VAGABOND/バガボンド 視聴感想 韓国ドラマ

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VAGABOND/バガボンド

2019年、SBSで放送終了後Netflixで独占配信がスタートした韓国ドラマ「VAGABOND/バガボンド」を見終わりました

世界をまたぐストーリー、国家的規模の陰謀を描く超大型アクションドラマ、そしてイ・スンギとスジ共演ということで話題となっていました。

本国の評判としては大ヒットという感じではなかったようですが、迫力のアクションシーンなども含めてぜひ見てみようと思っていました。

今回も私の感じたところを本音で語っていきたいと思います。

ちなみに、日本の漫画にカタカナ同名の作品がありますが本作はリメイク等ではなく別物でした。

目次

作品情報

放送

2019年 韓国SBS 全16話

演出・脚本・キャスト

演出:ユ・インシク

不良家族(2006)
ジャイアント(2010)
サラリーマン楚漢志(2012)
お金の化身(2013)
君たちは包囲された(2014)
浪漫ドクターキム・サブ(2016)
VAGABOND/バガボンド(2019)
浪漫ドクターキム・サブ2(2020) 他

共同演出:イ・ギルボク

VAGABOND/バガボンド(2019)
浪漫ドクターキム・サブ2(2020) 他

脚本:チャン・ヨンチョル

大祚栄(テジョヨン)(2006-07)
ジャイアント(2010)
サラリーマン楚漢志(2012)
お金の化身(2013)
奇皇后(2014)
モンスター(2016)
VAGABOND/バガボンド(2019)他

脚本:チョン・ギョンスン

お金の化身(2013)
モンスター(2016)
VAGABOND/バガボンド(2019) 他

キャスト

イ・スンギ(チャ・タルゴン)
スジ(コ・ヘリ)
シン・ソンロク(キ・テウン)
イ・ギョンヨン(エドワード・パク)
ムン・ジョンヒ(チェシカ・リー)
ペク・ユシク(チョン・グクピョ大統領)
ムン・ソングン(ホン・スンジョ首相)
チャン・ヒョクジン(キム・ウギ)
ユ・テオ(ジェローム)    他

冒頭あらすじ

世界の武術監督になるのが若いころの夢だったスタントマンのチャ・タルゴンは亡き兄の子フンと暮らしていた。

テコンドーの国家代表としてモロッコに招待を受けたフンたち道場の一行が乗った飛行機が墜落事故を起こし、生存は望めなかった。

だが、遺族たちとモロッコに駆け付けたタルゴンは、空港でフンが最後に送ってくれた機内の映像に映っていた男を見つけたことから、墜落は故障ではなくテロの疑いがあると確信するのだった。

予告編

ここで、本作の雰囲気がばっちり伝わる予告編をご紹介します。

激しいアクションと国際的犯罪組織の影、そして政治家たち。

さまざまな疑わしい者たちの姿が垣間見える中、主人公タルゴンが甥を亡くした飛行機墜落事件の真相を命がけで暴こうと奮闘する姿が見られることが分かりますね。

VAGABOND/バガボンドの魅力と個性

窮地から泥臭く這い上がる主人公

本作の演出・脚本を担当されたユ・インシク監督、チャン・ヨンチョル作家はともに作品作りで組まれたことのあるペア。

しかも、風としては、窮地に陥ったとしても勝ち切ることより負けない姿を見せながら泥臭く這い上がる主人公の物語を手掛けてこられています

本作VAGABOND/バガボンドはこれまでとジャンルが少し違うものの、軸となるキャラクターの魅力を描き出す点においては安定のクオリティーだったと感じます。

ワールドワイドなロケ地&アクションの派手さ

本作は国家規模の陰謀アクションもので、物語のスタートはモロッコ、ポルトガルなど。

大規模な追跡劇シーンが撮られたロケ地も異国情緒があふれていて見ごたえがありました。

しかもアクションにかける熱意と気合は並々ならぬものが感じられ、主演の役割もスタントマンの役割も大きく、そして映画なみのカーアクションまでド派手に!

戦闘シーンではガンアクションもかなりありました

今主流となりつつあるVFXよりも、ガチのアクションで魅せるという印象を受けました。

制作費、かなりの額だったでしょうね~

陰謀の黒幕にはそう簡単にたどり着けない

主人公タルゴンは持ち前の観察力や洞察力、身体能力の高さを活かし飛行機墜落事故の陰謀と黒幕を追います。

ただ、あまりに複雑に絡んだ利害関係が存在するために、敵か味方かの見極めも厳しく、絡んだ利害関係を一つ一つ紐解いていくのも大変

核心に迫れば自分の命も味方も、そして事件の証人も命が危ない。

それゆえに、タルゴンの活躍と二転三転する状況の緊迫感がより高められ持続させられていました。

最後まで息もつかせないとはこういうドラマの事を言うに違いありません。

VAGABOND/バガボンドとは

国家規模の陰謀を暴くため奔走した一人の遺族
国をまたいで繰り広げられたサスペンスアクション

ハマリ度

2.5

豪華華麗なアクションとハラハラの陰謀の数々。

全16話中目まぐるしく変化するスリリングな状況が続き、イ・スンギ演じるタルゴンと韓国情報院の捜査官コ・ヘリの男女バディの関係性も魅力でした。

ただ、カメラ割りやカットの構図などデフォルメが効いた演出がされているため、普段好んで読まない少年漫画やアクションアニメを見ている感覚になることがありました。

おそらく、そういう部分が私的には逆にハマりづらかったと感じています。

さて、本作は黒幕は誰なのかが分かり実行犯らに対する結末は迎えたのですが、黒幕に対する結末がなく

“つづく”の文字が見えるようなラストでした

続編の情報は今のところありませんが、次の章への布石のようなエンディングとなっていたので、構想はあるのかもしれませんね。

また、海外での評判も良かったようで、シーズン2の要望が高まっているみたいです。実現するといいですね

かなりアクションに力の入っているドラマなので、サスペンスアクション好きな方はハマれると思います。

ぜひ一度見てみてくださいね!

▶︎Netflix「VAGABOND/バガボンド」

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

ネタバレあらすじ・感想

陰謀渦巻くサスペンス部分について、主なあらすじを振り返っておこうと思います。

事故ではなくテロだった

タルゴンは飛行機墜落がテロによるものであると確信していました。

実行犯と思われる男を実際に追い、男が墜落機に乗っていた映像もあった。

しかし、男には逃げられ、映像も奪われ、NISに渡してあった動画すら内通者に削除されるという悔しい展開となりました。

©SBS

事故の陰に見え隠れしていた陰謀

ちょうど、政府が11兆規模の国防費をかけて戦闘機の購入を予定しており、競合していた二大企業はジョン&マイク社とダイナミック社。

タルゴンの甥フンが乗った飛行機はダイナミック社製だったことから、性能を疑われたダイナミック社よりもジョン&マイク社は有利な状況になりました。

本作のVAGABONDの意味とは

NIS内に裏切り者がいるため、ヘリやタルゴンをフォローするためにカン局長が教えてくれた秘密アジトの合言葉が「バガボンド」でした。

カン局長の信頼置ける同僚だった方の奥さんの店トンダク・チキンがアジトなのですが、その奥さんのお兄さんはサヴァン症候群の天才級のハッカーでした。

テロを証明できる証人

©SBS

墜落テロには実行犯ともう一人副機長が協力者だったことが分かりました。

政府すら真相を追うタルゴンの命を守ってはくれない中、唯一の証人でテロの共犯だった墜落事件の生き残り副機長のキム・ウギをヘリとともに確保しきったタルゴン。

キム・ウギの証言でジョン&マイク社の副社長マイケルがテロを持ち掛けていたことが証明されました。

政府高官を賄賂で抱き込んでいたジョン&マイク社のアジア支部のロビイスト、ジェシカ・リーが逮捕されるなど、ダイナミック社の無実が証明される形となりました

ジェシカから5000億ウォンもの金を海外のペーパーカンパニーで受け取っていたとしてチョン大統領も世論の波に煽られ弾劾され辞任となりました。

テロなど指示していなかったジェシカ

副社長マイケルが計画し実行犯を手配して会社を有利な方へと運んでくれたと思っていたジェシカ。

その後なぜマイケルが自殺したのかは謎だったといいます。

実はその陰には、国際的な特殊傭兵部隊を率いる”サマエル“という人物の影が見え隠れしていました。

サマエルとは

実行犯ジェロームという男が所属する部隊ブラックサンを抱えているのがサマエル

狡猾で冷徹、洗練された物腰とカリスマを持ったサマエルは、すぐ近くにいた、ダイナミック社のエドワード・パクでした

サマエルこそが、ジョン&マイク社を徹底的に潰す計画を立て、自分たちが操れる次の大統領を作り出す準備をしていたのでした。

©SBS

政府高官も抱き込んでいたサマエル

大統領がジョン&マイク社から莫大な金を受け取ったことが明るみになった地点で、ホン首相は汚職を許さないクリーンな政治家として大統領の責任を問い弾劾に成功しています

サマエルがトップに据えようとしていたのがホン首相。

ホン首相はエドワード・パクと会い、彼がサマエルだと知ったと同時に、サマエルの操り人形にされることにようやく気づきました。

邪魔者を消し去ったサマエル

利用し、正体がバレた地点でサマエル=エドワードはキム・ウギとタルゴンを殺害するよう指示を出しました。

しかし、命からがら生き延びたタルゴンは実行犯だったジェロームと真相の核に近づくため、サマエルの抱えるブラックサンに潜入しました

ヘリらを危険に晒したくないタルゴンは自分は死んだことにしています。

悲しむヘリが旅立った新境地

テロ実行犯ジェロームがジェシカを消すために刑務所に配属され、それに気づいたジェシカはヘリに助けを求めました。

サマエルとジェロームを出し抜くため、二人は刑務所内で芝居を打ち、ジェシカはエドワード・パクに刑務所から出してもらうために完全敗北を宣言してみせました

目的を達成し、出所したヘリを迎えに来たのはジェシカ。

ジェシカとヘリは、ホン首相の資金源となる油田のあるキリア王国へと旅立ちました。

結末

潜入したブラックサンで、タルゴンは生物兵器を強奪する任務を終えた後やってきたジェロームをその手で倒しました。

その後派遣された任務はキリア王国でホン首相の油田がらみで暗躍を始めたという邪魔な女ロビイストを暗殺する仕事。

スナイパーとして銃を向けた先にはヘリが。

タルゴンはもちろんヘリを撃つことはありません。

OSTを少し

感想の前に、本作の豪華だったOSTの一部をご紹介したいと思います。

洋楽感と映画のようなMVがステキなこの曲

I’llアイル「Breaking Dawn」

夜明けの希望を感じさせるようなサウンドですね。

もう一曲は

キム・ジェファン「If I Was」

落ち着いた曲調とジェファンの歌声が、終盤タルゴンとの別れを悲しむヘリの姿と重なっていきますね。

感想

見終わって見ると、最初から最後までずっとサマエル=エドワード・パクの計画通りに進んでいた陰謀だったことが分かりました

私としても、イ・ギョンヨンさん演じる切れ者エドワード・パクの存在感が光り続けていたので好々爺で終わるわけないよなと思ってはいました(笑)

一旦、タルゴンの甥フンたち乗客を死にいたらしめた実行犯たちはすべて手を組んだ組織に狙われ命を落として終わりました。

ただ、狡猾に立ち回ったNISの裏切り者や政府高官、そして何よりも黒幕サマエルはまだまだ計画を推進しようとしている様子でした。

今回ひとつの結末は迎えましたが、大ボスたちが残ったままという状況です

続編があれば、残された黒幕たちであるホン首相やサマエルの資金源を枯渇させつつ失脚させていって欲しいところです

サスペンスアクションが好きな方はとても楽しまれたのではないでしょうか?

好みかと言われれば微妙な部分もあるのですが、私としては、一応続編があれば見ようかなとは思っています。

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