韓国ドラマ「ただひとつの愛」視聴感想

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ただひとつの愛

2019年KBSで放送されたシン・ヘソンとキム・ミョンス主演のファンタジックロマンス「ただひとつの愛」を見終わりました。

バレリーナと天使の恋という何ともファンタジックで乙女心をくすぐる設定

最近MBCがドラマ枠を一つ減らすなど地上波ドラマが振るっていない中、本作は好評の中終了したという記事を見かけて期待して見ました。

今回も、私の感じたところを本音で語っていきたいと思います。

前半はネタバレなしで、後半からはネタバレ含むあらすじや感想を語っています。

目次

作品情報

放送

2019年 韓国KBS 全32話(実質全16話)

演出・脚本・キャスト

演出:イ・ジョンソプ

怪刀!ホンギルドン(2008)
天下無敵イ・ピョンガン(2009)
製パン王キム・タック(2010)
栄光のジェイン(2011)
ヒーラー(2014)
町の弁護士チョ・ドゥルホ(2016)
七日の王妃(2017)
ただひとつの愛(2019)

ユ・ヨヌン

ただひとつの愛(2019)

脚本:チェ・ユンギョ

運勢ロマンス(2016)
ただひとつの愛(2019)

キャスト

シン・ヘソン(イ・ヨンソ)
キム・ミョンス(ダン)
イ・ドンウク(チ・ガンウ)
キム・ボミ(グム・ニナ)
キル・ウネ(グム・ルナ) 他

冒頭あらすじ

天才バレリーナ イ・ヨンソは幼くして両親を事故で亡くし、父の遺したファンタジア文化財団の会長という立場でもあった。

しかし彼女は3年前、公演中の照明器具落下事故で失明し、バレエのできない失意と孤独から自暴自棄に生きていた。

ある日何者かに命を狙われ自動車事故にあったヨンソの「生きたい」という願いを天使ダンは聞き入れてしまった。

ダンは天界のルールを破った挽回の機会としてミッションを受け取りヨンソと関わることになるのだった。

予告編

ここで、本国放送時の第一話予告編をご紹介します。

悲しい状況のヨンソと出会った天使ダン。

人間には見えないはずのダンをなぜか目の見えないヨンソが気配で気づいてしまい、戸惑うダンの様子がコミカルですね。

明るいシーン、辛いシーン、切ないシーンなど本作がさまざまな感情を揺さぶる展開を見せることが分かる予告編です。

ただひとつの愛の魅力と個性

難易度の高い役を演じきったシン・ヘソン

Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2019 KBS. All rights reserved

中盤まではヨンソの悲しい過去や理不尽な現状へのいら立ち、他人に対する不信感なども含めた辛い感情表現が続きました。

目が見えない演技、そして実はヨンソにうり二つだったというある女性の回想シーンで二役を演じています。

しかも、本作の物語のモチーフとなるバレエ演目「ジゼル」の存在感も大きく、シン・ヘソンはバレエと演技の中で変化していく彼女の感情やダンとの関係も絡めて演技することになりました。

主演に課された演技の要求難度は極めて高く、それを演じきったシン・ヘソンがとても素晴らしかったです。

まさに天使キム・ミョンス

”なぜかヨンソを助けてあげたい”思いに駆られ天使の掟を破ってしまい、その挽回の機会を手にした天使ダン。

そのミッションは人間不信となっていたヨンソに真実の愛を見つけさせること。

柔らかで明るくて細やかな愛情を持つ天使ダンを演じたキム・ミョンスははまり役でした。

背中に生えた羽がめちゃくちゃ似合う俳優ランキングがあればBEST3には絶対入りますね(笑)

バレエ「ジゼル」とリンクさせた物語

作中、バレエ「ジゼル」の公演を目指す団員たちの様子が描かれます。

財団のごたごたにどうしても巻き込まれてしまうシーンでもあったのですが、ジゼル」の中で描かれる物語と「ただひとつの愛」のストーリーは少しずつリンクさせてあり、その解釈をめぐって人物たちの現状の解釈や気づきにつなげてあります

私はジゼルをよく知らないのですが、知っている方はさらに楽しめる部分なのではないのかなと感じました。

愛の障壁、運命と陰謀

二人のロマンスは当然ながら一筋縄ではいきません。

そこには、ヨンソの財団を狙うもの、天才バレリーナとしての存在を疎ましく思うものなどによる陰謀が常に見え隠れします。

さらに、天界が絡んできます。

天界の意志は確実に存在しているがどういった結果が下されるのかは予測不能という天使ダンの事情があるため複雑な展開となっていきました。

ただひとつの愛とは

陰謀や天界の意志が二人を翻弄する
バレリーナと天使の純愛ロマンス

ハマリ度は

2

見た方の評価はおおむね高い本作。

ただ、私のハマり度はここまでになりました(。-人-。)

実は中盤で一度視聴中断し、再スタートして完走しています。

詳しいことはネタバレが含まれるので感想のところで語りたいと思いますが、私にはこれがあるとハマれなくなる苦手な要素=ツボみたいなものがあります。

今回は一部のサブキャラクターを演じた俳優の方の演技が苦手だったということや、中盤までのストーリーに没入できず息切れしてきたというのがそれでした。

かなり私個人の苦手要素が影響していたといえますが、最終的に完走したのは後半で物語ががっつりと主人公たちを中心に展開したからだろうと思います。

ドラマのトーンは映像や演出に工夫がされていてどちらかというと明るめ。

主人公たちが切なくてつらい思いをしながらも、純愛を育てていくラブロマンスでした。

先ほども言いましたが、視聴した方の評価はおおむね高かったということもあるので私のハマり度はひとまず横に置いて一度見てみてくださいね。

ここからはネタバレがあります
ご注意ください

ネタバレあらすじ

ヨンソを取り巻いていた陰謀

陰謀1

バレリーナとして活躍していたヨンソの代わりに財団を実質運営していたのは叔母さん一家。

ヨンソが失明したのを機に乗っ取りをたくらみ、角膜移植の機会を潰しヨンソの会長復帰を阻むなど裏で手を引いていました。

陰謀2

もっとも悪質だったのはヨンソを再起不能にしようとする陰謀でした。

主犯は従姉のグム・ルナ。

失明のきっかけとなった照明事故も自動車事故も、ルナが妹である二番手バレリーナの前に立ちはだかるヨンソを排除しようとしてのことでした。

ダンが受けたミッション

自動車事故に遭ったヨンソの「生きたい」という言葉に思わず反応し、彼女を助けたことで“人間の生死に干渉しない”という天使の最大の掟を破ったダン。

天界の判断で挽回のチャンスが与えられました。

人間不信となり自分も他人も傷つけるヨンソが誰かを愛せるようにするというミッション。

秘書としてヨンソに雇われ、身の回りのことを手伝い行動を共にするうちに二人は互いを知っていくことになりました。

自動車事故の時に亡くなったヨンソの父親代わりだった運転手兼秘書さんから角膜が贈られ、ヨンソは視力を取り戻しました

ミッションの相手には、ヨンソを想うバレエ団芸術監督チ・ガウンがぴったりだと当初は思っていたため、ダンは積極的にヨンソがバレエの道に戻れるようフォローしました。

天使と人間の恋の代償

ファンタジア文化財団のバレエ団芸術監督に就任した天才監督チ・ガンウは就任当初からヨンソのバレリーナとしての才能を愛し、やがて彼女自身を愛してしまいます。

そのチ・ガンウは元天使という人でした。

天使だったころ、愛する人間の女性との結婚を果たすも、掟を破り消滅させられそうになったガンウをかばって女性は死亡。

以降彼は天使から人間となり、喪失感と悲しみ、後悔と神への恨みを抱えて生きてきた人でした。

天使と人間の恋の結末は、いずれ天使はチリとなり消滅させられてしまうか、愛する人の命をかけた犠牲の末に人間となるというものでした。

そして亡くなった愛する女性はヨンソにうり二つのダンサーだったのでした。

ヨンソとダン、二人に存在した縁

さて、ダンは天使になる前は人間だったことが分かりました。

離島に住むスンウという少年だったダンは、島に来ていたヨンソと知り合い互いに友だち以上の心の支えとなる関係を築いていました。

ある日虐待するお父さんから逃げ、誤って海へと転落し命を落としていました。

スンウのおかげでバレリーナの道を本格的に目指し、もう一度会いたいと思っていた友が天使になったダンだと分かったヨンソは、自分がダンを愛し守り抜くという強い思いを抱くようにもなりました

結末

ダンが天使であることも、一度はダンに命を救われたけれど、もともと運命づけられていた「邪悪なものに命を奪われる」宿命を変えられないことも分かっていたヨンソ。

一緒に過ごした幸せな思い出が大事と言い切っていたヨンソとダンは結婚式を挙げました。

結果的に、ヨンソはダンをかばって刺され重体となり、ダンは天界へと引き戻されヨンソとは離れ離れにされました。

ただ、これまでの言動や犠牲となってくれた先輩の口添え、そしてヨンソの思いが神に伝わりダンが消滅することは避けられました

誰からも見えず、ただヨンソのそばで彼女を見守るだけなら許されるようになったダン。

けれどヨンソはダンの気配を感じてしまう。

二人が初めて出会った公園のベンチにいる時、ダンは突然姿を現しました。

驚く二人はダンが人間となったことに気づきました。

願いが天に通じた二人はハッピーエンドに。

ここでOSTを

切ないシーン、切実な思いの二人の様子が描かれたシーンでよく使われて印象に残っている曲が

CHAI(イ・スジョン)「Oh My Angel」

そしてもう一曲は主演ミョンス君が歌った曲

L(エル)「君が恋しい夜」

このほか、イ・ムンセやホ・ガクといった豪華歌手陣も本作のOST曲を歌われています。

感想

ヨンソの孤独と、その孤独を受け入れられずいつも怒りを抱えている彼女の姿は傷だらけの猛獣のようで痛々しいばかりでしたが、そんな彼女の傷を癒したのがダン。

ダンのおかげで次第に心を開いていくヨンソの姿に恋の魔法を感じられるステキな物語でした。

一度中断した理由とハマりづらかった理由

私には見ているとハマれなくなる苦手な要素=ツボがあったりするのですが、本作にはそれがあって途中で一度視聴中断したんですよね。

中盤までのストーリー展開が私にはテンポ悪く感じられ、ヨンソ役であるシン・ヘソンに課した高難度の演技に対して脚本自体が応えていないような納得がいかないものを感じていました。

しかも、一部のサブキャラクターの方々の演技がちょっと苦手でした。

また、視聴再開した後も、何をどうすれば二人はハッピーエンドになれるのかが変化するため分かりづらく、没入しづらい感覚もありました。

天の意志という予測不可能な要素が大きいゆえですよね。

逆に言えば、天の意志一つで物語をいかようにも運べるというメリットも大きかったと言えます。

二人の純愛にはうるうる

それでも!主人公二人の純愛には本当にうるうるさせられました。

ヨンソにとってダンがいてくれないと生きていけない!という切実な思いがどれほどに深いかがずっと描かれてきたわけですから。

ヨンソから強気な宣戦布告されようが、残酷だとののしられようが、神様は二人が何かを乗り越えたことをちゃんと見ていてくれたと思えるハッピーエンドでしたね。

高い演技力を見せたシン・ヘソンは映画「潔白」で初主演を務められたそうです。

ますます活躍されそうですね!

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