2014年イギリスBBC放送のピーキー・ブラインダーズ シーズン2を見終わりました。
先ごろ見たシーズン1でファンとなった私としてはまだまだ楽しめるワクワクでいっぱいなところです!
内容の濃いS2全6話を見終わった感想をここで一旦書き留めておこうと思います。
シーズン1視聴済を前提に語っていきますので、シーズン1のネタバレがあります。あらかじめご了承ください。
前半はシーズン2のネタバレなしで、後半以降ネタバレあらすじ・感想を語っていきます。
作品情報
放送:イギリス BBC
クリエイター・脚本:スティーブン・ナイト
シリーズ:ピーキー・ブラインダーズ
スティーブン・ナイトさんによると、シリーズはシーズン7で完結の予定があるそうです。
キャスト
キリアン・マーフィー(トーマス・シェルビー)
サム・ニール(チェスター・キャンベル)
ポール・アンダーソン(アーサー・シェルビー)
ヘレン・マックロリー(ポリー・グレイ)
アナベル・ウォーリス(グレース・バージェス)
ジョー・コール(ジョン・シェルビー)
フィン・コール(マイケル・グレイ)
シャルロット・ライリー(メイ・カールトン)他
冒頭あらすじ
グレースに銃口を向けたキャンベル。
しかし一歩早く撃ったのはグレース。
弾はキャンベルの右足に命中していました。
それから2年後、ピーキー・ブラインダーズの面々はエイダの夫フレディーが病死しその葬儀に。
この間、ピーキー・ブラインダーズの町のシンボルともいえる酒場が何者かに爆破され、トーマスはその黒幕を探ることになった。
予告編
今シーズンもいろいろ大変そうですな~
ピーキー・ブラインダーズS2の時代と状況
第一次世界大戦終了後の時代の英国。
シーズン1エンディングから2年後の1921年ごろ。
バーミンガムでブックメーカーとして大金を稼ぐようになったピーキー・ブラインダーズは地元にはもう敵はなく、合法ビジネスを含めて事業拡大を視野に入れています。
その目的のために必要だったのはロンドンへの進出でした。
ピーキー・ブラインダーズS2で感じた魅力
家族への強い思い
S1で前振りがあった、トーマスの叔母ポリーが十数年前に引き離されてしまった子どもたちの件。この件がS2で動きました。
私としては、やっぱりこのエピソードが最も印象に残っています。
しかもこの件に対するトーマスの考え言動すべてが好きでまた惚れ直し。
詳しくは後半ネタバレで語りますが、ポリーの、母としてのどうしようもない思いや感情も伝わってきて、ため息が出てしまうほどでした。
生き残りをかけたギャングの世界
トーマスのビジネスの相手は必然的にギャングとなり、勝ち続けないと死が待つ世界。
勝ち続ける、つまり組織は拡大を続けて行くことが必定となります。
S2ではピーキー・ブラインダーズは南方面=ロンドンへの勢力拡大を図り、イタリア系ギャングとユダヤ系ギャング両方を相手に苦闘を強いられました。
因縁の敵キャンベル
キャンベルさん、グレースに足を撃たれた後英国SISに所属し、またもやバーミンガムに舞い戻ってきました。
それもこれもトーマスを狙ってのこと。
キャンベルさんが公権力を使っていかにトーマスを追い詰めたのか、トーマス目線でみれば歯ぎしりしたくなるような展開が待っていました。
新たな出会いと新展開
理性的で的確な判断と度胸。ボスにはもってこいの人物トーマス。
けれど彼が魅力あるのは、繊細な心を持ちつつも命を懸けて守りたいものを守ろうとする強い意志がいつも見えるからなんですよね。
S2、トーマスに新たな女性との出会いがありました。
む~ん、やっぱりモテるトーマス。
女性からみてどう考えても悪い男なんだけど、それでも離れられないと思わせる何かがあるんですよ。。。_| ̄|○
そんなトーマスに訪れる衝撃的であり人生を変えるある知らせがありました。
私的にはもうS3にすぐに行ってしまいたくなる、そんなエピソードでした!
ピーキー・ブラインダーズS2とは
拡大を続けるピーキー・ブラインダーズ
ギャング間の抗争と忍び寄る公権力の罠から家族を守り抜くトーマスにしびれたS2
ハマリ度は
4
安定のハマり度をくれるピーキー・ブラインダーズ。
今シーズンも人間模様をじっくりと濃く描いていく全6話をビンジしました。
S2からの新キャラクターも個性的で今後の彼らの動向がますます気になる最終話でした。
ここからはネタバレがあります
ご注意ください
ネタバレあらすじ・感想
ここからは、S2の印象的なストーリーのポイントをおさらいしておこうと思います。
ポリーの子どもとの再会
ポリーには十数年前に引き離された息子と娘がいました。
トーマスにとってはいとこたち。
二人の消息にずっと胸を痛め続けていたポリーの気持ちを知ったトーマスが調査の末二人の近況をつかみました。
そうして見つかったのがもうすぐ18歳になるマイケル。
残念ながら娘さんはこの世を去っていました。
マイケルの気質ポリー譲り
一般家庭で育ったマイケルだけど、ピーキー・ブラインダーズの血が流れていることがじわじわと見えてくるんですよね。
こんな稼業無理!とはならず、むしろこんな人生待っていた感!化けそうマイケル。
会計学を学んでいたマイケルに、今後合法ビジネスをやっていく会社を任せることに決めたトーマス。
マイケルがどんな活躍を見せてくれるのか楽しみになりました。
ロンドンのギャングとの抗争とキャンベルの罠
ブックメーカーの仕事以外にもビジネスを増やしピーキー・ブラインダーズの拡大を図るトーマス。
そのためにはこの2大勢力に食い込むことが大事でした。
- ロンドンで手広く酒を扱っているユダヤ系のギャング
- 競馬場で仕事ができるライセンスを持つイタリア系のギャング
そこにぐいぐい食い込むトーマス。
トーマスをけん制するギャングたち。
そこに、トーマスを罠にはめようと、家族を人質にしてまでストレスをかけてきたキャンベルの存在がありました。
新たな出会いと知らせ
ロンドンの競馬場に出入りする口実の一つとしてトーマスは馬主となりました。
その競走馬の調教を買って出たのがメイ。
広大な土地を持ち、抱える施設で優勝馬をうみだしてきた経歴を積極的にセールスしてきたメイに馬を預けたトーマス。
関わるうちに、メイの抱えるさみしさと求めに応じるように男女の関係になりました。
いまでもグレースを愛しているトーマス
この2年の間に、グレースはアメリカで裕福な銀行家と結婚していました。
グレースがロンドンに来ていると分かり連絡を取ったトーマスに会いに来たグレース。
2年前はやむなく別れたけれど、やっぱり惹かれ合っていたんですよね…。
でその夜関係を持った二人でしたが、なんと不妊治療を受けにロンドンに来ていたというグレースが妊娠!
明らかにトーマスの子だという。
トーマス生きる理由がまた一つできたみたいですけども、どうなるんでしょうか!
トーマスは“俺は結婚する”とマイケルに言ったんだけど、それは人妻グレースとの結婚のことなのか????メイ??
抗争とキャンベルの件の結末
最終回は見どころたっぷりの展開とシーンの連続でした。
イタリア系マフィアから見事ライセンスを奪い、彼らが再びその権利を得ることは難しくなりました。
再発行までの間トーマスはきっちり動くだろうし、その許可を与える権限を持つ委員の中にメイもいる。
そして、手を組むと言って裏切り、アーサーを陥れたユダヤ系ギャングには、禁酒法で需要が高まっているアメリカへの酒の販売売上の取り分を35%で納得させることに成功しています。
トーマスは自動車部品のアメリカへの輸出という表向きのビジネスを行いながら、積み荷に酒を潜ませて裏ビジネスで稼ぐ予定です。
キャンベルとの勝敗は
キャンベル経由でやむなくトーマスが引き受けたのは、陸軍のお偉いさんの暗殺。
もともとの依頼人はチャーチル首相その人。
キャンベルはその自殺行為ともいえる仕事をトーマスにさせ、追い詰め葬る計画でした。
実際トーマスはキャンベルが集めた男たちに拉致され絶体絶命でした。
でも一命をとりとめたのは、直接トーマスにさせたい仕事があったチャーチルの一声だったようです。
さて、チャーチルの思惑を知らず、すべてうまくやりおおせたとほくそ笑んだキャンベルでしたが、今回のことで息子を人質に取られ釈放してもらうために凌辱に耐えたポリーの怒りは予想外だったようです。
ポリーに射殺されたキャンベル。ポリーを甘く見過ぎていました。
さいごに
第一次大戦後の疲弊期と商機を手に入れるためには力が必要というムードが描きこまれている本作。
反社会勢力の物語とはいえフィクションゆえに光るものがあるんですよね。
時代が違えばトーマスは違った形で成功したかもな~なんて思うとまたまたロマン広がります。
いや~私としてはグレースとどうなるのかがとっても気なります。
S3見に行ってきます(@^^)/~~~
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