韓国ドラマ

韓国ドラマ「七日の王妃」視聴感想

パク・ミニョンが2017年に出演した時代劇「七日の王妃」を見ました。

主演はほかにヨン・ウジンとイ・ドンゴン。

彼らが演じたのはのちに中宗となるヨク(晋城大君)と異母兄燕山君。

つまり「中宗反正」をモチーフにヨクとその妻となるチェギョンのロマンスを描いた物語でした。

見どころやハマり度評価、後半ではネタバレあらすじや感じたところを語っていきたいと思います。

作品紹介・スタッフ・キャスト

放送

韓国KBS 2017年5.31-8.3  全20話

演出:イ・ジョンソプ

怪刀!ホンギルドン(2008)、天下無敵イ・ピョンガン(2009)、製パン王キム・タック(2010)、栄光のジェイン(2011)、ヒーラー(2014)、町の弁護士チョ・ドゥルホ(2016)

脚本:チェ・ジニョン

 

キャスト

パク・ミニョン(シン・チェギョン)
ヨン・ウジン(イ・ヨク)
イ・ドンゴン(イ・ユン)
ファン・チャンソン(ソノ)
コ・ボギョル(ミョンヘ)他

監督は歴戦のヒットメーカー

イ・ジョンソプ監督が演出された作品を見ても、フュージョン時代劇から専門職もの、アクションなど幅広く手掛けておられ、数作に一つは人気ヒット作を生んでいる歴戦の監督

今回の「七日の王妃」でも、命をかけて宿命に立ち向かう主人公たちの姿をアクションを交えながら人情深く描いてありました。

パク・ミニョンは「栄光のジェイン」「ヒーラー」にヒロインとして出演していて監督との信頼関係は十分というところのようです。

「七日の王妃」の時代背景

500年強という李氏朝鮮時代の中でいくつか劇的な政治事件が記録されているのですが、そのうちの一つ1506年にクーデターで王を廃位し新たな王を擁立した「中宗反正」の頃が舞台。

まさに当事者本人たちである暴君と記録される燕山君中宗となる弟晋城大君晋城大君の妻となるシン・チェギョン(のちの端敬王后)の3人を主人公として描いた物語でした。

あまり描かれることがなかった端敬王后

ドラマや映画でよく取り上げられてきた人気の時代なのですが、端敬王后は王妃の座に就いた期間が七日間と短いことからこれまでちゃんと描かれることがありませんでした。

本作はおしどり夫婦だったという二人のロマンスを中心に、反正に至る彼らの人物像を再解釈・再構築しながら、じっくりと歴史の行間を想像し埋めていくような脚本となっていました。

ドラマに人気の中宗時代

中宗時代は家臣先導型のクーデターのあとゆえ、政治家たちの勢力が強い激変の混乱期でもありました。

生き馬の目を抜く、今でいうジェットコースターストーリーにぴったりということもあって「女人天下」「チャングムの誓い」などなどでも描かれ大ヒットしました。

因みに本作で晋城大君(中宗)の母(大妃)を演じたト・ジウォンは2002年の大ヒットドラマ「女人天下」で中宗の側室敬嬪パク氏を演じておられました。

長期に権勢を誇った文定王后(中宗の3番目の王妃)とわたり合うという熾烈な役で、文定王后の側近朝鮮三大妖婦の一人チョン・ナンジョンと勝負する敵対勢力キャラを演じ、女優賞を獲っておられたのが懐かしいです。

ただ「女人天下」150話、面白かったけどめっちゃ長かったな~(遠い目)

ちなみに朝鮮三大妖婦の他二人はチャン・ヒビンとチャン・ノクス。

チャン・ノクスは妓生から上り詰めた燕山君の側室で、本作「七日の王妃」にもいました。本作のチャン・ノクスも従来のイメージとちょっと違ったイメージになっていました。

冒頭あらすじ

チェギョンは高官左議政シン・スグンの娘。

元気いっぱいのチェギョンだが、両親と離れ地方で乳母と共に過ごしていることをさみしく思っていた。

ある日父に届いた手紙を届けるという口実で若様の姿で旅立ったチェギョンは、都で両班の子息と出会いちょっとしたトラブルとなった。

この子息は第十代王ユンの異母弟ヨク。

兄王から政敵として警戒され疎まれていた。

チェギョンの両親はある予言を怖れ娘を守るために王宮を避けて育てていたのだったが、チェギョンは運命の人とやはり出会ってしまったのだった。

本作はすでにDVDが発売されています。

公式が公開しているトレーラーを共有させていただきました。

NBCユニバーサル「七日の王妃」公式サイト

ま、ちょっと見せ過ぎかな~~と思わないでもないですが(滝汗)

二人が運命で結ばれていて、どれほど愛し合うことになるのかが伝わってくるラブストーリー編予告となっていますね。

2人の出会いを演じた子役たち

七日の王妃子役©2017KBS

晋城大君とチェギョンの出会いを演じたのは子ども俳優のペク・スンファンとパク・シウン。

出会い、その後の生き方に大きくかかわる出来事を経験する二人をみずみずしく、そして大事なところを逃さない演技で見せてくれました。

本当に良い表情を見せてくれます。

史実ではチェギョンが晋城大君と結婚したのは12才と13才のとき。

ドラマで二人が結ばれるのは年齢的にもうちょっとあとという感じですが、出会いのシーンはそれくらいの年齢を想定していたのではと感じます。

本作の見どころは

まずは、もちろん紆余曲折はあろうとも愛し合う運命の二人のロマンス

そしてもう一つは、のちほどネタバレのところで語りますが、兄王燕山君の人物像の再解釈だったなと思います。

しんどくて難しいキャラクターをイ・ドンゴンが演じられていました。

パク・ミニョンとヨン・ウジンはラブコメ部分もロマンス部分もしっとり&爽やかに見せてくれる安定の俳優さんですね。

「七日の王妃」とは

激動の歴史の陰に消えた中宗の糟糠の妻端敬王后
2人のロマンスをドラマチックに描いた物語

ハマり度は

 3

本作は政情を描くことで二人の出会いをドラマチックに描き、二人の選択がイコール深い愛の証となる切ないロマンスとなっていました。

ロマンスにちゃんと重点が置かれていてとても見やすかったです!

~以下ネタバレを含みます~

 

ネタバレあらすじ・感想

私にとってはパク・ミニョンを堪能したドラマでした。

可愛かったな~

ヨン・ウジンは人気がある主演俳優さんで、イ・ドンゴンもイケメン枠の方なんですが、私個人の好みの問題で萌え萌えにはなれないな~と思い見るの迷ってたんですよね~

それでも、脚本家さんが描きたいものが何なのか伝わってくる物語で、ヨン・ウジンもイ・ドンゴンも全力で演じていて最後まで見ることができました。

燕山君の人物像を多面的に描く

脚本家さんが二人のロマンス以外に描きたかったのでは?と感じたのがイ・ドンゴン演じる燕山君。

燕山君のお母さんは、第9代王である父の最初の王妃が亡くなり次の王妃となった人。

けれど廃妃とされやがて賜薬(死薬)によって亡くなっていることで燕山君が暴君になる素地となっていたという話は有名な筋ではあるのですが、本作ではもうちょっと人物像を掘り下げてありました。

家族への思いは深く、愛されたい思いも深かったさみしがりや

父王の3番目の王妃となった晋城大君の母である大妃に対しても子どものように甘えたい姿を見せていた燕山君。

父王が晋城大君が成人したら王位を譲れと言っていたことでさみしさを募らせていました。

燕山君が王という役割・仕事に向いていないと分かっていて下した王としての判断を、愛されていない証だと受け取って嫉妬してしまうほど。

王であることで生まれる猜疑心や孤独、裏切られることへの恐怖心から本当は弟を愛しているのに、最も警戒するべき地位にいるせいでいつも晋城大君の忠誠心を強引に確認するしかない臆病な面も描いてありました。

本作では心の癒しをくれるチェギョンに深い信頼と愛情を抱いてしまい物語は泥沼化してしまいます。

本作の燕山君は、弟がうらやましく、晋城大君になりたかったさみしい人物でした。

避けようとした予言と密旨

チェギョンが生まれたばかりのころ、早々にに前王が晋城大君との結婚を決めていました。

けれど両親はチェギョンを結婚も含め王室に関わらせないようにと頑張りました。その理由は高名な僧からもらった予言でした。

チェギョンが王室と関わると、朝廷に嵐が吹き荒れる”というもの

王室では、晋城大君が次の王になることを命令した前王の”密旨”がどこかにあるとまことしやかに伝えられていて、それを燕山君と晋城大君側どちらも先に見つけようと血眼になって探していました。

そのありかを体に彫られた女児がいた、それがチェギョンでした。

服を脱がないと分からない位置にそれはあり、王はそれを見越して晋城大君とチェギョンの結婚を取り決めていたかのようでした。

燕山君と晋城大君の関係がこじれたことでその原因となる密旨を求め更なる混乱が見えていたため自ら密旨を入手したチェギョン。

一人で密旨の重みに耐えたチェギョンを慮った晋城大君は、その密旨通り王位を宣言し、すぐさま燕山君に譲位するという苦肉の策を取りました。

燕山君との確執でチェギョンだけでなく人々まで苦しむことになる。晋城大君は遠く離れた所で夫婦で静かに暮らすことを選択しました。

自分の意思で王になったヨク

中宗として即位したあとの朝廷の様子がグダグダだった実際の歴史のせいで、臣下から”王にしてもらった”王というイメージもある中宗

本作では、一度は兄のためチェギョンのために、周囲からの王になってほしいという願いを退けたけれど、最終的に晋城大君自身が大切な人を守るために王という道を選びました。

王や重臣の私欲に疲弊させられる民の暮らしを知り、義賊のような活動を通して草の根の国民救済を実践してきた晋城大君は確かに王になる資格を持っていた。

だからこそ、せっかく王位への野望がないことを明確にし都を去っても、政情が落ち着くどころか晋城大君の関係者と思しき無実の人々まで粛清し始めた燕山君を放置することができなくなってしまいました。

燕山君は廃位。

燕山君の妻はチェギョンのお父さんの妹だったことから晋城大君を擁立したいユン・ウォンジョンはチェギョンの両親を誅殺しました。

必然的にチェギョンが王妃の座に座ることに異論が出ることは避けられませんでした。

まっとうな倫理観・道徳観をもった晋城大君とチェギョンはたとえ離れるしかなくとも互いが生きていることを幸せと願っていました

本作が用意していたエンディング

シン・チェギョンは廃妃とされ、二人に別れがやってくることは最初から分かっていた本作。

チェギョンと中宗は、”一日生きてお互いへの愛を伝える”また”一日生きてもう一つ愛を積み重ねる”、そんな約束を交わして別れました。

生きていることで愛を伝え合った二人。

ラスト、老いて再会する二人のシーンが用意されていました。

愛を積み重ね続けた二人がそれぞれ心落ち着く家に戻ってきた、そんなセリフをチェギョンにかけた中宗。

2人にとってのハッピーエンドでした。

グッと来たOST

本作のOSTは切なくて美しいんですよ~

その一つが チョンギゴ「Miss You In My Heart」

良いでしょ~!

そしてもう一つ印象に残っているのが、The Cloud「Love Again」

素敵なOSTでした。

さいごに

「七日の王妃」は歴史の狭間で多くを語られないままひっそりと姿を消した王妃にスポットを当てていて新鮮でした。

調べてみると、中宗は56才で、チェギョンは70才くらいまで生きられたそうです。

ただ、ですね、チェギョンを廃妃にした後王妃になったのは、本作ではあえて描かれていなかったけれど(当然か)ミョンヘですよね…。

次期王となる仁宗を産んで2カ月ほどでお亡くなりになってしまい、そのあと文定王后が権勢を握っていくんですよね~。

チェギョンはまだまだ長生きするので、廃妃として文定王后の世を見ていたんだなとふと感じてしまいます。

チェギョン目線でドラマを見ていたので、そのへんをすっとばして長年連れ添った夫婦のように中宗と再会するシーンを描いてもらえて良かったなと思いました

実際は絶対会わせてもらえなかっただろうから…涙

歴史の余白をファンタジックに埋める物語、ヨン・ウジンに萌える方はぜひぜひ見てくださいね!

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