人気俳優イ・ジョンソクとスジ共演、2017年韓国SBSで放送された「あなたが眠っている間に」。
脚本が「君の声が聞こえる」のパク・ヘリョン作家ということでぜひ見たいと思っていた作品でした。
この後ブレイクしていったチョン・ヘインも準主役で出演していて目にも楽しかったことなど、今回も語っていきたいと思います。
あなたが眠っている間に について
放送:2017.09.27 ~ 2017.11.16 韓国SBS 全16話
韓国SBS公式ページ:あなたが眠っている間に
演出・脚本・キャスト
演出:オ・チュンファン w/パク・スジン
ドクターズ(2016)
あなたが眠っている間に(2017)
ホテルデルーナ(2019)
スタートアップ(2020)
脚本:パク・ヘリョン
彼女がラブハンター(2007)w/パク・ジウン
ドリーム・ハイ(2010-11)
君の声が聞こえる(2013)
ピノキオ(2014)
ページターナー(2016)
あなたが眠っている間に(2017)
スタートアップ(2020)
キャスト
イ・ジョンソク(チョン・ジェチャン)
スジ(ナ・ホンジュ)
チョン・ヘイン(ウタク)
イ・サンヨプ(イ弁護士)
パク・ヘリョン作家の鉄板舞台設定
本作のヒロインホンジュはテレビ局の記者、男性主人公ジェチャンは検事。
どちらもパク・ヘリョン作家の「君の声が聞こえる」と「ピノキオ」を思い出します。
「君の声」が心の声が聞こえてしまうなら、本作は夢で未来を見てしまうという主人公。
パク・ヘリョン作家お得意のジャンルで安定した面白さとカタルシスを味わえるという意味では鉄板の舞台設定だったかもしれませんね。
冒頭あらすじ
ホンジュは夢で未来を見てしまうことがある。
いつそれが起こるかは分からないが、確実に起こる未来だった。
ある日、ホンジュは若い男性を抱きしめ「あなたを信じる。私だからあなたを信じられるの」と言う夢を見た。
その男性は翌朝向かいに越してきた兄弟の兄、検事のジェチャンだった。
越してきてからジェチャンもホンジュに危険が及ぶ夢を見てしまい戸惑うのだった。
予告編
ここでDVD・ブルーレイ発売元のティーザーをご紹介しますが、ちょっと見せ過ぎな部分もあるので、登場人物紹介と物語の導入部分の展開くらいにとどめておきたい方は2分あたりまでにしておいてもらうとちょうどいいかな~?と思います(笑)
本作の見どころ
このあとブレイクしていったチョン・ヘイン
チョン・ヘインが演じたウタクは準主役という位置づけではありましたが、主人公が3人だったのではと思わせる存在感がありました。
キャラクターの魅力を最大限に見せてくれ、日本放送段階ではもう”主人公のひとり扱い”となっています。
清廉潔癖さが出せる清潔感あふれるチョン・ヘイン。
彼が大ブレイクした「よくごってくれる綺麗なお姉さん」は未見なのですが、本作のウタクというキャラクターは、ヒューマンシリアスコメディだった「賢い監房生活」とも通じる部分を感じました。
真実のみを追及する信念
主人公たちは感情や思い込みに流されずに事件と真摯に向き合い、真実のみを追及するという信念を貫こうという気概を持った人たちでした。
事実を捻じ曲げることが結局いかに多くの人たちを傷つけることになるかをじっくり描いてありました。
信頼する者同士の絆
海外ドラマ「ミディアム」が大好きだったんですが、夢で未来の断片を見たことで誰かを助けるっていう設定はとても好きです。
本作では二人なら二人が別バージョンをみたりしてその差異を確認するなんていうチームワークも見られました。
信頼する者同士の絆が本作の良さの一つと言ってもいい。
この”夢で未来を見るようになったいきさつ”が物語の出発点なのですが、そこにはまた悲しくも胸アツなストーリーがありました。
後半のネタバレで語りたいと思います。
あなたが眠っている間に とは
夢で未来を垣間見るヒロインと彼女の夢を見るようになった主人公
そこにあった深い縁も描くファンタジーラブストーリー
ハマり度は
4
良かったです~。
「君の声が聞こえる」が好きな方なら本作もきっと楽しめると思います。
このあと後半では、ネタバレあらすじやOSTなどについて語っていきたいと思います
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
本作は予知夢が誰かを助ける作用を生む鍵でした。
もともとはホンジュが見ていた予知夢。
ホンジュの近くに越してきたジェチャンがホンジュに関する予知夢を見るようになり、やがてウタクがジェチャンに関する予知夢を見るようになってきました。
そこにはある理由が存在していました。
ウタクが予知夢を見るようになったきっかけ
ホンジュがひき逃げ犯の濡れ衣を着せられることをジェチャンが防いだことで、ひき逃げされ亡くなるはずだったウタクが命を救われました。
それ以来、ジェチャンに救われたウタクはジェチャンの危機を予知夢で知ることに。
つまり、命を救われた人が救った人の危機を予知夢で知るようになったことが分かりました。
ではジェチャンはなぜホンジュの夢を見るのか
先ほど、胸アツなストーリーがあった、と言いました。
このことを語るには、二人が出会っていた十数年前のある大きな事件に触れなければなりません。
十数年前の事件
ホンジュはバス運転手だったお父さんを爆破テロで亡くしています。
爆弾を所持していた脱走兵がバスに乗ったことを察知したお父さんはホンジュを含めたお客さんをすべて降ろし、脱走兵の道連れとなりました。
ジェチャンも同じ日のこの少し前、コンビニエンスストアで脱走兵を捕まえようとした刑事のお父さんを亡くしています。
二人は同じ日に父親を亡くし、同じ葬儀場で葬儀をしていました。
マスコミから守ってくれたのが年上のジェチャン。
一緒にいた二人は、弟のしでかしたことの重大さを抱えきれず罪悪感から入水自殺をはかった脱走兵のお兄さんを助けました。
その折、命綱をホンジュに預けて川へと入っていったジェチャンの命を守ったのがホンジュだったのでした。
OST
人気俳優の出演作ということもあり、OSTも豪華でした。
まずは一曲目に
エディ・キム「When The Night Falls」
もう一曲は何度も聞いた柔らかで素敵な曲がこちら
Henry「It’s You」
日本版サウンドトラック
日本版サントラも発売されていました。気になる方はぜひ他の曲も聞いてみてください。
さいごに
イ・ジョンソクはロマンスが本当に似合う。
しかもパク・ヘリョン作家の前2作「君の声が聞こえる」「ピノキオ」に出演しているということから、作品との相性も良かったということでしょうね。
あまり触れませんでしたが、本作では姑息な悪役としてイ・サンヨプが好演していました。
虚構を積み上げ保身を図る、典型的だけれども頭脳派のヒール役。
ちょっと見てみてほしいドラマです。