女)  他

シーズン4が描いた時代

1977年から1990年、ちょうど、英国初の女性首相となったサッチャー氏就任やチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚。

そして、政治面ではフォークランド紛争といった、植民地時代の名残色濃い出来事やアイルランドとの問題なども描かれました。

予告編

シーズン4は、エリザベス女王、サッチャー首相、ダイアナ妃といった女性陣のエピソードが中心となって展開することがよくわかる予告編ですよね。

ネタバレ感想

前シーズンのシーズン3はハマリ度マックスをつけたほどに全編に唸り、ため息をつき、涙が溢れた大ハマリのシーズンでした

シーズン4は、私のハマリ度は上がりませんでしたが、俳優さん方や美術を含めたドラマクオリティーは相変わらず高く、海外での評判は全シーズンを通して最も高かったようです。

同い年のふたりが国を率いた十数年

歴代初女性首相となったサッチャー首相を演じていたジリアン・アンダーソンの存在感と、常に自然体を感じさせるオリビア・コールマン。

考え方、取る方法などに違いがあった二人。

しかし、二人が国を守りたい、良くしたいという同じ目的を見据えながら信念に乗っ取って責務を果たそうとしていた姿でもありました。

それぞれ自分の場所で戦う同い年のふたりという描き方は、対比が効いていて緊張感もありました。

エリザベス女王の成功記でいい

これまでのザ・クラウンは、エリザベス女王の成功記ともいえる内容となっていました。

時代を象徴する出来事をピックアップしながら、もちろん脚色を加えつつも、終的に描くのは女王が成し得たことたち

それゆえ、公人であり一人の女性であるエリザベス女王が、踏ん張り、結果を出していく姿に熱いものを感じてきました

と同時に、家族の一員である前に君主としてのエリザベス女王の存在を刻みながら生きる王室の面々の葛藤と苦悩といった生きざまにも深く感じ入ることのできるヒューマンドラマの個性がありました。

ただ、S4はそういった趣旨とは離れてしまうエピソードが描かれてしまっていました。

皇太子夫妻のエピソードの脚色が過ぎる

女王にとって重要で関係の深い出来事ではあるにせよ、まだ健在の皇太子や王子たちと直接かかわるエピソードに多くの分量が割かれる展開に。

特に、チャールズ皇太子とダイアナ妃の夫婦間のエピソードは憶測と誤解を生むような脚色となっていて、これは中傷レベルと言ってもいい。

たとえ、フィクションであるという前提があったとしても、公人だからコンテンツとして見なしていいとは言えないはずです。

公人はコンテンツ扱いしてもいいのか?私はNo

エンターテインメントであるドラマの素材として王室を取り上げるという部分には異論はありません。

そこに存在した献身と努力といったものに、マイナス要因も含んでいたこととあわせて表現されるのもよいと思います。

けれど、英国王室には王室の役割があり、それを引き継いで担っていく方々が実在しています

その彼らの私生活の部分に、どんな問題があったにせよシーズン4の描き方は脚色が過ぎました

また、本作に描かれたことが真実だと受け取られる懸念があるそうです。

演じたジョシュ・オコナー、エマ・コリンズの物腰やビジュアルのシンクロ率が高く、リアルな演技がなおさらそうさせるのでしょうね。

ドラマはすべてがフィクションとはいえ、それでも、影響が及ぶ実在の人物がいる場合の配慮はもう少しあるべきじゃないかと、落ち着かない思いで見たS4でした。

ザ・クラウン シーズン4とは

同い年の女性が一国を共に守ろうとした十数年間
女性たちの義務と私生活、光と影を描いたS4

ハマリ度は

2.5

やはり、ご健在の人物を描くドラマは、スキャンダラスな部分をわざわざ詳細に脚色してまで描くべきではなかったのではと思っています。

シーズン5はS4より描かれ方に配慮されるでしょうか?

おそらくダイアナ妃が亡くなられるエピソードに差し掛かりそうなので不安です。

ザ・クラウンこれまでのシーズンの感想はこちら

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