秘密の森シーズン2 視聴感想 Netflix韓国ドラマ

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秘密の森2

2017年韓国tvNで放送され、Netflixオリジナルドラマとして配信された「秘密の森」、そのシーズン2「秘密の森2」

本国韓国での初回視聴率は高く、シーズン1のクオリティーの高さと主人公ファン・シモクとハン・ヨジンの魅力、そして演じたチョ・スンウとペ・ドゥナへの期待値が高いことの表れでした。

複数の事件・案件が同時進行しつつ展開していくボリューム感あるストーリーと、それらが紡ぎあげた結末から感じた事などをじっくりと語っていきたいと思います。

今回はネタバレなしで語っていきます! 

目次

作品情報

放送・配信・話数

2020年 韓国tvN Netflix配信 全16話

シリーズ

シーズン12017年 全16話
シーズン22020年 全16話予定 ←今回ココ

演出・脚本・キャスト

演出:パク・ヒョンソク

王女の男(2011)w/キム・ジョンミン
スパイ(2015)
むやみに切なく(2016)
恋のステップ(2018)
秘密の森 シーズン2(2020)他

脚本:イ・スヨン

秘密の森(2017)
ライフ(2018)
秘密の森2(2020)

キャスト

チョ・スンウ(ファン・シモク)
ペ・ドゥナ(ハン・ヨジン)
イ・ジュニョク(ソ・ドンジェ) 他

冒頭あらすじ

南部地検統営での2年の任期が満了し異動が近いシモクは、霧の夜に海で大学生二人が溺死し警察関係者が遺体を収容するなどしている現場に出くわした。

翌日、ヨジンが監視対象としている男イ・ヨンホが、この統営の海岸らしき場所で恋人との写真をSNSにあげて一時間後に削除した事実があったという。

事故を助長したか目撃している可能性が浮かび上がり調査すべき証拠を送ったはずが早々に捜査終了とされてしまい、シモクは腑に落ちないものを感じていた。

赴任地に向かう途中、シモクは突然、最高検察庁に向かえと指示を受けるのだった。

予告編

登場人物とドラマのイメージをお見せする、という感じのまさにティーザーですね。

こちらは、tvNの第一話の予告編

シモクがヨジンの問い合わせのあと、事件の背後を疑うしかないと感じている緊迫感を感じさせます。

秘密の森2が描いたもの

法曹界を中心とした社会派サスペンス

警察・検察といった司法や法曹界を中心にした不正を事件からあぶりだしていこうと言う趣旨が見えた「秘密の森2」。

第一話から、警察・検察の多くの不祥事やスキャンダルに対する国民の不信感が高まっている様子などが言及されます。

複数の事件や出来事が同時進行していく中で、それぞれが密接につながり、またそれぞれが別の事件や出来事を生んでいく連鎖を描きだしていきました。

シモクとヨジンが連携し、留まることなく真相を突き止めていく様子に頼もしさと期待感が抱けるそこが一つの見どころでした

司法権力が集中する韓国検察の功罪

起訴の権利を持っている検察が、捜査終結権と指揮権まで握っていることが問題視されていることを描きこんでいた「秘密の森2」。

  • 法の専門家であることを自負し権力を死守しようとする検察側と、
  • 捜査逮捕までたどり着きながら権力者からの請託や検察内部の都合による不起訴といった不正がまかり通ることを不満とする警察

との平行線をたどるむなしき協議のさまを通して、その功罪があぶりだされるエピソードが複数展開しました

道理を無視した手段が生む負の連鎖

真実を隠すために取った手段は嘘を呼び、嘘は別の問題を生む。

目の前の問題を葬りやり過ごしたはずが、とてつもない大問題へとつながっていき、当事者だけでなく、多くの人の防げたはずの不幸を生んでいく

既得権益を失いたくない保身への欲望が連鎖して顕在化した重大事件

そこには止むない事情があるとする当事者だけれど、道理を無視した手段は決して許されない。

その理由をファン・シモク検事とヨジンたちが示してくれました

複数の犯罪行為をはらむ”いじめ”

「秘密の森2」では、恐喝・暴行・傷害・盗難といった犯罪を含む“いじめ”を各組織の中にそれぞれ描き込んであったことが印象的でした。

“いじめ”は当事者から出口を奪う長期にわたる卑劣な行為。

しかし、道理を無視して報復していい理由にはならないという厳しい面も同時に描かれます。

シモクやヨジンは、真理と道理を追及することで、罰せられるものは罰せられる正しき司法を目指してくれると信じられるんですよね。

秘密の森2とは

道理を無視したものたちの末路
司法権力に巣食うシステム上の問題をあぶりだす

ハマリ度は

3.5

感想

これほどまでに伝えたいテーマがはっきりとしているにもかかわらず、冒頭付近の登場人物や話題に上る事件や事情の数が多いために、難解でとっつきにくい印象に。

私も、伏線となっている可能性の高い状況や登場人物名などをメモしないと話についていけないと感じていて、疲れているときは視聴が進まないとぼやいていました(ごめん)

でも、コツコツと視聴を進めて行けば行くほど全体像が見えてきます

諦めずに見てよかったドラマでした。

組織内で信念を貫く難しさ

さて、組織に生きるものの辛さ、信念を貫くことの難しさというものが嫌というほど突き付けられる「秘密の森2」

真実を追及しようとするシモクやヨジンのブレない信念は一見危うくもあるけれど、結局は誰もが選べない道を歩もうとする彼らゆえに、期待し応援し賛同してくれる人も現れてくるんです。

信念のブレなさを貫くには、強い心と正しい仲間が必要。

シモクとヨジン、そしてシモクを買ってくれていた地検長やヨジンの古巣の仲間に泣かされました。

不正はなくならず、仕組みを変えていくしかない。

重い物語ではあるのですがシモクとヨジンにすがすがしさをもらえる素晴らしいドラマです。

追記:イ・ジュニョクさん、全くキャラは違うものの捜索される役で既視感(「みんなの嘘」)。

なんなんでしょうか、あのソ・ドンジェの憎めなさ(笑)

カッコいいOST MV

秘密の森のオープニングテーマ曲が本当にカッコイイんですよ~

その収録シーンが盛り込まれたMVがこちら!聞いてください。

秘密の森2Overture キム・ジュンソク作曲「Stranger」

あの柔らかくて神秘的な音の出る金属の楽器、ハンドパンっていうんですね。

サスペンスの魅力と奥深く広がっていきそうなドラマの世界を予感させるようですごくカッコイイ曲です。

もう一曲は歌入りのOST

ハ・ヒョヌ「沈黙(In The Silence)」

あの名ロックボーカリスト ハ・ヒョヌさんが歌うこの曲はラストにも流れ、余韻がハンパありませんでした!

終盤にかけて、次第に上がっていく叫びのようなボーカルの熱がビシビシと伝わってくるんですよね。

まとめ

1話視聴後、前シーズンの演出アン・ギルホ監督のあの締まった映像の見せ方がお気に入りポイントの一つだったので少し寂しいとここで話しました。

ただ、見終わってみて、西部地検内で展開した心理戦のようなシーズン1とは違い、

今シーズンは警察関係の複数の事件をはじめ検察・警察をまたぐようなエピソードを多く含んでいたことで、パク・ヒョンソク監督による人物たちの葛藤が浮き上がってくるようなヒューマンさに寄せた演出が効いていたと感じました

「秘密の森」は、ボリューム感のある物語を実力派キャストが見事に見せ切る秀逸ドラマでした。

シーズン2は今すぐNetflixで見られます。

▶︎Netflix秘密の森へ

余談(ネタバレあり?)

シーズン1の西部地検の皆さんがカメオ出演するシーンがありました。

意味深なシモクの夢の中なんですが、なんというか、ここでも余韻が感じられるんですよね~

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